お酒コラム

2017/02/24 [お酒コラム]

本当に説明できます?高級ワインとカジュアルワインの違いとは…


●はじめに


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テレビをよく見られている方であればご存知かもしれませんが、芸能人が高級品とカジュアルなものを見比べたり飲み比べるなどして真贋を見極める番組があります。以前、そのなかで、あのブルゴーニュ地方の宝石であるモンラッシェと2,000円台のワインの飲み比べが行われ、どちらが高級かという企画がありました。モンラッシェを当てることができた方もいますが、外れてしまったことで、ワインは価格では無い…というイメージを与えたかと思います。

 

モンラッシェは、1本10万円を超えるワインです。なのに、外すのです。そもそも、そんな高級なワインとカジュアルなワインは一体なぜそこまで価格差があるのでしょうか。今回、ここでは高級ワインとカジュアルワインの違いを敢えて説明します。分かっているようで分かっていないという方は、ぜひ読み進めてください。

 

 

●名声による需要と供給


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まず、まず価格差が大きい方が説明しやすいのでそこからいきましょう。例えば、ワイン好きであれば知らぬものはいない、伝説のワイン『ロマネコンティ』。ブルゴーニュ地方にある、ヴォーヌロマネ村にあるグランクリュから生み出される至高のワインです。オークションなどでもたびたび高額な価格をつけるこのワインは、本当に1本100万円を超えてきます。100万円は、もうワインではありません。しかし、同じピノノワール種を使ったAOCヴォーヌロマネという、広義な範囲で造られるワインは高くても3000円程度です。この差は一体何なのでしょうか。

 

まず、大きなポイントは名声です。ロマネコンティは誰もが知っている高級ワインです。そして、その名を名乗れるワインは極僅かという供給量の少なさも関係しています。最高級のロマネコンティは、DRC社というブルゴーニュ地方の高級ワインを製造する企業が造っているのですが、年間で1万本に満たない製造本数です。

 

60億人いるといわれる世界の人口に対し、本当にちっぽけな数字ですので、需要と供給のバランスが極端になるわけです。1本100万円でも買ってくれるという人がいれば、アナタもその人に売りたくなるでしょう。そして、そんな人が値を釣り上げていき、6000本あったとしたら、6000人が100万円を出さないと買えなくなるわけです。これが、超高級ワインの価格のヒミツです。

 

●土地の価格


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さて、次は同じ品種なのにブルゴーニュ地方と南フランスのラングドックでは、数千円違うという場合です。ピノノワールを使っているし、大陸を挟むわけではない程度の距離なのに、ちょっとブルゴーニュ地方の高い。これは、需要と供給もありますが土地代やブドウの代金に関係します。ワインはテローワルが命といわれるように、造られる土壌で味わいが大きく変わります。その理由はここでは省きますが、東京都の銀座の屋上で無理矢理育ててみたピノノワールとジュヴレシャンべルタンでは、同じブドウでは無いようなレベルの差がでるような話しと考えてください。

 

良いブドウが造れ、さらに名前も持っている畑。こうなると、土地代が一気に跳ね上がります。当然ですが、そこで造られるブドウ自体もブランドです。ブルゴーニュ地方では、数年前と今では買いブドウの価格が3倍になったともいわれています。当然、安値で売っていては売れば売るほど赤字です。

 

●生産本数


 

しかし、ボルドーやナパヴァレー、キャンティクラッシコなどは安いよね?という方もいるでしょう。これは、薄利多売パターンと考えてください。例えば、ナパヴァレーの生産者のなかには、6300haという広大な土地でブドウ栽培をしている場所があります。一方、ブルゴーニュ地方のグランクリュのなかには0.8haという場所があります。広ければ、良い土地でも安く多く売れるのカジュアルな価格設定が可能ということです。

 

●製造方法


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コストは、製造方法にもよってきます。大規模なシステムで多くのワインを製造する場合、いっきに数千本を出荷することができます。機械での収穫、ステンレスタンクでの醸造など、人件費がそこまでかからずに安定供給ができるメーカーはカジュアルなワインを販売できます。しかし、手摘みで収穫を行う場合は人件費がかかります。

 

選別、発酵なども人が付きっきり、新樽を常に買い換えるコスト…。さらに、生産量が少なければ、カジュアル過ぎる価格で販売すれば生産者は生活できません。また、長期熟成タイプのワインの場合は、長年倉庫に保管する必要があります。ワインを最善の状態で熟成させるためには、毎日コストがかかってきます。こういった製造コストも考慮されて価格が出ているのです。

 

●価格が下げれない理由


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高級ワインというのは、とにかく生産量が少なく、名声が高いために需要に供給が追いつかないことでこういった価格がつきます。ワインが美味しいとか、不味いとか、そういった部分は人間の主観でしかありません。有名な批評家などが高得点をつけたワインは価格が高騰しますが、それは『美味しい』からではなく、その高得点というブランドで需要が増えるからです。カリフォルニアのカルトワインしかり、ボルドーの階級制度など、一度、お墨付きを貰うと永遠に高級ワインとして君臨できるのです。

 

結果的に、良いワインと世界的に認識されたことで、そのワイナリーは価格を下げることができません。高級ワインを個人が製造しているのであれば、数本売れただけで生活ができるという場合もあるでしょう。しかし、大きな組織となると、従業員数なども多く、設備や経営維持にそれなりに費用がかかってきます。高級ワインがソッポを向かれた瞬間に経営不振になっては困ります。そのため、トップキュヴェだけでなく、2級、3級、別の畑を開拓してカジュアルなワインを造り、広く販売するのです。キャッシュフローが良い状態であることが、大手がトップキュヴェに力を入れられている証拠でもあるのです。

 

●お得なワインとは?


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ここまで、高級ワインとカジュアルなワインの価格差のヒミツを紹介してきました。こういった理由を知ると、なかには、価格と味わいが見合わないワインもあるようです。とはいえ、高額な価格で売れることが分かっているため、じっくりと造りたいワインを造れるという生産者も多く、やはりカジュアルなワインとは別の次元へ到達しているワインも多くあります。

 

とはいえ、1本に数十万円を支払うことは難しいと思われる方も多いと思います。今、注目されているのが、ブルゴーニュ地方のあまり名の知れていないプルミエクリュやカリフォルニア、オーストラリアなどのナチュラルワインを造る生産者のワインです。適正な価格での取引を目指す人たちが運動を起こしているなど、素晴らしいワインでありながら5000円に収まるワイン造りをしています。

 

また、南アフリカやアルゼンチンのカベルネフランなど、本家に負けない味わいであるのにあまり世間的に知られてないので、3000円クラスで素晴らしいものが飲めます。これらは、ボルドーの格付といわれても気がつかないレベルともいわれているほどです。高いから美味しいとか、安いから不味いとか、そういった論点ではなく、ワインの価格がどのように決まっているか理解することです。自分の気に入ったワインを見つけることに、必ず役に立つはずですよ。

 


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