而今の買取

而今 参考買取価格

而今とは？由来と概要

円やかな口当たりとフレッシュな香味、奥行きとコクが豊かに重なり合う而今。日本酒ファンはもちろんのこと、女性ファンや日本酒ライトユーザーからも高い支持を受けている銘柄です。

而今という言葉は、漢語・禅語で「今を生きる」という意味を持っています。留まることなく流れ続け、常に新しい瞬間を誕生させている時の流れ。その時々でしか得ることのできない感動を呼びおこす味わいを大切にしてほしいという願いのもと而今という銘柄が付けられました。

而今という言葉は飲む者だけではなく造り手の深い思い、そして人生における含蓄に富んでいます。「過去にも囚われず未来にも 囚われず、今をただ精一杯生きる」こと。

つまり、過ぎ去った日々を生きた自分はすでに無き者と同様で、そして明日という日々に思い憂れうことには多くの意味を持ち得ません。だからこそ今という一瞬を大切に生きることこそが、人生を豊かにするのだと而今は説いています。

而今の製造元である木屋正酒造は、文政元年（1818年）に初代大西庄八氏が造り酒屋であった「ほてい屋」を継承し、屋号を「木屋正」 と改めたことからスタートしました。

2005年には六代目当主自らが杜氏として醸した而今を発売し、洗練された格調高い味わいが一躍注目を集めることとなります。そして、2008年、2011年、2013年には全国新酒鑑評会において金賞を受賞。

さらに2019年には全国426蔵が参加したSAKE COMPETITON 2019で出品した「而今 純米吟醸 雄町」「而今 純米吟醸 山田錦」「而今 純米吟醸　千本錦」がすべて純米吟醸部門でSILVER賞を受賞し、而今というブランドを確固たるものとしました。

木屋正酒造は、古から三重県の交通の要所として栄えてきた名張市、豊かな自然と城下町の風情漂う美しい地にあります。伊賀盆地ならではの内陸性気候は昼夜の寒暖差が大きい気候風土により、籾（もみ）に米のでんぷんが蓄積され、風味豊かで味わい深い米が育ちます。

仕込み水に用いているのは名張川から湧き出でた旨味のある中軟水。米は酒造好適米の代表適銘柄であり「酒米の王」と称される伊賀産の山田錦を使用し、而今の豊かで端麗な味わいを生み出しています。

大吟醸の製造には伝統的製法「袋吊り」を採用し、風味豊かでフレッシュな味わいを継承。酸味や甘味が調和した品格ある味わいは、「伝統と進化」の両面を活かした木屋正酒造の酒造りに対する姿勢が現れていると言えるでしょう。

而今の特徴・味

端麗でエレガンスな甘み、ほのかに感じる優しい酸味、フレッシュで華やかな香りとしなやかな口当たりが魅力の而今。上品で洗練された味わいは、甘みと酸味、旨味の絶妙なハーモニーを奏で、一度口にしたら忘れられないバランス感で飲むものを魅了します。

而今 純米大吟醸は、フルーティで気品に満ちた香味と芳醇な口当たり、かつクリアで爽やかなのど越しを堪能できる極上の逸品です。2年間の熟成期間を経たからこそ生まれたコクと深みは、純米大吟醸だからこそ味わえる品格に満ちています。

而今 純米吟醸 山田錦は、無濾過ならではの瑞々しさと力強さ、そして繊細さを併せ持った銘柄です。山田錦のふくよかで柔らかな口当たりとメロンのような香りが癖になります。柑橘系の香味が爽やかな而今 特別純米は、料理にも合わせやすい調和の取れた味わいの而今定番ラインナップです。

而今の希少性・価値​

日本酒ファンから熱い注目を集め、かつ根強い固定ファンも多い而今は、買取市場でも高額な値段で取り引きされ、相場は安定の高値で推移しています。

特に価値が高いのは、而今 純米大吟醸、而今 純米吟醸 八反錦火入です。而今最高のラインナップである純米大吟醸は、圧倒的人気と流通量の少なさから買取額が年々上昇傾向にあります。

ネット通販ではほぼプレミア付きの値段で取り引きされ、定価での入手は困難な状況となっている而今。定価で入手するためには木屋正酒造と提携している特約店での購入となりますが、ほとんど在庫切れの状態が続き、入荷後も即完売が続いているのが現状です。

幻の日本酒となりつつある而今は、今後さらに買取価格が高まると予想されています。

而今の種類