昭和の時代には三種の神器のひとつであったブラウン管テレビですが、その処分方法はわかりづらいですよね。
ブラウン管テレビの処分は、『家電リサイクル法』によりその方法が限られ、リサイクル料金の負担も必要になりました。
ブラウン管テレビを日本の一般家庭で目にすることがなくなっているとはいえ、処分方法を決めかねたまま倉庫に放置している方もいらっしゃるでしょう。
ブラウン管テレビは液晶テレビやプラズマテレビに比べて重たいですし、処分も億劫になりますよね。
不用品の処分は、なるべく手間もコストも抑えたいと思うのが人情というものです。
この記事ではブラウン管テレビの正しい処分方法について徹底的に解説していきます。
そもそもブラウン管テレビは無料で引き取りできる?
ブラウン管テレビの正しい処分方法5選の比較一覧表
ブラウン管テレビの正しい処分方法5選
ブラウン管テレビを処分する際の注意点3つ
ブラウン管テレビの処分に関するよくある質問
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目次
そもそもブラウン管テレビは無料で引き取りできる?

自治体の粗大ごみで無料回収できない製品のひとつがブラウン管テレビです。
エコがうたわれ、資源のリサイクルが求められる時代になり、『家電リサイクル法』が施行されました。
これにより、対象商品であるテレビや冷蔵庫、エアコン、洗濯機を間違った方法で処分すると、法律違反、つまり罰金を払うことになります。
正しくブラウン管テレビを処分するためには、リサイクル料を払う必要がありますし、所定の場所に持って行くための運搬料も必要なのです。
ブラウン管テレビは自治体で処分・回収できない

ブラウン管テレビを捨てる際に、自治体が行っているゴミ回収サービスは利用できません。
いわゆる家庭ゴミは自治体が週に数回、無料回収していますが、ブラウン管テレビはその対象ではないのです。
経済産業省では、ブラウン管テレビを含む『家電リサイクル法』対象製品の処分について、次のいずれかを指定しています。
- 新しい製品を買う場合は、購入する店舗で古い製品を引き取ってもらう
- その製品を購入した店舗に、処分を依頼する
- リサイクル券を購入し、指定の場所に持ち込む
- 適正な処分を行う廃棄物処分許可業者に依頼する
『一般財団法人 家電製品協会』によると、リサイクル券を購入する場合、メーカーやテレビのサイズにより値段が異なることがわかります。
メーカー | ブラウン管テレビ小 | ブラウン管テレビ大 |
シャープ | 1,870円 | 2,970円 |
ソニー | 1,870円 | 2,970円 |
アイワ | 1,870円 | 2,970円 |
東芝 | 1,320円 | 2,240円 |
パナソニック | 1,320円 | 2,240円 |
三洋電気 | 1,320円 | 2,240円 |
日立 | 1,870円 | 2,970円 |
富士通ゼネラル | 1,870円 | 2,970円 |
三菱 | 1,870円 | 2,970円 |
壊れたブラウン管テレビは家電リサイクル法の対象になる

リサイクルに出す製品と言われるとまだ使用できるもののイメージですが、壊れていてもブラウン管テレビは『家電リサイクル法』の対象になります。
そもそもブラウン管テレビは古いものですし、壊れていることも多いでしょう。
『家電リサイクル法』では、製品そのものを再利用するというより、限られた資源を活用し、廃棄物を少なくするために部品や材料をリサイクルすることを目的にしています。
壊れたブラウン管テレビからも、利用できる部品を取り出して使うのですから、正しく処分することはエコに貢献することにつながりますね。
ブラウン管テレビの正しい処分方法5選の比較一覧表

処分方法 | 即日対応の可否 | 運搬の有無 | 処分費用の目安 |
不用品回収業者に依頼する | 可 | 有 | 業者による
軽トラ1台8,000円程度~ |
家電量販店で処分してらもう | 可(持ち込みの場合) | 有(店舗による) | リサイクル料+配送料(1,000~4,000円程度) |
指定取引場所で持ち込み処分してもらう | 不可(要予約) | 無 | リサイクル料 |
フリマサイトやネットオークションで買い取って貰う | 不可 | 無 | 0円 |
リサイクルショップで買い取って貰う | 不可 | 無 | 0円 |
上記5つの方法は、違法にならないブラウン管テレビの処分方法です。
テレビを新しく買い替えるのではなく、単に手放す方法として、経済産業省があげる以外にも買い取りという処分方法もあるのです。
思い立った時に処分できる方法もあれば、いつ処分が完了するか予測が難しい方法もありますね。同じ処分する側でも、人それぞれ処分に関する条件は異なります。
業者に依頼すると比較的早く処分できますが、自分で処分するとなると時間と手間は必須でしょう。
とはいえ、何を面倒だと感じるかは、人によっても異なりますから、ご自分のスタイルに合わせた処分方法を検討してくださいね。
ブラウン管テレビの正しい処分方法5選

ブラウン管テレビの処分のみを検討する場合に、違法にならない5つの方法について解説していきます。
・不用品回収業者に依頼する
・家電量販店で処分してもらう
・指定取引場所で持ち込み処分してもらう
・フリマサイトやネットオークションで買い取ってもらう
・リサイクルショップで買い取ってもらう
即日処分したいのか、処分にかける時間があるのか、力仕事ができるのかなど、処分に関する状況は人それぞれです。
家族の思い出の製品であれば、雑な扱いをされたくないという気持ちもあるかもしれません。一方で、思いたった時に処分したい、時間がないから早く処分したいと考える人もいるでしょう。
正しい処分方法の中から、お住まいの地域やご自分の考え、手間、処分完了の時期など含めて検討することが大切です。
不用品回収業者に依頼する

不用品が複数ある場合に便利なのが、不用品回収業者です。
多くの場合、ブラウン管テレビだけが処分品というのではなく、片づけをするなかで出てきた不用品のひとつがブラウン管テレビ、という状況でしょう。
不用品回収業者に依頼した場合、自分で重たいブラウン管テレビの運搬をしなくて済みますから、年配の方や力のない方には安心です。
また、ほとんどの業者では電話のみで対応してくれますし、家電量販店で引き取ってもらえない、すぐに引き取って欲しいという場合でも対応してくれます。
時間がない時でも、自宅まで来てくれ、さらに対応時間帯も広いというメリットもあります。
家電量販店で処分してもらう

ご自宅の近くにブラウン管テレビの処分を行っている家電量販店があれば、店舗に回収・処分を依頼できます。
家電量販店への回収依頼は、新しいものを購入し、配送ついでに古い製品を回収してもらうというパターンが多いのではないでしょうか。
家電量販店に依頼すると、自分で運搬する手間は省けますが、その分配送料が追加されるのが一般的です。
また、運搬手数料はアップするものの、回収のみでも受け付けている量販店もあります。
持ち込みが可能な店舗もありますが、この場合にも運搬費用が課されるのが一般的なようで、確認は必要です。
指定取引場所で持ち込み処分してもらう

「業者に頼むのはちょっと…。」という方には、リサイクル券を購入して、指定取引場所に持ち込む方法があります。
この方法だとリサイクル料しかかかりませんし、安く処分したい方向けといえるでしょう。
まず処分したいブラウン管テレビのサイズやメーカーを調べ、リサイクル券を郵便局で購入します。
自宅近くにある指定取引場所にリサイクル券と製品を自分で持ち込みますが、持ち込む際には営業時間などの確認や予約が必要です。
「排出者控」を受け取り、処分完了。自宅近くの指定取引場所は『一般財団法人 家電製品協会』で調べられます。
フリマサイトやネットオークションで買い取ってもらう

処分を急がない方は、フリマサイトやネットオークションで売るという方法があります。
何を不用品と思うかは人それぞですし、ブラウン管テレビをレトロなインテリアとして使いたい人、チューナーなどをつないで楽しみたい人もいるかもしれません。
買い手がつくまで処分を待てる方向けの方法でしょう。
製品の写真を撮る、値段をつける、配送の手配をする…という手間はかかるものの、配送料金以上の値段で売れたら、処分料金は無料になる計算です。
リサイクルショップで買い取ってもらう

ご自宅近くに、ブラウン管テレビの取り扱いをしているリサイクルショップがあれば、そちらで買い取りをしてもらうのもひとつの手です。
この場合もリサイクル料を支払わずに処分できるので、安価な方法といえるでしょう。
また製品をリサイクルショップに持ち込んでしまえば、自宅で保管する必要もありません。
しかし、フリマやネットオークションと同様に、買い取り店舗を探す作業が必要になります。
リサイクルショップでいくらで買い取ってもらえるのか、査定してもらうのですが、ブラウン管テレビの需要は希少なので、買い取りを拒否される可能性も考えておいた方がよいかもしれません。
ブラウン管テレビを処分する際の注意点3つ

ブラウン管テレビを処分する時に気を付けたい点を確認します。
・複数の処分方法を比較して検討する
・悪徳業者に依頼しないよう注意する
・悪徳業者で回収してもらうと不法投棄される可能性がある
安く不用品を処分したはずが罰金を払う羽目になった、というのは避けたいところです。
経済産業省のホームページでも悪質な業者やトラブルに対する注意喚起をしています。
複数の処分方法を比較して検討する
一般家庭ゴミではない、どんな不用品でも処分の際は複数の方法を調べて、料金や手間などを確認し、検討することが大切です。
ブラウン管テレビは大きさや重さを考えると、持ち込みには車が必要ですし、自分で売るためには梱包も必要です。
処分するのはブラウン管テレビだけなのか、他の家電製品があればそのリサイクル料金や運搬料も合わせて検討するとよいでしょう。
なにごとにもメリット・デメリットがありますから、こんなはずじゃなかった、とならないよう下調べは必須です。
悪徳業者に依頼しないよう注意する
悪質な業者には注意するよう、経済産業省や『一般財団法人家電製品協会』でも注意喚起しています。
あとから処分料や運搬料を請求されるという、ぼったくりやトラブルもあるようです。
無許可の業者が家電製品を適切に扱わず、火災や有害物質を発生させたという報告もあります。
そもそもブラウン管テレビは処分する際に料金が発生します。
それなのに無料回収をうたっている業者には注意が必要かもしれません。
悪徳業者で回収してもらうと不法投棄される可能性がある
悪質な業者により、依頼者は適切に回収してもらったと思っているブラウン管テレビが不法投棄されていた例があります。
不法投棄されたブラウン管テレビの持ち主が特定されると、不適切な処分をしたのが業者であっても、持ち主となっている人が罰金を払わなければならないことも。
リサイクル料が必要なテレビの処分を無料でしてもらえる、というのは不自然と考えた方がよいかもしれません。
ブラウン管テレビの処分に関するよくある質問

ブラウン管テレビを処分するときに、気になる質問をみていきます。
・家電リサイクル店でブラウン管テレビの引き取りのみは可能?
・ブラウン管テレビの回収時に悪徳業者にぼったくられた場合はどうする?
・ブラウン管テレビを自分で解体するのは違法?
違法行為に加担するかもしれないと思うと、せっかく処分しようと決意したのに、不安になります。心配を減らすために、質問や口コミのチェックは大事ですね。
家電リサイクル店でブラウン管テレビの引き取りのみは可能?
ブラウン管テレビを家電リサイクル店で引き取ってもらうことは不可能ではありません。
しかし、日本では需要がほぼないに等しいのが実情ですから、買い取りをしてくれるかどうかリサイクル店に確認が必要です。
リサイクル店としても、売れない品物を買い取っても困惑してしまいます。
つまり、買い取りはかなり難しい状況であると認識している方がよいといえるでしょう。
ブラウン管テレビの回収時に悪徳業者にぼったくられた場合はどうする?
ブラウン管テレビの回収を依頼したら、高額な請求をされたなどという場合、各自治体の『消費生活センター』に相談できます。
一般市民の消費生活でのトラブルや困りごとに対する相談を受けているのが、自治体の消費生活センター。
商品を購入した時のトラブルだけでなく、サービスを利用した時のトラブルに対する相談もできるので、心強いですね。
ブラウン管テレビを自分で解体するのは違法?
ブラウン管テレビを自分で解体するのは、違法ではありませんが、危険を伴います。
ブラウン管テレビを解体すると、テレビではなく、部品になりますから、それぞれの部品を自治体の決まりに従って廃棄処分するのは理論的には可能です。
しかし、他の家電製品と異なり、ブラウン管テレビの場合、真空状態を解除するなど専門の技術と知識が必要ですし、一般の方は自分で解体しない方がよいでしょう。
まとめ:ブラウン管テレビの処分は不用品回収業者に依頼しよう

ブラウン管テレビの他にも捨てたいものがあり、まとめて廃棄する場合は不用品回収業者を利用するのが断然便利です。
ブラウン管テレビの処分は正しく行わなければなりませんが、保管場所を取るため、決断したらさっさと処分したいもの。
不要品回収業者を利用すると料金が高くつくように感じますが、パック料金を設定している業者もあります。
不用品回収業者に依頼すると、自分で処分するのに比べて労力と時間の節約にもなりますね。