2025/11/26に、東京都豊島区にお住みの男性のお客様からDRC エシェゾー 2018年 ドメーヌドラロマネコンティを250,000円でお買取をさせて頂きました。

このたびは、数ある買取店の中から池袋の当店に「DRC エシェゾー」をご来店にてお持ち込みいただき、誠にありがとうございます。たくさんの人や文化が行き交い、活気と多様性にあふれる池袋という街で、ブルゴーニュの名声高き特級ワインをお預かりできたこと、スタッフ一同、深い感謝とともに大きな喜びを感じております。

“エシェゾー”――その銘柄名を聞くだけで、フランス・ブルゴーニュ地方、コート・ド・ニュイに広がる歴史ある畑、石灰質を含む複雑な土壌、そして葡萄と土地の個性を映し取るピノ・ノワールの繊細な実が、まざまざと浮かび上がります。たくさんの時間と手間、ブドウを育む自然、造り手の経験と技――それらが重なり合い、このワインはただの赤ワインではなく、“土地と時間の結晶”として生まれています。

今回お持ち込みくださったお客様は、ご購入後すぐに開栓したわけではなく、ご自宅のセラーで静かに・丁寧に保管され、年月の経過とともに熟成を見守ってこられたとのことでした。そのような丁寧な時間の積み重ねを経てこの場にご来店いただいたお話に、私も強く心を打たれ、このボトルに込められた価値と敬意を改めて感じました。

実際にボトルを拝見いたしましたところ、経年による落ち着きある佇まいの中にも、しっかりとした保存の跡が確認できました。ラベルの印字は鮮明で剥がれや破れはなく、キャップ・コルクの状態も良好、密閉性にも不安はなく、液面（ullage）の高さも適切で、液減りや酸化の傾向は見られませんでした。さらに、瓶のガラスに曇りや傷みもなく、全体としてよく管理されてきたことがうかがえる状態でした。このようなボトルの佇まいを見ると、「ただ保管されていた古酒」ではなく、「大切に育まれ、次への時を待つワイン」として尊重すべき一本であると、私たちは強く感じました。

池袋という街は、さまざまなバックグラウンドや価値観の人々が交差する場所です。この地で、このワインがまた新たなオーナーのもとで再び息を吹き返す――そんな可能性を思い描きながら、私たちは、このエシェゾーを次のステージへつなぐ“架け橋”として、誠実に査定を行いたいと思います。もしまたワインをご売却、ご相談される機会がございましたら、どうぞ安心して当店へお越しください。一本のワインに宿る「過去」「現在」「未来」を、一緒に見つめ直すお手伝いをさせていただきます。