2025/11/27に、茨城県日立市にお住みの女性のお客様からDRC モンラッシェ 2004年 750mlを650,000円でお買取をさせて頂きました。

このたびは、数ある買取店の中から茨城・日立の当店に「DRC モンラッシェ」をご来店でお持ち込みいただき、誠にありがとうございます。海と山に囲まれ、自然の豊かさと落ち着いた暮らしが共存する日立という土地で、ブルゴーニュが誇る白ワインの最高峰を拝見できるご縁に、査定員として深い感謝と身の引き締まる思いでおります。

“モンラッシェ”という銘柄を口にするたび、私はフランス・ブルゴーニュ地方、コート・ド・ボーヌに広がる小さな特級畑、その石灰質主体の土壌、葡萄に与えられた厳しい自然環境と長い年月、そして造り手である Domaine de la Romanée‑Conti (DRC) の妥協なき醸造によって生まれるワインの気高さと深みを想像します。そのような背景を持つワインが、日本の地方都市である日立のお客様の手元にあったこと――その事実に、私どもは大きな敬意を抱いております。

今回お預かりしたボトルを拝見したとき、まず感じたのは “丁寧に、大切に保管されてきた” という確かな印象でした。ラベルの印字は鮮明で、貼り付けの乱れや剥がれ、著しい変色や汚れなどは見受けられず、貼付状態も良好でした。キャップおよびコルクの状態にも異常はなく、密閉性にも不安は感じられませんでした。ワインの液面（残量）も適正な高さが保たれており、液減りや酸化の明らかな跡は見られず、ガラス瓶の透明感と光沢も維持されておりました。こうした状態は、長年にわたって安定した環境で慎重に管理されてきたことの証であり、私どもにとって非常に安心できるものでした。

日立という土地は、都市部とは異なり自然と暮らし、地域のつながりや静かな時間を大切にするライフスタイルが根づいているように感じます。そんな土地で、このような希少で価値ある一本が次のオーナーに引き継がれ、新たな時間と思い出を紡ぐ――その可能性を思うと、私自身、胸が高鳴ります。お客様の大切なワインに込められた「過去」「今」、そして「これから先」の価値を、私どもは丁寧に見つめ、誠実に査定・対応いたします。どうぞ安心してご来店、ご相談、ご売却ください。