2025/11/27に、東京都八王子市にお住みの女性のお客様からDRC モンラッシェ 2015年を650,000円でお買取をさせて頂きました。

このたびは、多くある買取店の中から八王子の当店に「DRC モンラッシェ」をご来店でお持ち込みいただき、誠にありがとうございます。東京郊外の穏やかさと、都心へのアクセスの良さを兼ね備えた八王子という場所で、ブルゴーニュ最高峰の白ワインを直接拝見できる機会に恵まれたこと、査定員として深い感謝とともに、身の引き締まる思いでおります。

“モンラッシェ”という名前を耳にするだけで、私はフランス・ブルゴーニュ地方、コート・ド・ボーヌ地区に広がる特級畑の葡萄畑、その石灰質主体の土壌、理想的な地形と気候、シャルドネという葡萄がゆっくりと熟し、名門の手によって時間と手間をかけて醸され、ワインとしての深みと気高さを備える――そのイメージが頭に浮かびます。DRC（ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ）によるこのモンラッシェは、生産量が非常に限られ、希少性と格式、そして熟成のポテンシャルを兼ね備えた、まさに“白ワインの王者”と呼ぶにふさわしい一本です。そんな稀有なワインを、八王子の当店でお預かりできるご縁をいただいたことに、心から敬意と感謝を感じております。

お持ち込みいただいたボトルを拝見した際、その佇まいから年月の重みと落ち着きが感じられました。しかしその一方で、保存状態の良さ、管理の丁寧さがしっかりと保たれていることにも目を見張りました。ラベルの印字はくっきりとしており、貼り付けの状態も整っており、剥がれや著しい色あせ、著しい汚れは見受けられませんでした。キャップおよびコルクの状態にも破損はなく、密閉性にも不安は感じられず、液面（ワインの残量）も適正な高さを保ち、液減りや酸化の明らかな跡は認められませんでした。ガラス瓶も透明感と光沢を保ち、曇りや傷みといった劣化は見られず、「大切に保管されてきた一本」であることが伝わってきました。

八王子という土地は、都心からは少し離れつつも、自然や静けさ、暮らしの安定、ゆとりを重んじる方が多く住まわれる地域だと私どもは感じています。そんな土地で、このような価値あるワインが、新たなオーナーのもとで再び輝き、時間とともに熟成し、価値や風味を育む――その未来には、私自身大きな期待と責任を抱いております。お客様の大切なワインに宿る「過去」「今」、そして「これから先の可能性」を、私どもは誠実に見つめ、査定・橋渡しをさせていただきます。どうぞ安心してご来店、ご相談、ご売却ください。