DRCラターシュ 買取 江坂 |2017 DRC ラ・ターシュ 正規品 ドメーヌ ド ラ ロマネコンティ La Tache 2017を 高価買取しました。
2025/11/28に、大阪府吹田市にお住みの男性のお客様から2017 DRC ラ・ターシュ 正規品 ドメーヌ ド ラ ロマネコンティ La Tache 2017を450,000円でお買取をさせて頂きました。
この度は、当店・江坂店へDRCラ・ターシュをお持ち込みいただき、誠にありがとうございます。江坂は、大阪中心部へのアクセスが良く、オフィス街と住宅街が自然に溶け合う“軽やかな都会の住み心地”が魅力の街です。利便性は高く、ビジネス街としての洗練もありながら、生活の空気は落ち着きがあり、合理的でスマートな暮らしを好む方が多い印象があります。必要以上に飾らず、しかし本当に価値のあるものにはしっかり投資する——そんなスタイルが江坂らしさだと感じています。
今回お持ち込みいただいたラ・ターシュも、その“江坂らしいスマートな品格”を静かに放つ一本でした。ボトルをカウンターに置かれた瞬間、周囲の空気がすっと整うような深い静けさが広がり、まさにラ・ターシュ特有の世界観が現れました。派手に主張するタイプのワインではありませんが、瓶の奥から漂う落ち着いた威厳には抗いがたい存在感があり、“知る人ぞ知る本物の風格”を自然に感じさせる佇まいでした。
お客様は、「節目の年に、自分にとって恥ずかしくない一本をと思って」と穏やかに話してくださいました。その言葉には、江坂の方に多い“合理性と美意識のバランス”が感じられ、見せびらかすためではなく、自分自身の基準に誠実であろうとする姿勢が印象的でした。ラ・ターシュは、流行や誇示のために選ぶワインではありません。背景にある哲学や静かな威厳を理解し、本質で価値を判断できる方にこそ似合う銘柄です。まさに、今回のお客様の選び方はその典型と言えるものでした。
ボトルの状態は非の打ちどころがありませんでした。ラベルの紙質は張りが均一で、角に浮きや湿度による波立ちがなく、発色は自然で透明感がありました。経年による色の変化が非常に少なく、理想的な環境で保管されてきたことが一目で分かります。キャップシールは落ち着いた艶を保ち、乾燥や縮みの兆候はなく、触れたときの滑らかさからも、長期間安定した温湿度管理が行われていたことが分かりました。ボトルガラスも美しい透明度を維持しており、光を当てたときに浮かび上がる深い赤い反射が、ワインの健全さと品格を確かに伝えていました。
査定中、お客様は「何度か開けようとは思ったんですが……どうも“今日じゃない”と感じてしまって」と静かに笑われました。その自然体の判断には、江坂の方々に多く見られる“無理しない品の良さ”がそのまま現れており、ラ・ターシュというワインの熟成哲学とも美しく調和していました。
ラ・ターシュは、DRCの中でも非常に“荘厳で奥行きのある”銘柄です。黒系果実の凝縮した香り、湿った土や森のニュアンス、スパイス、樽の複雑な要素が幾層にも重なり、味わいは圧倒的な密度としなやかさを兼ね備えています。余韻は深く、静かにそして長く続くため、一杯の中に“風景そのもの”が広がるような奥深さがあります。この世界観は、派手さを求めず、しかし本質の価値を見抜く江坂の感性と非常に高い親和性がありました。
光に透かした液面は理想的な位置にあり、透明度は極めて高く、沈殿物も自然で、熟成が健全に進んできたことが視覚的にも明確でした。キャップ・ラベル・ガラスすべての状態が整っており、“誠実に時間を重ねてきた一本”であることが強く感じられました。
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買取日
2025/11/28
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買取店舗
大阪江坂店
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アイテム名詳細
2017 DRC ラ・ターシュ 正規品 ドメーヌ ド ラ ロマネコンティ La Tache 2017
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状態ランク
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買取方法
店頭買取
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製造者
DRC
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原産国
フランス
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種類
ワイン
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アルコール度数
13%
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容量
750ml
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買取価格
450000円
今回の査定ポイント
ヴィンテージごとの気候背景と成熟段階を読み解くことで浮かび上がる一本の本質的価値
ラ・ターシュはヴィンテージによって特徴が明確に分かれる銘柄であり、葡萄がどの気候で育ったかは味わい・香り・構造に大きく影響します。冷涼な年には酸の張りが美しく、熟成の進行とともに香味が幾層にも深まります。温暖な年には果実味の厚みが増し、比較的若い段階から豊かで力強い輪郭を見せる傾向があります。江坂のお客様は、強さよりも“整った品格”を重視されることが多いため、香味が統合されてくる中〜後期熟成の個体に高い評価が集まりやすい傾向があります。査定では、世界のオークション相場、流通状況、専門誌の評価など複数の視点を統合し、本質に近い価値を判断します。
ラベルの紙質・発色・経年変化が示す保管環境の“誠実さ”
ラベルはワインがどれだけ丁寧に扱われてきたかを如実に映し出す部分です。紙質の張りや角の状態、湿度による波立ち、印刷の発色の濁りの有無などを確認することで、保管の質が自然と見えてきます。ラ・ターシュのラベルは非常に繊細で、湿度変化が直ちに質感へ影響するため、今回のように端正な状態を保った個体は長期間安定した温湿度管理がされていた証拠です。ラベルの美しさはそのまま価値に直結するため、査定では非常に大きな評価材料となります。
キャップシールの艶・密閉性・経年変化から読み取る内部状態の健全さ
キャップシールは、ワイン内部の状態を推し量る最も重要な部分のひとつです。艶の均一さ、乾燥や縮み、歪みの有無、瓶口との密着具合などを注意深く観察することで、保管環境の良し悪しが明確になります。キャップに違和感がある場合、内部品質への影響も大きいため、今回のように滑らかで自然な艶を保っている個体は、非常に丁寧な環境で熟成されてきたことが分かります。この良好なキャップ状態は、内部の健全性を保証する重要な基準です。
液面(フィルレベル)、透明度、沈殿物の自然な動きから判断する熟成の正しさ
液面の高さは熟成ワインの価値を決める核心部分です。自然な蒸発による軽度の低下は問題ありませんが、大きく下がっている場合は密閉性に課題があった可能性があります。光に透かして透明度、沈殿物の粒の細かさ、瓶を揺らしたときの液体の戻り方などを総合的に観察することで内部の健全性を読み解きます。今回のラ・ターシュは透明度が非常に高く、沈殿物も自然で、液面も理想的に保たれており、健全な熟成を遂げていたことが明確でした。
DRC正規品としての造りの精密さと自然なロット差の照合が生む信頼性
DRCラ・ターシュのボトルは、ガラスの厚み、底部の形状、エンボスの深さ、ラベルの紙質や貼り位置など、正規品に共通する特徴が細部まで丁寧に作り込まれています。市場に模造品が存在するため、これらをひとつひとつ照合し、不自然な点がないか確認する作業は欠かせません。またロット差による自然な個体差が出る銘柄でもあるため、その差異が正規範囲であるかどうかを見極める必要があります。今回の個体は造りの精度、紙質、貼り位置、ガラスの質感などすべてが自然で、正規品として極めて信頼性の高い状態でした。
保管環境と現物状態の一致が示す“誠実な扱い”という最終的な価値
査定の最終工程では、お客様が語られた保管環境と実際のボトル状態を照らし合わせ、整合性があるかどうかを確認します。温湿度の安定、ワインセラーの使用、日光の影響の回避、瓶の移動頻度などが、キャップやラベル、液面に現れた状態と自然に一致している場合、そのワインは非常に高い信頼性を持ちます。今回のラ・ターシュは説明と状態が完全に一致しており、丁寧に扱われてきた一本であることが確信できました。この一致度は査定において最も重要な価値判断のひとつとなります。
DRCラ・ターシュ
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