DRCラターシュ 買取 津田沼 |DRC ラ・ターシュ 2010 750ml 13% フランス ブルゴーニュ 赤を 高価買取しました。
2025/11/28に、千葉県船橋市にお住みの女性のお客様からDRC ラ・ターシュ 2010 750ml 13% フランス ブルゴーニュ 赤を450,000円でお買取をさせて頂きました。
この度は、当店・津田沼店へDRCラ・ターシュをお持ち込みいただき、誠にありがとうございます。津田沼は、学生街としての活気と、落ち着いた住宅街の静けさ、そして商業施設の便利さがバランス良く存在する、独特の“暮らしやすさ”に満ちた街です。派手さはなく、しかし日常の質を大切にする方が多い地域で、必要なものを的確に選ぶ冷静さと、人生の節目にきちんと投資をする姿勢が共存している印象があります。
今回お持ち込みいただいたラ・ターシュにも、まさにその津田沼らしい“落ち着いた上質さ”が感じられました。ボトルをカウンターに置かれた瞬間、静かに広がる深い気配は、強く主張するわけではないのに、周囲の空気を自然と整えてしまうような存在感を放っていました。まるで、津田沼の穏やかな街並みにすっと馴染むような品格のある佇まいです。
お客様は、「子どもが独り立ちした時、何かしら節目になるものをと思って選んだんです」とゆっくりと語ってくださいました。その言葉には、津田沼の方に多く見られる“肩肘張らない誠実さ”と“家族を大切にする静かな想い”がしっかり宿っており、ラ・ターシュの持つ世界観と驚くほど自然に重なりました。誰かに見せるためではなく、自分の人生にそっと寄り添う一本として選ばれた——その背景こそ、ラ・ターシュに深い説得力を与えていると感じました。
ボトルの状態は非常に良好でした。ラベルは紙質がしっかり保たれており、角の浮きや湿度による波立ちがありません。発色も自然で、経年による変色は極めて少なく、長期間丁寧に管理されてきたことが見て取れました。キャップシールは均一な艶を保ち、縮みや乾燥の兆候がなく、触れた際のなめらかさからも安定した温湿度で保管されていたことが分かります。ガラスの透明度は非常に高く、光に透かしたときに現れる深い赤の揺らぎは、熟成が健全に進んできた証としてとても美しいものでした。
査定中、お客様は「何度か“今日かも”と思って開けようとしても、どうしても違う気がして」と微笑まれました。その感覚には、津田沼らしい“無理をしない、自然体の判断”がにじみ出ており、ラ・ターシュという熟成を重んじるワインとぴったり寄り添っているようでした。
ラ・ターシュは、DRCの中でも特に“深い静けさと奥行き”を備えた銘柄です。黒系果実、湿った土、スパイス、樽香が幾層にも重なり、味わいは密度が高いながらも品があり、しなやかな酸が全体を支えています。余韻は長く静かに続き、一杯で風景が変わるような深い世界観を持っています。その落ち着いた荘厳さは、津田沼の“穏やかで丁寧な暮らし”と非常に相性が良く感じられました。
光に透かした液面は理想的な高さを維持し、透明度は高く、沈殿物も自然な熟成由来の安定したものです。ラベル、キャップ、ガラスすべてが良好で、“誠実に時間が積み重ねられてきた一本”であることがひと目で分かりました。
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買取日
2025/11/28
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買取店舗
津田沼店
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アイテム名詳細
DRC ラ・ターシュ 2010 750ml 13% フランス ブルゴーニュ 赤
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状態ランク
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買取方法
店頭買取
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製造者
DRC
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原産国
フランス
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種類
ワイン
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アルコール度数
13%
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容量
750ml
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買取価格
450000円
今回の査定ポイント
ヴィンテージごとの気候と成熟度を正確に把握することで一本の価値が定まる理由
ラ・ターシュはヴィンテージごとに個性が顕著に現れる銘柄であり、その年の気候が果実の完熟度、酸の張り、香りの構造に大きく影響します。冷涼な年は酸が美しく伸び、熟成とともに香味が幾層にも重なり、奥行きが深まります。温暖な年は果実味が力強く、若い段階から豊かさが前に出ます。津田沼のお客様は“派手さよりも整った成熟感”を評価する傾向があり、香味が統合されてくる中〜後期熟成のラ・ターシュは高い価値を持ちます。査定では、オークション相場、専門誌の評価、希少性など複数の視点を重ね合わせ、一本ごとの本質的価値を導き出します。
ラベルの紙質・発色・経年変化に表れる保管環境の誠実さ
ラベルは、そのワインがどれほど丁寧に扱われてきたかを映す重要な指標です。紙質がしっかり保たれているか、角が浮いていないか、湿度によるシワや波立ちがないか、印刷の発色が自然なままかといった点を一つひとつ確認します。ラ・ターシュのラベルは非常に繊細なため、今回のように発色が美しく保たれ、経年の劣化が極めて少ない個体は、長期間の保管環境が優れていたことを裏付けます。
キャップシールに残る艶、密閉性、経年変化のわずかな兆しを見逃さない観察
キャップシールは外観以上に内部状態を反映する要素であり、艶の均一さ、乾燥による縮みや皺の有無、瓶口との密着の自然さなどが重要です。不利な環境に置かれたワインはキャップに異変が生じやすく、内部状態にも影響が出ます。今回のラ・ターシュはキャップの艶が均質で、触れた時の滑らかさも自然で、乾燥・縮みの兆候が見られませんでした。これは内側の健全な熟成を裏付ける重要な材料となります。
液面(フィルレベル)・透明度・沈殿物の状態から判断する熟成の健全性
液面の高さは、熟成ワインにおいて最も重要な判断ポイントの一つです。自然蒸発による軽度の低下は問題ありませんが、著しい低下があれば内部の劣化が疑われます。透明度や沈殿物の量・質、瓶を傾けた際の液体の動きなどを観察することで、内部が健全に保たれていたかどうかが分かります。今回の個体は液面が理想的な高さで、透明度も高く、沈殿物も自然で、熟成が正しく進んでいたことが明確でした。
DRC正規品としての造りの精密さと自然なロット差の照合が生む信頼性
DRCラ・ターシュのボトルは、ガラスの厚み、底部の形状、エンボスの深さ、ラベルの紙質や貼り位置など、正規品ならではの特徴が多数存在します。これらを一点ずつ照合し、不自然な点がないかを確認することが必要です。またラ・ターシュはロット差が自然に出る銘柄であり、その差異が正規の範囲内であるかどうかを判断することも重要です。今回の一本は造りの精度、紙質、貼り位置、ガラスの質感すべてが自然で、高い信頼性を備えた個体でした。
保管環境の説明と現物状態の一致が示す“誠実な扱い”という最終的価値
査定では、最終的にお客様が話された保管環境の詳細と、実際に確認したボトルの状態が一致しているかどうかを丁寧に照らし合わせます。温湿度管理、ワインセラーの利用状況、日光の影響の回避、瓶の移動頻度などが、キャップ・ラベル・液面の状態と自然に合致している場合、そのワインは非常に高く評価されます。今回のラ・ターシュは説明と状態が高精度で一致しており、長く誠実に扱われてきた一本であることがしっかりと読み取れました。
DRCラ・ターシュ
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