2025/11/30に、東京都中央区にお住みの女性のお客様から山崎12年 750ml Arc43% PURE MALT WHISKY サントリー ピュアモルトウイスキー 箱付きを20,000円でお買取をさせて頂きました。

この度は「山崎12年」の査定をご検討いただき、誠にありがとうございます。銀座といえば、老舗の風格と最新の文化が共存し、洗練された空気が静かに流れる、日本でも特別なエリアのひとつです。街には気品が漂い、過度な喧騒とは無縁の、成熟した大人の落ち着きがあります。その中で暮らす・働く方々は、一つひとつの物事に対して確かな美意識と丁寧さを持ちながら向き合う方が多く、ウイスキーの扱いにも自然とその姿勢が反映されているように思えます。

先日も、銀座で長くお店を構えているという男性が、「大切にしてきた一本ですが、役目を終えたように感じまして」と山崎12年をお持ち込みくださいました。箱の角まで綺麗に保たれていること、手渡す動作に無駄がなく静かな品が漂うこと、その全てが“銀座で物と向き合う流儀”を体現しているようで、思わず深く頷いてしまうほどでした。「状態が良いと言ってもらえるか、少し気になりまして」と言われた控えめな言葉にも、この街に根づく美意識の高さと誠実さが滲んでいました。

山崎12年は、日本のシングルモルトウイスキーを世界に知らしめた代表的な一本であり、華やかでフルーティーな香り、バニラや蜂蜜を思わせる甘味、樽が生む奥深さが見事に調和した銘柄です。12年熟成がもたらす若々しさと落ち着いた味わいのバランスが絶妙で、特別な日を彩る一本としても、日常に上質さを添える一本としても多くの方に愛されています。

しかし、その価値は熟成年数だけで決まるわけではありません。液面の高さ、ボトルやラベルの状態、キャップの締まり具合、外箱の保存状態、付属品が揃っているかどうか、細部のコンディションが一本ごとの査定額に大きく影響します。銀座のお客様は「光が当たらない棚で保管していた」「湿度が変わらない書斎の一角に置いていた」など、保管環境に細やかなこだわりを持つ方が多く、状態の整った美しい個体をお持ち込みいただくことがとても多い地域です。

査定の際も、銀座のお客様は静かに、丁寧に、こちらの説明を受け止めてくださいます。「どのような点が評価の決め手になるのか伺えますか」と落ち着いた声で質問される姿からは、一つの物を理解し、納得し、丁寧に扱おうとする深い姿勢が感じられます。押しつけも急かしもせず、品の良い距離感を保ちながら会話が進む時間は、この街ならではの特別な雰囲気があります。

もし銀座で大切に保管されてきた山崎12年があり、その価値を知りたい、あるいはそろそろ手放すタイミングかと考えている方がいらっしゃいましたら、どうぞ店頭へお持ち込みください。一点一点が歩んできた年月、そしてお客様が注いできた心遣いを丁寧に受け止め、誠実で納得いただける査定額をご提示いたします。