シャトー・デュクリュ・ボーカイユの買取

シャトー・デュクリュ・ボーカイユ 参考買取価格

*更新日：2024年4月12日

シャトー・デュクリュ・ボーカイユとは？由来と概要

黄金色のラベルに描かれたなヴィクトリア王朝を彷彿とするシャトーが印象的なシャトー・デュクリュ・ボーカイユ。華やかで芳醇な香りとともに味わう複雑味と、円熟味あふれる奥行きが愉しめるワインです。

銘柄にあるボーカイユとはフランス語で「美しい石・ありがたい石」という意味を持ち、テロワールに散りばめられている小石を表現しています。その小石が混在する洗練されたテノワールこそがブドウ栽培の大きな要となり、シャトー・デュクリュ・ボーカイユの味わいの核をなしています。

シャトー・デュクリュ・ボーカイユは、フランス・ボルドーのメドック格付けでは第2級に位置し、中でも最も秀逸と評価されているスーパーセカンドに属するワインです。安定感のあるヴィンテージは群を抜いていて、シルクのようにしなやかで甘美なスタイルが「サン・ジュリアンのラフィット」と称されています。

豪奢な佇まいを呈するシャトー・デュクリュ・ボーカイユは、フランス・メドック地方のサンジュリアンにあります。周囲に流れるガロック川により堆積された小石が多いこの地は、13世紀頃からブドウ栽培が盛んに行われていました。

シャトー・デュクリュ・ボーカイユは、17世紀ブドウ畑を増やすためにシャトー・ベイシュヴェルが所有したことから始まります。しかし当時は名もないワイナリーとして、スカンジナビア半島に輸出するリーズナブルなワインを生産していただけでした。

1797年、サンジュリアンで財を成していたベルトラン・デュクリュ氏にオーナーが変わり品質が飛躍的に向上。1855年パリで開催された万国博覧会でのメドック格付けは2級に昇格します。

1866年には、ネゴシアンでありボルドー液開発でも著名なナサ二エル・ジョンストン氏にオーナーが変わり、現在の黄金色のラベル（エチケット）を用いるようになりました。ちなみに、売却額は100万フランで、シャトーを売却する際の当時の相場としては破格の金額であったとのことです。

1941年には、現オーナーであるボリー家に売却され、フランスの醸造学者として著名なエミール・ペイノー教授をコンサルタントとして招きクオリティ向上に尽力しています。

「石が多ければ多いほど、土壌は貧弱になる。しかし土壌が貧弱であればあるほど、ワインは良くなる」。土壌によってワインの品質が決定するというフィロソフィの基、今も変わらずその味わいを継承し続けています。

シャトー・デュクリュ・ボーカイユの特徴・味

シャトー・デュクリュ・ボーカイユは、カシスやブルーベリー、レーズンなどの黒系果実由来の芳醇な香りの中に、燻製感のあるキノコやタバコの香薫がそこはかとなく漂います。

はっきりとしたタンニンの中に酸味と甘みが調和し、程良い熟成感と共に葉巻のようななが余韻が楽しめるワインです。また、熟成の有無にかかわらず魅力を放つ味わいも特徴の一つと言えるでしょう。

シャトー・デュクリュ・ボーカイユの希少性・価値​

シャトー・デュクリュ・ボーカイユは買取市場でも価格の高い銘柄で、常に安定した高値で相場は動向しています。とくに当たり年のヴィンテージは高額な値段で取り引きされている注目の銘柄です。

独自のテノワールから生み出される芳醇な甘みと香りは、「一度は味わってみたい」というワイン通も少なくはないので、今後さらに買取価格は上昇し、人気が高まっていくであろうと予想されています。

シャトー・デュクリュ・ボーカイユの高額買取になる年代・当たり年

シャトー・デュクリュ・ボーカイユの当たり年は、1982年、1990年、2000年、2005年、2009年、2010年、2015年、2016年です。全て「秀逸である」と評価されている年代です。

パーカーポイントが高い年代は、1982年、1996年、2003年、2005年、2008年、2009年、2010年です。2009年は100点を獲得している注目のヴィンテージとなっています。