車を購入する手段として、ローンを組む方は多いと思います。
最近では、残価設定ローン(残クレ)を利用する方が増えています。
一見、普通のローンよりも月々の金額を安く抑えることができるのでお得に感じますが、実はデメリットもかなりあります。
今回は、残価設定ローン(残クレ)の仕組みや注意点を踏まえ、メリット・デメリットについてご紹介していきます。
- 【仕組み】残価設定ローン(残クレ)とは?
- 残価設定ローン(残クレ)のメリット3つ
- 残価設定ローン(残クレ)の罠? デメリット6つを解説
- 残価設定ローン(残クレ)で得する・損するケース
- 残価設定ローン(残クレ)より下取りに出した方が良い車
- 残価設定ローン(残クレ)の注意点3つ
- おすすめのカーリース2選
- 残価設定ローン(残クレ)に関するよくある質問
- まとめ
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近年、車を購入するのではなくカーリースを利用する人が増えています。
国産メーカー全車種から車が選べ、契約期間が終了した際に車がもらえる“ニコノリ”を利用すれば、自由に車のカスタマイズも可能です。そのため従来のカーリースのように走行距離の制限もありません。また、車検やオイル交換の無料クーポンも付いてくるのでメンテナンス費用の心配もないおすすめのカーリースです。
目次
【仕組み】残価設定ローン(残クレ)とは?

残価とは、その車を返却するときの下取り価格のことであり、残価設定ローン(残クレ)は、前もって返却時の下取り価格を想定し、その価格を本体価格から引いた金額に対してローンを組む仕組みです。
車両全体価格から残価分を引いた金額だけをローンで支払うことになるので、借入金が少なくて済みます。
ここでは、残価設定ローン(残クレ)の仕組みについてご紹介します。
言葉は難しく感じるかもしれませんが、内容自体はそこまで複雑なものではありません。
残価設定ローン(残クレ)契約期間後の車はどうなる?
残価設定ローン(残クレ)を全て支払い終えて契約期間が終了した後は、以下の3つの方法から選ぶことができます。
1.新車に乗り換える
乗っている車を返却して新車に乗り換える方法です。しかし、基本的には同じメーカーの車としています。
2.車を返却する
車を返却する方法です。自分の所有車ではないため、残価を支払う必要もありません。
3.車を買い取る
残っている残価を支払い車を買い取る方法です。残価を支払うときは一括での清算が基本ですが、残価を一括で支払うのが困難な場合は、再度ローンを組むことも可能です。
しかし、残価設定ローン(残クレ)の場合、車の利用に対して制限されていることが多いので、それを超えた利用をしてしまうと追加料金を請求される仕組みになっているので注意が必要です。
残価設定ローン(残クレ)はどうして安い?
残価設定ローン(残クレ)とは、車全体の本体価格から残価を引いた金額を支払う仕組みになっています。
残価とは、契約が終了したときのその車の中古車市場での価値のことです。これは、契約時にある程度予想して決めるので、契約終了時にその価値が変動していることもあります。
つまり、普通にマイカーとして購入する際にローンを組んで支払う場合は、車全体の価格を支払う必要がありますが、残価設定ローン(残クレ)では、契約期間分の本体価格のみを支払うだけで良いのです。
また、支払う期間が短くなれば利息の支払いも少なくなります。
よって、残価設定ローン(残クレ)は一般のローンよりも月々の料金を安く抑えることができ、返済期間も短くて済むのです。
近年、車を購入するのではなくカーリースを利用する人が増えています。
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残価設定ローン(残クレ)のメリット3つ

残価設定ローン(残クレ)の仕組みをご紹介しましたが、これを利用することによってどのようなメリットがあるのでしょうか。
残価設定ローン(残クレ)のメリットは以下の通りです。
- 毎月の支払いが抑えられる
- 数年おきに新車に乗り換えができる
- 下取り価格が保証されている
ここでは、この3つのメリットについてそれぞれ詳しく解説していきます。
残価設定ローン(残クレ)はデメリットばかりではありません。メリットもきちんとあるのです。
メリット①毎月の支払いが抑えられる
残価設定ローン(残クレ)は、毎月の支払いが抑えられるというメリットがあります。
車本体の全体の価格から残価を引いた金額を、ローンを組んで支払っていく仕組みが残価設定ローン(残クレ)なので、一般のローンよりも月々の返済額が安くなります。
また、利息に関しても支払う額が少なくなる分利息も減り、返済期間も短くて済みます。
ローンを全て返済した後に、車を下取りに出すか返却するかを選択すれば、残価分の返済はしなくて済みます。
普通のローンを組んで購入する場合は、頭金を多く支払うことで毎月の返済額を安く済ませることができますが、最初の費用負担がかなり大きくなります。
しかし、残価設定ローン(残クレ)は毎月の返済額を安く抑えるための頭金は不要なので、まとまった費用を用意することが難しい人にはおすすめです。
メリット②数年おきに新車に乗り換えができる
残価設定ローン(残クレ)であれば、数年おきに新車に乗り換えできることもメリットです。
普通のローンの場合でも、車検のタイミングなどで新車への乗り換えを検討する人もいるでしょう。そのときに、ローンを支払い終えていれば良いですが、まだ返済途中であれば乗り換える際に一気に残額を支払う必要が出てきます。前の車を下取りに出すことによってある程度カバーできれば良いですが、下取り価格があまり良くなかった場合はかなりの負担になってしまいます。
それに比べて残価設定ローン(残クレ)は、契約期間終了時に新車へ乗り換えるか否かの選択が必ずできる仕組みになっています。支払金額が少ない分返済期間も短いので、短期間のスパンで新車に乗り換えることができるのです。
メリット③下取り価格が保証されている
残価設定ローン(残クレ)は、残価が契約時に前もって決められる仕組みになっています。この残価は契約が終了するまで保証されるので、返却時の相場が下がったときはメリットとなると言えるでしょう。
中古車市場での相場は日々変動するので、数年経過すると価値が下がってしまう車種もあります。
ですが残価設定ローン(残クレ)の場合、中古車買取であまり高い値がつかない場合であっても、前もって決められていた価格で下取りしてもらえます。新車に乗り換える際に、下取り価格が保証されているのは非常に助かりますよね。
なので、中古車市場での価値があまり高くない車や相場の変動が大きい車などは、残価設定ローン(残クレ)はおすすめです。
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残価設定ローン(残クレ)の罠? デメリット6つを解説

メリットに目を向けると残価設定ローン(残クレ)はかなりお得なように思えますが、意外な罠が隠されているのです。
ここでは、残価設定ローン(残クレ)のデメリットをご紹介します。
デメリットは以下の通りです。
- カーローンに比べて金利が高い
- 走行距離制限がある
- 車のカスタマイズができない
- 事故などで車を破損させると追加料金がかかる
- 乗り換えは同じメーカーなど制限がある
- 車種によっては中古車市場価値より残価が安い
以上の6つのデメリットについて詳しく解説していきます。
デメリット①カーローンに比べて金利が高い
残価設定ローン(残クレ)のデメリット1つ目は、カーローンに比べて金利が高くなることです。
ローンで車を購入する場合は、必ず金利がつく仕組みになっています。
残価設定ローン(残クレ)の金利は、下取り額を差し引いた金額に金利がかかるわけではなく、車全体の価格に金利がかかるのです。
例えば、500万円の車を残価設定ローン(残クレ)で購入したとして、残価が150万円とします。その際に、500万円から150万円を引いた350万円に金利がかかるのではなく、車全体価格の500万円に金利がかかることになるのです。
そのため、普通のマイカーローンよりも利息が割高になってしまうのです。
安い料金でお得に利用できているように思えますが、実は高い利息を支払っていることになるのです。
デメリット②走行距離制限がある
残価設定ローン(残クレ)のデメリット2つ目は、走行距離制限があることです。
残価設定ローン(残クレ)は、返却時のその車の価値を予想して下取り価格を決め、その想定下取り価格を車両価格から引く仕組みのため、その価値を下回らないように走行距離に制限を設けています。
これは、走行距離が長くなればなるほど車の劣化は進んでいるということになるので、走りすぎを防ぐためです。
走行距離はもちろん契約年数によって違います。
どの契約年数であっても、設定されている走行距離は基本的に余裕をもった距離になっているので、日常で使う分には困ることはないと思います。
しかし、頻繁に旅行に行く人や長距離の通勤で車を使う人などあれば、この走行距離制限はデメリットに感じることもあるでしょう。
デメリット③車のカスタマイズができない
残価設定ローン(残クレ)のデメリット3つ目は、車のカスタマイズができないことです。
残価設定ローン(残クレ)は、先ほどの内容でも述べたように、契約時に設定した下取り価格を下回らないようにしないといけない仕組みになっています。
そのため、自由自在にカスタマイズしてしまうと、その下取り価格を下回ってしまう可能性があるからです。
契約終了時に元に戻しても支障のない程度のカスタマイズであればかまいませんが、原状回復が困難になるほどのカスタマイズをすることはできません。
なので、車を自分好みに自由自在にアレンジしたいと考えている人や、車に対してのこだわりが強い人にとって、カスタムできないことはデメリットに感じる部分でしょう。
デメリット④事故などで車を破損させると追加料金がかかる
残価設定ローン(残クレ)のデメリット4つ目は、事故などで車を破損させてしまうと追加料金がかかることです。
残価設定ローン(残クレ)は、さまざまな制限や条件を守った上での契約終了時の残価を想定しているため、キズをつけたり破損させたりしてしまうと、下取り価格が下がる仕組みになっています。
そのため、キズなどがついた状態で車を返却した場合は、追加料金が発生してしまう可能性があるのです。
多少の小さいキズなどであれば許容範囲としているところもあるので、その点については契約時にしっかりと確認しておく必要があります。
運転に自信のない人や運転する頻度が多い人にとっては、キズなどをつけてしまうリスクがあがるため、この点はデメリットに感じるでしょう。
デメリット⑤乗り換えは同じメーカーなど制限がある
残価設定ローン(残クレ)のデメリット5つ目は、乗り換えは同じメーカーなど制限があることです。
残価設定ローン(残クレ)の契約が終了すれば、新車に乗り換えるか、車を返却するか、残価を支払って車を買い取るかの3つの中から選ぶ仕組みになっています。
その中で新車に乗り換えることを選択した場合、同じメーカーの車種の中からしか選ぶことができません。
例えば、最初にトヨタの車を残クレで購入したとすると、次に新車に乗り換えるときもトヨタ車の中から選ばなければなりません。もし、違うメーカーの車に乗り換えたいとなった場合は、残価を一括で支払う必要があるので、かなりの負担になります。
さまざまなメーカーの車に乗りたいと考えている人には、かなりのデメリットとなるでしょう。
デメリット⑥車種によっては中古車市場価値より残価が安い
残価設定ローン(残クレ)のデメリット6つ目は、車種によっては中古車市場の価値より残価が安くなることです。
残価設定ローン(残クレ)契約時に設定した想定下取り価格が、中古車市場の相場の変動により返却時に価格が下がっていたとしても、こちらに落ち度が無ければ契約時の価格のまま下取りしてもらえる仕組みになっています。
しかし、車の返却時に中古車市場での価値が上がっていた場合でも、下取り価格が上がることはありません。
そのため、中古車市場での人気や需要が高い車の場合は損をしてしまう可能性があります。
中古車市場での相場の変動がゆっくりな車や、いつまでも人気のある車の場合は、残クレで購入することはデメリットになることもあります。
残価設定ローン(残クレ)で得する・損するケース

これまで残価設定ローン(残クレ)の仕組みについてや、メリット・デメリットについてご紹介してきました。
悪い評判が目立ちがちな残価設定ローン(残クレ)ですが、もちろん上手に利用すればお得になることもあります。
ここでは、残価設定ローン(残クレ)で得するケースと損するケースについてご紹介します。
得をする場合と損をする場合をきちんと理解して、契約をしてしまう前に自分の場合はどちらに当てはまるか確認しておきましょう。
残価設定ローン(残クレ)で得するケース
残価設定ローン(残クレ)で得するケースについては以下の通りです。
- 気に入ったメーカーの車種の中で定期的の乗り換えたい場合
- 中古車市場での価値が下がりやすい車に乗る場合
- 数年間の間だけの車の利用を考えている場合
残価設定ローン(残クレ)は、契約時に決められた下取り価格が返却時に下回っていた場合でも、そのままの価格で下取りしてくれる仕組みになっているので、中古車市場での相場の変動が大きい車や価値が下がりやすい車の場合は得をすることもあるでしょう。
また、同じメーカーの車であれば契約終了とともに新車に乗り換えていくことが可能なので、無駄な車両代を払う必要もなくなります。
契約年数は基本的に短いので、数年間の利用であればお得になります。
残価設定ローン(残クレ)で損するケース
残価設定ローン(残クレ)で損するケースは以下の通りです。
- 同じ車の長期的な利用を考えている場合
- 長い距離を運転することが多い場合
- 中古車市場での人気が高い車に乗る場合
残価設定ローン(残クレ)は、定期的に新車に乗り換えができることが最大の特徴なので、同じ車に長く乗り続けたいと考えている場合は、割高な金利を払い続けることになり損をしてしまいます。
また、走行距離制限があるため、通勤などで長い距離を運転する場合は返却時に追加料金を請求されることもあります。
契約時に設定された想定下取り価格は良くも悪くも変わらないので、中古車市場での価値が高い車の場合は、市場での価格より下取り価格が下回り、損をしてしまう可能性があります。
残価設定ローン(残クレ)より下取りに出した方が良い車

残価設定ローン(残クレ)は、契約終了時の車の価値を想定して、車両全体の価格からその残価を引いた金額だけを支払う仕組みになっています。
契約時に決められた残価が、返却時に市場の変動により下回ってしまった場合でも、そのままの価格で下取りしてくれることはメリットですが、逆に上回った場合でも価格はそのままなので、その際は損をすることになります。
では、どのような車であれば残クレを組まないほうが良いのでしょうか。
ここでは、残価設定ローン(残クレ)より下取りに出したほうが良い車についてご紹介します。
人気のある車種
中古車市場で人気のある車種に乗る場合は、残価設定ローン(残クレ)よりも下取りに出したほうが良いでしょう。
残価設定ローン(残クレ)では、最初に決められた価格で返却時にそのまま下取りしてもらえる仕組みであるため、人気のある車種の場合はその下取り価格が中古車市場での価値よりも下回ってしまう場合があります。
たった数年の間であれば、そこまで市場の変動は激しくないと思いますので、購入時に市場での価値が高い場合は、残クレを利用せず次の車に乗り換えるときに買取に出すと良いでしょう。
どうしても心配な場合は、まずは残クレで契約をし、契約終了時にその車の中古車市場での価値が高ければ、一旦残価を支払って車を買取ってから、そのまま買取店に売却すれば良いでしょう。
人気のあるオプションがついた車
人気のあるオプションがついた車に乗る場合も、残価設定ローン(残クレ)よりも下取りに出したほうが良いでしょう。
残価設定ローン(残クレ)の仕組みからして、契約時に設定した下取り価格は変わらないので、たとえ人気のあるオプションがついていた場合でも、価格は据え置きのまま下取りされます。
その車種自体の中古車市場での人気がそこまで高くなくても、特定のオプションがついているものであれば需要が高くなっているという場合もあります。
例えば、ETC車載器であったりバックモニターがついているもの、純正のカーナビがついているものなどです。
このような人気のあるオプションがついた車の場合は、残価設定ローン(残クレ)よりも下取りに出したほうが良いと考えられます。
残価設定ローン(残クレ)の注意点3つ

ここまで残価設定ローン(残クレ)についてご説明してきましたが、ある程度の仕組みついては理解できたと思います。
では、残価設定ローン(残クレ)を利用する際はどのような点を注意する必要があるのでしょうか。
残価設定ローン(残クレ)の注意点については以下の通りです。
- ライフプランを検討する
- 万が一の事故に備えて保険に入る
- 毎月の収支を計算して契約する
ここでは、この3つの注意点についてそれぞれ詳しく解説していきます。
注意点①ライフプランを検討する
残価設定ローン(残クレ)を利用する際の注意点1つ目は、ライフプランを検討することです。
残価設定ローン(残クレ)は、定期的に車を乗り換えることができる仕組みであるため、それがライフプランに合っているのか検討する必要があります。
新車に乗り換える際は、同じメーカーの車種しか選ぶことができないので、最初に契約したメーカーにライフプランにあった車種が用意されていなければ意味がないですよね。
例えば、最初は小さい車で良くてもそのうち家族が増えて大きい車が必要になったときに、自分たちの条件に合った車がそのメーカーになかったり、契約終了時よりも前に今の車が不要になってしまったりすると困りますよね。
なので、ライフプランについてはしっかり検討しましょう。
注意点②万が一の事故に備えて保険に入る
残価設定ローン(残クレ)を利用する際の注意点2つ目は、万が一の事故に備えて保険に入ることです。
残価設定ローン(残クレ)の仕組みから、車にキズがついていたり破損している部分があるまま返却した場合は、追加料金を請求される場合があります。
また、事故などによって車が破損してしまった場合、契約が途中で解除になり、残りの金額を一括で支払わなければならないこともあります。
やはり、どれだけ運転時に注意をしていても、ぶつけられたり事故に巻き込まれてしまったりする可能性もあります。そのようなときに、車両保険に加入していれば車が損傷した際の支払いの負担を軽減することができます。
そのため、残価設定ローン(残クレ)を利用する場合は車両保険に加入しておいたほうが良いでしょう。
注意点③毎月の収支を計算して契約する
残価設定ローン(残クレ)を利用する際の注意点3つ目は、毎月の収支を計算して契約を結ぶことです。
残価設定ローン(残クレ)の場合、フルローンで購入するより毎月の返済額が抑えられる仕組みにはなっていますが、毎月一定の金額を払い続けないといけないことには変わりありません。万が一、支払の遅延や滞納をしてしまった場合はペナルティが課せられる場合もあります。
そのため、収入と支出のバランスをしっかり考えて契約する必要があります。収入が不安定であったり、収支管理が苦手な人はとくに注意しておきましょう。
いくら安い料金で車に乗れるからといって安易に契約してしまい、日々の生活を圧迫してしまっては元も子もないので、収支の確認はしっかりしておきましょう。
おすすめのカーリース2選

残価設定ローン(残クレ)では、毎月の料金を抑えて車に乗ることができますが、全体的にみると不便な部分も多くデメリットしかないように感じます。
しかし、カーリースであれば残価設定ローン(残クレ)と同じように安い料金で新車に乗ることができるほかに、月額料金の中には税金や保険、メンテナンス代なども含まれているので、車の維持費が明確になります。
ここでは、おすすめのカーリース会社についてご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
①トヨタの新車に乗れる「KINTO」
KINTOは、トヨタの車を扱うカーリース会社です。
カーリースの料金設定は残価設定ローン(残クレ)の仕組みと同じですが、契約期間終了後の選択は、そのまま返却するか再度リースをするかのどちらかです。
残クレの場合は、同じ車に乗り続けたければ残りの残価を一括返済する必要がありますが、カーリースであればそのような必要はありません。
また、カーリースはカーリース会社から車を借りているという仕組みなので、金利を払う必要もありません。KINTOでは月額料金の中に車検費用なども含まれているので、車の維持費が明確になることはメリットです。
毎月の支出を抑えて車に乗りたいけど残価設定ローン(残クレ)はデメリットしかないと感じる人にはおすすめです。
②業界最安値で車に乗れる「リースナブル」
リースナブルは、カーリース業界トップクラスの安さを誇るカーリース会社です。
契約年数は3年か5年の2種類で、短期リースをする人に向いています。
トヨタや日産を始めとする国内8メーカーの車種を取り扱っているので、自分の乗りたい車がきっと見つかるはずです。
リースナブルでは、契約期間中の途中解約や乗り換えがいつでもOKなところもメリットと言えるでしょう。
また、カーリースであっても審査が必要になりますが、リースナブルは自社リースも行っているので、これを利用すれば審査に落ちた経験のある人でも比較的通りやすくなっています。
契約年数も残価設定ローン(残クレ)とほぼ変わらないので、残クレにデメリットしかないと感じている人には、リースナブルでのカーリースもおすすめです。
残価設定ローン(残クレ)に関するよくある質問

これまで残価設定ローン(残クレ)について詳しく解説してきましたが、疑問に思ったことも出てくると思います。
ここでは、残価設定ローン(残クレ)に関するよくある質問についてご紹介します。
主な内容については以下の通りです。
- 残価設定ローン(残クレ)に審査は厳しいですか?
- 残価設定ローン(残クレ)の契約中に一括返済しないといけないケースは?
- 残価設定ローン(残クレ)の金利を安くする方法は?
以上の3点についてそれぞれ詳しくみていきましょう。
Q1.残価設定ローン(残クレ)の審査は厳しいですか?
残価設定ローン(残クレ)の審査の厳しさは、車を購入するときに組む一般のローンと変わりありません。
残クレの審査は通りやすいと言われていますが、これは残クレの仕組みから、月々支払う返済額の負担が一般のローンより少ないために言われていることでしょう。
そのため、一般のローンの審査に通らなければこちらのローンの審査も通らないと考えておいたほうが良いです。
ただ、残クレはディーラー系のローンであるため、銀行系ローンに比べたら審査には通りやすくなっています。
Q2.残価設定ローン(残クレ)の契約中に一括返済しないといけないケースは?
残価設定ローン(残クレ)の契約期間中に、事故などを起こして車を破損させてしまった場合や、車の返却、新しい車への乗り換えをする場合は、残りの料金を一括返済しないといけない仕組みになっています。
なので、これからのライフプランを考えながら契約年数を決めないと、途中で車が不要になってしまうという事態を招く恐れもあります。
また、事故などについては防ぎようのないものもあるので、車両保険に加入しておくことをおすすめします。
Q3.残価設定ローン(残クレ)の金利を安くする方法は?
残価設定ローン(残クレ)の金利を安くするには、残価率が高い車、すなわち中古車市場でも人気のある車を選べば良いでしょう。
残価設定ローン(残クレ)は、車全体の価格から残価を引いた金額を支払う仕組みなので、引かれる残価が大きければ支払う金額が少なくなり、その分金利も安くなります。
また、途中で一括返済をすれば最終的に払う利息は少なくなりますが、それ以上の手数料が必要になったりするので、デメリットしかないように思います。
まとめ

今回は、残価設定ローン(残クレ)の仕組みや注意点を踏まえ、メリット・デメリットについてご紹介してきました。
毎月の返済額を抑えることができる残価設定ローン(残クレ)ですが、きちんと仕組みを理解したうえで利用しないと、思わぬ落とし穴にはまってしまいます。
中古車市場での人気が高い車を残価設定ローン(残クレ)を組んで利用した場合は、残価が下取り価格を下回ってしまう可能性もあるのでかなり損です。
また、毎月の支払いが安くても、これとは別に維持費や車検費用などもかかってくるので、同じような仕組みであればカーリースのほうがお得な場合もあります。
残価設定ローン(残クレ)を利用する際は、デメリットもしっかり把握したうえで利用しましょう。
