DRCリシュブール 買取 銀座 |DRC リシュブール 2017を 高価買取しました。
2025/11/27に、東京都中央区にお住みの男性のお客様からDRC リシュブール 2017を330,000円でお買取をさせて頂きました。
この度は、当店・銀座店へDRCリシュブールをお持ち込みいただき、誠にありがとうございます。銀座という街は、長い歴史の中で常に洗練を求められてきた場所であり、品格ある佇まいと確かな価値を見極める“目”が自然と育つ不思議な空気を持っています。ご来店されるお客様にも、その気質を感じることが多く、“ただ希少なもの”ではなく“長い時間をかけて価値を育ててきたもの”を大切にされる方が多くいらっしゃいます。
今回お持ち込みいただいたリシュブールは、まさに銀座という街が持つ静かな芸術性と深い審美眼に呼応するような一本でした。カウンターに置かれた瞬間、ボトルは余計な主張をせず、しかし unmistakable な存在感を漂わせ、その落ち着きの中に、熟成から生まれた気品のある香りの気配が確かに感じ取れました。お客様が「節目の記念に、銀座で一本だけ特別なワインを、と考えて選んだ」とお話しくださり、その言葉から、このワインが手元に届いた瞬間から今までのストーリーが自然に想像できました。
実際に手に取らせていただくと、ラベルの紙質にはまるで工芸品のような繊細な張りが残り、キャップシールの艶や表面の均整にも乱れがなく、ガラスの透明感にも曇りや傷の痕跡は見られませんでした。銀座は高級ワインを所有されるお客様が多い地域ですが、その多くが“見えない部分への配慮”を大切にされるため、保管の仕方が非常に丁寧で、今回の一本も細部の状態がそのことを証明していました。
査定中、お客様は「いずれ開けようと思ってはいたのですが、タイミングが分からなくて」と控えめに笑われていましたが、その“開けられなかった時間”こそが、ワインにとっては価値を高める熟成の時間でもあります。銀座のお客様は「飲むために買ったが、結果として守ることになった」というケースが多く、その背景にはワインそのものへの敬意が感じられます。今回のリシュブールにも、その尊さが静かに宿っていました。
リシュブールは、DRCの中でも“深い静けさ”を持つ畑のワインであり、華やかさではなく余韻の奥ゆかしさで魅力を語る一本です。銀座の街のように、一見静かでありながら内側に豊かな層がひそむ存在。光の角度を変えてボトルを眺めたとき、液面の落ち着いたラインや、キャップの美しい張りに、熟成と共に歩んできた時間が穏やかに映り込みました。
このように大切に育てられた一本を銀座店へお持ち込みいただきましたこと、心より感謝申し上げます。
-
買取日
2025/11/27
-
買取店舗
銀座店
-
アイテム名詳細
DRC リシュブール 2017
-
状態ランク
-
買取方法
店頭買取
-
製造者
DRC
-
原産国
フランス
-
種類
ワイン
-
アルコール度数
13%
-
容量
750ml
-
買取価格
330000円
今回の査定ポイント
ヴィンテージの評価と市場動向
リシュブールの査定では、そのヴィンテージが国内外で現在どの位置づけにあるかを丁寧に読み解くことから始まります。年によって香りの層の厚み、果実味の密度、タンニンの緻密さは大きく変化し、それが飲み頃のタイミングにも直結します。銀座のお客様はワインを資産価値と同時に“味わいの最高潮”を理解したうえで所有される方が多く、そのため熟成がちょうど開き始め、香りの輪郭が美しく整う時期のヴィンテージは特に高い評価を得ます。国際オークションの動向、世界の愛好家からの注目度、専門誌の評価、レストラン需要などを総合的に踏まえ、市場価値を精度高く判断することが銀座店の特徴です。
ラベルとキャップの状態
銀座のお客様は、ワインの外観そのものを“価値の一部”と捉える傾向が強いため、ラベルとキャップの状態は査定の中心に位置します。ラベルが湿度で波打っていないか、紙質の繊細な張りが保たれているか、インクの発色が自然かどうか、擦れや棚傷がないかを丁寧に確認します。キャップシールに関しては、表面の艶の均一性や光の反射による滑らかな質感、素材の収縮の有無、小さな傷の痕跡などを慎重に見極め、保管時の温湿度管理が適切であったかを読み取ります。銀座という街の特性から、外観が美しいワインは次の持ち主にも強い魅力を持ち、市場価値にも即座に反映されます。
液面の高さ(フィルレベル)
液面の高さは、長期熟成ワインの状態を判断するうえで最も重要な指標です。自然な蒸発による軽度の低下は問題ありませんが、肩のラインから目立って下がる液面は、コルクの密閉性に問題が生じている可能性があります。そのため査定では、光に透かして液面の位置を正確に確認し、液体の透明度、色の落ち着き、沈殿物の自然さ、ボトルを軽く傾けた際の波の戻り方などを細やかに観察します。銀座店にお持ち込みいただくワインは、ワインセラーでの保管が行き届いているケースが多く、液面が安定している個体は、長期間にわたって極めて良好な環境で保管されてきた証として高く評価されます。
DRC特有のボトルの造りと個体差
DRCのボトルには、ガラスの厚み、エンボスの彫り、底部の造形、ラベルの紙質や貼り方など、正規品特有の精緻な造りや個体差が存在します。市場には模造品も出回るため、これらのディテールを一点ずつ確認し、矛盾がないかどうかを慎重に判断します。リシュブールはロットごとの特徴がはっきり出る銘柄であり、それが正しく表れているボトルは信頼性が高く、そのまま市場価値に直結します。銀座のお客様はこの“造りの美しさ”に敏感な方も多いことから、この工程は特に重要視されます。
保管環境の整合性とワインの状態
銀座はマンション・オフィス・商業地域が混在し、ワインの保管環境もお客様によって多様です。査定では、ワインセラーの使用状況、温度・湿度管理の徹底度、光の当たり具合、移動や引っ越しの履歴などを伺いながら、その背景と目の前のボトルの状態がどれほど一致しているかを確認します。説明と実際の状態が自然に結びついている場合、ワインは長い年月の中でもしっかりと守られてきたと判断でき、評価は大きく上昇します。リシュブールのように繊細なワインは、この“背景の美しさ”が価値の根幹となります。
DRCリシュブール
買取