モラビトとは?

1905年にフランス・ニースで、ジャン・バティスト・モラビトが自身の名を冠したブランドとして創設したのが、同ブランドのはじまりと言われています。

モラビトは、ただ1種のウミガメからしか得ることが出来ないべっ甲や珊瑚などの貴重な素材に金や銀を融合させることによって、本来の自然の美しさを表現した画期的なコレクションを発表したことで有名です。その斬新かつ都会的なコレクションは、当時のヨーロッパの貴族などから高い支持を得て、これがきっかけとなり、1923年、パリにショップをオープンします。

その後、彼は、希少価値の高いカモシカやトナカイなどの皮を使用したバッグや、クロコダイルや象革を使用したトランクなど、特殊な素材を見事に使いこなしたアイテムを次々と発表し、話題を呼びました。

特に、クロコダイル製品は、現在でも同ブランドのアイコンアイテムとして人気を博しています。このような試みからも、彼自身が、「贅沢は特別なことではなく、特別なことが贅沢だ」という哲学のもとで、ファッションに携わってきたことがよく分かりますよね。

また、彼は耽美主義者であったことでも知られており、最高級の素材を起用し、究極の美を詰め込んだ独特のアイテム作りに徹底してこだわり続けました。同ブランドは、その信念を受け継ぎ、熟練した職人の技術のもとで、現在でも上品かつ洗練されたアイテムを世に送り出し続けています。

後程紹介しますが、個人のオーダーに沿ったバッグを製作してくれることでも知られており、世界に一つだけのオリジナルアイテムを世界最高峰の技術を駆使して、仕上げてくれます。

レザーの選定から、バッグのフォルムや大きさ、ステッチやメタルパーツに至るまで、オーダーメイドを受けているブランドの中でも、トップレベルのカスタマイズレベルを実現しています。もちろんその分、お値段は張りますが、気になった方は是非調べてみて下さいね。

さて、次項からは、そんなモラビトの中でも特に高い支持を受けるモデルについてお話していきたいと思います。

モラビトを代表する三部作

三部作と呼ばれるモラビトを代表するアイテムをご存知でしょうか?モラビトには、熟練した職人が、選び抜かれた素材を起用し、すべてハンドメイドで仕上げられるSIGNATUREラインと呼ばれるバッグコレクションがあるのですが、その中でも伝統的なロングセラーバッグである「VENDOME(ヴァンドーム)」「ORSAY(オルセー)」「TRAVIATA(トラヴィアータ)」の3作品が、モラビトの”三部作”として長年親しまれてきました。

次項からは、それぞれのバッグの魅力について深く掘り下げていきたいと思います。

三部作①VENDOME

まずご紹介するのは、VENDOME(ヴァンドーム)です。スクエア調のフォルムがエレガンスな雰囲気を醸し出すアイテムです。同ブランドが、半世紀にわたり、フランスのヴァンドーム広場1番地をアトリエの拠点としていたことから、モラビトを象徴する場所であるとして、同作にもその名がつけられました。

トレンドや時代に左右されない気品高いデザインと重厚感あふれるその格式高さは、多くの人たちから反響を呼び、フランス大統領から各国の国賓にも贈られるなど、高い評価を得ています。

三部作②ORSAY

次にご紹介するのは、ORSAY(オルセー)です。少し丸みを帯びたフォルムが柔らかな印象を与えてくれます。同バッグは、旅のヴァニティケースとしても使えるバッグとして、旅の始まりを連想させるパリの駅”オルセー”からその名がつけられました。ORSAYが製作されるきっかけとなったのは、かの有名な女優・マリリン・モンローでした。

彼女は、外出時にビューティーケースを持たなくてもすむような、タウン使いにも旅行にも適したコスメが入るボックスタイプのバッグをモラビトにオーダーしました。この出来事がきっかけとなって製作されたものこそがこのORSAYです。

マリリン・モンローによって一躍有名になった同バッグは、その後も旅行好きの女性たちの間で伝説的なバッグとして愛され続けています。

三部作③TRAVIATA

最後にご紹介するのは、TRAVIATA(トラヴィアータ)です。緩やかなカーブを描くハンドルが印象的で、クラシカルな風合いがより一層、素材の良さを引き出してくれるアイテムとなっています。

これは、当時、オペラ界のプリマドンナであったマリア・カラスのオーダーがきっかけとなって製作されました。そして、彼女の代表作であるオペラ「椿姫(ラ・トラヴィアータ)」からその名がつけられました。

モラビトの三部作についてお話してきましたがいかがだったでしょうか?数ある同ブランドの名品コレクションの中でも随一のアイテムというだけあって、そこから感じられる気品の高さは唯一無二のものです。是非、この機会にその圧倒的魅力に触れてみてくださいね。

まとめ

モラビトの三部作についてお話してきましたがいかがだったでしょうか?数ある同ブランドの名品コレクションの中でも随一のアイテムというだけあって、そこから感じられる気品の高さは唯一無二のものです。是非、この機会にその圧倒的魅力に触れてみてくださいね。