ロレックス ミルガウスとは?
(画像出典:ロレックス公式HP)
ロレックスのミルガウスは2007年に再び登場した、特殊な腕時計です。
登場したのは今から50年以上前の1956年。
当初、医師やパイロット等、特殊な環境下の中で働く方々のために対磁機能を搭載。
またロレックスのラインナップにしては珍しい、稲妻張の採用とGVに関しては3・6・9のインデックスバーがオレンジ色になっているのも見逃せないポイントです。
しかし残念ながら、ミルガウスは1980年代に差し掛かると他のモデルが人気を博し、徐々に衰退。
惜しまれつつも一度、ラインナップから姿を消したのです。
ミルガウスが2007年に復活!
1980年代に姿を消してから20年以上経った2007年。ロレックスが遂にミルガウスを復活させました!従来、販売していたミルガウスとデザインやフォルムを全て一新させることなく、昔の面影を残して販売されたのです。
もちろん、ミルガウスの特徴である稲妻針も採用しています。
また、ミルガウスの特徴である耐磁性も向上しており、1,000ガウスの耐磁性を実現したのです。その上、耐衝撃性も向上しているため、多少の衝撃ではびくともしないのもミルガウスの特徴と言えます。
ミルガウスのGVは何が違う?
さて、ミルガウスを見ていくと通常の「黒」「白」の他に「GV」と言うモデルがあります。初めての方が見ると、GVは何が違うの?と感じるでしょう。
この違いを簡単に紹介しますと「インデックスバーの違い」「サファイアクリスタルの違い」の2点が挙げられます。
冒頭でも紹介したように、GVでは3・6・9のインデックスバーがオレンジ色に変更されており、通常モデルとの差別化が図られています。
更に文字盤外周上のサファイアクリスタルも、グリーンに変更されているため、一目で通常モデルとGVモデルの違いが分かるのです。
ミルガウスの黒&白、GVで価格が大きく変化!
ミルガウスの通常モデルである「Ref.116400(黒・白)」と「Ref.116400GV」は価格差があります。黒・白の通常モデルの場合、新品は75万円、中古は60万円~65万円。
一方、GVは新品で83万円、中古で65万円~70万円と、新品・中古共に最大で10万円以上の差が出ます。これまで価格差が出てくるのは、やはりGVの方が人気であると共に、ロレックスの相場が高騰しているからです。
入手するタイミングによって価格が変動する可能性もありますので「買いたい!」と思ったときが買い時かもしれませんよ。(※価格は2017年12月25日現在の価格です。)
ミルガウスの装着感は?
ミルガウスの装着感は、腕にピッタリと貼りつくように安定しています。ただ、ミルガウスの重量は約150gありますので、腕にかかる負担が他の腕時計以上です!
サブマリーナやエクスプローラーのような、軽快感や身軽さはなく、正に質実剛健を体現したかのような装着感です。
かと言って不快感は一切ありませんし、文字盤も装飾や悪目立ちするロゴもありませんので視認性も申し分ありません。
ミルガウスのサイズ感は?
ミルガウスのケースの直径は約40mmほどと、大きくなく小さくないちょうど良いサイズです。
また、ケースの厚みが約13mmありますので、サイドからの眺めは肉厚で美しいデザインかと思います。
しかし、国産腕時計や薄いタイプの腕時計を着用していた方からすると、直径や肉厚のデザインに違和感を覚えるかもしれません。
ただ、慣れてしまうと、このサイズ感と重みが癖になり他の時計をすると物足りなさを感じることでしょう。
ミルガウスはビジネスでもOK?
ミルガウスはビジネスシーンでも問題ありません。
理由として、シンプルで大袈裟な装飾が施されていないからか、相手がミルガウスどころかロレックスだと分からないからです。
現に私自身も、時計好きの友人や時計販売店のスタッフの方から「ミルガウス?」と言われたぐらいです。
ビジネスシーンでは、こちらから言わないとロレックスであること自体、分かっていませんでした。
そして何より、高級時計特有のいやらしさや品の無い装飾も施されていませんので、ビジネスシーンでひんしゅくを買うことはないでしょう。
ミルガウスを持っている3つのメリット
メリット①:ミルガウスは被りにくい!
所有して感じたメリットとしてまず、人と被りにくいことが挙げられます。
例えば人気モデルの「サブマリーナ(デイト含む)」「エクスプローラー(I・Ⅱ)」ですと、街中や電車の中でよく見かけます。
気にならない人であれば良いですが、人と被るのが嫌ですと、どうしても気になることでしょう。
その点、ミルガウスは白・黒、そしてGV共に着用されている方が少なく、私自身もこれまで2~3人ぐらいしか見かけていません。
そのため、人とロレックスが被るのが嫌な場合、ミルガウスがおすすめですよ。
メリット②:ロレックスだけど悪目立ちしない
ロレックスの中には、非常に目立つモデルもあり、そこがメリットでもありデメリットでもあります。
特にビジネスシーンでは、悪目立ちする腕時計と着用していると他人から見て、良く思われません。
一方、ミルガウスは非常にシンプルな腕時計のため、ロレックスと感じさせないメリットを持っています。
ちなみに私も人から聞かれて、ようやく相手がロレックスだと気づいたことが何度もありました。
悪目立ちせず、確かなブランド価値のある腕時計を探しているならミルガウスが一番でしょう。
メリット③:ファッションにも使える逸品
ミルガウスは公私を問わず使える逸品です。
ビジネスシーンはもちろんのこと、シンプルなデザインながら煌びやかで、なおかついやらしい光沢感がありませんのでファッションにも最適。
例えばジャケットで美しくコーデしたフォーマル、またはビジカジコーデにはピッタリです!
そして夏場は、ポロシャツ×パンツの物足りないコーデのアクセントにも最適の腕時計と言えます。
公私を問わず、で幅広く利用できるミルガウスは、汎用性がありますので初めての高級時計としても最適です。
まとめ
ミルガウスはロレックスの中でも異色の一品です。特殊な環境下の中で働く方々のために開発された腕時計であり、一度は消滅したモデルでもありますのでロレックスに限らず他のブランドでもなかなか見られません。
とは言え、耐磁性を備えながらロレックスらしくない悪目立ちやいやらしさを感じさせないデザインのため、公私共に活躍することでしょう。