名門メゾン、セリーヌを再興させた

名門メゾン、セリーヌを再興させた"フィービー・フィロ"の才能

「セリーヌ」は一時期、低迷し存続が危ぶまれました。そこへセリーヌを立て直した「フィービー・フィロ」が登場し、再興させたのです。本日は彼女が歩んできた道、そして才能について迫っていきます。

2017.06.12

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フィービー・ファロの歴史は1973年よりスタート!


セリーヌを再興し、今やファッション業界で知らない者がいないほど、有名な彼女の歴史は1973年にスタートしました。

フランス パリで誕生した彼女が、ファッション業界へ足を踏み入れるきっかけとなったのが、イギリス ロンドンにある「セントマーチンズ大学」です。セントマーチンズは、数多くのデザイナーやアーティスト、映画監督を輩出した名門校。特にファッションデザイナーを目指すものにとっては、是が非でも入りたい!しかし、入るためには難関の試験を越えねばならず、その上、競争率が高いことでも有名でした。

セントマーチンズ大学に合格!運命を変える出会いが彼女に訪れる


狭き門のセントマーチンズ大学。しかし、彼女は難関をものともせず合格し、無事ファッションデザイナーの1歩を踏み出しました。彼女の生み出す作品の数々は、既存の作品やブランドに縛られず、彼女の世界観を表現したかのような独特の作品ばかり。1996年の卒業作品でも自身の世界観を如実に再現した作品が展示されたことでも有名です。

ところで、彼女は大学在学中、後に彼女の運命を変える「ステラ・マッカートニー」と出会っています。しかし、彼女はその時、運命を変えるとは知ることもありませんでした。

一気にステップアップ?!名門ブランド クロエに入社


フィービー・ファロは大学卒業後、イギリスの有名デザイナー「パメラ・ブランデル」のもとで働いていました。下積みが数年続いた後、彼女に転機が訪れます。大学在学中に出会った「ステラ・マッカートニー」から声がかかったのです。

この時、ステラ・マッカートニーは、クロエのチーフデザイナーへの就任が決まっていました。しかし、彼女は一緒にフィービー・ファロを入社させたいと提言したのです。このことがきっかけで、フィービーはクロエに入社し、下積みからクロエのアシスタントデザイナーへとステップアップしました。

初めての仕事はクロエの再興?2人がクロエを変える!


クロエは1952年に創業したブランドですが、1985年にリシュモングループとなりました。しかし、ステラ、フィービーが就任した1990年代後半はクロエにとって冬の時代。彼女達はクロエの再興を頼まれたと言えるでしょう。

クロエ再興のために、彼女達はクロエの方向性を180度変更。若者にも受け入れられるブランドを目指しました。時に大胆なプリントTシャツ、またフェミニン・ガーリー、どちらにも受け入れらるアイテムを販売。これが功を奏し、2人が加入したクロエは就任前の倍以上の利益を挙げ、クロエを再興させました。

2001年~2005年はクロエのチーフデザイナーとして活躍!


今までフィービーと共に、二人三脚でクロエを再興させたステラ・マッカートニー。しかし、2001年、自身のブランド「ステラマッカートニー」を立ち上げました。これに伴い、ステラはクロエを退職。空いたチーフデザイナーの席を、フィービーに任せたのです。

ステラが退職した後、フィービーはクロエを支え続け、今も愛される数々のアイテムを輩出。例えば、大きな鍵が特徴的なバッグ「パディントン」はクロエを代表するアイテムです。そして2006年1月、彼女は惜しまれつつもクロエを立ち去りました。

フィービー・ファロがセリーヌに入社!


クロエを立ち去った彼女を、あるブランドが既に目を付けていました。そのブランドこそ「セリーヌ」です。セリーヌは1945年にスタートし、初めこそ子供靴ブランドとしてスタートしました。しかし、各ブランドの魅力溢れるアイテムに押され、苦戦を強いられていました。

そこで白羽の矢が立ったのが、フィービー・ファロだったのです。彼女はこの時、35歳ながらセリーヌのクリエイティブ・ディレクターに就任。今度はクロエと違い、1人でブランドの再興をしなければならない状況ですが、彼女には切り札がありました。

セリーヌ再興の切り札とは?


彼女の切り札は「ラゲージバッグ」にありました。今まで万人向けに製造してきたバッグ達は、確かに誰でも受け入れられるデザインですが、裏を返せば個性がないバッグです。そこで彼女は、上品且つエレガントなデザインのラゲージバッグを完成させました。

使い勝手の良い「レギュラー」に始まり、小さい「ナノ」や容量の多い「ミディアム」等々、これらのラインナップはセレブ層に受け入られ、今では第二の「バーキン」と言われるまで成長しました。

セリーヌ再興後も変わらぬ彼女の才能


フィービーがセリーヌを再興した後も、彼女の勢いが留まることはありませんでした。彼女が生み出すものは、ラゲージバッグのみならずトップスからボトムス、シューズに至るまで幅広く行っています。

コレクションを見ていくと、大手ブランドに在籍しながらも彼女の世界観を上手に再現しています。既存の概念に縛られることなく、どこか自由で、そして女性が内に秘める魅力を大いに引き出すアイテムを展開。コレクションごとに、各ファッション業界は彼女のたぐいまれなる才能を常に注目しているのです。

ステラ・マッカートニーはどんな人?


フィービーの解説の際、何回も登場した「ステラ・マッカートニー」彼女はいったい何者なのか?

彼女は元ビートルズ「ポール・マッカートニー」を親に持つ、有名デザイナーです。クロエ退社後は、自身のブランドを展開し、数多くのファンを増やしていきました。そして「アディダス」や「H&M」等々、数多くのブランドとコラボしたのも有名です。ちなみに、2012年のロンドンオリンピックでイギリスチームのクリエイティブディレクターとして就任していた実績を持ちます。

まとめ


最後になりますが、セリーヌのみならずクロエも再興させたフィービーは、現在もセリーヌで活躍中です。各コレクションを発表すると、多くの方々の視線を釘付けにするほど大いに注目されています。もちろん、海外のみならず、日本国内の各ブランドからも注目を集めています。

皆さんも是非1度は、彼女の作品の数々を、その目で見ることをおすすめします。彼女の世界観が凝縮された逸品たちの魅力にひきこまれるかもしれませんよ。

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