ヴェルサーチの目を惹くデザインはどのようにして生まれたのか

ヴェルサーチの目を惹くデザインはどのようにして生まれたのか

誰もが知るイタリアブランド・ヴェルサーチ。その個性的で、目を惹くデザインは、どのようにして生まれたのか、今回は、その原点を探ります。

2017.03.12

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ヴェルサーチとは?

  画像出典:(C) versace

画像出典:(C)versace

ヴェルサーチは、1978年にジャンニ・ヴェルサーチが設立したイタリアのラグジュアリーブランドです。同ブランドでは、ウェア、バッグ、シューズなどの小物類の他に、フレグランスラインも展開しており、非常に幅広いラインナップを取り揃えています。同ブランドは、創業から4年後の1982年、イタリアの婦人服デザイナーの最高賞にあたる「ゴールデン・アイ賞」を受賞したことがきっかけで、世界的に有名になりました。その翌年には、ニューヨークの「カティ・サーク賞」も受賞するなど、ヴェルサーチはファッション業界からも、その才能を認められるデザイナーへと成長を遂げました。1985年には、セカンドブランドとして、「インスタンテ」をスタートさせたほか、オペラやバレエの舞台衣装を手掛けるなどブランド拡大に向け、様々な分野への進出を図っていきました。

  画像出典: ellecanada

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また、1988年に「Stanley Marcus Award」を受賞すると、ブランドとしての価値はさらに高まっていきました。1990年、パリで初のオートクチュール・コレクション「アトリエ・ヴェルサーチ」を発表し、その3年後には、妹のドナテッラ・ヴェルサーチがキッズラインの「ヴェルサーチ・ヤング」をスタートさせました。その他にも、プレタポルテ「ジャンニ・ヴェルサーチ」、ヤングライン「ヴェルサス(VERSUS)」、ジーンズライン「ヴェルサーチ・ジーンズ・クチュール」、スポーツラインの「ヴェルサーチ スポーツ」、ビジネス向けのラインとして「ヴェルサーチ クラシック」、コスメ部門の「ヴェルサーチ ビューティー」など複数のラインを次々と発表し、精力的にブランドの拡大に努めていきました。最近では、2011年、H&Mとのコラボレーションコレクション「VERSACE for H&M」を発表し、ファストファッション世代を中心とした新たな支持層の獲得に成功しました。

  画像出典:(C) versace

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その他にもヴェルサーチでは、様々な異分野とのコラボレーションを実現しており、例えば、1980年代中頃には、アメリカの高級車であるリンカーンとタイアップし、内外装をヴェルサーチが仕上げた「ヴェルサーチ・デザイナー・シリーズ」を発表しました。また、2000年には、インテリアや内装を全てヴェルサーチが手掛けたホテル「パラッツォ・ヴェルサーチェ」をオーストラリアのゴールドコーストにオープンするなど、幅広いアプローチを行っています。最近では、腕時計市場にも本格的に参入し、個性的なデザインで注目を集めるなど、さらにブランドとしての深みを増しています。また、ヴェルサーチは、コマーシャル広告に力を入れていることでも知られており、近年では、2014年S/Sコレクションにレディー・ガガ、2015年S/Sコレクションではマドンナをブランドの顔として起用しました。このように、常に『変化』を求める、という姿勢を創設以来守り続けきたヴェルサーチ。そんなヴェルサーチだからこそ、これまで数々のトレンドを生み出すことが出来たのかもしれませんね。

ヴェルサーチの独特なデザイン

  画像出典:(C) versace

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ここからは、ヴェルサーチの1度見たら忘れない印象的なデザインについて深く掘り下げていきたいと思います。ヴェルサーチといえば、「男性らしさ」「女性らしさ」を引き出すような官能的で艶のある美しいデザインが有名です。同ブランドは、素材にも非常にこだわりを持っており、高品質で贅沢な素材をふんだんに使用したスタイルが、主となっています。そこにヴェルサーチ独自のカッティング技術や縫製技術を巧みに施すことで、より作品として、磨きがかかり、非常に完成度の高いアイテムが生まれるのです。こういった同ブランドの抜け目のない作風は、ファッションに関心のあるセレブ層から高い支持を得るようになりました。

  画像出典:(C) versace

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また、ヴェルサーチのデザインには、ヨーロッパ出身デザイナーならではの「アート」な側面からのアプローチも多くみられます。16世紀末から17世紀初頭にみられたバロック様式やその後の世代であるロココ様式、イタリアのルネサンス文化など、クラシカルなテイストのものをベーステーマとしながら、ハリウッドやラスベガスといったゴージャスでラグジュアリーなテイストをそこにさらに取り入れるなど、全く異なるものを見事に組み合わせた新しい現代的なスタイルを同ブランドは提案しています。その一例として、ヴェルサーチでは、コレクションのショーにオペラを取り入れるなど、クラシカルでゴージャスな雰囲気をファッション以外でも、様々な方法で演出しています。その後の1990年代は、より色彩が豊かで、「派手」な印象が強いコレクションが展開されるようになり、現在のヴェルサーチのイメージがどんどんと形作られていくようになりました。

  画像出典:(C) versace

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また、1989年にスタートしたヴェルサーチのセカンドライン「Versus Versace (ヴェルサス ヴェルサーチ)」では、オリジナルのヴェルサーチとはまた違った作風を楽しむことが出来ます。Versus Versaceは、独創的で斬新なルックはオリジナルの良さを受け継ぎつつ、そこにまた、若者をターゲットにしたセカンドラインゆえのハードコアでロックなテイストを組み入れたスタイルが特徴的です。ヴェルサーチの独特なデザインに、文化的な側面を器用に取り入れた美しく華やかなものが多いのは、このような理由からだったのですね。ブランドの歴史や背景を学んでから、そこの作品に改めて触れると、その良さが一層分かるような気がします。

まとめ

ヴェルサーチの美しいデザインについてお話してきましたがいかがだったでしょうか?全体の印象を華やかにするそのデザインは、何度見ても飽きないものばかりですよね。その日のスタイルやコーディネートによって、同じデザインでも全く見え方が違ってくる点もヴェルサーチのデザイン性の高さゆえ、なのではないでしょうか?気持ちをぐっと上げてくれる、そんな魅力的なデザインに出会いたいものですね。

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