男性からの人気が高いゼニスのルーツを探る

男性からの人気が高いゼニスのルーツを探る

誰もが知っている時計ブランドといえばロレックスやオメガが挙がりますが、中でも特に男性からの人気が高いのがゼニスです。ゼニスは時計大国スイスで生まれた生粋の時計ブランドで、素晴らしいムーブメントもさることながら、デザインにおいても歴史的な作品を造りだしています。今日はゼニスのルーツを探りながらどんなブランドか紹介していきます。

2017.06.28

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ゼニスはどんなブランド?


ゼニスは1865年創業の老舗ブランドです。ゼニスは初めてマニュファクチュール(自社で一貫した生産体制で時計ブランドをこう呼ぶ)によって時計を造るブランドとして知られています。1969年にはエルプリメロと名付けた世界で最も精密な自動巻きクロノグラフムーブメントをリリース、後にロレックスが採用するほどの傑作を生みました。

クオーツショックによってブランドは一時休止になりますが、1978年に再開。今では世界的なムーブメント製造に長けたブランドとして素晴らしい時計を造り続けています。

ゼニスはマニュファクチュールの先駆者


ゼニスが行ったマニュファクチュール体制は今でこそ当然になってきていますが、当時は革新的なものでした。スイスの時計製造は分業制が主で、部品ごとにそれぞれ別のサプライヤーが造っていました。

しかし創業者のジョルジュ・ファーブル=ジャコは、時計ほど複雑なメカニズムをもつものが分業で生産されていては最高級のものはできないと考え、巨大な建物を造りその中で文字盤から針、デザインまですべてを自社内で行うようにしました。これがマニュファクチュールの始まりです。

ゼニスの歴史


ゼニスは1865年創業当時は『マニュファクチュール・ド・モントル社』と名乗っていました。創業から高い品質を造りだすためにマニュファクチュール体制を敷いていたため、1900年のパリ万博(かつて精度を競い合った天文台コンクールの一つ)で優勝。優勝した懐中時計用ムーブメント”ゼニス”から、『ファブリック・デ・モントル・ゼニス社』へ社名を変更しました。

1925年にはスタッフ、生産量は他を圧倒する規模の会社になりました。後にエルプリメロを造りだし、1999年にはルイヴィトングループにグループ入りしました。

ゼニスを語るのに必須の”エル・プリメロ”について


1969年に創りだしたエルプリメロはゼニスを語るのに必須といえるムーブメントです。通常5~6振動といわれるてんぷの動き(時計の精度を司る機械)を倍の10振動とし、高精度・信頼性の非常に高いムーブメントに仕上げています。

それまでクロノグラフのモジュールと時刻表示のムーブメントは別でしたが、初めて一体型のムーブメントができたのです。その品質からロレックスのデイトナに採用され、当時のモデルは100万円以上の高値で取引されています。

エルプリメロの1969ダイヤル


ゼニスはムーブメントの製造に長けたブランドでしたが、その分デザインはシンプルなものがほとんどでした。しかし1960年代頃から時計業界はアバンギャルドな(先進的な)デザインが流行します。その時代に生まれたエルプリメロにも当然デザインへの影響があったと言われています。

クロノグラフ用のインダイヤルを青、濃いグレー、薄いグレーの3色にして遊び心とデザインのまとまりを両立させました。これが搭載された初期のエルプリメロが発売された1969年にあやかり1969デザインと呼ばれています。

オープンハートでムーブメントを魅せる


エルプリメロの復活以降のゼニスですが、1980~1990年代は比較的シンプルなデザインが主流でした。しかしそこに新風として2002年に就任したイタリア出身のフランス人のCEO「ティエリー・ナタフ」氏。物造りへのパッションの強い彼が生み出したのがオープンハートと呼ばれる脱針機が文字盤から覗ける仕組みでした。

現在では時計を見るときの花形的存在のムーブメントですが、強度などの構造的問題をクリアしながら穴を開けて見えるようにしたシンプルな仕組みが、当時は革命的なデザインでした。

まとめ


今や世界的な時計ブランドとして知られるゼニスですが、これまでムーブメントだけでなくデザインについても歴史的な作品を造りだしてきました。

中でもマニュファクチュール体制を現代の時計産業を先取った、非常に先進的で時計造りに真摯なブランドだということがわかります。エルプリメロがロレックスに評価されたようにオープンハートを採用するブランドは数多く存在します。時計を見るほど歴史が紐解けるゼニスの時計を、ぜひ手に取って感じてみてください。

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