【機械式時計】手巻きと自動巻きの違いを徹底解説します

【機械式時計】手巻きと自動巻きの違いを徹底解説します

みなさんは身の回りにある時計は何を動力に動いているか知ってますか?そのほとんどが電池で動いています。あるいはソーラー発電になっていて、勝手に充電されるようになっているかもしれません。しかし時計は元来ゼンマイ式と呼ばれたように、ゼンマイの動力だけで動いていたのです。それは現代でも腕時計の手巻き、自動巻きといった形で残っています。今日はその2つの使い方を徹底解説したいと思います。

2017.07.24

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機械式時計には手巻きと自動巻きがある


まず機械式時計はゼンマイを巻き、それが解放される力を利用して時計を動かしています。なので時計を使うためにはゼンマイを巻く必要があるのですが、巻くための方法は手巻きと自動巻きの2種類があります。電池(クオーツ)時計が流通した1970年代以前の時計はほとんどが機械式時計です。(1950~60年頃に音叉時計というものもありました)

また現在高級時計と呼ばれるものについても機械式時計が多く、ゼンマイから歯車の部品や設計等も技術は進化しています。

手巻きとは


手巻きはゼンマイを自分の手で巻きあげることで時計が動く仕組みです。時計の側面についているリューズを巻くことでゼンマイの巻き上げができるので、定期的に巻き上げて時計を使います。

現在の市場では巻き止まりというゼンマイを最後まで巻き上げた状態で40時間の動作の時計が多くなっています。自動巻きもそうですが止まってしまうと時刻合わせをする必要があるので、止まらないように使うためには毎日巻き上げておくのが安心です。

手巻きのメリット


手巻きの時計を選ぶメリットはおおよそ3つに分かれます。

①機械がシンプルになるので本体価格・メンテ価格が安く済む。
②機械がシンプルになる分薄くて小さい時計が多くなり、日本人向けのサイズ感になる。
③ゼンマイを巻き上げる感触が心地よく、時計を動かす愉しみを感じることができる。

アンティーク時計には手巻きも多いので、選択肢が増えるという意味でも手巻きを候補として考えるメリットはあります。また、機械が少なくなる分軽くなるなどのメリットもあります。

手巻きのデメリット


手巻きのデメリットはおおよそ3つあります。

①現行の時計では手巻きは少ないので選び辛い。
②毎日巻く手間がかかる。
③慣れるまでは巻きすぎてゼンマイが切れることも。

現在販売されている機械式時計の約8割が自動巻きになっています。それは流通している機械の都合などによるものです。手巻き自体が少ないので、手巻き+カレンダー等の機能で探すとほぼ選択肢はなくなってしまいます。毎日巻き上げるのは手間ですがむしろ楽しいと感じるようになるので、人それぞれかもしれません。

自動巻きとは


自動巻きは腕に着けて動かしているだけでゼンマイを巻き上げる仕組みになっている機構です。現在流通している機械式時計の8割が自動巻きといっていいでしょう。

自動巻きの多くは手巻きの機械の上にモジュールを組み込んでつくるようになっているので、動作時間も同じように約40時間程のものが多いです。自動巻きは着けて動いているだけで自動的に巻き上げてくれるので、着けて動いていさえいれば止めることなく使える便利な機構です。

自動巻きのメリット


自動巻きのメリットはおおよそ3つあります。

①自動で巻いてくれるので手間が少なくて済む。
②選べる時計が多いので機能・デザインの幅が広がる。
③常に全開に巻き上げてるので正確に動きやすい。

自動で巻いてくれるのでクオーツ時計のように気にせずに使えるので便利です。全開でも40時間程なので外しておく時間には気をつけましょう。足りなければ手巻きしてもOK。機械式時計は全開で巻き上げているときに最も正確に動作するように調整されることが多いので、常に巻き上がっている自動巻きは理想通りの動作をしてくれます。

自動巻きのデメリット


自動巻きのデメリットはおおよそ3つ。

①手巻きの機械に+αする分大きく、厚くなる。
②機械が増える分本体価格・メンテ価格が高くなりがち。
③着けて動いていないと巻き上がらない。

自動巻きの機械は元々手巻きの機械に自動巻き用のモジュールを付けた仕組みになっています。なのでその分手巻きよりも大きく、厚くなるのは当然です。本体の値段、メンテ費用についても同じです。また、例えば事務作業のように座っていて動かない場合は自動巻きであっても巻き上がりません。使う環境によっては手巻き中心になることも考えられます。

まとめ


手巻きと自動巻きのそれぞれのメリット・デメリットを紹介しました。それぞれに使いやすい部分や特徴があるので一概にどちらが優れているというものではありません。実際に使ってみるとそこまで使い勝手が変わらないという人も中にはいます。

まずは手巻き・自動巻きに囚われず時計を選び、選んだものに対して特徴や使い勝手を考えてみればいいのです。手巻きだから面白い時計、自動巻きだから面白い時計のそれぞれがあるので調べてみるのも面白いかもしれません。

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