PB0110とは?

PB0110は、Philipp Breeが2012年に設立したバッグブランドです。ファースト・コレクションは2013年1月にベルリンとパリで発表され、その後、ニューヨークをはじめとする世界各国で展開されるようになりました。

同ブランドでは、日常生活の中で大切にされている様々なもの – 貴方と毎日を共にし、必要とされることによって個性を発揮するもの達 – を1つのコンセプトとして、ナチュラル・レザーやリネンを起用したバッグ・アクセサリーを製作しています。

PB 0110が誇るこれらの素材は、使えば使うほど深みが増すと言われており、その持ち手にマッチした独自の風合いを表現することでも知られています。同ブランドのアイテムはすべて、これらの最高品質の素材を用いて、熟練の技を有する厳選されたヨーロッパの職人達の手によってひとつひとつ丹精込めて作り上げられています。

さて、次項からは、そんなPB0110が、どのようして最高級の質を生み出してきたのか、その素材に懸ける思いについて掘り下げていきたいと思います。

PB0110の素材への情熱

まずは、同ブランドの顔とも言えるナチュラル・レザーについてご紹介していきましょう。コレクションに用いられるレザーは、すべて純粋な植物タンニンを用いてなめされています。この作業によって、素材の特性がより引き出され、革本来のナチュラルさとコシのあるしなやかな肌触りが共存する理想の素材が実現するのです。

世界中の皮革製品でこの植物タンニンなめしが施されているのは、全体のたった10%程と言われています。この数字からも、同ブランドのナチュラル・レザーがどれ程価値の高い素材であるかが理解して頂けると思います。

同ブランドのもうひとつの顔であるリネンは、最も古くから洋服などの生地として使用されている自然繊維ですが、今日ではその使用率は全体の1%にも届かないと言われています。これには、作物としてのリネンの生育環境が大きく関係しています。

リネンの繊維となるフラックスが開花するのは1年でたった1日だけと言われており、その瞬間を見計らって収穫をしないといけないことから、ブランド側としても非常に労力がかかることでした。

このような事情で、ファッションでナチュラル・リネンを起用するブランドは軒並み減少していきましたが、設立当初から、ナチュラルにこだわり続けている同ブランドは、そんな中でも素材として用いることをやめず、今現在でも多くのコレクションを展開しています。

また、これらの生地を繋ぐ『糸』にも力を入れており、その耐久性の強さは折り紙付きとも言われています。このオリジナルの糸は、摩擦などに対して並外れた強さを持ち合わせており、何年経っても”廃れない”アイテムをユーザーに提供するために欠かせない要素となっています。

PB0110が誇るバックパックコレクション

さて、ここからは、数ある同ブランドの人気アイテムの中でも特に注目度が高いバックパックコレクションについて少し見ていきたいと思います。そもそも、皆さんバッグパック、いわゆるリュックサックに対してはどのようなイメージをお持ちでしょうか?「カジュアル」「子供っぽい」「アクティブ」など、ファッションとして取り入れるには少しハードルが高いと感じている方がほとんどだと思います。

若い世代の間で、現在、バックパックはトレンドではありますが、やはり大人の女性がデイリーで使うのは難しいデザインのものが多いですよね。

そんなイメージを一新させてくれるのが、PB0110の「ナチュラル・レザー バックパック」です。先ほどご紹介した、非常に希少性の高いナチュラル・レザーをふんだんに使用しており、いやらしくない高級感を感じさせる仕様となっています。

レザーのバックパック自体はよく見受けられるアイテムですが、やはりラグジュアリーな印象が強く、それもまたデイリー使いには不向きだったりしますよね。そのような中で、このバックパックは上品ながらもどこかストリート要素も感じられる絶妙なバランスを生み出しています。

また、レザーアイテムだと気になる重量感の面でも非常に長けており、フルレザーにして700gという軽量化を実現したモデルになっているのも大きな特徴です。エイジングを楽しみながら使用することが出来るので、使えば使うほど自分の体に馴染んでいくのも嬉しいポイントですよね。

また、カラーバリエーションも豊富なので、自分のスタイルに合ったものを選ぶことが出来ます。デザイン自体が非常にシンプルなため、そのミニマルさを生かして、色で遊ぶのも粋ですよ。

非常にシンプルなこのバックパックですが、ひとつだけ中央に( )のデザインが描かれています。これは、同ブランドのデザイナーが、これまで自分が大切に使い続けてきたバッグに付いたシミやひっかき傷などが自分にとってかけがえのないものになっていると感じたことから、使う人がそれを使用していくことで、バッグを完成させ、それぞれのストーリーを語っていってほしいという願いを込めてつけたものと言われています。

同アイテムは、自分の持ち物として一生愛し続けていける、そんなバッグになり得るコレクションとなっています。

まとめ