ジャガー・ルクルトの

ジャガー・ルクルトの"レベルソ"を徹底解説

時計好きの間で四角い時計と言えば?と聞いたらほとんどの人がジャガールクルトのレベルソと答えるでしょう。それくらいの知名度と実績がある、しかも歴史も長い四角の時計は他にありません。時を越えて受け継がれる伝統を体現したレベルソを徹底解説します。

2017.09.21

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レベルソの特徴


まずはレベルソの特徴から紹介していきます。

・長方形のケース
レベルソが生まれたのは1931年です。その頃はアールデコといって普遍的で工業的な機能が形を決めるといったデザイン哲学が流行しており、レベルソもその流れで生み出されたと言われています。

・反転するケース
なんとベゼルの12時、6時位置の内側をレールにして文字盤とベゼルが反転する仕組みになっています。

・クラシックで伝統的なデザイン
レイルウェイやローマインデックスを中心にクラシックなスイス伝統のデザインが中心となっています。

反転ケースはなぜ生まれたのか


反転するケースが生まれたのは、実はレベルソはスポーツウォッチだったからです。ポロの競技の度に時計の風防が割れてしまうというイギリスの将校からのオーダーが始まりでした。弱点をいっそ隠してしまおうという大胆な発想から始まったレベルソ。

しかしこの仕組みは非常に当時の流行をよく掴んでいたのです。なぜなら時計の裏蓋に装飾やイニシャルをエングレービングすることが流行しており、それを知った貴族がレベルソの裏返したケースに肖像画や家紋を入れたのです。時計をいちいち外さないでも裏蓋を見せられるというメリットが思わぬ形で顧客を生みました。

反転ケースを生み出した技術の高さ


反転ケースを生み出すには高い技術力が必要なのは明白でした。しかしジャガールクルトはマニュファクチュールと呼ばれており、時計の生産に関わる部品を社内、グループ内でだけ製作できる企業規模・拘り・技術を兼ね備えたメーカーだったのです。

2014年までにムーブメントを1200種類以上、特許は400以上を取得しており、他のメーカーを寄せ付けない技術力をもっていることがわかります。中には一本だけを何年もかける超複雑時計をつくることもあります。

レベルソはサイズバリエーションが多い


レベルソはモデル・サイズのバリエーションが非常に多い時計です。メンズでいえば、レベルソクラシックは小さ目のケース幅23mm、最近のトレンドに近い大きさのビッグレベルソが26mm、一段階大き目のグランドレベルソ・ウルトラスリムが27mm、グランドレベルソが29mm~30mmとシンプルな三針モデルだけでもこれだけのサイズバリエーションがあります。

サイズは時計選びにおいて最も重要な要素なので、まず似合うサイズを考えてから機能やデザインを選ぶのもいいかもしれません。

人気モデル:レベルソクラシック


人気モデルのレベルソクラシックは最もオリジナルのレベルソに近いモデルです。二針で文字盤中央にレイルウェイとギョーシェが伝統的で懐古的なデザインは歴史の長さを感じさせます。

一番シンプルなモデルですが反転するケースはもちろん採用されており、かつてポロで使われていたように作業時には裏返しにしておくのもいいかもしれません。モデルによってスチールバック、あるいは裏スケなので刻印かムーブメントを眺めるのを選択する愉しみもあります。

人気モデル:グランドレベルソカレンダー

グランドレベルソカレンダーはレベルソクラシックの正統高機能モデルです。レベルソクラシックよりも幅広のケースに月、曜日、日付、月齢表示と充実したカレンダー表示機能になっています。レベルソのクラシックなデザインにムーンフェイズがよく映えており、スイス伝統の時計造りのDNAをしっかり感じることができる一本です。

ケースバックからムーブメントの動きを眺めることができるので反転させれば正統派から一変メカニカルで最新な時計としても使えます。

まとめ


スイスの伝統的な時計造りを体現しているレベルソの歴史と概要をまとめました。ポロで使える時計から始まりましたが、庶民にも貴族にも愛されておりスイスを代表する時計であるともいえます。

現代でもおおよそ形が変わらないのは、生まれたときから哲学、機械、デザインがしっかりしており手を付け加える部分がないためです。永く使える時計と言うのは総じてそうした要素をもっています。レベルソも永く使える時計として歴史を常に刻み続けるでしょう。

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