スピードマスターとは?

スピードマスターはクロノグラフ機能が必ず付いており、付随するインダイヤルは二つ目(3時位置と9時位置)、三つ目の両パターンが存在します。

特徴的なのはNASAがアポロ計画の際に公式で着けていった時計であることと、F1レーサーとのコラボやスヌーピーアワード取得の記念モデルなどの特別記念モデルが非常に多いことです。機能でいえばムーンフェイズ、デイデイトなどの機能がプラスされたモデルもありますが、基本のスピードマスターのDNAをしっかり残した派生モデルとなっています。

二つ名のムーンウォッチとは?

ムーンウォッチつまり、月用時計といった二つ名はNASA公式腕時計としてアポロ計画の際に月に着けていったことが由来です。ムーンウォッチは正確には「スピードマスタープロフェッショナル」といったモデル名で手巻きのクロノグラフモデルになっています。

現在でもマイナーチェンジを繰り返していますが、2017年現行で販売されている「ダークサイドオブザムーン」はムーンウォッチは月の裏側を初めて見た時計としてブラックセラミックモデルで販売されるなど伝統の継承にしっかり取り組んでいます。

オメガはどんなブランド?

オメガは1848年にスイスで創業した時計専門メーカーで、元々は懐中時計の組み立て工房でしたが、1894年に高性能ムーブメント「オメガ」の開発をきっかけにメーカー名として採用しました。

20世紀に入るとコンクールで精度の高さを証明し、オリンピックの公式時計を務めるようになりました。他にも映画007シリーズでは主人公のジェームズ・ボンドが着ける時計はシーマスターが採用されており、コアなファンも初めてのファンも大事にするメーカーです。

注目ポイント:ブロードアロー

スピードマスターは非常にモデルが多いためどのモデルかを指定しての解説は困難です。しかしスピードマスターを見るときに注目しておくといいポイントを3つ知っておけばもっと愉しむことができます。

1つ目はブロードアローと呼ばれる針の形です。短針は短く太くまるで矢印のようになっているブロードアローですが、ヴィンテージ感あふれる雰囲気が渋く視認性はバツグンです。そしてなにより初代のムーンウォッチの針がブロードアローなので、オリジナルのムーンウォッチに敬意を払ったデザインであることを感じるのです。

注目ポイント:手巻きか自動巻きか

2つ目は手巻きか自動巻きかについてですが、初代ムーンウォッチは手巻きでした。なぜならこの時代には自動巻きのクロノグラフは存在していなかったからです。そしてオメガは月に行った偉業を達成したモデルを現代まで保存するといった意志を強くもっているので、現在でもスピードマスタープロフェッショナルは手巻きのままです。

しかし使い勝手などの時代の流れを考えスピードマスターは自動巻きを採用しているのです。どちらが優れているというのではなく、どう考えてスピードマスターを見るかで手巻きか自動巻きかを考えることが必要です。

注目ポイント:多数のコラボモデル

ムーンウォッチと二つ名がついているスピードマスターですが、多数のコラボモデルが発表されています。オリンピックにちなんでインダイヤルを5つ横に並べた五輪モデル、日本限定モデルもあります。

なぜこんなに限定モデルを耐えず発表し続けるのでしょう?推測の域をでませんが、オメガにとってスピードマスターは記念すべきモデルで後世に残していきたいモデルです。なので時代に沿った記念モデルを毎年出すことによって、ずっと忘れられずに「誰もが知ってるムーンウォッチ」として残すことができると考えての作戦かもしれません。

まとめ

スピードマスター、ムーンウォッチについて解説しました。オメガにとってのスピードマスターはただのアイコンモデルではありません。オメガの歴史もこれからも背負うアイデンティティーとなっている、もはや1つのブランドです。

初めて月に到達したムーンウォッチのように、これから時計がまた新しいステージへ進化していくときにオメガがどんな取り組みをするのか、常に時代の最先端をいくオメガのこれからがとても楽しみです。