履き心地の良さが変化する!新品時の硬い履き心地は良い思い出

新品から年数が経過して、一番変わったと思うポイントが履き心地です。

私が所有するトリッカーズの革靴。
新品時は革が非常に硬く、当時スニーカーや柔らかい合皮の靴に慣れていた私は、「なんて履き心地の悪い靴だ!」と思ったほどです。
しかし、いつかトリッカーズの革靴が私の足に馴染むと信じ、硬い革靴を履き続けました。

1年が経過すると、柔らかくなってきたのか私にかかる負担がそこまでなくなり、新品当時と比べると不快感は少なくなったのです。
2~3年経過すると、あんなに硬かったトリッカーズの革靴が私の足に馴染んできたのです。

まるで私の足を優しく包み込むように形が変化していき、履いていてストレスを感じることはありません。
ここまで革が私の足に馴染むとは思っていませんでしたので、なんだか革靴に認められたように感じます!
革靴が自分の足に馴染む体験、及び快感は、革靴を1から育ててきた者のみ味わえる特権です。

歩き心地に変化|履き込むことで中敷き&ソールも馴染む!?

年数が経過することで、履き心地と共に良くなるのが「歩き心地」です。

私もトリッカーズを購入した当初、革の硬さと一緒に歩き心地の悪さに悩まされました。
一歩踏み込むごとに、地面に当たる感触が硬いため、いつも履いている靴と比べるとクッション性の無さがどうしても目立ちました。


※中敷きが私のかかとの形状に変化しています
ですが、履き心地の時と同じように、約1年が経過する頃には中敷きとソールが馴染んできたのか、踏み込んだ時の感触が柔らかくなったのです。
年数が経過していくと、その感触は確かなものになり、新品時の歩き心地が嘘のような快適な歩き心地を提供してくれました。

とはいえ、人によっては年数が経過しても歩き心地が改善しない方もいることでしょう。
そんな時は、ソール交換をおすすめします。

購入した際に装着されていたソールも確かに良いですが、今では「ビブラムソール」のように歩き心地の良いソールが用意されています。
歩き心地に不満があるなら、馴染むのを待つ、またはソールを思い切って交換してみましょう。

年数が経過して色味が変化|落ち着きのある色合いが味を出す!

こちらは私が所有するエドワードグリーンの革靴です。
当時、ファッション雑誌に掲載されていたこの革靴に一目惚れし、購入してから約5年が経過しました。

新品の時は、写真の色合いとは異なり、もう少し光沢感のあるデザインでした。
ただ、いかにも新品と分かる光沢感であり、その光沢も全体的にばらつきがあるように思えました。
そのため、購入当初は地色と光沢感のアンバランスなデザインが、少しばかり不満だったのです。

しかし、年数が経過するとエドワードグリーンの革靴に変化が出てきました。
私が使用している革靴クリームの影響もあると思いますが、徐々に色味が落ち着き味のある色合いへと変化したのです。
その変化は購入してから2~3年後に現れ始め、新品時とは違った色合いに変わっていくのを当時は非常に驚きました!

また冒頭で紹介したトリッカーズの革靴も、大いに変化したことを今でも忘れてはいません。
初めこそエドワードグリーン同様、いかにも新品と分かる光沢感と黒の色味が強かったため、こちらもアンバランスなデザインでした。

ところが、年数が経過すると、あんなに強調していた黒の色味が嘘のように落ち着いていき、魅力的な色に変化!
全体のバランスが整えられ、落ち着きのある大人の革靴へと変わりました。

年数が経過すると、新品時と違った顔つきが見れる。
これも革靴所有者ならではの楽しみです。

何年経過しても壊れない!コストパフォーマンスの良さも魅力

新品から年数が経過すると、革靴に限らずどのアイテムも、ところどころ支障が出てきます。

私は以前、外回りの営業マンだったため、1日中営業活動のため、歩き回っていました。
すると、履いていた革靴が悲鳴をあげてしまい、これまで何足も履きつぶしたのでした。
ローテーションしたものの、何回も履きつぶしていたため数千円から、高くても1万程度で良いと思っていました。

しかし、現在所有する革靴達に出会ってから、その考えは180度変化したのです。

例えば先ほど紹介した「エドワードグリーン」。
デザインと履き心地に惚れこんだものの「どうせ1年、もって2年程度でダメになるだろう」そう感じていましたが、良い意味で裏切られました。

1年経過してもダメになるどころか、徐々に履き心地が良くなり、2年・3年と経過していくと落ち着きのある色合いに変化。
現在、約5年履いていますがどこも壊れる様子はありません。
ソールを交換した程度で、内側・外側、どこも悲鳴を上げているところはなく、今もなお現役で活躍しています。

営業マン時代に何回も履きつぶしていたことを思うと、確かに1回に出す金額は多いですが、長年利用できるため実質、こちらの方がコストパフォーマンスに優れています。
新品から年数が経過しても良い意味で変わらない、耐久性は私にとって嬉しい誤算でした。

年数が経過すればするほど革靴との付き合い方が変わります。

何足も革靴を履きつぶしていた時代、語弊があると思いますが、革靴に対して特別な感情を持っていませんでした。

「どうせまた、履きつぶすんだからメンテナンスもたいしてしなくて良いか」
「修理しなくても次の革靴を購入すれば良いか」

このように、革靴に対してお世辞にも良い関係を築いていたとは言えません。
しかし、現在所有する革靴達に出会ってからは、革靴との付き合い方に変化が出ました。

最初こそ、いつもよりお金を出して購入したから大切にしよう程度でした。
ところが1年、2年と経過するごとに「革靴の状態は大丈夫か?」「どこか壊れていないか?」「メンテナンスが行き届いていない箇所はないか?」と言ったように革靴を大事に扱うと共に愛情が芽生えてきたのです。

今でもその思いは変わらず、今後も本当に修理できない状況にならない限りは所有する革靴を手放さず、大事に扱っていきます。

まとめ

最後になりますが、革靴は新品時の色合いやデザイン、そして光沢感や独特の香りも楽しみの1つです。
しかし、革靴を大切に扱うと共に、年数を経過させることで新品時とは異なった変化が発生します。
それらの変化は、革靴を所有する方でしか体験できないため、他のシューズでは残念ながら味わうことは不可能です。

もし上記で紹介した変化を楽しみたいなら、皆さんも革靴を購入して体験してみてはいかがでしょうか?