どんな革靴クリームが良いの?革靴クリームがの疑問に答えます!

■高級な革靴クリームを使えばOK?

革靴に使用するクリームは、安価なクリームから高価なクリームまで幅広く存在します。初めて革靴クリームを購入する方は、棚に並ぶクリームの数に圧倒されることでしょう。

ここで、クリームのことが分からないからと「高級クリームなら大丈夫だろう」と手を出すのは、あまりおすすめできません。

理由として、革靴によって適したクリームがあるからです。

高級クリームには、選び抜かれた原料によって製造されているため、品質は非常に優れています。しかし、全ての革靴に適しているかと言えば決してそのようなことはなく、中には革靴の品質を落とす可能性もあります。

そのため、初めてならスタッフの方にどのクリームがおすすめかを確認する。または直接、革靴を購入した店舗に赴き、1対1で相談して革靴に適したクリームを選びましょう。

■革靴クリームは複数使った方が良いの?

テレビや雑誌で、革靴クリームを複数を用いてメンテナンスされている靴磨きの職人、または革靴専門店のスタッフが見られます。

その光景を見ると、何個も革靴クリームを使った方が良いのかな?と思いますが、初めの内はおすすめしません。

彼らは何十回・何百回と革靴のメンテナンスを行っているため、革靴の特徴や革靴クリームの特性を大いに理解しています。

そして「AとBの革靴クリームは相性が良い」「CとDの革靴クリームは合わせられない」と言ったように、相性の良し悪しが分かるのです。

それを知らない内に、複数の革靴クリームを利用すれば、革靴が厚化粧になり見栄えが悪くなる。または革の劣化を招きます。

複数の革靴クリームを利用する前に、やはり専門家の意見を聞くことが大切です。

■革靴クリームの相談は革靴の方向性を示すと良いでしょう

革靴クリームの相談を、革靴専門店のスタッフ、または靴職人の方とお話しする際、革靴の方向性を示すと良いでしょう。

例えば…
・革靴に光沢感を出したい
・革靴を落ち着きのある色合いにしたい
・革靴の今の色合い、光沢感をキープしたい

上記のように、自分の革靴を今後、どのようにしていきたいかを話しますと、スタッフの方がおすすめのクリームを用意してくれます。

また、革靴にも特徴がありますので「この革靴は光沢感が出にくい。だから○○の方が良いですよ」とアドバイスしてくれることもあるのです。

したがって、もし相談するなら自分の革靴が今後、どのように育てていきたいか?その方向性を示しましょう。

革靴を実際にメンテナンス!おすすめポイント&おすすめクリームとは?

■メンテナンスを行う革靴紹介

今回、メンテナンスを行う革靴は「エドワードグリーン」。1ヶ月ほど本格的なメンテナンスをしていないため、ところどころクリームが抜けています。

まるで保湿が足りない乾燥肌のように、パサパサになっているところも…。

このまま放置すると、革にダメージや汚れが入りやすくなり、見栄えが悪く最悪の場合、亀裂が入ることもあります。これは一刻も早くメンテナンスをしなければいけません!

■使用するアイテムは?落ち着きのある色合いにするおすすめクリームとは?


(※写真の他にブラシや布巾も用意しています)
今回、エドワードグリーンに使用するアイテムはこちらです!

写真の右から「エム・モゥブレィ シュークリーム」「ブートブラック リムーバー レザーローションツーフェイス」「エム・モゥブレィ 靴底用栄養剤」です。
(初めに行う汚れ落としでは「ブートブラック」を利用し、その後に「エム・モゥブレィ」を利用します)

私はエドワードグリーンの落ち着いた印象が好みのため、エム・モゥブレィ シュークリームを利用しています。

塗った後には、特に重ね掛けをせず、シュークリーム独特の色味や艶を楽しんでいます。

汚れ落とし

クリームを塗る前に、まずは全体のクリーニングを行っていきます。

靴ひもを外し、ブラシで表面に付着した汚れを落とした後、先ほど紹介したブードブラックで古いクリームを落としていきます。

このブードブラックは良くできており、油性・水性の革靴クリームどちらも満遍なく落としてくれます。

その上、革靴の汚れ落としで乾燥しないよう、適度な水分を与えるモイスチャー成分を配合しているため、しっとりした印象になるのです。


※汚れ落とし完了!
汚れ落としが完了し、10~15分ほど乾燥させた後、いよいよ革靴クリームを塗る作業に移ります。

■メンテナンス前後を比較!色味を取り戻したか?

乾燥させた後は、革靴クリームを塗っていきます。

私は革靴クリームを塗る際、布巾や専用のクロスは利用していません。自分の指でクリームを取り、革靴に塗っています。

理由として「細部までクリームを塗れるから」「人肌でクリームが暖まるためクリームが浸透しやすい」この2点があるからです。

※あくまでも私が採用している方法ですので、初めての方は布巾や専用のクロスを利用してみましょう。

革靴クリームを塗る時は、一気に大量のクリームを塗ってはいけません。

革靴にクリームの凸凹が生じる、または大量のクリームで革が呼吸できず、劣化する恐れがあるからです。

そのため少しずつクリームを取り、時間をかけてよいので満遍なく塗っていきましょう。

最後に、クリームが全体に馴染むよう、軽く布巾で拭けば完了です。仕上がったエドワードグリーンを見てみましょう。


※右がメンテナンス前、左がメンテナンス後になります
メンテナンスされたエドワードグリーンを見ると、色味が戻り独特の艶が再び出るようになりました。パサパサの乾燥肌だった全体の革も、潤いを取り戻しています。


※どちらもメンテナンスしました
両方のメンテナンスが完了すると、メンテナンス前のエドワードグリーンとは打って変わり、見違えるほど綺麗です!ただ、綺麗になったからと言ってすぐに着用するのはいけません。

日の当たらない風通しの良いところで、クリームを乾かし馴染ませることが大切です。

私も、綺麗になったエドワードグリーンで外出したい!と思いましたが、その気持ちを我慢して乾燥させます。

光沢感のある仕上がりはどうしたら良いの?

私は、革靴に光沢感を与える際「コロンブスブリオクリーム」という革靴クリームを利用しています。

この革靴クリームは良くできており、ただ光沢感を与えるだけでなく、保湿に優れたホホバオイルを使用しています。なおかつ、革の繊維を傷つけない柔軟性としなやかさがあるため、革を傷つけずに光沢感&保湿を実現できる優れものです。

では、このアイテムを利用して光沢感を与えていきましょう。

■メンテナンスで激変!光沢感を与えた結果は?

私は、革靴に光沢感を与える際「コロンブスブリオクリーム」という革靴クリームを利用しています。

この革靴クリームは良くできており、ただ光沢感を与えるだけでなく、保湿に優れたホホバオイルを使用しています。なおかつ、革の繊維を傷つけない柔軟性としなやかさがあるため、革を傷つけずに光沢感&保湿を実現できる優れものです。

では、このアイテムを利用して光沢感を与えていきましょう。

■メンテナンスで激変!光沢感を与えた結果は?

光沢感を与える革靴は、私が所有する「チャーチ」の革靴です。

チャーチ本来の色合いと、光沢感の相性が良いため、私はいつもコロンブスの革靴クリームを利用しています。

しかし、エドワードグリーン同様、時間が経過するとクリームが剥がれるため光沢感がなくなりつつあるため、早速メンテナンスしていきましょう。

もちろん、私はコロンブスの革靴クリームも自分の指で塗っています。特にチャーチの革靴は、布巾ですと塗りにくいため、この方法が一番合っていると思います。

こちらのクリームも、一気に大量のクリームを塗るのではなく、少しずつ塗っていくのがコツですよ!


※右がメンテナンス前、左がメンテナンス後
仕上がりを見ると抜けていた光沢感が蘇り、私の求める美しい仕上がりになりました。
メンテナンス前のチャーチは、少し光沢感があるものの、くすんでいるためか鈍い光です。

写真のように、チャーチをコロンブスの革靴クリームでメンテナンスを行うと、いやらしくない絶妙な光沢感を実現できます。

どちらもメンテナンスが完了すれば、上図のように美しい仕上がりになります。

こちらも綺麗になりましたので、思わず外出したい気持ちになりましたが、同じく乾燥させなければいけません。外出したい気持ちをグッと我慢し、翌日の仕上がりを楽しみにしましょう。

まとめ

最後になりますが、革靴1足1足には相性の良い革靴クリームがあります。例え高級クリームでも、相性が悪ければ革靴の品質を落とし、劣化する原因になるのです。

そのため、革靴のメンテナンスに慣れていない方はまず、革靴専門店のスタッフや靴職人の方々に相談することをおすすめします。

私自身も、相談に相談を重ね、なおかつ様々な靴クリームを利用した結果、上記で紹介したクリームにたどり着いたのです。

皆さんがもし、革靴クリームを選ぶなら相談する、または今回私が紹介したおすすめの革靴クリームを試してみると良いでしょう。