ヴァシュロン・コンスタンタンはどんなブランド?

ヴァシュロン・コンスタンタンはパテック・フィリップ、オーデマ・ピゲと並んで世界三大高級時計ブランドとして数えられています。

その大きな理由の一つには創業から260年の間一度も休眠せずに時計を造り続けており、継続的に時計を造っているブランドとしては世界最古であること。

時計は複雑機構が得意で、2015年に発表したReference.57260は57もの機構が備わっており、世界一複雑で多機能です。(推定価格9億6,000万円)

ヴァシュロン・コンスタンタンの歴史

ヴァシュロン・コンスタンタンは1755年創業後一度も休眠せずにずっと時計を造り続けてきました。

スイスのジュネーブで、ジャン・マルク・ヴァシュロンによって創業したのが始まりです。後に孫のジャック・バルテルミがフランソワ・コンスタンタンを共同経営者として迎え、1819年に現在のブランド名が確立されました。

1880年にブランドロゴのマルタ十字が誕生。後にリシュモングループに入りグループと共に成長を続けています。

ロゴのマルタ十字の意味は?

ヴァシュロン・コンスタンタンのロゴはマルタ十字です。

『マルタ十字(マルタじゅうじ)は、キリスト教の騎士修道会である聖ヨハネ騎士団(マルタ騎士団とも)の象徴とされる。

元来は11世紀のイタリアの小共和国であるアマルフィの象徴であった。 マルタ十字は4つのV形をした紋章がその底部で結合した形をしており、突き出た8つの角をもつ。』

(引用:Wikipedia:https://ja.wikipedia.org/wiki/マルタ十字)

ヴァシュロン・コンスタンタンにとってのマルタ十字はゼンマイの巻きすぎを防ぐために香箱に入っているパーツの形がマルタ十字だったためで、宗教上の理由はありません。

人気モデル:パトリモニー


(画像出典:ヴァシュロン・コンスタンタン公式HP)
パトリモニーは非常にシンプルなモデルで文字盤にギョーシェは入らず機能も非常に少ないものばかりです。

パトリモニーは1950年頃の機械式時計の全盛期のモデルをベースにしたデザインで、70年続く恒久的な物造りを体現しているシリーズです。いずれもジュネーブ・シール取得済なのでジュネーブで製造されており、精度もバツグンです。

針の長さ、高さ、インデックスの立体感などシンプルながら奥の深いつくりだからこそ永い間愛されると感じる時計です。

人気モデル:オーヴァーシーズ


(画像出典:ヴァシュロン・コンスタンタン公式HP)
オーヴァーシーズはヴァシュロン・コンスタンタンのスポーツタイプを集めたシリーズです。

スポーツタイプとはいえオーヴァーシーズはラグジュアリーテイストが強く、いわゆるスポーツタイプとは違う高級感をもっています。針は他ブランドよりも細目でケースサイズも控えめです。

注目したいのはオーヴァーシーズのブレスレットには仕掛けがしてあるモデルがあり、観音開きになっているバックルを閉じると駒が合わさりマルタ十字ができあがる仕組みのものもあります。

人気モデル:ヒストリーク


(画像出典:ヴァシュロン・コンスタンタン公式HP)
ヒストリークはいわゆる復刻モデルを集めたシリーズです。各時代のアイコンモデルを現代の技術で復活させています。

いずれもオリジナルモデルに忠実でありながらも現代の解釈を加えており、単なる復刻版ではありません。ヴァシュロン・コンスタンタンの長い歴史と現代の高い技術があるからできることです。

ヴァシュロン・コンスタンタンが今日まで永く時計造りを続けてこられたのは、こうした歴史への深い敬意があるからです。

まとめ

ヴァシュロン・コンスタンタンについて詳しくまとめました。世界最古のブランドというだけあって歴史への深い敬意を感じるモデルばかりです。

ヒストリークシリーズにおいては点での復刻版ではなくシリーズ化するほど。ブランドがここまで永く続いてきたのは歴史を尊敬し、正確に時代に合せて変化を続けたからです。

オーヴァーシーズというシリーズからはヴァシュロン・コンスタンタンのラグジュアリーウォッチへのこだわりとスポーツタイプの人気の高さを上手くマッチさせたものになっているのが変化の証拠です。

ぜひ一度ヴァシュロン・コンスタンタンの時計を手に取って見てみてください。