究極の時計と称される

究極の時計と称される" パテックフィリップ カラトラバ "の魅力

「世界一の時計ブランドはどこか?」それを正確に答えることはできません。なぜならトレンドや時代によって移り変わるものですから。それでも強いて言うなら…

2017.04.03

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パテックフィリップ


「世界一の時計ブランドはどこか?」それを正確に答えることはできません。なぜならトレンドや時代によって移り変わるものですから。それでも強いて言うなら、そう小学生が話す「世界一サッカーが強い国はどこだろう?」そんな世界観で話すなら、著者は間違いなく“パテックフィリップ”と答えます。

そう確信づけるものは“カラトラバ”と呼ばれるモデルが世界一の時計だと考えるからです。そして同じように考える人が世界中にたくさんいる事もまたそう思わせてくれます。今日は多くの人を魅了し続ける“パテックフィリップ カラトラバ”についてお話したいと思います。

カラトラバ・コレクション最初のモデルを創作


まずはカラトラバの歴史について簡単に紹介します。

<引用開始>
1932
カラトラバ・コレクション最初のモデルを創作
パテック フィリップ、カラトラバ・コレクション最初の96モデルを創作。控え目な、時を超越したデザインは、《機能がフォルムを決定する》というドイツの建築・装飾芸術運動バウハウスから直接のインスピレーションを受けている。

96モデルの、ムーブメントのフォルムに忠実なラウンド・ケース、シンプルさと明確さを重んじた文字盤デザインは、この理想に基づいている。《カラトラバ》の名は、パテック フィリップのエンブレムであるカラトラバ十字からとられている。

引用元:
http://www.patek.com/jp/%E4%BC%9A%E7%A4%BE/%E6%AD%B4%E5%8F%B2
<引用終わり>

美しいデザイン


カラトラバは非常にシンプルな時計です。奇抜さや目立った特徴を排除したこのデザインは時代を越えて引き継がれていく時計、美学を表しています。パテックフィリップの広告を見たことのある方は思い出してみてください。

パテックフィリップの時計を着けた父親と子供が映っている写真が多く採用されています。それは時代を超えて愛される、受け継がれていくことを表現するためなのです。実際、永年修理を受け付けているブランドはパテックフィリップただ一つです。

デザインの根本


デザインの根本にあるのはドイツのバウハウスと呼ばれるデザイン美学です。バウハウスは上記の他「less than more」(少ない事ほど豊かである)といったモットーなど、シンプルさこそが美学であることを推し進めてきました。時計だけではなくソファや建築物なども強く影響を受けています。

カラトラバの最初のモデルは“96”といってパテックフィリップの中では96番目につくられました。そして今でも“5196”といったモデルへDNAが継承されており、これらの96番を持つシリーズを“クンロク”という愛称で呼ばれることも多いです。つまり85年前から変わらないデザイン美学にのっとり時計がつくられているのです。

“カラトラバ”は愛称だった


カラトラバはいわゆるクンロクモデルから始まったのですが、“カラトラバ”はカラトラバ十字が刻まれたモデルをそう呼んでおり当初は工場内での呼び名だったそうです。いわゆるペットネームといわれる愛称がカラトラバだったということです。

現在のカラトラバ


おおよそカラトラバとは、上に示したようなドーフィン針にバーインデックス、ラグはケースのカーブから自然に発生するような滑らかな曲線美の時計をいいます。こういった意匠をカラトラバデザインと呼ぶことからも、“96”カラトラバはパテックフィリップのアイコンモデルといっていいでしょう。

しかし現在のカラトラバはどうでしょう。パテックフィリップのHPのカラトラバのコレクションには“96”ではない品番をもつ時計もまたカラトラバと呼ばれています。前述したようにカラトラバ十字が刻まれているモデルの識別なので、カラトラバデザインをもつ末尾が“99”や“00”の時計もまたカラトラバと呼んでいます。(番号が近いので、96~00はカラトラバデザインとする、などを決めているように見えます。)

それを差し引くと末尾が“19”のカラトラバがあるのです。しかしこのモデルはカラトラバデザインとは程遠いのですが、同じようにデザインのシンプルさや端正な美しさなどの美学は共通している部分もあるのです。さて真実は?

次なるカラトラバは“19”


これが“19”のDNAをもつモデル、現行の“5119”です。“19”はお話してきたカラトラバデザインとは大きく異なり、直線のラグにベゼルにはクルードパリが刻まれておりローマンインデックスとリーフ針があしらわれています。

しかしこのモデルもまたカラトラバであることが、このモデルを広告媒体として多く使われていた事実からも伺えます。(初代“19”である“3919”は1986年に発表されました。その頃からは広告媒体に多く“19”が使われていました)つまりカラトラバ=“96”ではないことをパテックフィリップ自ら表明したといっていいでしょう。

カラトラバとは時代を超えて愛される時計


これまでにカラトラバとは十字が刻まれている時計である、“96”のDNAを持つ時計である、“19”もだと語ってきました。しかし時計を見せるためのパーツや装飾などによる識別ではなく、時代を超えて愛される時計こそがカラトラバであり品番やデザインには縛られておらず、そこには美学や哲学しかないと考えていいでしょう。

そう考えると私たちが今楽しみなのは、これからもカラトラバは変化していくかもしれないということです。50年後、100年後のカラトラバはどんな時計なのでしょう?考えるだけでもワクワクしますね。そして50年、100年後もカラトラバは時代を超えて愛される時計として世の中の時計ファンの憧れを受け続けるだろう、そう確信しています。

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