時計を投資目的で買ってみる

まず時計の投資とはどう運用するものなのかというといたってシンプルです。安く買って高く売る、もうコレだけです。・・・わかってます、言葉が足りていないですよね。ちゃんと説明します。

買った時よりも高くなる!?

みなさんは本やCD、あるいは洋服を売りにだしたことはありますか?売りに出すのはまず必要のないものを売っていると思いますが、それは売っても大した金額にならないことが前提になっていますよね。ほとんどの物が売っても二束三文にしかなりません。

しかし例外があります。それはいわゆる「プレミア」がついているもの。

例えば人気グループの初めてのCDや最初のファンクラブ特典は持っている人が少ないですよね。なぜならそのグループが人気が出る前のCD、特典だから。しかし人気が出るほどそのCDは貴重になっていきます。欲しい人の数よりもCDの数が少なすぎる状態が出来上がってしまい、手に入れた時よりもずっと高く取引されることになります。

リセールバリューが高い時計とは?

つまり後で価値が高くなる(リセールバリューが高くなる)時計を探せばいいわけです。その条件とはなにかを紹介していきたいと思います。
・希少性
・限定生産
・造りこみなどの質
・現在の評価とこれから時計市場がどうなっていくか
それらを踏まえて選んだのがこちらの3ブランドです。

ロレックス

いまや知らない人はいないと言っていいブランドだと思います。ロレックスは世界で最も売れている時計ブランドですから。なので自然とロレックスの希少なモデルは高く売れます。

≫コスモグラフデイトナ

ロレックスの中でも特に手に入り辛く市場価格が落ちないのがコスモグラフデイトナ、通称“デイトナ”です。

デイトナは流通量が少なく、手に入れること自体が困難です。特に2016年モデルは2000年に自動巻きへ切り替えを行う前のモデル、つまり手巻きモデルのオマージュデザインになっています。今までのデイトナを追っていたフォロワーからはあの時の感動が再びよみがえるわけですね。もちろん欲しい人が続出し、日本国内で買うことが出来る人は非常に少なかったようです。

あるいはデイトナで言えばRef.6263ポールニューマンモデルがあります。ハリウッドスターでありレーサーでもあった“ポール・ニューマン”が初めて奥様にプレゼントされたデイトナがこのモデル。ムーブメントはバルジューCal.727で生産終了までの20年間、ロレックスの屋台骨を支えた名機の一つが搭載されています。

このモデルは現在でも非常に人気が高く、状態がいいものでは流通価格がなんと1,000万円を超えるものもあります。

パテックフィリップ

有名さではロレックスが世界一なのは間違いないですが、格や伝統が世界一なのはパテックフィリップだと断言してしまってよいでしょう。究極のシンプルさへの潮流を生み出したカラトラバやササビーズオークションで24億円の懐中時計を販売するなど、業界へ生み出す力は一ブランドとしてを超えていると言われています。

そんなパテックもまたロレックスと同様にリセールバリューが非常に高いです。大体60年代中ごろから既に大量生産の流れが始まっており、機械式時計の造りこみなど質としてのピークは60年代頭までと言われており、特にアンティークと呼ばれる1960年代以前のモデルについては、アンティークパテックとして現行のモデルとは違う一つの伝説のブランドのように扱われています。

フィリップ・デュフォー(独立時計師)

最後に挙げるのは世界的に有名なトップブランドではなく個人です。ブランドに所属しないで個人でブランドを起てて活動している彼らを独立時計師と呼びます。彼らは大抵自分の名前をブランド名にしており、技術や思想に強い誇りを持っています。彼らはブランドに所属し栄誉や高い給料を得ることよりも、誇りを持って時計に向き合いたいと考えているのです。

独立時計師の中でも特に有名なのはフィリップ・デュフォー氏です。彼の製作した“シンプリシティー”は特別な機能はない至ってシンプルな時計ですが、一生壊れないように製作したと彼は言います。そんな時代に逆行するような作品ですが、彼ももう70歳近く製作をやめてしまったそうです。

こうなると更に盛り上がるのは中古市場。これまでに制作した“シンプリシティー”は元々の販売額の10倍近くまで高騰しています。

まとめ

以上、3ブランドが投資におすすめの時計ブランドになります。「違う、こっちのブランドがこれから波が来るはず!」そう思ったら投資してみるのも手です。まだまだ知られていないブランドにこそ投資するチャンスがあるはずですから。