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ローンの金利計算方法は?マイカーローンの返済額シミュレーションを解説

車の購入を検討されている方の中には「自動車ローン」を組もうと思っている方も多いのではないでしょうか。カーローンは車が欲しいときにまとまったお金が用意できなくても車を持つことができる便利な購入手段です。

新車や中古車を購入する際の支払方法としては、現金一括かローンを組むかの2パターンになりますが、ローンの場合は金利や返済期間などに悩むことも多いでしょう。

そこでこの記事では、カーローンの仕組みや電卓で簡単にできる金利の計算方法などを解説していきます。また「ジャックス」や「オリコ」などのディーラーローンや「ろうきん」「三菱UFJ銀行」などの銀行カーローンなど、ローンの種類も詳しくご紹介します。

シミュレーション例やカーローンを選ぶポイントも一緒にお伝えしていくので、あなたの希望通り安心のマイカーライフを過ごすための参考にしていただければ幸いです。

この記事でわかること
  • カーローンの種類と金利相場
  • ローン金利の種類と計算方法
  • カーローン注意すべき3つのポイント
  • 失敗しないカーローン選びの5つのポイント
  • カーローンに関するよくある質問

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近年、車を購入するのではなくカーリースを利用する人が増えています。

国産メーカー全車種から車が選べ、契約期間が終了した際に車がもらえるニコノリ”を利用すれば、自由に車のカスタマイズも可能です。そのため従来のカーリースのように走行距離の制限もありません。また、車検やオイル交換の無料クーポンも付いてくるのでメンテナンス費用の心配もないおすすめのカーリースです。

目次

カーローンの種類&金利相場

カーローンの種類カーローンには、新車を購入する際などに各ディーラーが用意している「ディーラーローン」、ろうきんや三菱UFJ銀行などの銀行が用意している「銀行マイカーローン」、中古車販売店などが自社独自で用意している「自社ローン」の3パターンがあります。

ここでは、カーローンの種類とそれぞれの金利相場や特徴について見ていきましょう。

ディーラーローン

ディーラーローンはディーラーで新車など購入した際に用意されてあるカーローンで、ディーラーが提携している信販会社やクレジット会社が融資先となって借入します。

ディーラーローンの特徴は、銀行のローンと比較して審査が通りやすく、審査期間も30分~60分程度と短く、早ければ当日中に審査を通過することもあります。手続きなども車を購入したときと同じタイミングで進められるので、早くローン審査を済ませたい方にとってはおすすめです。

デメリットとしては、銀行のローンよりもディーラーローンのほうが金利が高く、繰上返済をした際などに手数料が発生する可能性があるという点。ディーラーローンの金利相場は4%~8%台ですが、銀行のローンは1%~4%台が一般的となっています。

「審査をスムーズに進めたい」「銀行のローン審査に不安がある」という方にはディーラーローンが合っていると言えるでしょう。ここでは一般的に知名度の高い信販会社であるジャックスとオリコのオートローンをご紹介します。

ジャックス「オートローン」

ジャックスのオートローンの特徴は、自動車の購入手続きをしてから最短当日に審査が完了し手間がかからずスムーズである点とライフスタイルに合わせた支払方法が選択できるという点。

例えば、毎月固定の支払以外に初期の支払額を抑えるステップアップ型、将来の支払額を抑えるステップダウン型、車両本体の一部価格を据え置くことで毎月の支払額を減らせる据置プランなど、新しくマイカーライフを始める申込者の支払プランに寄り添った商品が取り揃えられています。

ジャックスのオートローンを利用するには、ジャックス加盟店であるディーラーで車を契約する必要があります。ジャックスでは金利を非公開としておりますが、ネット上では6%~10%ほどという声が多く、かなりの高金利であるということが言えるでしょう。

オリコ「オートローン」

オリコのオートローンは、年間利用件数が150万件以上で業界トップシェアである点や、提携店が全国に18万店舗以上ある点、購入者の車との付き合い方別にプランが用意されている点などです。

例えば、ライフスタイルの変化などで月々の支払額を変更したい、期間を延長したいといった場合に自由に返済方法を変更できる「ニューバジェットローン」や、ローン返済が残っていても残債額と新しく購入する自動車の代金を一本化して車を乗り換えることができる「ツインリセットローン」、「残価設定型ローン」など。

安心できるオートローンとして新車・中古車を問わず利用者が多いことが特徴ですが、ジャックスと同様に金利は非公開で、口コミでは7%~10%ほどと言われています。

銀行のマイカーローン

銀行のマイカーローンは、銀行や信用金庫などの金融機関が用意しているカーローンで、ディーラーローンに比べて金利が低く、保証料なども銀行側が負担してくれる場合が多いです。主に中古車を購入したときなどに利用する人が多く、車に関連する諸費用などもカバーしてくれる点が魅力の1つであると言えます。

銀行のマイカーローンは1%~4%台が一般的で低金利ですが、ディーラーローンよりも審査が厳しく、審査期間も1~3営業日程度かかります。ここでは銀行のマイカーローンの中でもおすすめと言われている3つをご紹介しましょう。

ろうきん「カーライフローン」

ろうきんは、労働組合や消費生活労働組合などがつくった協同組織の福祉金融機関で、日本全国47都道府県に600以上の店舗があります。主に新車や中古車の購入費用や自動車関連の諸費用として利用する方が多いでしょう。

ろうきんのマイカーローンには変動金利と固定金利の2パターンがあり、地域によって金利に若干の差があります。以下はろうきんの地域による金利の差を比較したものです。

団体会員の方 生協組合会員の方 一般の方
変動 固定 変動 固定 変動 固定
東北ろうきん 年2.1% 年2.2% 年2.1% 年2.4% 年2.1% 年2.6%
中央ろうきん 年2.4% 年2.9% 年2.6% 年3.1% 年3.675% 年3.9%
九州ろうきん 年2.3% 年2.6% 年2.55% 年2.85% 年2.8% 年3.1%

※参照:一般社団法人 全国労働金庫協会より

なお、ろうきんのカーローンを利用した場合の返済額の計算方法は、借入額・返済期間・金利などの項目を入れて算出してくれるシミュレーションを活用すると便利です。

三菱UFJ銀行「マイカーローン」

三菱UFJ銀行では「ネットDEマイカーローン」というWEBで完結できるカーローンが用意されています。ネットDEマイカーローンにはトータル金額を抑えたい方向けの一般的なプランと、当面の間の返済額を抑えたい方向けの据置プランの2種類があります。

金利は以下のような違いがあります。

種類 金利 特徴
ネットDEマイカーローン 変動 年1.50%~年2.45% 据置よりも金利が低い
トータル金額を抑えたい方におすすめ
ネットDEマイカーローン(据置) 変動 年3.975% 3年間は元金を据置、支払は利息のみ
当面の返済額を抑えたい方におすすめ

※参照:三菱UFJ銀行 マイカーローンページより

三菱UFJ銀行のカーローンの特徴は、新車・中古車OK、最長10年・1,000万円まで借入可能、WEB契約なら印紙代0円といった点です。また、住宅ローンを利用中の方は金利が0.2マイナスされるという優遇もあります。

ローン返済額の計算方法は、借入額・ボーナスからの返済分・借入期間・試算利率(年利)で決まります。電卓を使用しても計算できますが、必要項目を入力するだけで簡単に計算してくれるシミュレーション機能を活用するのがおすすめです。

横浜銀行「マイカーローン(自動車ローン)」

横浜銀行のマイカーローン(自動車ローン)は、中古車・新車・借り換えもOKで、車種によって金利が変わることが無く、WEB契約なら来店不要で借入することが可能です。

金利は変動型で年0.9%~2.4%となっています。返済額の計算方法は借入額・ボーナス返済額・返済期間・適用金利の4項目で算出することができ、シミュレーション機能を活用すればライフプランに合った返済額が簡単に分かります。

自社ローン

自社ローンとは中古車販売店などが独自で設けているカーローンで、審査が通りやすい・金利がかからない・手続きが簡単で納車までがスムーズといったメリットがあり希望通りのローンが組める可能性が高まります。

しかしその一方で「年率の手数料や保証料が高額」「月々の返済額が高くなる」といったデメリットもあり、状態の悪い中古車を買わされるのではないか、ローンを組むより総額が高いといったネガティブな意見も目立ちます。

自社ローンはディーラーローンや銀行のマイカーローンと比較して審査が通りやすい反面、自身のライフプランに合わせて返済期間を決めないと、毎月の支払額が高額になり返済が厳しくなってしまう可能性もあります。自社ローンを検討する場合は、自身で契約プランや金利をよく調べた上で利用するかしないかの判断をするようにしましょう。

ローン金利の種類&計算方法

カーローン 金利 計算方法

ディーラーローンや銀行のマイカーローンの金利には「固定金利」と「変動金利」の2種類があり、金利設定によって車の返済額も大きく異なってきます。

ここでは固定金利と変動金利の違いや特徴を学んでいきましょう。

固定金利

固定金利とは、カーローンの返済期間中はずっと金利が変わらず完済するまで一定である金利のことを言います。例えば上記で紹介した、東北ろうきんの一般向け・固定金利型で契約した場合、借入額を全額返済するまで金利はずっと年利2.6%のままです。

以下は、中古車を固定金利型で年利5%・100万円借入・返済期間を3年でマイカーローンを組んだ時の返済額の一例です。(計算方法は以下の通りです。)

借入額 100万円
金利(固定金利) 5%
月々の返済額 2万9,970円
総返済額 107万8,920円
利息の支払総額 7万8,920円

※実際の返済額は「元利均等返済」と「元金均等返済」のどちらを選ぶかで異なります。
月々の返済額:(借入額+利息総額)÷返済回数

総返済額:借入額+利息総額
利息総額:借入額×金利×返済年数÷2

一般的に市場の金利は景気の動向によって変動しますが、固定金利であれば景気変動の影響を受けることがなく、毎月の車の返済額も一定で安定しているという点がメリットです。

変動金利

変動金利とは、カーローンの返済期間中に市場金利の変動に応じて金利が上がったり下がったりする金利のことを言います。低金利のときの状態では固定金利よりも金利が安くなることがメリットですが、逆に市場の金利が高くなったときは利率が上がるデメリットがあり、利息総額や総返済額を把握しにくいため注意してください。

返済額の計算方法は上記と同じ方法で算出できますが、変動金利の場合は金利別の計算を簡単にすることができる電卓機能がついたシミュレーションを活用するのがおすすめです。

変動金利のプランでマイカーローンを検討する場合は、金利が上昇したときのリスクも考慮して契約することが大切だと言えるでしょう。

中古車と新車の自動車でローン金利は変わる?

中古車と新車 金利変化

新車を買うか中古車を買うか迷っている方の中には「カーローンの金利が違うのでは?」といった疑問を持っている方もいらっしゃいますよね。

新車を購入した際はディーラーローンを利用するケースが多く、中古車の場合は銀行のマイカーローンや中古車販売店などの自社ローンを利用することが大半です。

マイカーローンではどこから借入額するかによって金利も異なってくるため、基本的に新車と中古車で金利は変わらないと考えていいでしょう。

カーローンの計算方法を考える前に決めること

カーローンの返済方法カーローンの金利の計算方法を考える前に、まずは「借入額・借入先」「返済期間」「返済方法」の3つを前もって決めておく必要があります。

これらを先に決めておくことで、実際にローンを組むとなったときも手続きがスムーズですし、事前の返済シミュレーションでも役に立つのであらかじめ考えておきましょう。

ローンの借入額・借入先

まずは借入額はいくらにするかを決めましょう。借入額は、返済負担率を目安にして決める必要があります。返済負担率とは年収に占めるローン返済額の割合のことで、一般的には25%~30%程度が無理なく返済できる範囲だと言われています。

例えば、年収300万円で返済負担率25%・返済期間5年とした場合の借入額の計算方法は【年収300万円×返済負担率25%×返済期間5年=借入額の目安325万円】となります。なお、借入額や返済額の計算は電卓機能が備わった返済シミュレーションを活用するのがおすすめです。

またどこから借入するかによって金利も変わってくるため、借入先の候補を決めておくとよいでしょう。自動車ローンの借入先は、ジャックス・オリコなどのディーラーローンや、ろうきん・三菱UFJ銀行などの銀行のマイカーローンがあります。

商品の種類によってメリット・デメリットがあるのでそれぞれ比較検討したうえで自分にああった借入先を選ぶことが大切です。

ローンの返済期間

自動車ローンの返済期間や支払回数は、ディーラーローンや銀行のマイカーローンごとに異なります。一般的な支払回数は以下の通りです。

  • ディーラーローン(ジャックスやオリコ等):72回(6年)、84回(7年)が多い
  • 銀行のマイカーローン(三菱UFJ銀行や横浜銀行等):6ヶ月以上10年以内が多い

ローンは支払回数が多いほど毎月の返済額が減りますが、その分だけ金利の利息総額も大きくなってしまうので注意しましょう。ローンの計算方法の考える前に、まずは返済シミュレーションなどを活用して返済期間をどれくらいにするか検討しておきましょう。

ローンの返済方法

自動車ローンの返済額は元金に利息を上乗せした金額になります。返済方法には「元利均等返済」と「元金均等返済」の2パターンがあります。金利は借入先によって異なりますが、どちらの返済方法を選択するかによって、元金の減る速さや利息の割合が変わってくるためあらかじめどちらの返済方法にするか検討しておくことが大切です。

  • 元利均等返済
    元金と利息の合計額が一定となり、毎月の返済額も一定になる返済方法
  • 元金均等返済
    毎月返済する額のうち、元金の額が一定になる返済方法

マイカーローンの金利計算方法

マイカーローン 金利計算方法マイカーローンの返済額や利息総額の計算方法は、以下の計算式で求めることができます。ただし実際の返済額は、元利均等返済と元金均等返済のどちらの返済方法を選択するかによて異なるので、すぐに返済額を調べたい場合は、信販会社や銀行が用意している自動車ローンの返済シミュレーションを活用するのがおすすめです。

求めるもの 計算方法
月々の返済額 (借入額+利息総額)÷返済回数
総返済額 借入額+利息総額
利息総額 借入額×金利×返済年数÷2

カーローンの返済シミュレーション(金利別)

マイカーローン シミュレーションさて、ここでは実際に金利別にカーローンの返済額をシミュレーションしてみましょう。

今回は三菱UFJ銀行の自動車ローンを活用する場合に、それぞれの金利別で返済額はどれくらい異なるのか表にしてまとめてみたので一例として参考にしてください。

自動車ローンの購入条件
  • 車両本体価格:150万円
  • 借入額:150万円
  • 頭金、ボーナス払い:なし
  • 返済期間:5年
  • 金利:(変動)1.5%・2.0%・2.45%
金利 1.5% 2.0% 2.45%
毎月の返済額 25,964円 26,291円 26,587円
年間の返済額 311,568円 315,492円 319,044円
総返済額 1,557,840円 1,577,460円 1,595,220円

自動車ローンの注意すべきポイント3つ

カーローン 注意すべきポイント自動車ローンを組む際は、金利や返済方法、返済期間のほかにもいくつか注意すべきポイントがあります。その中でもここでは、「自動車税を含む税金」「自賠責保険」「その他諸費用」について解説していきます。

以下の3点はローンの返済以外に定期的に準備が必要となる費用なので、どのような費用がかかるのかあらかじめ確認しておきましょう。

自動車税を含む税金

自動車ローンで金利や返済方法の他に注意すべき1つ目のポイントは「自動車税を含む税金」です。自動車を持つと自動車税や自動車重量税といった税金がかかります。

自動車税は、毎年4月1日時点で自動車を所有している人に課せられる税金で、軽自動車の場合は一律1万800円ですが、それ以外の自動車は車の排気量によって金額が変わります。

自動車重量税は、所有している自動車の重さに応じて課せられる税金で、購入時や車検の際に車検証の有効期間分をまとめて納付する税金です。軽自動車の場合は自動車の重さに関わらず年間3,300円を納付しますが、その他の自動車は車両重量0.5トンごとに年間4,100円を納める決まりになっています。

国土交通省では次回の車検時に自動車税がいくらになるかシミュレーションで照会できるサービスを用意しているのでぜひ参考にしてみてください。

自賠責保険

自動車ローンで金利や返済方法の他に注意すべき2つ目のポイントは「自賠責保険」です。

自賠責保険とは、自動車を持つすべての人の加入が義務付けられている損害保険で、加入していないと一般道を走行することはできませんし、保険が切れた状態で走行していると罰金や免許停止処分になってしまうので必ず注意しましょう。

自賠責保険料の計算方法は、損害保険料率算出機構という機関が基準料率を算出し、その基準を元に設定されています。自賠責保険は、万が一事故を起こしてしまったときに自分や相手を守ってくれる大切な保険なので忘れずに加入しましょう。

その他諸費用

自動車ローンで金利や返済方法の他に注意すべき3つ目のポイントは車を所有すると必ずかかってくる維持費などの「その他諸費用」です。例えば、自賠責保険には含まれない任意保険(対人・対物、車両保障など)や、車検代、消耗品の交換代、ガソリン代、駐車場代など。

新車や中古車を購入した場合、これらの諸費用はすべて自己負担となるので定期的にまとまったお金を準備する必要があります。

なお、費用面の負担が厳しいなと感じたら、保険代や税金代がすべてコミコミで毎月定額料金の支払のみで済むカーリースの利用を検討することもおすすめです。

ローン選び失敗しないポイント5選

失敗しないカーローン選びのポイントここまで、カーローンや金利の種類について解説してきましたが、こちらでは今まで説明してきた内容を踏まえて、失敗しないカーローン選びのポイントを以下の5つの項目に分けてご紹介していきます。車の購入を検討されている方にはぜひ覚えていただきたいポイントばかりですので、ぜひ参考にしていただければ幸いです。

金利・返済方法

まず1つ目のポイントは「金利」と「返済方法」です。

前述したように、カーローンの金利には固定金利と変動金利があり、借入先によって金利の幅が異なるので注意しましょう。また、返済方法には元利均等返済と元金均等返済の2パターンがあり、どちらを選択するかによって金利の相場も変わってきます。

返済額の計算方法は基本的はどの借入先でも同じですが、金利の利率によって返済額に大きく差が出る場合もあるので、必ず返金シミュレーションを試すことをおすすめします。

頭金の有無

2つ目のポイントは「頭金の有無」です。

カーローンを利用する場合、頭金を用意することで毎月の返済額を減らすことができます。一般的に新車を購入する際は車両本体価格の20%~30%を用意することが多いですが、車の購入先によっては頭金不要でカーローンを組める場合もあります。

ただし、頭金が不要であれば自動車購入時の初期費用を抑えることができるメリットがありますが、ローンでは借入額の金額が多いほど金利負担も大きくなります。

頭金を入れた分だけ借入額を少なく設定すれば金利負担も減るので、頭金を支払うかどうかは自身の貯金と相談して決定することが大切です。

返済期間

3つ目のポイントは「返済期間」です。

返済期間は金利や返済額に関連するため、失敗しないカーローン選びの重要な項目の1つ。期間を長く設定するほど毎月の返済額を抑えられるというメリットがある反面、その分だけ利息の負担が多くなり、結果的に返済総額が増えてしまうデメリットもあります。

返済期間や支払回数の設定は借入先によって異なるので、まずは「車に何年乗りたいのか」「利息総額はどれくらいか」「毎月無理なく返済できるか」などの要素を踏まえて、電卓機能の備わった自動車ローン返済シミュレーションなどを活用して返済期間をどれくらいにするか検討しましょう。

保証人・保証会社の有無と利用料

4つ目のポイントは「保証人・保証会社の有無と利用料」です。

カーローンを組む際には、申込者の年収や雇用形態などに不安がある場合に保証人や保証会社の利用を求められることがあります。

保証人とは、自動車ローンの契約者が返済ができなくなったときに代わりに返済の義務を負う人のことで、一般的には支払い能力のある家族や親族になってもらうことが多いです。保証人を立てることによってローン審査が通りやすくなるといったメリットがあります。

一方で保証会社とは、保証人を立てるのが難しい場合などに依頼する会社のことで、保証料を支払うことで保証人の役割をしてくれます。利用料は保証会社によって異なりますが、借入金額の1%前後に設定されることが一般的とされています。

カーローンの申込をするときに「保証料別」となっている場合は、見た目の金利から0.5%~1.5%前後増える可能性もあるので、前もって保証料込か別かを確認しておきましょう。

繰上返済手数料

5つ目のポイントは「繰上返済手数料」です。

繰上返済手数料とは自動車ローンを組んだ際に手元に資金ができて返済を繰り上げて支払う場合にかかる手数料のことで、借入先によって手数料の金額や支払方法などが異なります。

一般的に繰上返済には「一部繰上返済」と「全額一括返済」の2パターンがありますが、ローンの残存期間や返済額などによっては損するケースもあるので、注意しましょう。

例えば、ディーラー系のローンは1回の返済手数料が高額であると言われることが多いです。そのため、複数回に分けて繰上返済をしたり、ローンの残存期間が残り少ない中で繰上返済をしたりすると、金利負担を減らして得するよりも結果的に手数料の額のほうが大きくなってしまうことがあります。

手数料の計算方法や実際に支払う金額などは、ローンを組む前に前もって借入先と相談し、繰上返済を行った場合の総返済額をシミュレーションしてもらうことをおすすめします。

カーローンが難しい場合はカーリースがおすすめ

カーリース おすすめカーローンで返済シミュレーションをした際、「金利はどれくらいかかるのだろう」「本当に毎月返済していけるのか…」と不安を感じてしまう方もいらっしゃると思います。

そんな場合におすすめなのが、初期費用不要・毎月一定額でお得に車に乗ることができるカーリースです。カーリースは、購入以外の新しい自動車の所有方法として昨今人気を集めているサブスクリプションサービスです。ここでは簡単に、カーリース仕組みの説明と、おすすめのカーリース3選をご紹介したいと思います。

車を自由に使えるカーリースとは?

カーリースとは毎月決まった月額料金のみを支払うことで車に乗れるサービスで、頭金不要で初期費用がかからず、手軽にマイカーライフを始められることができます。

自動車を購入してローンを組む場合は条件に応じて金利がかかりますが、カーリースはリース会社から車を借りて乗るサービスなので金利の概念がないことが特徴です。

また、自動車ローンでは各種税金や保険料など車両代金の他に別途でかかる維持費も多いですが、カーリースなら毎月のリース料金にすべて含まれています。そのため定期的にまとまったお金を準備する必要がなく、貯金の少ない方でも車を持ちやすいです。

毎月支払うリース料金は、契約するリース会社によって異なりますが、中には月額1万円以下で契約できるプランもあるので、費用をなるべく安く抑えたいという方にはカーリースの利用がおすすめです。

おすすめのカーリース3選

車を購入してローンを組むか、カーリースを利用するかで迷われている方は、まずはカーリースの特徴やそれぞれの料金プランを比較検討してみることから始めてみましょう。

ここではおすすめのカーリース3選をご紹介します。

MOTAカーリース

MOTAカーリース
総合おすすめ度
サービス名 MOTAカーリース
料金 月額1万円台~
サービスの特徴 ・契約終了後に車がそのままもらえる
・自動車のカスタムが可能
・走行距離制限がない

公式サイトで見る

MOTAカーリースは月額1万円台から国産メーカーやレクサスなどの新車・中古車をリースすることが可能です。MOTAカーリースでカーリースをするメリットは以下の通り。

  • 頭金不要でまとまった初期費用は必要なし
  • 契約終了後に自動車がそのままもらえる
  • 自動車のカスタムが可能で、走行距離制限がない

MOTAカーリースでは他のリース会社にはない「車のカスタム可能・走行距離制限がない」という独自のプラン内容を設けている点がポイント。

毎月の支払料金を簡単に確認できるシミュレーション機能もあり、購入してカーローンを組む場合とカーリースを利用する場合にかかる費用を簡単に比較することができます。また、カーリースはローンと異なり金利がないので利息の心配をする必要はありません。

KINTO

KINTO
総合おすすめ度
サービス名 KINTO ONE
料金 月額14,730円~
サービスの特徴 ・マイカーにかかる費用が全てコミコミで定額
・「初期費用フリープラン」「解約金フリープラン」から選択可能
・申込から契約まで全てWEBで完結
・一部地域で中古車カーリースサービスもあり

公式サイトで見る

KINTOはトヨタ車やレクサス車に特化したカーリースサービスで、個人・法人を対象としています。KINTOでカーリースをするメリットは以下の通り。

  • 頭金不要でまとまった初期費用は必要なし
  • 自動車税や保険など、月額料金に含まれるサービス内容が充実している
  • WEBで申込をしたあとは販売店で受け取るだけ、手続きがスムーズ
  • 正規販売店でメンテナンスが受けられる など

KINTOでは、申込者のライフスタイルに合わせて「初期費用フリープラン」と「解約金フリープラン」の2種類の契約プランを用意しています。自動車ローンとは異なり金利を気にする必要がないので、気軽にマイカーライフを始めることができますし、費用をなるべく安く抑えて車を持ちたいという方にはおすすめのカーリースサービスです。

リースナブル

リースナブル
総合おすすめ度
サービス名 リースナブル
料金 月額6,600円~
サービスの特徴 ・業界最安値月額6,600円~リース可能
・国内6メーカー52車種から選択可能
・リース期間中でも解約OK(実費負担が発生する場合あり)

公式サイトで見る

リースナブルは月額6,600円~といった業界最安値の月額費用を売りにしていることが大きな特徴で、新車のみのリースで中古車の取り扱いはありません。リースナブルでカーリースをするメリットは以下の通り。

  • 頭金不要でまとまった初期費用は必要なし
  • 業界最安値の月額6,600円~リース可能
  • リース期間中でも途中解約ができる

2022年10月時点でリースナブルでは国内メーカー52車種の中からリース契約することができ、例えば、トヨタのアクアやダイハツのタントなどの人気自動車が月額6,600円~リース可能となっています。

購入してカーローンを組む場合は金利がありますが、カーリースなのでもちろん金利は無し。毎月のリース料金もシミュレーション機能を活用すれば簡単に概算を算出することができます。

近年、車を購入するのではなくカーリースを利用する人が増えています。

国産メーカー全車種から車が選べ、契約期間が終了した際に車がもらえるニコノリ”を利用すれば、自由に車のカスタマイズも可能です。そのため従来のカーリースのように走行距離の制限もありません。また、車検やオイル交換の無料クーポンも付いてくるのでメンテナンス費用の心配もないおすすめのカーリースです。

カーローンに関するよくある質問

カーローン 質問最後に、カーローンに関してよくある質問3つにお答えしていきたいと思います。車の購入を検討されている方でしたら、多くの方が金利や返済期間などの悩みに直面することでしょう。カーローンを組む際は押さえておきたいポイントがいくつかありますが、まずはローンに向いている人・向いていない人、金利の決まり方などの基本を一緒に再確認しましょう。

Q1.マイカーローンに向いてる人は?

マイカーローンは「安定した収入があり、返済能力に問題がない人」であれば向いているといえるでしょう。ローンを組む場合は大前提として、まず審査に通らなくてはなりません。

ローンの審査基準は借入先によっても異なりますが、主に年収・職業・勤続年数・信用情報などをチェックされます。これらの項目に引っ掛かってしまうとカーローンを組むことができず、車を購入することはできません。ローンには金利もかかるので、毎月の返済に責任と自信のある人であればマイカーローンに向いていると言えるでしょう。

Q2.マイカーローンに向いていない人は?

前述したように、ローンを組む際は審査に通ることが必要になるので、「収入が安定していない」「審査基準を満たしていない」「自動車税や車検代など、定期的な維持費を支払っていける自信がない」という人はマイカーローンには向かないでしょう。

「審査通過に自信はないけど、どうしてもカーローンを組んで車を買いたい」という方でしたら、金利は高くなりますが、比較的ローン審査基準の甘いディーラー系ローンや自社ローンを用意しているお店の利用を検討するのがおすすめです。

Q3.自動車ローンの金利はどのように決まりますか?

自動車ローンの金利は、どこからお金を借り入れるかによって異なります。

一般的にディーラーローンの金利は4%~8%台が多く、銀行のカーローンでは1%~4%台が主流となっています。また、金利には固定金利と変動金利の2種類があり、金利設定によって車の返済額も大きく異なってくるのでどちらを選択するかあらかじめ検討しておく必要があります。

金利の計算も重要ですが、まずは「借入先」「借入額」「返済期間」「返済方法」を決めておき、返済シミュレーションを活用してみることをおすすめします。

カーローンのシミュレーションに関するまとめ

カーローン 金利計算方法 まとめここまで読んでいただきありがとうございます。

今回の記事では、カーローンの種類や金利の計算方法などを詳しく解説してきました。車を購入してマイカーライフを始めたい方にとって、カーローンは非常に便利な購入方法です。しかし、ローンの仕組みや金利の種類・計算方法などの知識がないまま契約を進めてしまうと返済額が高額になり結果的に損をしてしまう可能性もあります。

そのため、カーローンの利用を検討されている方は、ぜひ今回お伝えした「失敗しないカーローン選びのポイント」を参考に、ご自身にピッタリなローンを見つけてみてください。

また、「ローン審査に自信がない」という方はカーリースの利用もおすすめです。カーリースは毎月一定額で費用を安く抑えて車を持つことができ、頭金不要で初期費用もかかりません。貯金の少ない方でも気軽に車を持てるサービスなので、ぜひ選択肢の1つに入れてみてくださいね。

ABOUT ME
水越拓
古物商許可証取得。 株式会社ストックラボの鑑定責任者、真贋査定士、及び出張買取責任者。 複数の買取会社でブランド品、アパレル、お酒から不用品まで幅広い商品の買取鑑定・査定を行ってきた鑑定士歴7年のエグゼクティブバイヤー。