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紹興酒とは―中国のお酒の種類について

中国のお酒はその原料と製法により白酒(パイチュウ)・紅酒(ホンチュウ)・黄酒(ホアンチュウ)に分けられています。

白酒は穀物を原料とする蒸留酒、紅酒は果実を原料とする醸造酒、黄酒はもち米を原料とする醸造酒で、紹興酒は黄酒の一種です。

紹興酒は、上海の南に位置する浙江省(せっこうしょう)のその名も「紹興(しょうこう)」地区の特産品。紹興は中国が生んだ文豪魯迅(ろじん)の故郷としても知られています。

本来の「紹興酒」は紹興で作られたもののみを差し、それ以外の場所で作られた黄酒は紹興酒を名乗ることはできません。

紹興酒というのは、フランスのシャンパーニュ、日本の壱岐島で作られる壱岐焼酎と同じ産地呼称の1つなのです。

現在、日本で出回っている紹興酒は台湾産が多いのですが、2000年4月に中国政府は「中華人民共和国原産地域産品」という原産地証明をつけ、紹興以外の土地で作られたもののみが紹興酒であるとはっきりと政令を出しています。

紹興酒の歴史―約2400年もの歴史があった!

紹興を含む浙江省では、紀元前の黄河文明の時代から酒造りが盛んにおこなわれていたことが書物によりわかっています。

亜熱帯気候に属し、昔から紹興酒の原料である良質なもち米が収穫できる水郷地帯であること、なかでも紹興には鑒湖(かんこ)という湖は古来より水が綺麗なことで知られる湖があり、紹興酒の醸造にはこの水が大きな役割を果たしてきたのです。(現在では水質汚染により水道水を使っているという説もありますが…)

紹興酒が歴史に登場するのは約2,400年以上前の春秋時代(紀元前722~481年)です。

当時の「呂氏春秋」という書物には、越王である勾践が、呉に攻め入る際に、長江にお酒を投げ入れる必勝の儀式をして兵の士気を高めたという記述が残っており、この時のお酒が紹興酒であったと言われています。

これ以降も紹興酒は中国の様々な書物に登場にします。例えば、王羲之の「蘭亭集」は東晋時代(317~420年)の宴で詠まれた詩を集めた刺繍です。

その序文に述べられている宴の様子には、紹興酒の盃を曲水に浮かべて流し、自分のところに流れ着くまでに詩を作ることが出来なければその盃を飲み干す必要があったことが記されています。

南北朝時代、梁王国(502~557年)の孝元帝がその自叙伝の「金楼子」にて紹興酒が入った銀の壺を傍らに飲みつつ、寝そべって読書をした様を伝えています。

さらに、明の時代(1368~1644年)の「酒史」には紹興酒が本格的に盛んに作られるようになったのは宋の時代(960~1279年)からです。

当時の紹興酒は蓬莱春酒と呼ばれ、皇帝や大臣など高貴な方への贈り物として、一般のお酒とは別格の扱いになっていたこと、そして紹興酒を売り出す中秋の時期には、当時の都であった杭州においてパレードが開催され、それを見ようとする人々で人垣ができて賑わっていた様子も記されています。

また、紹興では女の子が誕生して3日目の産湯を使われる際に送られたもち米で黄酒を造り、1ヶ月目にあたる満月の日にその甕を地中に埋めると言う風習がすでに4世紀初めの晋の時代からあったということが「南方草木状」という書物からわかっています。

これは、娘が成長して嫁ぐことが決まってから甕を地中から掘り出し、嫁入り道具として「一生幸せな人生を送れますように」という願いをこめて彫り物師の手で彫刻して、美しい彩色が施して持たせるものです。

これは“女児酒“もしくは”花彫酒“と呼ばれました。現在では、残念ながらこの風習は失われていますが、古い極上の紹興酒である陳年花彫酒と言い、その美しく絵付けされた甕にその名残を見ることができます。

紹興酒の現在―中華料理には欠かせない

現在でも、中国本土とりわけ江南地方では紹興酒の人気は高く、日本をはじめ、世界30ヶ国以上に輸出される一大銘柄となっています。

日本に正式に紹興酒が入ってきたのは昭和47年、日中国交正常化の年に宝酒造が輸入を開始してからです。それ以来、本物の紹興酒は中華料理には欠かせない存在になりました。

紹興酒の中でも「会稽山(かいけいざん)」「古越龍山(くいろんしゃん)」「塔牌(とうはい)」など有名なブランドは大体日本で手に入るようになっています。

中国酒でよく「老酒(ラオチュウ)」という言葉を聞くことがありますが、黄酒を長年熟成させたものを老酒と呼んでいます。

よく混同されがちですが、紹興酒を長年熟成させると老酒の一種になりますが、黄酒であれば長期間熟成させたら老酒になるので、紹興酒のみを差す言葉ではありません。

知れば知るほど奥の深い紹興酒の長い歴史に想いを馳せながら、中華料理と共に味わうと、またひときわ美味しく深みのある味わいを感じるのではないでしょうか?