1.ブランデー「ハイン」について
まずは、「ハイン」についての基礎知識をチェック。
お酒自体についての情報を身につけておくと、買取業者から”お酒に詳しい人”として一目置かれる存在になれることでしょう。価格交渉も楽になるかもしれません。
ハインの特徴について知ろう
コニャック地方でブドウを収穫して、蒸留と樽詰めまで行います。その樽はイギリスまで運ばれ、湿度や温度が熟成に適しているテムズ川沿いの倉庫で熟成を経て瓶詰。
ハインでは、18年から25年程度の熟成を要するVSOP以上のブランデーしか生産をしていません。
ハインの歴史・成り立ちは?
ハインは1763年の創立以来、約250年以上の長い伝統を持つ老舗コニャックメーカーです。
グランド・シャンパーニュに120haほどの土地を所有し、そのうちの70haをブドウの栽培に利用しています。
「HINE」の名前の由来
ハインという社名は、トーマス・ハインというイギリス人に由来しています。
1791年にコニャックへ渡ったハインは、その地で出会ったコニャックメーカーのランソン&ドラマン社の社長の娘、フランソワ・エリザベスという女性と結婚。
その後、1817年に社名にハイン(HINE)という名がつけられます。
イギリスとのつながりとは?
ハインのコニャックは、長期熟成に最も適していると呼ばれるイギリスのロンドン、テムズ川沿いの倉庫へ運ばれて、長い年月を過ごします。
「アーリーランデッド(Early Landed)コニャック」と呼ばれ、”熟成前に陸揚げされた”という意味になります。
2.ハインの買取価格が高額になる理由
次は、なぜここまで買取価格が高騰しているのか、その理由について深く掘り下げていきます。
英国王室御用達のブランド力
ハインが製造するコニャックは、1962年以降イギリス王室の公式サプライヤーに認定されています。
エリザベス女王が愛用するコニャックとして晩餐会などでも使用され、知名度を高めることになりました。英国王室とのつながりは強く、エリザベス女王の即位25周年記念ボトルなども作られています。
他にも、2013年にはエリザベス女王の戴冠60周年記念ボトルもリリースされ、注目を集めました。
日本では入手困難!?希少価値が高い
ハインは、日本国内にはあまり流通していません。輸入本数が僅かなのか、酒店などでもあまり見る機会がないのです。
それでも、ブランデーファンからの人気は高いため、希少価値は高くなっていくばかり。
日本ではあまり見かけることはありませんが、ボトルのバリエーションもあり、良質のブドウが収穫された年にはビンテージボトルも作られています。
特徴的なボトルがインテリアとしても人気
ハインの特徴といえば、鹿のエンブレムです。
これまで生産されたものの中では、鹿モチーフのボトルもあり、フランスのリモージュで焼かれた陶器製のボトルが存在します。
他にも、ブルー・ホワイト・ゴールドカラーで、凱旋門をモチーフとしたボトルなどインパクトのあるボトルも。
インテリアとしても成立するデザイン性が、人気を集めています。
250年もの伝統から生み出される最高品質
ハインで作られるブランデーは、グランド・シャンパーニュとプティット・シャンパーニュの原酒を中心に作られています。
現在では、モエ・エ・シャンドン社の傘下となりましたが、独自の伝統的な製法を用い、長期熟成を経て出荷。
気になる味わいは、まろやかでエレガント、フルーティな香りが広がり、スモーキーな香ばしさが印象的です。
3.ハインの相場高騰中の種類TOP5
ハインの中でも、近年で買取価格が高騰しているのは一体どんな種類なのでしょうか。
高騰している種類を知ることで、売却をするべきかの検討材料になるはず。もちろん、高騰中の種類として紹介されているのであれば、今が高価買取のチャンスです。
1位:クリスタルが美しい「ハイン ナポレオン バカラボトル」
美しいバカラ製のクリスタルボトルに入ったハインのナポレオンです。
良質なグランド・シャンパーニュのブドウを使用し、約15年ほどの長期熟成を経て誕生しました。
熟成によるまろやかさと甘さやスパイシーさを兼ね備えた、繊細でエレガントな飲み口です。
2位:黄金の鹿が眩しい「ハイン エクストラ 鹿型ボトル ゴールド」
ハインのシンボルの鹿を模ったインパクトのあるボトル。ゴールドに輝くカラーリングは、王者の風格を感じさせると特に人気の商品です。
特別な人にこそ贈りたい、特別な逸品として人気があります。ボトルに詰められたコニャックも、ボトルに引けを取らない王者の味わいです。
3位:ハインのシンボルがモチーフ「ハイン XO 鹿型ボトル ブルー」
台座にブルーの鹿が優雅に寝そべる姿が印象的なボトル。インテリアとしても人気で、贈答品としても人気のシリーズです。
ボトルに詰められたX.Oは、熟成年数20~25年を経て完成した華やかで深みのある最高級のコニャック。
4位:トーマスハインの名に相応しい「ハイン XO」
1920年にジョージ・T・ハインがリリースした、ハイン社のフラッグシップブランデーです。
40種類以上の原酒をアッサンブラージュし、プルーンやカシスといったフルーツ感、バニラの甘さにスパイシーな芳香が絶妙なバランスとなっています。
5位:造形が楽しめる「ハイン ナポレオン 凱旋門型 陶器ボトル 青」
ボトルが陶器の凱旋門の形で、色は深みのあるブルーという、稀な存在感を放つ「ハイン ナポレオン」。
海外旅行のお土産として入手された方も多く、コニャック好きの方へのインパクトのあるプレゼントとしても喜ばれています。
4.他にもある高く売れるハイン
ハイン 「トーマス ハイン クリスタル」
ハイン社のシンボルである牡鹿の由来であり、社名にもなったトーマスハイン氏の名を冠した、ハイン社の王者とも呼ばれるボトルです。
重厚感と品を備えた鏡面仕上げの木製ケースに、温度計や湿度計が備わっています。
繊細に煌めくダイヤモンドのようなクリスタルボトル、そして最高級のコニャック。貴族やセレブリティなどの上流階級に愛されるハインの名に相応しい格別な名品。
オークションなどで取引されることもありますが、滅多にお目にかかれない希少な逸品です。取引価格もハインの中ではトップクラスになるほどの最高級品。
”エリザベス女王”の記念ボトル
1962年にエリザベス女王によって英国王室御用達に選ばれたハインが手掛けた、エリザベス女王の記念ボトルも存在しています。1977年にエリザベス女王2世の即位25周年を記念してリリースされたボトルも。
他にも、2013年にはエリザベス女王戴冠60周年記念ボトルなどもリリースされています。
いずれも限定生産のため希少価値が高く、日本の市場ではほぼ見ることはありませんが、非常に高値で取引されています。
5.ハインの買取相場を知ろう
ハインの買取相場について
日本では入手困難なブランデー「ハイン」は、いくらくらいで取引がされているのでしょうか。
経験と実績を重ねたストックラボの鑑定士が、プロの目線で適切な市場価格をご紹介します。事前に相場を確認しておくと、取引がスムーズですよ。
【ハイン買取相場】
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●ナポレオン バカラボトル~34,000円前後
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●エクストラ 鹿型ボトル ゴールド~24,000円前後
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●XO 鹿型ボトル ブルー~14,000円前後
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●XO~8,000円前後
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●ナポレオン 凱旋門型 陶器ボトル 青~5,000円前後
(※2018年5月現在)
ハインの最高価格とは
1953年に生誕250周年記念としてリリースされた「Hine250」は、最高級コニャックです。
美しいバカラ製のクリスタルボトルに木製ケースが付属し、日本円にして約160万円以上の価値がつけられました。
6.ハインの買取方法を確認しよう
ハインを売る時に利用できる買取サービス
ハインの価値を知り、もし売りたいと思ったのなら、どんな買取サービスがあるのかを知っておきましょう。
ご自身の都合の良い買取方法を選び、ノンストレスな取引をすることが大事なポイントです。
7.ハインを売る前に確認したい「買取業者比較」
始めてお酒の買取サービスを利用したいという方のために、プロが教える買取業者を選ぶコツをご紹介します。
安心できる取引を実現するために、事前にしっかりと確認するようにしましょう。
まとめ
日本国内では特に希少価値が高いハインのブランデー。飲まずにしまっておくよりも、買取サービスを利用してみてはいかがでしょうか。
古物商許可証取得。酒類販売責任者。
株式会社ストックラボの鑑定責任者、真贋査定士、及び出張買取責任者。 複数の買取会社でウイスキー・ワイン・日本酒・焼酎・ブランデーなどの幅広いお酒の買取鑑定・査定を行ってきた鑑定士歴7年のエグゼクティブバイヤー。