青森県で製造される「田酒」は日本酒の中でも別格。

青森県で製造される「田酒」は日本酒の中でも別格。

日本酒は日本各地で製造されていますが、青森県で製造される「田酒」は日本酒の中でも別格です。日本酒愛好家を虜にする田酒は、今や、地酒に留まらず日本全国、そして世界で評価される名品へと成長しました。皆さんへ田酒がどれほど優れた日本酒であり、愛好家を唸らせる名品であるかを今回、1つずつ解説していきます。

2017.01.23

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目次
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田酒は米の旨みを最大限引き出した名品


田酒(でんしゅ)とは、後程詳しく紹介する「西田酒造店」が製造する日本酒を指します。その名の由来は、日本酒の原料となる米が収穫される田んぼを意味しています。しかし、それだけなら他の日本酒と殆ど変わらず、名品とは言えません。

田酒が名品と呼ばれるのは、米本来の旨みを上手に引き出しているところにあります。日本酒の中には「醸造用アルコール」「醸造用糖類」が使用されています。

醸造用アルコール》主に品質調整・アルコール度数調整に使用される醸造用糖類
醸造用アルコール等》によって味わいが変化した際に使用される副原料

上記2種類を使用することで、日本酒の量を倍増し、なおかつ味わいを崩さず製造できるのです。ところが、田酒では、それらを一切使用せず米本来の旨みだけで製造しています。

そして機械類を極力使用せず、手間がかかる手作業によって力強い、米本来の味わいが誕生したのです。

力強い米本来の旨みが凝縮されているためか、今もなお人気が陰ることなく愛好家、または海外の方々に愛されています。

皆さんも、この味わいを1度は体験することをおすすめします。

田酒を製造する西田酒造店

 (出典:http://aomori-sake.or.jp/)
(出典:http://aomori-sake.or.jp/)

さて、田酒とは何か?をご理解いただけたところで、続いては田酒を醸造する「西田酒造店」を見ていきましょう。西田酒造店は、青森県青森市油川大浜に1878年創業の老舗酒造店です。

100年以上の歴史を持つ酒造店で販売する地酒は、創業当時~昭和45年に入るまで、大いに愛されていました。しかし、昭和45年に突入すると西田酒造店に暗雲が立ち込めてきたのです。

それは、ウイスキー・焼酎・ビール等、お酒の多様化が進み、日本酒の消費量が年々低下したことです。

消費量に追従するかのように、日本酒を製造する蔵元も減少傾向になりました。そこで現社長である「細川 良治」氏によって、日本酒改革がスタートしました。

日本酒の原点に立ち返り、昔ながらの完全手作りの純米酒に着手。様々な苦難を乗り越え、3年後の昭和49年、遂に西田酒造店を代表する「田酒」の開発に成功したのです。

今では創業以来、西田酒造店を支える「喜久泉」と共に、看板商品として日本酒好きを虜にしています。

老舗の西田酒造店も、常に潤分満帆とは言えず、一時期は経営が厳しい時もありました。しかし、その逆境を乗り越え、銘酒である田酒が誕生したのは紛れもない事実といえるでしょう。

【特別純米 田酒】

 (出典:http://aomori-sake.or.jp/)
(出典:http://aomori-sake.or.jp/)

ここからは日本酒好き必見!魅惑の田酒の銘柄を紹介します。

初めに紹介するのは「特別純米 田酒」です。

青森県の肥沃な大地で育まれた「華吹雪」というお米を使用しています。辛口ながらも深みのある旨みがあり、飲んだ後に生じる嫌な引っ掛かりもない、すっきりとした味わい。

香りも爽やかで、田酒が初めての方、または日本酒に慣れていない方でも飲みやすい酒類といえます。

【特別純米 山廃 田酒】

 (出典:http://aomori-sake.or.jp/)
(出典:http://aomori-sake.or.jp/)

続いて紹介するのは「特別純米 山廃 田酒」です。

先ほど紹介した田酒と違い、重厚で奥深い味わいに仕上がっており、香しい匂いが立ち込めます。1杯で終了ではなく、2杯・3杯…と飲むにしたがい、山廃の田酒の魅力を大いに感じることでしょう。

飲み口も良く、すっきりとした味わいのため田酒が初めての方でも飲みやすい逸品です。

【純米大吟醸 四割五分 田酒】

 (出典:http://aomori-sake.or.jp/)
(出典:http://aomori-sake.or.jp/)

名称通り、米の品種「山田錦」を45%使用した日本酒が「純米大吟醸 四割五分 田酒」になります。

山田錦の本来の旨みを田酒から感じるほど、力強い味わいと後から訪れる余韻はこちらの日本酒ならではです。喉に引っかかることはない、すっきりとした後味は、食前・食中・食後、どのタイミングでも飲む方に、至福の時間を与えることでしょう。

仄かに鼻へ訪れる上品で気品ある香りは、日本酒好きを虜にするのも頷けます。

ただし「特別純米 山廃 田酒」同様、季節限定出荷となるため、もしかしたら入手困難になる場合があります。もし見かけましたら、入手困難になる前に購入し、田酒の味わいを堪能しましょう。

【田酒 純米大吟醸 斗壜取】


田酒のフラグシップモデルとなるのが「田酒 純米大吟醸 斗壜取」です。

鑑評会にも出品された銘酒であり、その味わい・香りは他の田酒とは一味も二味も違います。香りは、フルーツのような香しい匂いが立ち込めます。

まるでワインやシャンパンのような、上品な香りに、まず私達の嗅覚が魅了されることでしょう。一口、田酒 純米大吟醸 斗壜取を口につけると、田酒のイメージとは異なる優しい味わいと、仄かな甘みが口内に広がります。

かといって、くどくない甘さと程良く感じる辛味があるため、お酒のみ楽しむのではなく、食前~食後の良きパートナーになることでしょう。

飲み干した後に訪れる余韻は、正に純米大吟醸ならではの至福の一時を味わえます。

嫌な引っ掛かりもないスッキリとした味わいですので、飽きがこず、再び田酒 純米大吟醸 斗壜取を楽しみたいと思わせる程です。もし、田酒 純米大吟醸 斗壜取を入手したい場合は早めの行動をおすすめします。

田酒のフラグシップモデルだけあり、多くの日本酒愛好家が日々、市場に目を光らせています。

そして何より、生産量も多いとは言えませんので、全国の酒店で見かける機会が少ないのです。そのため、見かけた際はすぐに入手することをおすすめします。

まとめ

 (出典:Tatsuo Yamashita)
(出典:Tatsuo Yamashita)

最後になりますが、田酒は青森県を代表するお酒として、日本全国のみならず、海外でも愛されている日本酒です。

日本酒の中でごく少数の、米本来の強い味わいを楽しめるお酒のため、日本酒好きは見逃せない逸品といえます。

もし興味を持っていただけましたら、田酒の味わいを、是非とも堪能してみましょう。

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