ワインセラーとは?

ワインセラーとは、ワインの味わいや風味、そして香りを落とすことなく保存するための貯蔵庫を指します。ワインは繊細なお酒であり、熱や光、温度や湿度の変化でも味わいが変化します。そのため、ワインを守るために、例えば機械で温度や湿度を調整できるワインセラー。または、ワインの保管に適した地下室や専用の貯蔵庫を用意する、ワインセラーがあるのです。

現在、手軽に購入できるワインセラーが続々と販売されており、ワインを自宅で管理することも可能です。ただし、選び方に注意が必要ですので後程、詳しく解説していきます。

ワインカーブとは?

「ワインセラーとワインカーブ、何か違いはあるの?」

実はこの2つ、イギリス語かフランス語かの違いだけで、どちらもワインの貯蔵庫を指します。イギリス語で「ワインセラー」フランス語では「ワインカーブ」と読まれています。ただし、ワインカーブの場合は機械的にワインを貯蔵するよりも、天然の環境でワインを貯蔵する意味が強いです。

先ほど紹介したように、地下室や専用の貯蔵庫を用意し、その空間で温度や湿度を自然に任せます。そのため、細かく違いを挙げるなら機械的か天然かの違いと言えるでしょう。

ワインセラーの選び方①:用途は長期保存・短期保存のどちらかで選ぶ

もし自宅にワインセラーを用意したいと考えるなら、まず「長期保存」または「短期保存」どちらかを考えなければいけません。ワインセラーの中には、ワインを冷やすだけで湿度管理をしないタイプがあります。

購入したワインを数日で飲むだけなら、クーラータイプの方が安く済みます。しかし、大量のワインを熟成させながら、じっくりと味わいたいと考えるなら湿度も調節できるワインセラーが必須です。

よって、ワインセラーを選ぶ前に、長期保存か短期保存、どちらのケースが多いかを考えてから選びましょう。

ワインセラーの選び方②:ワインセラーの動力で選ぶ

・ペルチャ式:2つの電流により加熱・冷却を行うため、冷やすだけでなく湿度も保てる。また音や振動が少ないのも魅力的。ただし、冷却に弱い。

・アンモニア式:アンモニア水溶液×水素によりアンモニアの気化熱で冷却する。ペルチャ式よりも冷却能力が高く、振動や音も少ない。

・コンプレッサー式:冷蔵庫のようにモーター駆動で冷却・湿度を管理する。3つの中で冷却能力に優れているが、振動や音が少し気になる。

上記のように、特徴や短所があります。それらを加味し、ワインセラーを選ぶことをおすすめします。

おすすめワインセラー①:白百合醸造

ワイン好きのみならず、家族で訪れても楽しめるワインセラー「白百合醸造」

こちらでは、ワイン工場の見学&テイスティングを楽しめるプランの他に「生ワインボトル詰め&オリジナルラベル作り」の体験ができます。自分でワインをボドルへ注ぎ、コルクを絞める。そして自分の好きな絵柄をラベルとして貼り付けることができるのです。

また、8月~10月限定でブドウ踏み体験も用意されています。工場見学&テイスティングが楽しめなおかつ、体験プランもあるため大人も子供も楽しめるスポットです。

おすすめワインセラー②:グレイスワイナリー

見学だけでなく、より深くワインについて学びたい。または日本のワインがどのように誕生したのか知りたい。と言ったご希望があるなら「グレイスワイナリー」を訪ねてみましょう。

1923年創業以来、欧州ワイン系ブドウを利用したワインの他に、山梨を代表するブドウ「甲州」を利用した「甲州ワイン」を製造していきました。その始まりから甲州ワインの誕生、そしてどのように製造されているのか?等を詳しく解説&紹介するセミナーを開催しています。20人限定のツアーですので、早めの予約をおすすめします。

おすすめワインセラー③:サドヤ

ワインセラーを訪問するうえで、絶対に外せないスポットがあります。それは「サドヤ」です。創業大正6年以来、自家農場で育まれた品質の良いブドウのみ利用した極上ワインは、数々の輝かしい成績を残しています。

2017年では格式ある「INTERNATIONAL WINE CHALLENGE 2017」にて銅賞を獲得するほど、国内のみならず世界でも認められているのです。サドヤでは製造だけでなく、ワインセラーの見学・試飲等を行っていますので、日本を代表するワインをぜひ味わってみましょう。

おすすめワインカーブ①:勝沼トンネルワインカーヴ

ワインカーブは、ただワインを保存するだけでなく観光スポットとしても活躍しています。

例えば「山梨県甲州市勝沼町深沢3602-1」にある「勝沼トンネルワインカーブ」もその1つです。こちらは明治36年に建造された「JR旧深沢トンネル」を、ワインカーブとして再利用されたスポットです。

歴史的文化遺産でありながら、中には所狭しとワインが並んでおり、その光景は正に絶景といってよいでしょう。管理棟では、山梨を代表する白ワインが販売されていますので、お土産にも困らないスポットです。

おすすめワインカーブ②:ぶどうの丘

もう1つ、山梨県でおすすめしたいワインカーブが「ぶどうの丘」です。一見すると宿泊施設に思えますが、ぶどうの丘の地下室には、ワインカーブがあるのです。

勝沼町内で醸造している醸造元から取り寄せた、約180種類以上のワインを、1人1,100円で試飲できます。赤・白・ロゼ…等々、勝沼町内で仕上げたオリジナルワインを存分に堪能できます。もし気に入れば、その場で購入することも可能。

宿泊と山梨県の美味しい料理と共に、ぶどうの丘のワインカーブをぜひ、楽しんでみましょう。

まとめ