1765年にヘネシー誕生

創業者「リシャール・ヘネシー」氏によってフランスにてスタートした「ヘネシー」。今でも有名なブドウの生産地として知られる「コニャック地方」にて産声を上げたヘネシーは、売り上げも順調で国内で知らない者がいないほどでした。そんな彼は、更なる発展を目指しなんと、独立して間もない「アメリカ」へと進出したのです。

各業界が治安や自国よりも進んでいない経済状況に二の足を踏む中、果敢に挑戦したヘネシーは見事に大成功を収めました。この成功は、後のヘネシーの大躍進へと繋がっていくのです。

国王・王妃に愛されるヘネシー

ヘネシーの味わいはフランスに留まらず、アメリカにまで伝わるとある方々のところにも、ヘネシーの評判が伝わっていきました。そこは、イギリス王室とロシア王室です。

1817年、イギリス国王「ジョージ4世」にヘネシーはブランデーを献上。1818年には、ロシア皇后「マリア・フォードロヴナ」にヘネシーのコニャックを献上しています。それ以降、ロシア王室へ定期的にヘネシーのコニャックが注文されたといわれています。

コニャックの格付を誕生させたヘネシー

ヘネシーは、現在も使用されるコニャックの品質を決めるシステム「品質格付システム」を考案したブランドとしても有名です。

例えば、コニャックで用いられる「V.S.O.P」。これは1817年、イギリス国王に献上した際、国王自身が「Very Superior Old Pale」と放った言葉の頭文字をとっています。

この他に1865年には「VS(Very Special)」1870年にはコニャックの最高ランク「X.O(Extra Old)」まで考案しました。今もなお、これらの格付は廃れることなく利用されているのです。

ヘネシーのこだわり①:原料のブドウに拘る!

ヘネシーのこだわりとしてまず紹介したいのが、原料にこだわっているところです。ヘネシーが利用する原料のブドウは「ユニ・ブラン」という品種です。コニャック地方で栽培されているものを利用していますが、全てのブドウ農家のユニ・ブランを使用しているわけではありません。

ヘネシーが定める詳細な品質基準を設定しており、万一、基準を満たさないものがあれば見た目は良くてもヘネシーのコニャックになれません。この厳しい基準を設けるからこそ、ヘネシーでしか味わえない極上の味と香りになるのです。

ヘネシーのこだわり②:品のあるボトルデザイン

コニャックやブランデー、ウイスキーは味わいや香り、そして余韻を楽しむだけではありません。ブランドが手掛ける「ボトルデザイン」も楽しみの1つです。中でも「ヘネシーX.O」「ヘネシー リシャール」は別格。

くびれのある美しいデザインあり、飾るだけでも絵になる品位があります。「ヘネシー パラディ アンペリアル」は、ボトルデザイン×重厚なケースで気品に溢れています。飲むだけでなく見て楽しめるのもこだわりと言えるでしょう。

ヘネシーのこだわり③:リシャール&パラディに使用される原酒

ヘネシーのコニャックの中でも、別格とされているのが「リシャール」そして「パラディ」です。実はこの2つ、他のヘネシーのコニャックとは違う製法で製造されています。

貯蔵庫の中に眠る1800年~1900年代初頭のものを、合わせて製造されているのです。貴重な原酒を利用しているため、大量生産はできないものの、ヘネシーの最高傑作を求め、愛好家がこぞって購入していきます。そのため、数十万円する高価なコニャックですが、販売すると同時に売り切れることも珍しくないのです。

ヘネシーのこだわり④:どなたでも味わえるコニャックを販売

こうして見ると、ヘネシーは高価でなかなか手が出せないお酒という印象を受けます。しかし!ヘネシーでは、手軽に味わえるコニャックを展開。

例えば「ヘネシーV.S」は、ヘネシーが熟成させた4~8年のコニャックをブレンドして製造するコニャックです。熟成されたまろやかな味わいを出しながらも、価格は3,500円~4,000円で購入できます。特別な日にピッタリな「ヘネシーV.S.O.P」も1万円以内で楽しめるのです。

皆さんにも、ヘネシーの熟成されたコニャックをぜひ、楽しんでいただければと思います。

ヘネシーの飲み方①:初心者&食前酒にはソーダ割

ヘネシーのこだわりをご理解いただけたところで、最後に紹介するのはヘネシーの楽しみ方です。

もし初めての方、または食前に軽く一杯という方でした「ソーダ割」がおすすめです。軽やかな口当たりと程良い炭酸、そして後から感じるヘネシーの甘みが訪れます。もちろん口内をべた付かせませんので、食前と言わず食中でもOKです。

理想はヘネシー2に対しソーダ水1、または1:1の割合です。とは言え、初めての方はヘネシーの味わいを損なわない程度にソーダ水を加水しましょう。加水のし過ぎは、風味を壊すため入れすぎは禁物です。

ヘネシーの飲み方②:ロックでじっくり楽しむ

ブランデーやコニャックを飲みなれているなら、ロックで楽しんでみてはいかがでしょうか。

ロックに注いだヘネシーは、初めはヘネシー本来の風味と味わい、そして余韻を楽しめます。そして徐々に氷から解けだし、ヘネシーと程良く調和。まろやかな味わいへと変化させます。一気に飲み干すのではなくじっくりと味わうのが、ヘネシーの楽しみ方の1つと言えるのです。

特に「ヘネシーX.O」「リシャール ヘネシー」「パラディ」は、瞬時に飲み干すのは非常にもったいないです。皆さんもヘネシーをじっくりと味わってみましょう。

まとめ