シミになるような色の服を避けよう!

厳しいマナーとまではいきませんが、ワインを飲む機会が与えられた場合、できるだけ赤ワインの飛沫が飛んだ時にシミにならないような服装で訪れることをおすすめします。

仮に、何らかの衝撃で赤ワインにシミがシャツやブラウス、スカート、ネクタイについてしまった場合、その日はずっとシミがついたままで過ごすことになってしまいます。白やペールトーンの服装は避けろとまでは言いませんが、相手も心配してしまうので、できるだけシミが飛んでも目立たない服装がおすすめです。

全てソムリエに任せよう!

ワインに詳しくなると、ソムリエを呼ばずに自分でウンチクを語ってワインをチョイスしたくなるものです。しかし、その店に揃えてあるワインと料理を全て知り尽くしているのがソムリエです。いわば、その店鋪のプロフェッショナルなわけですから、相手に一任してしまった方が美味しいマリアージュを楽しめます。

今日の料理に合わせるならどんなものがおすすめかなど、気軽に話しかけた方がソムリエも嬉しいはずです。ぜひ、使ってあげてくださいね。

ワインの価格の選び方!

カジュアルな飲食店であれば良いですが、ややかしこまった雰囲気の飲食店の場合、ワインの価格が気になってしまうはずです。仲の良い友人同士の場合であれば、口頭で「今日は、○○円くらいの白ワインで!」と伝えられますが、デートとなるとそうもいきません。

そういった時には、ワインリストを持ち上げ、ソムリエにだけ見えるようにメニュー表を掲げ、指を指しながら「これくらいで、今日の料理に合うワインがあればお願いします…」と伝えるのがスマートです。恥ずかしいことでも何でもなく、これがマナーとして普通ですので堂々とこなしてください。

ホストテイスティングについて

ワインをボトルでオーダーした場合、まずはホストテイスティングが行われます。自分の持っているグラスに軽くワインが注がれますが、これは美味しいか否かを判断するために行われている儀式ではありません。

これは、ブショネといったコルクカビから発生する異臭のチェックや、何らかの理由でバクテリアが入り込んでしまった劣化ワインを見分けるために行われるものです。異臭がせず、健全なワインであれば「大丈夫です」と、頷いてアイコンクとすればOKです。「俺の好みでは無いな」など、そういったことをいうとマヌケなので注意してください。

ワインの注ぎ方にもマナーがある!?

ワイングラスが空の状態の場合、基本的にはソムリエが次のワインを注いでくれます。しかし、パーティーやソムリエなどが少なく、忙しいカジュアルな店鋪の場合は自分で相手のグラスへ注ぐ機会も少なくはありません。

このワインの注ぎ方ですが、本来は片手でラベルが上に見えるように注ぐのが正解とされています。もちろん、こぼしたら大変ですので、両手でも結構です。そして、グラスの口からちょっと離れたところから静かに、液体が飛び跳ねないように注いでいきます。ボトルを真横にしたら、少し置いておけば引き上げる時にも飛ばさないのでスマートです。

ワインの受け方も同様にマナーがある!

ワインの注ぎ方のマナーをお教えしましたが、逆に受ける方にもマナーがあるので覚えておきましょう。

まず、グラスは完全にあけた状態にしてください。ビールのように、まだ入っている状態で注ぎ入れられるのはあまり美しくありません。さらに、赤ワインがちょっと残っている状態で白ワインを入れると、ロゼワインのようになり、ワインの味わいが分からなくなるので注意です。そして、グラスはそのままテーブルの上に置いたままで注いでもらいましょう。グラスを持ち上げたり、斜めに傾けたりするのはNGとなります。

乾杯は持ち上げる程度に!

レストランなどでワインを飲まれている方を見てみると、「じゃぁ…乾杯」と、軽くグラスを持ち上げるだけで終わっていると思います。「格好つけて…。ここはひとつ、勢いよくいこう!」と思っている方は注意です。

ワイングラスは基本的に薄く、特に食前酒として楽しまれているシャンパングラスは軽く落としただけでも割れてしまう可能性があります。居酒屋であっても、ワイングラスで他のジョッキと乾杯する時は少し距離を置いた方が無難です。「ワイングラスは割れやすいらしいから、ごめんね」といえば、相手も分かってくれるでしょう。

口紅には注意!

近頃、濃いめの口紅をつけるのがトレンドとなっているようですが、ワイングラスに口紅が付着してしまった時の対処法を知っている方は、案外少ないのでお教えいたします。

ワイングラスの縁には口紅がついてしまうものですが、相手が気になるほどに着いてしまうのは問題です。この時、何となくナプキンなどで拭きたくなりますが、実は指で拭いて、その指をナプキンで拭くという行為がマナーとなっています。指で拭く分には大きな問題にならず、スマートに見えるので素敵です。ただし、仮にワインを飲みにいくと分かっていれば、濃い口紅は避けた方が懸命でしょう。

パーティーの入り口での振る舞い

「ワインって面倒だ!」と、思われてしまった方もいるでしょう。しかし、大した内容のマナーではないですし、これを知っておけばその場をみんなで気持ちよく楽しむことができるのも事実です。

年々、日本人1人あたりのワイン消費量が増加傾向にあるなかで、ワインを飲まれる機会は否応無しに増えていきます。そんな時、「マナーなんて知らないし、面倒くさい!」と、言っていたら周囲の人たちに白い目で見られてしまいます。ワインは味わいだけではなく、さまざまな側面から楽しめるお酒ですので、ぜひその世界を楽しんでしまってください。

マナーを覚えておけば怖くない!