スパークリング日本酒は、発泡性(スパークリング)の心地よい飲み口と日本酒ならではの米の旨味を両立した、乾杯やギフトに人気の新感覚のお酒です。
一ノ蔵の「すず音」がパイオニアとして登場して以来、獺祭・久保田・松竹梅 澪など大手酒蔵も参入し、今や華やかな商品ラインナップが揃っています。本記事では、活性にごり酒・瓶内二次発酵・炭酸ガス注入という3つの製法による違い、選び方のコツ、おすすめ15銘柄のsake選を徹底紹介します。日本酒初心者や女性にも飲みやすいタイプから、本格派の瓶内二次発酵銘柄まで、あなたにぴったりの一本が見つかるはずです。
スパークリング日本酒とは?基礎知識と魅力

発泡性日本酒・活性日本酒との違い
スパークリング日本酒とは、発泡性(炭酸ガス)のある日本酒の総称で、「活性日本酒」「発泡清酒」「発泡日本酒」「発泡性清酒」といった別名で呼ばれることもあり、いずれもほぼ同じ意味を持つ新感覚のお酒のカテゴリです。
通常の日本酒には炭酸ガスがほとんど含まれていませんが、スパークリング日本酒には炭酸ガスがしっかりと閉じ込められているのが最大の特徴です。
シャンパンやスパークリングワインとの違い
シャンパンやスパークリングワインはブドウを原料としているのに対し、スパークリング日本酒は米・水・米麹という日本酒と同じ原料から造られる、全く違うお酒の種類です。
泡と爽やかさを楽しむという共通点はあるものの、米由来のフレッシュな旨味と優しい甘味が楽しめるのはスパークリング日本酒ならではの魅力です。アルコール度数が低めで、日本酒初心者や女性にも飲みやすいことから、近年急速に人気が広がっています。
アルコール度数の特徴
通常の日本酒のアルコール度数は14〜16度が主流ですが、スパークリング日本酒は5〜13度程度と低めに設計されているタイプが多く、一ノ蔵「すず音」は5度、松竹梅「澪」も5度、月桂冠「うたかた」も5度と、とくに飲みやすい製品が揃っています。
食事と合わせても重くならず、乾杯の一杯としても軽やかに楽しめる爽快感が魅力です。
スパークリング日本酒の3つの種類(製法別)
活性にごり酒(自然発酵の微発泡)

活性にごり酒は醪(もろみ)の酵母が生きたまま瓶詰めされ、瓶内で自然発酵を続けるタイプのスパークリング日本酒です。白く濁った見た目と自然な微発泡が特徴で、酵母由来の濃厚な旨味が楽しめます。開栓時に吹きこぼれやすいので、注ぎ方には注意が必要です。
瓶内二次発酵方式(シャンパン方式)

瓶内二次発酵方式は、フランス・シャンパーニュと同じ製法で造られる本格派のスパークリング日本酒です。一度発酵した清酒に酵母と糖分を加えて瓶内で二次発酵させることで、きめ細かく繊細な泡が生まれます。
シャンパン同様の手間をかけて醸されるため付加価値が高く、ギフトにも最適な一本に仕上がります。
炭酸ガス注入方式(大量生産向け)
炭酸ガス注入方式は、完成した清酒に直接炭酸ガスを注入する方式で、コンビニでも手軽に購入できる大手メーカー製品の多くが採用しています。すっきりしたクリアな飲み口と、安定した品質・量産が可能な点が大きな特徴です。
純米大吟醸・吟醸・本醸造などあらゆる特定名称酒に応用できる柔軟性もメリットです。
タンク内二次発酵(シャルマ方式)
タンク内二次発酵(シャルマ方式)はイタリアのプロセッコなどで使われる方式で、大きなタンク内で二次発酵を行います。スパークリング日本酒でも近年取り入れる酒蔵が増えており、軽やかでフルーティーな仕上がりが特徴です。製法の多様化が進む中、新しい可能性を秘めた方式として注目されています。
| 製法 | 泡の特徴 | 味わい | 代表銘柄 |
|---|---|---|---|
| 活性にごり酒 | 自然な微発泡 | 濁り・旨味濃厚 | 八海山 発泡にごり酒 |
| 瓶内二次発酵 | きめ細かく繊細 | 複雑で奥行きあり | 水芭蕉 PURE |
| 炭酸ガス注入 | はっきりした炭酸 | すっきりクリア | 松竹梅 澪 |
スパークリング日本酒の失敗しない選び方

製造方法で選ぶ
スパークリング日本酒の選び方で最も重要なのが製法です。自然な微発泡と濃厚な旨味を楽しみたい方には活性にごり酒、シャンパンのような繊細できめ細かい泡を求める方には瓶内二次発酵、すっきり爽快感を求める方には炭酸ガス注入タイプがおすすめです。自分の好みや飲むシーンに合わせて選べば失敗しません。
アルコール度数で選ぶ
日本酒初心者やお酒に弱い方は、5〜8度の低アルコールタイプを選ぶと飲みやすいです。一ノ蔵「すず音」(5度)・松竹梅「澪」(5度)・月桂冠「うたかた」(5度)が代表的で、これらは女性にも人気の定番銘柄です。
本格的な味わいを求めるなら12〜13度の高アルコールタイプもおすすめです。
甘口・辛口で選ぶ
甘口派にはフルーティーで優しい味わいの「澪」「すず音」「白鶴 淡雪スパークリング」、辛口・ドライな味わいを好む方には「天美 純米吟醸酒 白天」「七賢 星ノ輝」「水芭蕉 PURE」がおすすめです。甘味と酸味のバランスで選ぶと、自分の好みの一本が見つけやすくなります。
ギフト・ボトルデザインで選ぶ
ギフトやプレゼント用には、おしゃれなラベルやブランド感のあるボトルデザインを重視するのがおすすめです。HINEMOSやSAKE HUNDREDなどデザイン性の高い商品は贈り物として特別感があります。
300mlのミニボトルは気軽な手土産にも便利で、ピンクラベルの可愛らしい製品もギフトに人気です。
おすすめスパークリング日本酒15選
ここからは編集部厳選のスパークリング日本酒のおすすめ15銘柄を紹介します。各銘柄の製法・アルコール度数・味わいの特徴をわかりやすく解説します。
一ノ蔵 発泡清酒 すず音(宮城)
一ノ蔵の「すず音」は、スパークリング日本酒のパイオニア的存在の銘柄です。瓶内二次発酵で醸されアルコール度数は5度と低めで、やさしい甘さと爽やかな酸味のバランスが絶妙な一本として、女性や日本酒初心者にも絶大な人気があります。
松竹梅 白壁蔵 澪(みお)スパークリング(京都・宝酒造)
松竹梅「澪」は低アルコール5度の甘口スパークリング日本酒で、コンビニでも手軽に入手可能な大ヒット商品です。マスカットを思わせる爽やかなフルーティーさが特徴で、パーティーや乾杯用の定番として幅広い層に支持されています。
獺祭 純米大吟醸 スパークリング50(山口・旭酒造)
獺祭のスパークリング版は、純米大吟醸の上品な旨味と爽やかな泡の調和が魅力の本格派です。精米歩合50%の山田錦を使用し、瓶内二次発酵によるきめ細かい泡が楽しめます。獺祭ブランドならではの品質の高さが光る一本です。
八海山 発泡にごり酒(新潟・八海醸造)
新潟・八海醸造の「八海山 発泡にごり酒」は、クリーミーな泡と爽快感を両立した活性にごり酒の代表格です。瓶内で生きた酵母が自然に発酵し続ける本物の微発泡を楽しめる、にごり系スパークリング日本酒の人気商品です。
久保田 スパークリング(新潟・朝日酒造)
朝日酒造の「久保田 スパークリング」は、微発泡の華やかさと久保田ブランドらしいすっきりしたキレのある味わいが魅力です。新潟県産米使用で淡麗辛口寄りの飲み口となっており、食中酒としても活躍します。
水芭蕉 PURE(群馬・永井酒造)
永井酒造の「水芭蕉 PURE」は、瓶内二次発酵のフラッグシップとして国際的にも評価の高い銘柄です。フルーティーな香りと爽やかなキレ、きめ細かな泡の組み合わせは、シャンパン好きのファンからも支持を集めています。
七賢 星ノ輝(山梨・山梨銘醸)
山梨銘醸の「七賢 星ノ輝」は、山梨県産米を使用した瓶内二次発酵のスパークリング日本酒です。甘さ控えめで食事に合わせやすい辛口寄りの味わいで、awa酒協会認定の本格派として知られています。
南部美人 あわさけスパークリング(岩手)
岩手の南部美人が手がける「あわさけスパークリング」は、awa酒協会認定の本格派瓶内二次発酵の商品です。きめ細やかな泡と優雅な口当たりが特徴で、国際的な日本酒コンペティションでの受賞歴もある実力派です。
新政 Colors コスモス(秋田・新政酒造)
秋田の新政酒造による「Colors コスモス」は、微発泡のピチピチ感が心地よい人気蔵元の希少銘柄です。生酛造りの伝統と現代的な感性が融合した唯一無二のスタイルで、入手困難なレア商品としても知られています。
白鶴 淡雪スパークリング(兵庫)
白鶴の「淡雪スパークリング」は、リーズナブルな価格で手に取りやすい初心者向けの定番スパークリング日本酒です。炭酸ガス注入で造られたすっきり甘口の味わいで、気軽に楽しめるデイリー酒として人気です。
月桂冠 うたかた(京都)
京都の月桂冠が手がける「うたかた」は、低アルコール5度の甘口スパークリング日本酒です。飲みやすさ重視の設計で、日本酒初心者や女性にも取っつきやすい製品として親しまれています。
寒菊 OCEAN99 星海(千葉)
千葉の寒菊銘醸が造る「OCEAN99 星海」は、メロンのようなフルーティーさが際立つ甘口派におすすめのスパークリング日本酒です。無濾過の自然な味わいと華やかな香りが、日本酒ファンから支持を集めています。
花の舞酒造 ぷちしゅわ日本酒ちょびっと乾杯(静岡)
静岡の花の舞酒造が造る「ぷちしゅわ日本酒ちょびっと乾杯」は、名前のとおりちょい飲み向けの300ml小瓶スパークリング日本酒です。パーティーやホームパーティーで便利な使い切りサイズが嬉しい一本です。
風の森 秋津穂 657(奈良・油長酒造)
奈良の油長酒造「風の森」シリーズの「秋津穂 657」は、無濾過・無加水・非加熱の自然派スパークリング日本酒です。瓶内に微量な炭酸が残る生酒ならではの爽やかなフルーティーさが魅力です。
天美 純米吟醸酒 白天(山口・長州酒造)
山口の長州酒造「天美 純米吟醸酒 白天」は、サラッと辛口で甘味控えめのドライスタイルのスパークリング日本酒です。辛口派におすすめの一本で、食事との相性を重視する方にぴったりです。
スパークリング日本酒のおいしい飲み方・開け方

正しい開栓方法(吹きこぼれ対策)
スパークリング日本酒、特に活性にごり酒は瓶内にガスが充満しているため、むやみに一気に開栓すると吹きこぼれる危険があります。瓶をゆっくり回しながら少しずつガスを抜き、キャップを一度軽く緩めてから本開栓するのが安全な方法です。
滓(おり)が沈んでいる場合は、飲む前にゆっくりと撹拌すると旨味成分が全体に行き渡ります。
シャンパングラスで楽しむ

スパークリング日本酒の魅力を最大限に楽しむには、フルート型のシャンパングラスがおすすめです。細長いグラスの形状が立ち上る泡を長く楽しませてくれ、華やかな見た目も演出できます。乾杯のシーンでも使いやすく、ギフトとして付属することもあります。
適切な温度(5〜10度)
スパークリング日本酒は冷蔵庫でしっかり冷やしてからサーブするのが基本で、5〜10度の温度帯が最もおいしく楽しめます。ただし冷やしすぎると香りが閉じてしまうため、10度前後を目安にするのがコツです。活性にごり酒は特にフレッシュさが命なので、冷蔵保管必須です。
食事とのペアリング
スパークリング日本酒は乾杯用はもちろん、前菜・寿司・天ぷら・白身魚のカルパッチョなど繊細な料理との相性が抜群です。甘口タイプはフルーツやデザートとも好相性で、食後酒としても楽しめます。米から造られるため、和食全般と自然に馴染む万能な食中酒です。
製法別のメリット・デメリット比較
瓶内二次発酵のメリット

瓶内二次発酵の最大のメリットは、繊細できめ細かい泡と複雑な旨味・香りが得られる点です。
高額な大型設備が不要なため小規模酒蔵でも製造可能で、付加価値が高くギフトに人気の高品質な商品を生み出せます。
瓶内二次発酵のデメリット
一方でデメリットとしては、自然発酵による管理の難しさが挙げられます。人間が徹底管理していても自然現象に近い発酵のため、ロットごとに差が出やすく、製造コストが高くなるため価格も高めに設定される傾向があります。
炭酸ガス注入のメリット

炭酸ガス注入方式のメリットは、大量生産が可能で安定した品質を保てる点です。純米大吟醸・吟醸・本醸造などあらゆる特定名称酒や、変わり種の味わいの日本酒ベースリキュールにも応用可能で、バリエーション豊富な商品展開ができます。
炭酸ガス注入のデメリット
デメリットとしては、瓶内二次発酵ほどの繊細さやきめ細やかさには欠ける点が挙げられます。泡が粗くなりやすく、本格的な愛好家向けの複雑な味わいには物足りなさを感じる場合もあります。
スパークリング日本酒の楽しみ方とシーン

パーティー・乾杯用
スパークリング日本酒は華やかなパーティーや乾杯の場で大活躍します。日本酒でありながらシャンパン気分を味わえる特別感があり、和のテイストを取り入れた新しい乾杯スタイルとして注目されています。
ギフト・プレゼント
結婚祝い・誕生日・父の日・母の日などのギフトにもスパークリング日本酒は最適です。おしゃれなボトルデザインのものは贈り物映えし、日本ならではのおもてなしを表現できる特別なプレゼントになります。
女性・初心者向け
低アルコール・甘口タイプのスパークリング日本酒は、日本酒入門として女性や初心者に最適です。300mlのミニボトルは一人でも気軽に楽しめるサイズで、日本酒の魅力に触れる入り口として活用できます。
和食との組み合わせ
寿司・刺身・てんぷら・煮物など、和食全般との組み合わせは絶品です。米から造られるスパークリング日本酒は、同じ米文化の和食と自然な馴染みがあり、食事をより豊かに演出してくれます。
スパークリング日本酒を高く売るならストックラボへ
ストックラボでは獺祭・新政・久保田・南部美人・水芭蕉などの人気銘柄のスパークリング日本酒の買取を強化しており、未開栓で冷蔵保管されていた状態の良い商品は高額査定の対象となる、日本酒専門の信頼できる買取サービスです。
スパークリング日本酒は生酒や瓶内二次発酵タイプが多く、保管状態が査定額を大きく左右します。
未開栓であること・冷蔵庫または冷暗所で保管されていたこと・ラベル美品・化粧箱付きが高額査定の条件となります。新政 ColorsシリーズやSAKE HUNDRED、HINEMOS等の限定銘柄は特に高い需要があります。
ストックラボではオンライン無料査定・宅配買取など利便性の高いサービスを提供しており、全国どこからでもお手続きいただけます。スパークリング日本酒を高く売りたい方は、ぜひストックラボまでお気軽にご相談ください。

古物商許可証取得。酒類販売責任者。
株式会社ストックラボの鑑定責任者、真贋査定士、及び出張買取責任者。 複数の買取会社でウイスキー・ワイン・日本酒・焼酎・ブランデーなどの幅広いお酒の買取鑑定・査定を行ってきた鑑定士歴7年のエグゼクティブバイヤー。






