ワイン用のグラスは必須
まず、ワインのテイスティングをする場合、順番を守って行うとより相手に伝わりやすいのでおすすめです。
まず、グラスはできるだけワイングラスを使いましょう。しっかりとしたワイングラスは、ワインの色や香り、味わいを最大限楽しめるように設計されています。
そのため、ウイスキーグラスであったり、お猪口、普通の湯のみ茶碗、グラスとは違っていろいろとワインに含まれている香りを楽しむことが可能です。
まず、ワインをテイスティングする際にはそれ専用のグラスを揃えるところからスタートしてください。
テイスティングの順番
赤ワイン、白ワイン同様にテイスティングには順番を守る必要性があります。いきなり、味わいを述べて、その後に香りを述べることはありません。
順番としては、グラスに注がれた時の色合いをチェックします。やや淡い、濃い、ガーネット、茶褐色などさまざまな表現があります。
その後、香りをすっと取り、それを花や果物、肉、鉱物などさまざま嗅ぎ取って表現を行います。
最終的にポイントとなってくる味わいですが、口の中に少量含んだ後に、鼻から抜ける後味もしっかりと表現すると良いでしょう。
赤ワインの外観コメント
では、早速テイスティングコメントに入っています。まず、赤ワインの外観に関するコメントです。
赤ワインの色合いは、品種や熟成度合いによって濃いもの、淡いもの、茶褐色へとすすんでいるものがあります。
まず。濃いワインの場合は、濃いめの色合い、ガーネット、厚みのあるディスク(水面の厚み)などと表現すると良いでしょう。
やや淡くなってきた赤ワインの場合、薄め、ルビー色、ムラサキを僅かニ含みながらもオレンジのトーンがあり、澄んでいるなど、できるだけ色をキャッチしてみましょう。
白ワインの外観のコメントブレンダーという仕事
では、白ワインはどうでしょうか。まず、非常に薄い透明感のある白ワインを表現する場合です。
色は淡く、ほのかにピンク色を感じる。さらに、肌色が強く、クリアで清澄度は高め、などと表現すると良いでしょう。
一方、やや濃いめのワインの場合は、やや濃いとか、中間よりは濃いなどと中間との比較。金色や緑色も入っている、クリアながら透明感もあるなど、こういった表現が正しいといわれています。
外観に関しては、あれこれ考えず、見たままの色合いを述べれば問題はないので自信を持ってテイスティングコメントをいってみてください。
香りの取り方を知ろう
次は、香りのテイスティングコメントについてですが、ワインの香りの取り方は独特な方法なので、あらかじめ覚えておいた方が良いでしょう。
よく、ワインをグルグル回しますが、あれは最後にするものです。まず、ワインを何も回さずに1秒間程度嗅ぎます。
実は、人間の脳は一瞬である程度香りを判断するため、あまり長い間嗅ぎ続けると鼻が麻痺することがわかっています。
そして、そこで得た情報と次にスワリングという、先述したワインを回して香りを広げます。そして、二度目の香りを取って最終的なコメントを導き出します。
赤・白共通の香りの取り方のコツ
赤ワイン、白ワイン別のコメントに行く前に、少し香りの取り方の共通部分を紹介します。
まず、第一前提として香りを先に一瞬だけ嗅いだ時の漠然とした印象を覚えます。難しいことを考えずに大丈夫です。素直に第一印象を捉えて声にしましょう。
そして、その香りを捉えた時に、後述する他の要素が入っているかを照らし合わせていきながら、そのコメントの幅を広げていく、という方法がおすすめです。
片っ端から、感じた香りばかりを探しているとキリがありませんので、どこかキッカケとなる香りを得る、という方法がおすすめですね。
赤ワインの香りのコメント
では、赤ワインの香りに対するコメントを見ていきます。
まず、果実の香りではベリー系が重要です。ブラックベリー、ラズベリー、イチゴ、さくらんぼ、アメリカンチェリー、フランボワーズなどです。
ベリー系、果実系が何となく取れたとしたら、次は花です。百合、バラ、スミレ、さらにはアイリスなどです。
そして、熟成しているものであれば、木、煮詰めたジャム、皮、タバコ、肉などから来る香り、チョコレートとすすんでいきましょう。
たまに、ハーブや野菜も感じるので、気になったら言葉にしても良いと思います。
白ワインの香りのコメント
次に、白ワインです。白ワインは、赤ワインよりはやや感じる香りが少なめですが、まずは柑橘系やハーブが先にくるはずですので、それをコメントしてみましょう。
また、桃やマスカットなどの香りもあります。若い白ワインの場合、品種によってはアスパラガスやネギっぽさも感じる場合があります。
やや熟成しているものだと、リンゴ、いちじく、杏、ライチ、ジャム、はちみつなどを感じます。
樽熟成、そして年数の経ったものは、クッキーやナッツ、バターなどを感じるかもしれません。この順番でコメントしていけば、間違いはないでしょう。
赤ワインの味わいのコメント
味わいは、香りとは違ってその質感などをコメントします。まず、アタックといって口当たりです。赤ワインは、まろやかなのか重めなのかをコメントすると良いでしょう。
そして、甘み、酸味、タンニンなど舌触りから成熟度を感じてみます。もちろん、この時に香りはまだまだ感じられるので表現しても問題ありません。
そして、重要なのがボディです。軽やか、ミディアム、重め、フルボディと表現した後に余韻です。長く続くとか、スッキリと切れる感じなど、そこまで表現できれば素晴らしいですね。
白ワインの味わいのコメント
普通にワインを飲ませてほしい、と思われた方も多いと思います。
しかし、ワインはこういった外観から香り、そして味わいと、ひとつづつ個性をテイスティングで表現していくと、より世界が広がる不思議なお酒のひとつです。
常に、こういった姿勢でワインを飲んでいると、外観だけでもどの産地でどの程度の味わい、熟成期間などが把握できるようになります。
難しく考えず、直感でコメントをしていき、飲み終わった後に答え合わせをしていくと良いでしょう。ぜひ、さまざまなワインでテイスティングを試してみてくださいね。
ワインを楽しむためのテイスティング
普通にワインを飲ませてほしい、と思われた方も多いと思います。
しかし、ワインはこういった外観から香り、そして味わいと、ひとつづつ個性をテイスティングで表現していくと、より世界が広がる不思議なお酒のひとつです。
常に、こういった姿勢でワインを飲んでいると、外観だけでもどの産地でどの程度の味わい、熟成期間などが把握できるようになります。
難しく考えず、直感でコメントをしていき、飲み終わった後に答え合わせをしていくと良いでしょう。ぜひ、さまざまなワインでテイスティングを試してみてくださいね。
古物商許可証取得。酒類販売責任者。
株式会社ストックラボの鑑定責任者、真贋査定士、及び出張買取責任者。 複数の買取会社でウイスキー・ワイン・日本酒・焼酎・ブランデーなどの幅広いお酒の買取鑑定・査定を行ってきた鑑定士歴7年のエグゼクティブバイヤー。