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升酒とは?
升酒と塩を楽しむ、といきなりカタチから入るのも良いですが、ここはひとつ升酒とは何ぞや、というところからスタートしておいた方が良いでしょう。
まず、この升なのですが、基本的には米の量を計測するために使用されている道具であったといわれています。もちろん、今でも升で米を量り売りしている所は多いのですが、日本酒の通のために造られた酒器ではない、というのが本当のところです。
日本は昔、米を年貢として収めてきた稲作国家ですが、領主が年貢の徴収、給付などを行う時にはこの升が使用されていたことで知られています。
升には種類がある?
日本酒がお好きな方であれば、居酒屋などで一度無いし、 何回も出会っているはずです。升に入った小振りのグラスで、並々に注がれた記憶はないでしょうか。
“あぁ、そういや、アレ升だったね”と、思った方もいると思います。そうです。あれが、升なんです。
とはいえ、その升にはさまざまな種類が存在しており、材質によってもその風合いが香りなどが変わってきます。
まず、定番なのが木材で仕上げられている、「木升」です。そして、漆っぽい風合いで作られているのが、「塗升」。この二種類が代表的な升といえるでしょう。
木升について
木升の特徴は、なんといってもその木材の風合いが直接楽しめるところです。色合いも、白っぽく、日本人らしいどこかほっとする渋い佇まいです。
実は、木升といっても材木の種類がそれぞれにあって、樅の木や杉の木、そして桧など多種多様です。升のカタチをよく見ていると、細い木材を組み合わせて四角形を作り上げられているように見えますが、複数に人間が“気(木)”を合わせる、という意味合いが込められているようです。
そのため、お祝いの席での登場回数が多いのです。木の持つ、柔らかな香りがたまらない、素晴らしいアイテムですよね。
塗升について
一方、木升に比べると大分カジュアルな印象を持つのが、塗升です。
プラスチックが塗られているバージョンであり、日常でも手軽に使用しやすいタイプの升です。木升に比べてメンテナスも楽ですし、劣化もしにくいために長い期間に渡って使うことが可能です。
また、名入れやデザインなどを入れやすいことからも、結婚式などで振る舞われることが多い升として知られています。
口当たりが柔らかいので、また違った官能的な触覚を楽しむことが可能です。近頃ではさまざまなタイプが生産されています。
升酒の飲み方について
では、升というものがどういったモノなのかが理解できたところで、升酒の飲み方についてを覚えていきましょう。まずは、ざっくりとではありますが、升酒の飲み方を簡単に列挙していきましょう。
升酒の場合、案外難しいのが飲み方です。どこから飲めば良いのか、ということですが縁から飲むと決められています。さらに、わしづかみして飲むのはマナー違反とされており、角には塩を盛ることも定められています。
シンプルなマナーではありますが、案外知らなかったという方は多いはずです。では、ここからはひとつずつ、そのマナーの関して解説をしていこうと思います。
縁から飲むってどういうこと?
升酒で日本酒を飲まなければならない時、適当に飲むとマナー違反として捉えられ、少し恥ずかしい思いをするかもしれません。まず、升酒なのですが縁からの飲む、ということが決められています。
四角形であることからも、飲みやすさを考慮すると、角から一気にいただきたい気持ちになるのですが、どうやら平な部分からいただくのがマナーのようです。
飲み方は、軽く下唇に縁部分をくっつけて、ゆっくりと口内に日本酒を流し込んでいく、というのが正解です。間違えて、上唇から飲んでしまうとこぼしてしまうので、それはそれで恥ずかしいですよね。
わしづかみしてはいけないの?
升酒はいかがですか?と、言われて注がれた時、思わず調子に乗ってわしづかみしてしまった、という経験を持つ方は多いようです。
また、イメージとして昔のオヤジなどが升をわしづかみにして、グイッと飲んでいる姿を考えると、あれこそ升酒の正しい飲み方なのでは、と思わざるを得ません。
しかし、升酒本来の飲み方としては、4本の指で下部分を支える、というのが正しいようです。そして、親指を縁部分にひっかけて、そして口の中に流し込む…。これが、正しい飲み方といわれています。
徹底する必要も無いと思いますが、できたらとてもスマートな気がします。
塩を角に盛るってどういうこと?
升酒の飲み方でも、最もなじみが無い習慣が「角部分に塩を盛る」というものでしょう。よく、酒飲みは塩で飲むと言われていますが、まさに升酒の飲み方から、この発想が生まれてきた可能性があります。
縁に下唇をつけて飲んでいく、ということをお伝えしたのですが、どうやらこの作法の発端は角部分に塩を盛るからだそうです。
角部分に盛られた塩を軽く舐めて、それをつまみに升の中に入っている酒をグイグイと飲み進める、ということだそうで、これができれば間違いなく日本酒通と思われるでしょう。
一度、試してみても良いかもしれませんね。
邪気払いの理由があった?
さて、升の角に塩を盛る位置も決められているので注意です。正しい塩を盛る部分として知られているのが、升のみ義務界の角です。
飲みやすさもあるようですが、個人的には升酒が邪気払いに使用されていた、という目的があることに関係しているような気がします。
升自体が、邪気を払うという目的で使われていただけに、それが祝で登場するキッカケとなっています。
そのため、日本酒に合うからというよりは、邪気払いなどの目的で塩が置かれるようになったのかもしれません。
塩を変えて遊んでみる
近頃日本酒をワイングラスで飲もうという意識が高まっており、国際的に活躍する酒としては大切な流れではあると思います。ただし、日本酒が持っている良さを楽しむのであれば、やはり伝統文化をスルーすることはできません。
そもそもなぜ升酒で日本酒が飲まれていたのか、ということにも着目することが大切です。
邪気払いなど、そういった意味合いから使われていた可能性もありますが、明らかに日本酒が美味しくならないのであれば、とっくに衰退していた文化です。
今一度升酒の良さを確認し、外国人の方にも伝えてみてはいかがでしょうか。
升酒文化を継承し続けよう!
近頃日本酒をワイングラスで飲もうという意識が高まっており、国際的に活躍する酒としては大切な流れではあると思います。ただし、日本酒が持っている良さを楽しむのであれば、やはり伝統文化をスルーすることはできません。
そもそもなぜ升酒で日本酒が飲まれていたのか、ということにも着目することが大切です。
邪気払いなど、そういった意味合いから使われていた可能性もありますが、明らかに日本酒が美味しくならないのであれば、とっくに衰退していた文化です。
今一度升酒の良さを確認し、外国人の方にも伝えてみてはいかがでしょうか。

古物商許可証取得。酒類販売責任者。
株式会社ストックラボの鑑定責任者、真贋査定士、及び出張買取責任者。 複数の買取会社でウイスキー・ワイン・日本酒・焼酎・ブランデーなどの幅広いお酒の買取鑑定・査定を行ってきた鑑定士歴7年のエグゼクティブバイヤー。