1.シャトー・パルメはどんなワイン?

シャトー・パルメ2002を持つ鑑定士

シャトー・パルメはシャトー・マルゴーで有名なマルゴーワインの雄。メドック格付けは3級ながら、1級シャートーに匹敵する実力を持つワインとして評論家やワイン好きにその名を知られています。

マルゴーワインの特徴は丸みを帯びたエレガントな味わいで、ワインの女王と例えられるボルドーワインの中でも特に女性的であるとされています。シャトー・パルメも力強さよりもしっとりした優雅な味わいが特徴です。

シャトー・パルメの特徴

シャトー・パルメの格付けは3級ながら、1級と2級の間の価格でやり取りがされています。

実力がありながら、なぜ3級かというと、1855年のメドック格付けの前にシャトー保有者だったパルメ将軍が自己破産したこともあり、格付けの際にはシャトーが整っていないことで3級となったのです。

しかし、その後評価は高まり続け、かの有名な評論家ロバート・パーカーは「シャトー・マルゴーの最大のライバルはシャトー・パルメだ」と発言しています。

メルローをカベルネ・ソーヴィニヨンと同じくらいの比率で配合し造り出されるその味わいは憂いを帯びた優しさを感じさせ、多くのファンを魅了しているのです。

2.シャトー・パルメの人気年代TOP5

1961年の伝説的なヴィンテージなどに注目が集まるシャトー・パルメですが、2000年代に入ってからも高評価のワインを提供し続けており、その人気はとどまるところを知りません。

次は、シャトー・パルメの中でも最近特に人気のヴィンテージTOP5を紹介します。

1位:見直された評価「1990年」

1990年のシャトー・パルメは、90年代のテイスティングで評論家パーカー氏から思いのほか低い評価を受けました。しかし、時を経て熟成が進んだこのワインに対して、過小評価であったと訂正しています。

そしてつけられるポイントも2009年では92、2011年では97点と味わいについての評価が上がりました。飲み頃を迎えつつある1990年は今、人気、価格ともに急上昇中の一本です。

2位:天候に恵まれた「2000年」

2000年は天候に恵まれた年でした。シャトー・パルメのエレガントな味わいを支えるメルローとカベルネ・ソーヴィニヨンもすくすくと成長し、しっかりと熟した状態で収穫。

シャトー・パルメの特徴である優雅でふっくらとしたうまみに、更に磨きがかかったグレートヴィンテージに。

3位:専門家絶賛の「2005年」

2005年のヴィンテージは名のあるワイン評論家たちから激賞されたシャトー・パルメとして知られる名作。

ワイン評論家のロバート・パーカー氏は「どの1級シャトーにも劣らない深遠さを持っている」と評しており、その他の評論家もこぞって高く評価しています。

4位:メルローが活きる「2007年」

シャトー・パルメはメルローの比率の高さが特長です。おおよそ同じ割合でブレンドされていますが、人気の2007年ヴィンテージはメルローの割合が多い年。

シャトー・パルメ特有のエレガントな味わいを楽しみながらも、ブラックベリーを思わせる香りも同時に楽しむことができます。

5位:力強さを兼ね備えた「2001年」

2001年のシャトー・パルメは力強さも兼ね備えています。シャトー・パルメはエレガントで優美な味わいに特化してきたため、力強さを感じるヴィンテージは数少ないのです。

その中で2001年ヴィンテージは、ロバート・パーカー氏に「シャトー・パルメにしては珍しく雄々しく筋肉質」と言わしめる完成度の高さ。本来持っている女性的なエレガントさに男性的なガツンとくる強さが加わった深い味わいが魅力的です。

3.1級シャトーに引けをとらないヴィンテージ

シャトー・パルメ2002ラベルアップ

シャトー・パルメはヴィンテージによっては1級シャトーを上回る評価を得ることさえあります。

特に1961年のものは人気が高くワイン好き垂涎の品です。他にも1966年、1967年、1970年、1975年、1989年などは1級シャトーをも凌ぐ完成度と評されていますよ。

また、シャトー・パルメは安定して質の高いワインを供給しているため、どの年のヴィンテージでもエレガントな味わいを楽しむことができると、人気なのです。

4.シャトー・パルメの買取相場

査定する鑑定士

シャトー・パルメはその評価の高さから市場での価値も高いため、自宅に持て余しているシャトー・パルメがある場合には、ぜひ売却を検討してみてはいかがでしょうか。

ここでは、売る時に気になるシャトー・パルメの買取相場や最高額についてご紹介します。

シャトー・パルメの買取相場について

シャトー・パルメの買取価格は平均すると数千円になります。安定して高品質なワインを供給しており、どの年代のものでも需要は高いので、一度買取価格についてプロに相談するのが得策でしょう。

また、1961年などの特別なヴィンテージは買取価格も他の年の数倍になる可能性も。下記は、酒買取の専門業者であるストックラボの鑑定士によるシャトー・パルメの買取相場です。ぜひ、参考にしてみてくさだいね。

【シャトー・パルメ買取相場】

  • ●1990年
    ~25,000円前後
  • ●2000年
    ~25,000円前後
  • ●2005年
    ~17,000円前後
  • ●2007年
    ~14,000円前後
  • ●2001年
    ~16,000円前後

(※2018年3月現在)

シャトー・パルメの最高額は?

シャトー・パルメは安定して高品質ですが、1961年、1966年、1967年、1970年、1975年、1989年など特に高く評価される年もあります。オークション等では、1989年が45,000円越えで落札されるなど、ヴィンテージへの需要は高まるばかりです。

他のヴィンテージも数万円で取引されており、市場での価値は非常に高い状態が続いていると言えるでしょう。

5.シャトー・パルメの買取価格が高額になる理由

高額理由を掲げる女性

シャトー・パルメは格付け3級ながら、2級よりも高額で取引されています。その理由としては、まずは品質にこだわり徹底的に改善していく姿勢があります。

使用するブドウの品種の割合を見ても、他では割合が低いメルローの比率が多い点に、シャトー・パルメの思いを感じられると言ってもいいでしょう。

また、エレガントでしなやか、かつ深みのある味わいによって世界中の評論家から格付け1級と同等の評価を得ていることも人気につながっています。

こだわりの製法からなる高い品質

シャトー・パルメの畑は、マルゴーワインの代表格シャトー・マルゴーの南に位置しています。畑にはカベルネ・ソーヴィニヨンの他メルローなどが植えてあり、メルローの割合の高さがシャトー・パルメの特徴の一つです。

また、シャトー・パルメでは、1haあたり1万本の樹を植えます。通常より密度を高くすることで、樹同士の競争を生み質の向上を促します。こういった原料となるブドウの質の改善はもとより、ステンレスタンクの導入など先進的な取り組みを行い常に品質の改善を試みているのがシャトー・パルメ。

その努力が世界中のシャトー・パルメファンを惹きつけるエレガントな味を生むのです。

1級の格付けになっている

通常、ワインの世界では格付けが大きな意味を持ち、ボルドー5大シャトーなど1級シャトーは特別な評価を得ているものです。

その中で格付け3級のシャトー・パルメが、1級シャトーに匹敵する評価を受けるのは異例のこと。その圧倒的な実力が評論家を黙ってはおかせないのです。

ロバート・パーカー氏は、シャトー・パルメをシャトー・マルゴーと並んでマルゴーのワインを代表するワインであると評しています。また、格付けの再編成がもし行われれば、シャトー・パルメは格付け1級になるだろうとも言われています。

この「実力は格付け1級クラス」という世界中の有名評論家たちからの評価も、シャトー・パルメが高額で取引される理由の一つでしょう。

人々を魅了する味わい

ボルドーワインは「ワイン」の女王と呼ばれます。そして、ボルドーワインの中でもマルゴーのワインは最も女性的と言われるのです。シャトー・パルメも、力強さは追求せずにエレガントで女性的な味わいを目指して改善が続けられています。

シャトー・パルメの特徴はメルローの比率の高さ。カベルネ・ソーヴィニヨンを中心にするワインが多いなか、メルローとカベルネ・ソーヴィニヨンを同程度の比率でブレンドすることで、肉付き良くタンニンのしなやかさが際立つ味わいを実現しています。

そのエレガントな味わいのファンは多く、世界中の評論家がこぞってシャトー・パルメを高く評価しているのです。

6.シャトー・パルメの買取方法

シャトー・パルメ2002を査定する鑑定士

ロバート・パーカー氏をはじめ、世界中の評論家から高評価を得ているシャトー・パルメの市場価格は、他の格付け3級のワインとは比較できないほど高くなっています。

そんなシャトー・パルメを売る時には、買取方法についても事前に確認しておくことをおすすめします。

シャトー・パルメを売る時に利用できる買取サービス

1961年などのグレートヴィンテージ以外にも、安定して高品質なシャトー・パルメは高価買取が期待できます。

ご自身にあった買取方法はどんなものか、まずは買取方法が豊富な酒買取の専門業者であるストックラボの買取方法をチェックしてみてはいかがでしょうか。

7.シャトー・パルメを売却する前に買取業者を比較しよう

業者比較に悩む女性

次は、買取業者の比較について。どの買取業者に売っても、大して査定価格に変わりはないと思っている方も多いのではないでしょうか。

しかし、買取業者にはそれぞれ専門にしている分野や、抱えている鑑定士の得手不得手の分野があり、場合によってはかなりの差が出てしまうことも。

そんな事態を避けるために、どんな視点で業者選びをすべきなのかチェックしておいて損はありません。ぜひ、下記のコラムを参考にしてみてくださいね。

まとめ

格付け3級でありながら1級と同じレベルの評価を受けるシャトー・パルメ。その女性的で優雅な味わいは世界中のワイン通も虜になるほど。持て余している場合は、売却という手も考えてみては?

シャトー・パルメ買取ページ
シャトー・パルメ買取の詳細はこちら!