1.DRCロマネ・サン・ヴィヴァンとは?

ワイン畑の風景

伝説的なクリュを所有し神話のようなワインを生み出す「ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ」。「ロマネコンティ」のクリュの北東に面しているのが、「ロマネ・サン・ヴィヴァン」のクリュ。

「偉大なる誘惑者」とも称される「DRCロマネ・サン・ヴィヴァン」の魅力は、なによりも少しばかりお調子者の愛想の良さ。しかし、ブルゴーニュの名ワインらしい重厚なバランス感も有するたぐいまれなる赤ワインなのです。

DRCロマネ・サン・ヴィヴァンの特徴

ロマネコンティのクリュの最初の所有者であった修道院サン・ヴィヴァンの名を受け継いだワインであるにも関わらず、「DRCロマネ・サン・ヴィヴァン」の特徴は軽妙でちょっと浮ついたような資質。

ブルゴーニュのワインには珍しいこの特徴は、しかし最終的には名ワインの名に恥じない力強いバランス感を生み出すのです。

半分以上がDRC?ロマネコンティの隣?

ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティが所有するもっとも有名なクリュ「ロマネコンティ」の北東側に位置し隣り合っている「ロマネ・サン・ヴィヴァン」のクリュは、9.43ヘクタール。

そのうち、DRCが所有しているのは5,28ヘクタール。岩場を覆う石灰分を含んだ粘土質が特徴の土壌なのです。

DRCロマネ・サン・ヴィヴァンの歴史

中世のサン・ヴィヴァン修道院所有のブドウ畑は、古代ローマの長官の直轄領であったことから「ロマネ」とのみ呼ばれていました。「ロマネコンティ」も、「ロマネ・サン・ヴィヴァン」の一部であったのです。

クリュは有力者たちが所有してきましたが、相続税のために1988年、賃貸していたDRCに売却されたのです。

DRCロマネ・サン・ヴィヴァンの味わい

「ロマネ・サン・ヴィヴァン」は「ちょっと浮ついた」ワインと紹介されています。また、「偉大なる誘惑者」と表現するワイン通もいるくらい、蠱惑的な味わいが魅力のロマネ・サン・ヴィヴァン。

一方で、それとは相反するように重厚なバランスを保有しており、ドメーヌの名に恥じない名ワインといえます。

2.DRCロマネ・サン・ヴィヴァンの相場高騰中の年代ベスト5

ブルゴーニュ最高峰のワイナリー「ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ」が生産する由緒正しきワイン「ロマネ・サン・ヴィヴァン」。

年間平均生産数1万8千本の「DRCロマネ・サン・ヴィヴァン」の平均販売価格は、一本23万円ほど。しかし、ヴィンテージによって価格は左右します。

高騰中のヴィンテージとその特徴を、ご紹介いたしましょう。

1位:史上最高の呼び声「1990年」

葡萄の出来の当たり年、偉大なヴィンテージと呼ばれる年はいくつかありますが、1990年はDRC史上、最高のヴィンテージと呼ばれています。

甘いフルーツのニュアンスで複雑な芳香を持つ味わいはサン・ヴィヴァンらしい気品や優雅さを感じさせる仕上がりに。

そして今、高いポテンシャルを持った1990が飲み頃を迎え始めてきたことで、人気の高まりも上昇中。

第2位:神秘的な盛りの奥ゆかしさ漂う「2005年」

ワイン通たちのあいだでは、サプライズ的なおいしさであったヴィンテージが「2005年」のDRCロマネ・サン・ヴィヴァン。女性的なコケティッシュさが魅力といわれるこのワインですが、2005年のヴィンテージに関しては男性的で森の神秘を感じるような奥の深さがあるのだとか。

ブラックベリーの芳香は例年をしのぐ濃厚さ、チョコレートをはじめとする数々のアロマが馥郁と香るこのサン・ヴィヴァンは、2005年のDRCのワインの中では随一と讃えられています。

アレン・メドーズ、ロバート・パーカーから97点を獲得。近年のヴィンテージでは破格の値段がついています。平均販売価格は26万円。

第3位:甘さとタンニンがくっきり「2009年」

完熟した豊かさが優美な甘味を与えているにもかかわらず、タンニンがしっかりしているヴィンテージ「2009年」。複雑な味わいを長く楽しめるこのヴィンテージは、ワイン批評家によっては2009年のワインの中でも秀逸の出来と絶賛しています。

2009年のヴィンテージは、2017年度後半から価格が上昇中。

第4位:セクシーでスパイシーな「1996年」

「DRCロマネ・サン・ヴィヴァン」の「らしさ」が最大限に表現されたヴィンテージが「1996年」。セクシーでスパイシー、蠱惑的でありながらエレガントという、いかにもフランスらしい複雑な魅力にあふれているのです。

ジーニー・チョー・リー女史が96点の高評価を与えてたのをはじめ、通たちのあいだでは評判のヴィンテージ。2017年から価格が上昇を続けている1996年のヴィンテージは、平均価格が28万円強。

第5位:百花繚乱の「1983年」

ワイン通たちのあいだでは決して評価は高くないものの、活気に満ちた花々が自由奔放に芳香を発するといわれている「1983年」は今後の値上がりが期待できそうなヴィンテージ。

実際、2017年度に価格の変動がもっとも激しかったヴィンテージの一本であり、今後も化ける可能性大。2018年に入ってふたたび値上がり傾向に。

3.DRCロマネ・サン・ヴィヴァンの当たり年は?

ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティが所有するヴォーヌ・ロマネのさまざまなクリュは、気候条件や日照条件によって同じ年のものでも出来不出来があります。

かの有名な「ロマネコンティ」のクリュと隣り合う「ロマネ・サン・ヴィヴァン」の出来具合も、毎年世界中の注目の的。DRCロマネ・サン・ヴィヴァンの当たり年を簡単にご紹介いたします。

DRCロマネ・サン・ヴィヴァンの当たり年

現在、世界中で販売されているDRCロマネ・サン・ヴィヴァンのヴィンテージは1959年から2014年。

その中で、当たり年といわれているのは1966年、1969年、1971年、1978年、1983年、1985年、1988年、1989年、1990年、1996年、1999年、2002年、2005年、2008年~2010年。

これに、ファーストヴィンテージの1959年が加わります。この中で、その価格が30万円を超えてくるものは1959年、1966年、1978年、1999年です。

4.DRCロマネ・サン・ヴィヴァンの買取相場

査定する鑑定士

1本のお値段が20万円を超えてくる「DRCロマネ・サン・ヴィヴァン」は、当然買取価格も高額。また、早期の熟成で滋味を味わえる赤ワインということもあり、安定した人気を保持する銘柄でもあります。

果たして、あなたのお手元にあるDRCロマネ・サン・ヴィヴァンはどのくらいの評価になるでしょうか。

DRCロマネ・サン・ヴィヴァンの買取相場について

エリートがそろうドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティのワインの中で、色気と茶目っ気を感じる軽やかさが人気のDRCロマネ・サン・ヴィヴァン。とはいえ、その価格はワイナリーの知名度と比例して高額です。

買取価格は、当たり年ならずともワインの相場によって価格は大きく変動します。ぜひ、下記の専門の鑑定士が導き出した買取相場を参考にしてみてください。

DRCロマネ・サン・ヴィヴァン買取相場

  • ●1990年
    ~220,000円前後
  • ●2005年
    ~200,000円前後
  • ●2009年
    ~190,000円前後
  • ●1996年
    ~200,000円前後
  • ●1983年
    ~180,000円前後

(※2020年11月現在)

DRCロマネ・サン・ヴィヴァンの最高価格

DRCロマネ・サン・ヴィヴァンの最高価格は、現在のところファーストヴィンテージである1959年がダントツです。

世界中のワイン愛好者が欲しいワインを検索する「ワイン・リサーチャー」では、ファーストヴィンテージは37万円強。1966年、1999年も35万円を超える価格が。

5.DRCロマネ・サン・ヴィヴァンの買取価格が高額になる理由

高額理由を掲げる女性

売るときは二束三文といわれる買取相場において、DRCロマネ・サン・ヴィヴァンの買取の価格が高額になる理由とはなんでしょうか。

今後も、その価値は上がることはあっても下がることはまずないといわれるこのワインの秘密を探ってみます。

ヴィンテージでも飲み頃が早く人気

重厚な赤ワインで知られるブルゴーニュのワインの中では、DRCロマネ・サン・ヴィヴァンは女性的な軽やかさが特徴です。そのため、通常は10年の熟成を経て飲み頃になるといわれる赤ワインと違い、制作年から5年ほどでも飲み頃を迎えるのがDRCロマネ・サン・ヴィヴァンなのです。

その気軽さもあって、多くの人に愛されるワインゆえに需要が高く、入手が難しいというのがまず第一の理由なのです。

ワイン評論家も高評価

ワイン好きたちの指標となっている批評家ロバート・パーカー、ワイン・スペクテーター、アレン・ミードウズなどから、常に90点代後半を獲得するDRCロマネ・サン・ヴィヴァンは、次なるヴィンテージが待たれるほど人気のワイン。

最近では、2010年のヴィンテージに、ロバート・パーカーをはじめとする著名な批評家たちが97点を与えています。2012年は96点、2013年も95点と、凡庸なワインには雲の上ともいえる高評価が毎年のように与えられています。

ブルゴーニュワインの最高峰「DRCブランド」である

新進気鋭のワイナリーが次々登場する昨今、歴史が古いだけの古参のワイナリーも難しい時期を迎えているといわれています。しかし、ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティにおいてはその心配はなし。

世界でもっともよく知られたワイナリーという評判に頼らない、誰もが納得の高品質のワインがなによりの証拠です。しかし、ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティのぬきんでた盛名は大きな箔であることはまちがいないのです。

6.DRCロマネ・サン・ヴィヴァンの買取方法

ワイングラス

年間わずか1500ケースのみが生産されるDRCロマネ・サン・ヴィヴァンは、その知名度を考慮すれば立派な希少品。売却したい方は、正しい鑑定を経て納得して手放していただきたいものです。

お手元にあるDRCロマネ・サン・ヴィヴァンの売却を考えていらっしゃる方はこちらをご覧ください。

DRCロマネ・サン・ヴィヴァンを売る時に利用できる買取サービス

熟成が早く人気のDRCロマネ・サン・ヴィヴァンは、若いヴィンテージでも引き取り先は引く手あまた。高額で次々と引き取られる銘柄の一つです。

あなたのお手元にあるDRCロマネ・サン・ヴィヴァンは、ぜひ実績のあるストックラボの鑑定にお任せください。

7.DRCロマネ・サン・ヴィヴァンを売る前に!買取業者を比較しよう

業者比較に悩む女性

DRCロマネ・サン・ヴィヴァンを売る前には、買取業者の比較をしておきましょう。

買取業者によって専門としている分野が違うことも多く、詳しい知識を持っているかどうか等も買取金額を左右するためです。

選び方のポイントは下記の記事でチェックしてみてください。

まとめ

その軽やかさとエレガンスで、老若男女に愛されるDRCロマネ・サン・ヴィヴァン。名門ワイナリーの軽妙で飄逸な味わいは、今後もファンが増えることまちがいありません。

DRCロマネ・サン・ヴィヴァン買取ページ
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