1.アンリ・ジャイエについて

アンリ・ジャイエを持つ鑑定士

フランス・ブルゴーニュ地方は、世界最高峰のワイン生産地である。幾多の生産者がいるブルゴーニュ地方だが、その中でも「神様」と謳われ、崇めらていた人物がアンリ・ジャイエだ。

まず、アンリ・ジャイエとはどういった人物だったのか、アンリ・ジャイエについての基礎情報を確認していこう。

アンリ・ジャイエの特徴

アンリ・ジャイエは、リシュブールやエシェゾー、そしてクロ・パラントゥなど、フランス随一の銘醸地で栽培されたピノ・ノワールを使用して赤ワインを醸す。

マッサルセレクションを取り入れた、最上級のピノノワールだけを使用したワインで定評がある。彼のワインは生産量が少なく、今伝説のワインとなっている。

アンリ・ジャイエの歴史

1922年、ヴォーヌ・ロマネ村にてブドウ栽培を営む家庭に生まれたアンリ・ジャイエ。1945年にメオ・カミュゼのブドウ畑を借り、彼のワイン造りがスタートした。

その後、1995年ヴィンテージを最後に第一線を離れ、2001年に引退。2006年にこの世を去った今も語り継がれる伝説のヴィニュロンだ。

アンリ・ジャイエの味わいは?

アンリ・ジャイエの生み出すワインの味わいの特徴は、ピノ・ノワールが持つ魅力と、ブルゴーニュという場所がもたらす天からの恵みを最大限享受した、「強烈ながらも、美しい味わい」だ。

徹底した収量制限、手間隙をかけた全房発酵。一切の妥協を許さない、徹底された品質のワインが、アンリ・ジャイエのワインなのだ。

2.アンリ・ジャイエの相場高騰中の種類TOP3

アンリ・ジャイエのワインが高額買取相場である、ということはおわかりいただけたはずだ。では、実際にはどの銘柄が特に相場高騰中なのか確認していこう。

1位:渾身の1本「アンリ・ジャイエ ヴォーヌ・ロマネ クロ・パラントゥ」

アンリ・ジャイエ ヴォーヌ・ロマネ クロ・パラントゥのラベルアップ

「アンリ・ジャイエ ヴォーヌ・ロマネ クロ・パラントゥ」は、アンリ・ジャイエが醸したワインの中でも、特に品質にこだわられて造られた名品。

ボリュームがありながらも、フルーティーさのある、奇跡的なバランスで仕上げられた1本である。

クロ・パラントゥの畑は、リシュブールのすぐ上の斜面にあるプルミエクリュという格付けの場所にある。しかし、アンリ・ジャイエの手にかかれば、グランクリュもプルミエクリュも関係はない。彼の芸術として、一度は飲んでおきたい逸品だろう。

2位:世界最高の味「アンリ・ジャイエ リシュブール」

「アンリ・ジャイエ リシュブール」が、ワイン造りをスタートさせた時に使用していた畑がリシュブール。ブルゴーニュの特級畑の中でも、最上位に位置する最高峰の畑だ。

ピノノワールにとって最高の環境だけを整え、無駄を削ぎ落とした、徹底した栽培を取り入れたことで知られる、アンリ・ジャイエファンの中では有名な畑である。

醸造にも一瞬足りとも手を抜かず、まさにブルゴーニュ産の液体の宝石である1本を造り上げた。前述した通り、「アンリ・ジャイエ リシュブール」はロマネコンティの価格を一度抜き世界で最も高いワインに輝いた。まさに、神が生み出した、1本なのだ。

3位:繊細さと力強さを持つ「アンリ・ジャイエ エシェゾー」

「アンリ・ジャイエ エシェゾー」は、グランクリュ畑のひとつ、エシェゾーのピノノワールで醸された赤ワイン。DRC社など、名立たる生産者がひしめくこの土地から、さらにそれを超えるワインを生み出しているのだから、脱帽だ。

実は、引退後、エマニュエル・ルジェ氏にドメーヌを譲った後も、エシェゾーのワインは手を下していた、と言われているほどの力の入れようだったと言われている。アンリ・ジャイエのワインの中でも、特に入手困難なワインとして知られている。

3.他にも高く売れるアンリ・ジャイエの種類

アンリ・ジャイエのボトルアップ

アンリ・ジャイエのワインは、全体的に高額の買取価格査定となる。特に、人気のある種類になると、数十万円を超えてくるのは当然と言えるだろう。

しかし、まだまだアンリ・ジャイエのワインの中には、高額査定となるワインが存在する。アンリ・ジャイエのワインで紹介してきたワイン以外にも、高く売れるワインを紹介しよう。

1994年ヴィンテージ

数あるアンリ・ジャイエの中でも、日本で人気が高いワインが、「アンリ・ジャイエ ヴォーヌ・ロマネ・プルミエクリュ・クロ・パラントゥ 1994」だ。

「アンリ・ジャイエ ヴォーヌ・ロマネ・プルミエクリュ・クロ・パラントゥ 」自体は、人気の種類であるため、基本的には高額査定となる1本だが、1994年は特に高い。

有名テレビ番組の格付で100万円を超えるワインとして飲み比べに登場したこともあり、非常に希少価値が高いワインということで世間に広まった1本なのだ。

また、彼は1995年ヴィンテージでダ一線を退いているため、それに近いヴィンテージとしても注目されている。ぜひ、ファンならずとも手に入れたい1本だろう。

4.アンリ・ジャイエが高額買取になる理由

高額理由を掲げる女性

なぜここまでアンリ・ジャイエのワインが高額になるのか、疑問に思った方もいるだろう。一体、アンリ・ジャイエのワインがここまでの高額買取になるのか、その理由を考えていく。

希少性の高さがポイント

アンリ・ジャイエのワインは、大変希少性が高い。その理由は、そもそも生産量が少ないから、という理由にある。

彼は、小さいとかは、いくつもの畑を所有しており、基本的に一人で栽培、醸造を手掛けていた。彼が品質の高いブルゴーニュワインを造り出した背景には、当時大量生産をして品質が落ち始めていたブルゴーニュワインのあり方に、一石を投じるためだ。

商売のためではなく、純粋に美味しいワインを造りたい。この思いから、生産量が少なくなり、尚かつ希少性が高くなったのだ。

「ブルゴーニュの神様」だからこそ

アンリ・ジャイエが、「ブルゴーニュの神様」と呼ばれているのには、ブルゴーニュワインの品質を取り戻した功労者である一方、ヴォーヌ・ロマネ村という歴史ある高級ワイン産地のテロワールを全て知りつくしていたからだ。

栽培方法、一房ずつ摘房する手の込んだ除梗、「低温浸漬」という革新的技法の確立。数多くのドメーヌたちに影響を与え、品質本位、テロワールを大切にする今のブルゴーニュワインの礎を築いた、いわばパイオニアが、「ブルゴーニュの神様」アンリ・ジャイエなのだ。

アンリ・ジャイエは入手困難

アンリ・ジャイエのワインは希少性が高いとなれば、当然だが世界中のワインファンから需要がある。手に入れることすらままならない、入手困難な状況が続きているのが現実だ。

さらに、実際にアンリ・ジャイエが手をくだしていたワインは1985年ヴィンテージで終了しており、彼自体もう他界している。つまり、新しく生産されるワインは無く、減っていく一方であることも入手困難である要因である。

在庫数が減少していくにつれ、需要が上がる。当然、市場の原理上、価格相場が高騰していくのだ。

ワイン評論家からの高評価

神様、と呼ばれるアンリ・ジャイエだが、本当に品質が高くなければここまで話題にはならない。アンリ・ジャイエは、地元でも大変有名なヴィニュロンではあったが、世界中のワインファンに知られるようなったのは、あのワイン評論家「ロバート・パーカー.jr」の存在が大きい。

パーカー氏が、アンリ・ジャイエのワインを絶賛したことで、より人気が高まり、結果的に世界中のワインファンが求めるワインとなったわけだ。

世界中のワイン評論家が認める、奇跡のワインと言っても過言ではない、品質の高さが「アンリ・ジャイエ」なのだ。

5.アンリ・ジャイエの買取相場について

査定する鑑定士

ワインは、カジュアルな価格のものから、数十万円を超える超高級品まで、非常にレンジが広い。当然、それに比例して高級ワインは買取価格が高くなる傾向にある。

アンリ・ジャイエのワインは、今や手軽に手に入れられるレベルのものではなく、非常に高額な価格で取引されているため、買取価格も高い。

では、一体どの程度の買取相場なのかを確認しよう。

アンリ・ジャイエの買取相場

アンリ・ジャイエは、さまざまなAOCのワインを生産していた。「リシュブール 」、「エシェゾー」、「ヴォーヌ・ロマネ・クロ・パラントゥ 」、「ヴォーヌ・ロマネ・レ・ブリュレ 」、「ヴォーヌ・ロマネ・ボーモン」「ニュイ・サンジョルジュ・レ・ミュルジェ」などだ。

特に、グランクリュ畑で醸されているもの、生産量が少ないヴィンテージなどは買取価格が高くなる傾向にある。どれも、高額査定になりやすいアイテムだが、「ヴォーヌ・ロマネ・クロ・パラントゥ 」は、良い状態であれば非常に高い価格で査定してもらえるだろう。

【アンリ・ジャイエ買取相場】

  • ●アンリ・ジャイエ ヴォーヌロマネ クロパラントゥ
    ~800,000円前後
  • ●アンリ・ジャイエ リシュブール
    ~800,000円前後
  • ●アンリ・ジャイエ エシェゾー
    ~450,000円前後
  • ●アンリ・ジャイエ ニュイサンジョルジュ
    ~200,000円前後

(※2018年4月現在)

アンリ・ジャイエの最高価格

ワインは、いきなり価値が高まり高額になることがある。そのため、今ここで紹介したものが最高価格ではなく、違うアンリ・ジャイエのワインが最高価格になることもあることを覚えておこう。

買取業者の中には、「リシュブール」を85万円で買取している場所があるが、なかには40万円のところがあるなど、買取相場は幅広い。

ただし、1985年の「リシュブール」は、オークションで日本円で約190万円を記録しており、あのロマネコンティよりも高値がついたことがある。年代によっても、買取価格には大きな差が出るだろう。

6.アンリ・ジャイエの買取方法

アンリ・ジャイエを査定する鑑定士

アンリ・ジャイエを売る時のサービス

アンリ・ジャイエを買取してもらう場合、まず押さえておきたいところが、お酒買取専門業者に依頼することだ。

全くお酒を知らない鑑定士では、アンリ・ジャイエの本当の価値がなかなか分からない。やはり、アンリ・ジャイエのようなワインだからこそ、お酒鑑定のプロに買取査定をしてほしいところだ。

まずはどんな買取方法があるのかを把握した上で、自身に適した方法がどれなのかを確認しておこう。

7.アンリ・ジャイエを売る前に!買取業者比較

業者比較に悩む女性

最後のポイントとして紹介するのは、買取業者の比較についてだ。今の世の中、たくさんの買取業者がある。しかし、どの買取業者へ売却に出すのがいいのかを売る前にしっかり確認することは高価買取の実現に欠かせない。

そこで、まずはどう選ぶべきかのポイントを確認してみるのをおすすめする。ポイントをまとめた記事でしっかりチェックしておこう。

まとめ

アンリ・ジャイエの歴史や魅力、買取相場についてを紹介した。アンリ・ジャイエのワインは、もう増えることはなく、減っていく一方。だからこそ、高価買取のチャンスがある。ぜひ、確認しておこう。

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