1.ルフレーヴについて
ルフレーヴ。この名を聞けば、ワインファンであれば心を震わすはずだ。それもそのはず、あの白ワインの聖地モンラッシェで高い評価を得続けている名門中の名門ドメーヌだからだ。
しかし、ルフレーヴは有名ということは理解していても、どのようなドメーヌか詳しく知らない人も多いだろう。まず、ルフレーヴについて学んでいこう。
ルフレーヴの特徴とは?
長い歴史を持つルフレーヴ。貴婦人を想わせる…と称されているシャルドネ種の白ワインは、多くの人々を魅了し続けている。
肥料を一切使わないビオディナミ農法を取り入れており、基本に忠実ながら、ピュアで力強い味わいのワインが特徴。この土地の味わいをシンプルに表現している素晴らしい1本だ。
ルフレーヴの歴史を知ろう
ルフレーヴ家は1580年代から続いている歴史ある名門。1700年代にピュリニィでワイン造りをスタートし、この土地で素晴らしいワインを醸し続けてきた。
アンヌ・クロードが入りビオディナミ農法に変化した後、その品質が瞬く間に向上。今では、世界最高峰のドメーヌにまで成長したのだ。
初心者にも飲みやすいその味わい
ルフレーヴの魅力は、その繊細な味わいだ。ビオディナミで造られたとは思えないクリーンで洗練されたピュアな味わいは、誰もが驚く。
ルフレーヴのワインの味わいは、木藤運や若く清楚な女性などと称されるなど、初心者であってもすんなりと喉を通す繊細さだ。一度は飲みたい至高のモンラッシェだろう。
名前の由来は?
ドメーヌ・ルフレーヴの名前の由来は、まさにこの土地でワイン造りを続けてきた、ルフレーヴ家の名である。フランスのドメーヌは生産者の名をつけたドメーヌ名が多い。
ちなみに、白ワイン界の頂点であるアペラシオン(※)のピュリニーモンラッシェは、「プリニアクスの禿山」の意味で、ブドウ栽培に適した石灰岩の土地であることから付けられている。※フランスの法律に基づいたワインの原産地
2.ルフレーヴの買取価格が高額になる理由
ピュリニィモンラッシェと言えば、ワイン好きなら知らぬ者はいない銘醸地だ。この場所で醸されているワインとなれば、否応無しに買取価格も高くなる。
しかし、いくつかあるドメーヌの中でも、ルフレーヴは格別に高価買取査定となりやすい。ここからは、ルフレーヴがなぜここまで高価買取査定になるドメーヌなのか、その理由に迫っていく。
“世界一の白ワイン”と称されている
ルフレーヴは、世界一の白ワインと称されている。当然、どのドメーヌも大のお気に入りの人物がおり、その人たちが世界一の白ワインだ、と言えばそうなる。
しかし、ルフレーヴは個人の意見で世界一になったわけではなく、あのワイン評価雑誌「デキャンター」誌が認めた、正真正銘の世界一なのだ。
ワイン評価雑誌「デキャンター」誌と言えば、世界的に最も権威があるとも言われており、ここで称されれば世界が認めた、と言っても過言ではない。
実は、この雑誌にてルフレーヴは「白ワインの世界10大生産者」という特集で第1位に輝いている。この名誉は一生揺るぐことは無いのだ。
歴史あるワインメーカーが造る逸品
ルフレーヴの歴史は古く、1580年代から続いているルフレーヴ家から始まっている。
1717年、ピュリニィモランッシェでワイン造りをスタートさせたルフレーヴ。ジョセフ・ルフレーヴが創設者であり、その後はさまざまな人物たちがこのドメーヌを訪れ、革命を起こし続ける。
ヴァンサン、ジョーという息子たちはブルゴーニュでも名の知れた白ワイン造りの名匠として名を馳せていた。
さらに、アンヌ・クロードとオリヴィエが引き継ぎ、彼らは畑をグランクリュ含め、全てビオディナミという驚くべき転換を成し遂げた。他の追随許さない高品質なワイン造りの根幹は、この歴史がものがたっているのだ。
こだわりのビオディナミ農法
ルフレーヴの特徴は、ビオディナミ農法を取り入れいてるという点にある。
ビオディナミ農法とは、化学薬品を使用せずにブドウ樹を育てるのはもちろんだが、肥料なども定められている独特の自然肥料を使用し、さらにそれらは月の満ち欠けの周期に合わせる。
ルフレーヴでは、1991年から畑の全てをビオディナミに転換していき、1997年に完全移行。
通常、ブドウは大変病害に冒されやすい果実のため、ビオディナミは本来はかなり辛い農法だが、ブドウがピュアに育ち、化学薬品を使ったものとは一線を画す品質になる。この手間、このクオリティも評価が高い理由なのだ。
3.ルフレーヴの相場高騰中の種類TOP3
ルフレーヴは歴史ある、由緒正しきブルゴーニュのドメーヌだ。そんなルフレーヴは、モンラッシェにさまざまな畑を所有している。
ロマネコンティの畑を見ればわかるが、1本100万円のワインが生まれる畑の隣の畑は1本数万円。1メートル畑が違うだけでも、ブルゴーニュという地は明暗が別れてしまう、厳しい場所なのだ。
当然、ルフレーヴも畑によって価格が違う。ここでは、ルフレーヴの相場高騰中のTOP3を紹介しよう。
1位:フラッグシップワイン「ルフレーヴ モンラッシェ」
最高峰の白ワインで、その高額さも話題になる「ルフレーヴ モンラッシェ」。なんと1本あたり100万円以上の値がつくこともあるほどだ。
もともと、ドメーヌ・ルフレーヴの看板ワインは、シュヴァリエモンラッシェだった。その後1991年年にモンラッシェを入手したものの、面積は僅かに約0.08ha。
評価の高いルフレーヴのモンラッシェということと、年に300本程度しか生産されないこと、この2つが合わさって市場にもほぼ出回ることがないほどレアなのである。それゆえに、その希少性の高さでワインファン垂涎の的となっている。
ブルゴーニュの白ワインで最も高価な存在だ。
2位:モンラッシェを超える「ルフレーヴ シュヴァリエモンラッシェ」
シュヴァリエモンラッシェは、ピュリニィの丘陵部の最上部に位置する冷涼な地域。ルフレーヴは、この地に2haを所有しており、この場所にしてはかなり広大な所有面積となっている。
「ルフレーヴ シュヴァリエモンラッシェ」は、モンラッシェに比べていく分繊細でエレガント。リッチなボリューム感は敢えて抑えられており、禁欲的かつ官能的な味わいに仕上げられている。
その昔、ルフレーヴにモンラッシェ不要、と言われるほど、「ルフレーヴ シュヴァリエモンラッシェ」の評価が高かったことでも有名だ。
3位:リッチ&エレガント「ルフレーヴ バタールモンラッシェ」
ピュリニィモンラッシェで造られるルフレーヴは、バタールモンラッシェも存在する。「ルフレーヴ バタールモンラッシェ」は、表現力がたいへん豊かな個性を持つリッチな味わいが特徴となっている。
肉感的とも称されているこの魅力的な1本は、またピュリニィモンラッシェとは違った魅力を兼ね備えており、贅沢でありながら、ぜひモンラッシェと飲み比べて楽しんでほしい1本だ。
ピュリニィ好きの人にも愛される、ルフレーヴらしい1本なのである。
4.ルフレーヴの買取相場について
ルフレーヴは、モンラッシェという素晴らしき白ワインの銘醸地で醸されている、世界最高峰の白ワインを造るドメーヌ。だからこそ、どのヴィンテージであっても高価買取となるのは当然だろう。
しかし、前述したようにヴィンテージによってもその価格は変わるため、自分が持っているルフレーヴがどのくらいの価格で買取されるのか、指標を知っておいた方がいいだろう。
ここでは、ルフレーブの買取相場について解説していく。
ルフレーヴの買取相場について知ろう
ルフレーヴは、非常に古い時代からワインを醸している。その中には、世界中のワイン評論家たちの舌を唸らせた素晴らしいものもあり、話題となったものもある。
このように、ルフレーヴと一言で言ってもその評価はヴィンテージごとに大きく違っており、それぞれに魅力があるのだ。
さらにルフレーヴは一つのAOCだけではなく、各所さまざまなAOCでワインを醸す。つまり、畑とヴィンテージのマトリックスを考えるとその価格相場を素人が知るのは、かなり難しいことになる。
自分が持っているルフレーヴは、どのくらいの価格なのか、まずは平均的な相場を確認してから鑑定士に相談してみよう。
ルフレーヴ買取相場
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●ルフレーヴ モンラッシェ~400,000円前後
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●ルフレーヴ シュヴァリエモンラッシェ~80,000円前後
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●ルフレーヴ バタールモンラッシェ~50,000円前後
(※2018年4月現在)
ルフレーヴの最高価格とは?
ルフレーヴは、モンラッシェ、シュバリエモンラッシェなど、さまざまなAOCでワインを醸している。基本的には、数万円という価格で取引されているが、古く状態の良いヴィンテージのモンラッシェであれば、10万円に近い高価買取価格が期待できる。
ルフレーヴで高い価格で売られているものには、案外「シュヴァリエモンラッシェ」が多い。1995年のものなどは、10万円近くの価格でオークションで落札されている。そのほかも、7万円、8万円と高い価格でも需要があるのだ。
5.ルフレーヴの買取方法
ルフレーブを買取してもらう場合、店頭買取や出張買取など、さまざまな方法で買取をしてもらうことになる。しかし、それらを利用する前にある程度、買取価格がわかった方がミスマッチを無くすことができるのは確かだ。
ここでは、ルフレーヴを買取する前に利用できる買取サービスを紹介しよう。
ルフレーヴを買取する前に使えるサービス
ルフレーヴを買取するためには、どんな買取方法で買取サービスを利用するか決めておきたい。店頭への持ち込みや宅配で買取店へ送る、等多くの買取方法があるが、どれが自身に適しているかをまずは見極めよう。
酒買取の専門業者であるストックラボの買取方法が下記のリンクから確認できるので、まずはチェックしてみてはいかがだろうか。
6.ルフレーヴを売る前に確認したい「買取業者比較」
ルフレーヴを売る前に買取業者比較をしよう
ルフレーヴを買取したい、と思っているのであれば、必ず買取業者を比較してほしい。その理由は、同じ酒買取業者であってもその買取価格に違いが出るからだ。
その買取業者の鑑定士がワインに知識を持っているか、在庫数、販路など、さまざまな要因が絡み買取価格は変わる。実績があるのか、さらには電話やメール対応はどうかなどチェックすべき項目は多い。
だからこそ、妥協せずに買取業者を比較して、少しでも高くルフレーヴを買取してもらおう。
まとめ
ここでは、モンラッシェの至宝、ルフレーヴの歴史や買取相場について解説した。ルフーレヴのような名門ドメーヌのワインは、今後も価格が高騰していく。必ず目を離さずに相場を確認しておこう。
古物商許可証取得。酒類販売責任者。
株式会社ストックラボの鑑定責任者、真贋査定士、及び出張買取責任者。 複数の買取会社でウイスキー・ワイン・日本酒・焼酎・ブランデーなどの幅広いお酒の買取鑑定・査定を行ってきた鑑定士歴7年のエグゼクティブバイヤー。