1.クロード・デュガについて
ワイン愛好者のあいだでは「ブルゴーニュの神話」「無名のスター」などと呼ばれて珍重されるクロード・デュガのワイン。しかし、あまりに生産数が少ないために、伝説的ともいえる美味を味わえる人は少なく、世界的な高評価の理由はあまり知られていません。
クロード・デュガについて知りたい人必見の秘密をご紹介します。
クロード・デュガの特徴
世界で最も偉大な赤ワインを生産する地として知られる、ブルゴーニュのコート・ド・ニュイ。伝統的なこの地のワインの継承者といわれているのが、クロード・デュガです。
現当主クロードは、祖父が設立し父が堅固にしたドメーヌを、現在は3人の子供たちの助けを借りて不朽のものにしました。
クロード・デュガの歴史
ドメーヌの歴史は、19世紀初頭にはじまります。当時、オーヴェルニュからブルゴーニュに赴いたアネット・デュガは、この地でジュブレのワイン醸造者の娘と結婚。
その息子モーリスが1955年に歴史的なクリュ「グランジュ・ド・ディーム」を購入、中世の面影残すこの地で世界最高といわれるピノノワールの栽培に成功。
シャンベルタンとは?
シャンベルタンとは、コート=ドール県にある「ジュブレ・シャンベルタン」という土地の名前です。コート・ド・ニュイの北端に位置し、ブルゴーニュにある24のグランクリュのうち、9つがこの地に集中しています。
つまり、世界で最も偉大なるワインを産する土地の中でも最たるレベルを誇っているのです。
名前の読み方・由来は?
「クロード・デュガ」とは、ドメーヌの現在の所有者であり、デュガ家の当主の名前です。ドメーヌの創始者は、クロードの祖父アネットでした。
その息子モーリス、現当主クロード、そして彼の子供たちベルトラン、レティシア、ジャンヌが、次世代として育っています。「クロード・デュガ」は、ファミリー企業なのです。
2.クロード・デュガの買取価格が高額になる理由
ロマネコンティをはじめとするブルゴーニュの知名度高きドメーヌに比べると、規模もブランド力も小さい「クロード・デュガ」。
ところが、クロード・デュガのワインは世界中で引く手あまた、それに伴って価格も上昇しています。その理由とはなんでしょうか。
ロマネコンティより入手困難!?
ワインをたしなまない人にもその名を知られている「ロマネコンティ」と比べると、「クロード・デュガ」と聞かされても「?」というかたが多いことでしょう。しかし、クロード・デュガのドメーヌで栽培されるピノノワールの品質は、まさにブルゴーニュ一といわれています。
ブルゴーニュの「白」といえば「アンリ・ボワイヨ」、そして「赤」といえば「クロード・デュガ」とワイン通から讃えられるデュガのワインは、その名が知られたロマネコンティよりも購入が難しいといわれているのです。
パーカーポイント100点の高評価も
「シルキー」なワインの極みといわれるクロード・デュガのワイン。ワイン評価の基準といわれるロバート・パーカー氏は、タンニンのメリハリがはっきりしたパワフルなタイプを贔屓にする傾向があります。
そのパーカー氏をして、「宗教的な厳かささえ感じる」と怖れさせ100点を献上させたのが、1993年の「グリオット・シャンベルタン」でした。
この年から、クロード・デュガの名はブルゴーニュワインの作り手の名手として名門ドメーヌも脅かすほどの実力を誇るようになったのです。
希少性の高さで人気
「クロード・デュガ」の名はすでに、ワイン通のあいだでは知らぬ者がいないほどになりましたが、所有するブドウ畑はなんとわずか6ヘクタール。ドメーヌが生産する7種類の銘柄の総生産数は、年間2万5千本ほど。
ロバート・パーカーやアレン・ミドウズの高評価もあり、クロード・デュガのワインを手に入れたい人は増える一方。にもかかわらず、有機栽培されるピノノワールの品質にこだわるクロード・デュガは、ファミリービジネスレベルのドメーヌを拡張する気はまったくないと語っています。
よって、生産数は以前のまま。というわけで、入手はますます困難となっているのです。
3.クロード・デュガの相場高騰中の種類TOP3
現在、クロード・デュガで生産されている銘柄は7種。いずれも、甲乙つけがたい魅力を持っています。その中でも、とくに人気でワイン通たちのあいだで評価の高い3種をご紹介いたしましょう。
とはいえ、超人気銘柄ゆえ、入手は困難と心得てください。
1位:「クロード・デュガ グリオットシャンベルタン」
1990年のヴィンテージに99点、1993年のヴィンテージに100点のパーカーポイントが与えられ、おまけに年間の生産数が1000本に満たないともいわれる「グリオットシャンベルタン」。
そのワインを産するクリュは、わずか0.25ヘクタール。甘いタンニンとピノノワールの魂がむき出しになったような「グリオットシャンベルタン」は、深紅の果実が眼裏に浮かぶほど精神性の深いワインといわれているのです。
生涯で一度でも味わうことができれば幸運、とはロバート・パーカー氏の弁。
2位:「クロード・デュガ シャルムシャンベルタン」
0.31ヘクタールのグランクリュから生産される「シャルムシャンベルタン」。あらゆるワイン評論家から、90点台をせしめる常連銘柄です。プラムやブリーベリーといったダークチェリーのブーケに、エキゾチックなスパイス感が最大の魅力。
その名の通りチャーミングな味わいというのが、ワイン通たちの評です。圧倒的なエレガンスは、年月を経てさらに調和のあるワインへ。その変身ぶりも、チャーミングな魅力なのだとか。
3位:「クロード・デュガ シャペルシャンベルタン」
クロード・デュガのグランクリュの中では、最も小さい0.14ヘクタールで栽培されるピノノワールが原料となる「シャペルシャンベルタン」。パーカーポイントでも常に95点以上を獲得しています。
眼の醒めるようなさわやかなカラントとクランベリーの芳香が、ミネラル感によって支えられているのが特徴。ゴージャスで深みのある味わい、そしてなによりもその希少性により入手が最も困難なクロード・デュガの代表格です。
4.クロード・デュガの買取相場
クロード・デュガの買取相場について
どんなに世界中の評価が高くなっても、まったく生産を増やす意図がないクロード・デュガ。とくに、グランクリュの3銘柄は価格が高騰しています。
50年以上の樹齢を誇るクロード・デュガのピノノワールは、非常に繊細。選別の厳しさも、その少ない生産数の要因のひとつです。有機栽培が徹底され、鋤には馬が用いられています。クロード・デュガのブドウへのこだわりは、あらゆる栽培・製造過程に反映されているのです。
グランクリュの3銘柄は、販売価格が高騰しているヴィンテージも多々あり。とくに評価が高いのは、「グリオット・シャンベルタン」。また、栽培面積が極端に少ない「シャペル・シャンベルタン」も、安定した評価です。
クロード・デュガ買取相場
-
●クロード・デュガ グリオットシャンベルタン~70,000円前後
-
●クロード・デュガ シャルムシャンベルタン~35,000円前後
-
●クロード・デュガ シャペルシャンベルタン~30,000円前後
(※2018年5月現在)
クロード・デュガの最高価格
希少価値が高いクロード・デュガのワイン、とくに人気のグランクリュとヴィンテージは商品を見つけること自体が至難の業。過去に「神がかり的な味」とロバート・パーカーが賞した「グリオットシャンベルタン」に、最高価格がついています。
1990年のグリオットシャンベルタンのヴィンテージ、1本28万円弱。パーカーポイント100点をたたき出した1993年のヴィンテージも23万円弱。このふたつのヴィンテージは、「シャルムシャンベルタン」も15万近い高価格です。
「シャペルシャンベルタン」は、1999年と2005年の価格が高騰中。いずれも、変動が激しいのもクロード・デュガの特徴。
5.クロード・デュガの買取方法
一般にあまり知られていないワインでも、ワイン愛好家たちに心から愛されるワインとなれば買取価格も高額になります。
とくに、「一生に一度でもクロード・デュガを味わうことができれば幸運」とロバート・パーカーにいわしめたほどのドメーヌのワインですから、正当に明確にそして査定してもらい、納得して買い取ってもらうことが重要です。
クロード・デュガを売る時に利用できる買取サービス
買取のエキスパートストックラボでは、直接お店にお持ちいただく以外にもさまざまなサービスをご用意しています。メールやラインでの問い合わせ、電話での相談など、気軽に買取の手続きを進められます。お手元にあるほかのワインとまとめての買取ももちろんOK!
鑑定は無料ですので、ぜひお気軽にご相談ください。
6.クロード・デュガを売る前に確認したい「買取業者比較」
「知る人ぞ知る」ともいわれるクロード・デュガだけに、ワインの買取に実績のある業者でなければ安心できない。これは当然のことです。
また、価格の変動が激しい銘柄が多いクロード・デュガは、ワインに精通した鑑定士がいる業者が必須条件です。数多くのお客様にご満足いただいているストックラボに、ぜひご相談ください。
まとめ
世界最高のピノノワールから生まれる伝説的なワイン「クロード・デュガ」。その実力は、買取価格にもしっかり反映されます。お手元にあるかたにはチャンスです!

古物商許可証取得。酒類販売責任者。
株式会社ストックラボの鑑定責任者、真贋査定士、及び出張買取責任者。 複数の買取会社でウイスキー・ワイン・日本酒・焼酎・ブランデーなどの幅広いお酒の買取鑑定・査定を行ってきた鑑定士歴7年のエグゼクティブバイヤー。