1.アメリカワイン「カレラ」とは?

カレラ ジェンセンを持つ鑑定士

ヨーロッパのワインと比べると、格下のイメージがあるアメリカのワイン。

しかし、実際には恵まれた土壌と人材に恵まれて、欧州の名門をしのぐ実力を誇るワインも現れました。そのひとつが「カレラ」です。

カリフォルニアにおけるピノノワールでは第一人者といわれる実力派、その実体はいかに?

カレラの特徴

カレラのオーナー、ジョセ・ジェンセン氏はフランス・ブルゴーニュのワインをアメリカで実現すべく、まず土壌を探し求め続け、現在ワイナリーのあるギャラヴィン・マウンテンにたどり着きました。

不断の努力で完成したワインは、ロバート・パーカーをして「地球上で最も偉大なピノノワールの作り手」と言わしめました。

カレラの歴史

イェール大学とオックスフォード大学で歴史学や人類学を修めたジョセ・ジェンセンが、欧州のワイナリーを巡りロマネコンティに触発されたのがカレラのはじまり。

1970年にはじめてアメリカでピノノワールを収穫、1974年に栽培に適した土地を購入。完成したワインのレベルの高さは、ワイン通たちに衝撃を与えました。

ブルゴーニュに魅了されたワイン造り

ヨーロッパ中のワインを味わいしつくしたというジェンセンは、ブルゴーニュのロマネコンティに惚れ込み、かのドメーヌでワイン醸造のノウハウを会得しました。

故郷でブルゴーニュと同じレベルのワインの味を作り出したいという熱意が、1970年10月のピノノワールの収穫につながったのです。

カレラの由来とシンボルマークについて

カレラのワイナリーがあるギャラヴィン山脈のハーランは、かつては石灰岩の採掘場として使用されていた場所でした。

無骨にも見えるカレラのエンブレムは、「石灰釜 ( Limeklin ) 」をスペイン語に訳したものです。ピノノワールがこの地にはじめて植えられたのは1974年のことでした。

2.カレラの買取価格が高額になる理由

歴史の浅いカリフォルニアワインの一銘柄にすぎない「カレラ」は、実は世界中の評論家から賛美されるワイン。

それは、ブルゴーニュワインに惚れ込んだジョセ・ジェンセンがカリフォルニア独自の赤ワインを作る、という確固たる熱意から生まれました。

しかし、熱意だけではここまでの高評価は生まれません。カレラの高評価の真の理由とは?

”カルフォルニアのロマネコンティ”と称された

今や、「アメリカにおけるピノノワールのパイオニア」「ミスター・ピノワール」とも称されるジョセ・ジェンセン。

ブドウの品種、土壌、空気、あらゆる細かな条件にも妥協をせず作り出させたカレラは、その品質の高さから「カリフォルニアのロマネコンティ」という異名をもちます。それはすべて、創業者ジェンセンへの讃辞に他なりません。

ロバート・パーカーはジェンセンの勇気と不屈の精神に強い敬意を表し、「地球における最も偉大なピノノワールのスペシャリスト」というあだ名を奉りました。

世界中で高評価を獲得!

アメリカでは栽培不可能と言われていたピノノワールに心から恋したジェンセンが作り上げたカレラは、もはや本家のヨーロッパのワインを打ち負かす評価を獲得。

世界中のワイン評論家が、「生涯で一度は味わいたいワイン」について語るときに「カレラ」の名が欠けることはありません。

2007年には、オーナーのジェンセン自身が名誉あるサンフランシスコ・クロニクル・ワインメーカー・アワーズを受賞。

しかしジェンセン自身はまったくおごりを見せず、ワイナリーから30分ほどのところにある質素な家に住み続けているのだとか。

”幻のワイン”は今でも希少価値が高い

カリフォルニアの地に大輪の花を咲かせたといっても良いカレラのワイン、しかしワイナリーが所有する9つのブドウ畑は総面積が100ヘクタール足らず。

現在も、電気や電話線さえないというブドウ畑には太古の昔から存在する水だけが頼りなのだとか。

ジェンセンは、思い入れのこもったピノノワールの栽培に有機農法を用いています。量より質を重要視するカレラ、1エーカーあたりの収量は2トン以下。

ロバート・パーカーが、「『カレラ』と『忍耐』は同義語」と冗談をとばしたほど。よって、需要と供給のバランスは当然崩れており、世界中からカレラを求める声がやまないのです。

3.カレラの相場高騰中の種類TOP3

カレラ ジェンセンを査定する鑑定士

現在、ワイナリー「カレラ」が生産している商品は20品目近くに及びます。

石灰岩だらけの土壌にピノノワールを植えるという、当時の常識では考えられない英断を断固として行ったジェンセンによって、現在は比較的安価な白ワインも生産中。

ロバート・パーカーは、「いずれにしても世界から隔離されたハーランの地だけが作り出す美味」と激賞しています。

その中から、とくに買取相場が高騰中の種類をご紹介!

1位:ワイナリーの起点「カレラ ジェンセン」

カレラ ジェンセン ボトル全体

1975年に植えられたピノノワールから生産されるワイナリーの顔「カレラジェンセン」。

力強さとエレガンスの境界線さえも感じさせない絶妙なハーモニーは、まさにカレラの真骨頂といったところ。シルキーなバランス感が、豊かな複雑さを囲うように舌に馴染みます。

「そのタンニンは、踊るようなリズムを刻んで口腔に飛び込んでくる」と、表現した批評家もいました。

ピノノワールの本家、フランスのそれをしのぐ出来としてパーカー氏からもお墨付きを得たカレラの起点となった記念碑的なワインです。

2位:甘やかな優美「カレラ セレック」

カレラジェンセンが男性的な力強さの象徴だとすれば、「セレック」はバラの花を思わせる優美と甘やかさが特徴です。

しかし、その優しさを甘く見ていると、口の中で一気に広がる緊張感にハッとさせられるのです。

このワインの美味を堪能するには、長い熟成を待つ必要があると言われています。優美さだけではなく、奥深さと豊かさもたたえた母性を感じさせるワインなのです。

3位:ワインファンに人気「カレラ ミルズ」

2010年頃から、とくにその出来が安定しているカレラのピノノワールの味をよく反映しているといわれるのが「ミルズ」です。

ミルズは、カレラのピノノワールの他銘柄と比べるとクールでシャープ、通が好むワインと評判。ほどよいスパイスの香りがヴィンテージによっては東洋的、とも評されます。

白皙の貴公子のようなクールな横顔とは別に、独特の粘着力もあり。その一筋縄でいかないところが、またワインファンにはたまらないのだとか。

4.他にもある高く売れるカレラ

カレラ ジェンセンのラベルアップ

ワイン好きのあいだでは知らぬものがいないほどの品質を誇るカレラには、人気の銘柄以外にも話題が豊富です。また、山に面したブドウ畑は場所によって日照条件や土壌の状況・風向きが変わる上、ヴィンテージによる味わいの変化も格別です。上記に上げた銘柄以外の話題のカレラをご紹介いたします。

DRCリシュブールの対抗馬「カレラ リード」

野性的かつ官能的といわれるカレラの「リード」。2001年にニューヨークで開催されたブラインド・テイスティングにおいて、大きな話題となった「ブルゴーニュ対決」。

当初はイタリアとフランス、いずれのワインが勝利するかと言われていたこの勝負、最終戦にもつれ込んだのはヴォギュエのミュジニー、DRCのリシュブール、そしてアメリカ育ちのカレラリードというブルゴーニュに原点を持つワインたち。

本場ブルゴーニュのワインに比肩する実力を短期間で備えたカリフォルニアのカレラに、古参のワインファンも驚嘆したエピソードです。

人気度No.1の「カレラ ライアン」

カレラのワインの中で、最もきらきらと華麗さを放つ「ライアン」。猛禽類の力強さと分厚い筋肉を感じさせるボリューム感が、最大の魅力です。

若いオスを想起させる味わいのため、ときには若々しい気取りっぷりや色気も、成熟したワインに飽きた人にはたまらない魅力。

カレラ独自の、つまり非常にアメリカ的なオープンな味わいは現在のところ人気ナンバーワン。

ジェンセンがこだわった、ヨーロッパの成熟とは相反するアメリカの若々しさが、よりカレラ的に仕上がった世界にひとつだけの名品といえます。

5.カレラの買取相場

査定する鑑定士

ワイン通たちには知名度が高い「カレラ」ですが、その希少性のために一般的にはまだそれほどよく知られていません。せっかく愛蔵している「カレラ」、足元を見られて買い取られては大損をします。カレラの買取価格は、およそどのくらいになるのでしょうか。具体的な数字を見ていきましょう。

カレラの買取相場について

所有するブドウ畑の総面積が100ヘクタールに遠く及ばないという希少性が特徴の「カレラ」は、昨今のワインブームもあって愛好家たちのあいだでは大人気の銘柄です。

現在、カレラの公式サイトでも売り切れ続出状態のため、在庫のあるワインサイトではまさに引っ張りだこ状態。

とくに人気は、やはりワイナリーの顔「カルラジェンセン」。マグナムボトルの人気はすさまじい、といわれています。

公式価格は、好意的ともいえる価格にもかかわらず取引額が高騰するのは、とにかくストックが圧倒的に少ないためです。また、2011年以降の安定した高評価のため、今後も需要は上がり続ける一方というのが専門家たちの予測です。

お酒買取の専門業者であるストックラボの鑑定士が導き出した買取相場は下記となっています。

カレラ買取相場

  • ●カレラ ジェンセン
    ~18,000円前後
  • ●カレラ セレック
    ~14,000前後
  • ●カレラ ミルズ
    ~9,000円前後

(※2018年5月現在)

カレラの最高価格

カレラのワインの最高価格は、実は底知れないというのが本当のところ。というのも、すでにストックを見つけるのが難しいヴィンテージも多々あり、今後も増えそうにない生産量を考慮すると将来的に価格の高騰は免れません。

ワインサーチャーで「在庫なし」となっているヴィンテージには、とんでもない価格がつく可能性も。現在のところ、カレラの最高価格は「カルラジェンセン」1993年のヴィンテージ。およそ3万円という価格です。

この価格も、2011年からひたすら右肩上がりに上昇中。そしてなによりも在庫がない!

6.カレラの買取方法

カレラ ジェンセン ラベルアップ(正面)

かくれた名品ともいえる「カルラ」を売却したいという方は、不安も多いことでしょう。一般には知られていない、しかし価値ある一品は生半可な業者とは怖くて取引できません。

とりあえず、買取をしてくれる業者とやりとりをはじめ、その感覚で売却先を決めようというかたのために、こんな気軽に相談できる方法があるのです。

カレラを売る時に利用できる買取サービス

直接相手の顔を見て交渉をはじめたら気が変わったときに「ノー」と言えない。そんなかたのために、ストックラボではケータイからでもお気軽に相談できる方法もございます。

直接店舗にお越しいただくのはもちろん、電話、Eメール、ラインでのお問い合わせに、丁寧に対応させていただきます。鑑定無料です!

7.カレラを売る前に確認したい「買取業者比較」

業者比較に悩む女性

愛蔵していたワインを手放すのは、いかなる理由があるにしても名残惜しいものです。

ストックラボでは、大事なワインの買取を正確に明快に行います。店舗やサイト、メールのやりとりで、過去の実績をご実感いただけることでしょう。

もちろん、売却を即決する必要もなし。ぜひ、お気軽にご相談ください。

まとめ

あらゆる常識を覆し、創業者の熱意と執念が実を結んだ伝説のワイナリー「カレラ」。各サイトで在庫なしの状況です。お手元にあるかたは、まさに今がチャンス!

カレラ買取ページ
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