サントリー「エイジ・アンノウン」について

サントリー エイジ・アンノウン

1989年にサントリーの初代社長、2代目のマスターブレンダーとして知られる佐治敬三氏が勲一等瑞宝章を受賞し、その祝賀パーティーの記念品として「エイジ・アンノウン」が配られました。

年代未詳の名が付けられていますが、原酒の熟成年数は最低でも25年。1998年に発売された山崎25年のオリジナルバージョンとも呼ばれています。

「エイジ・アンノウン」とは?

佐治敬三氏が自ら山崎蒸留所の秘蔵の樽から厳選した、25年以上熟成させたモルト原酒から構成されています。ミズナラ樽による白檀や伽羅を思わせる独特で深みのある香りがしっかりと残り、個性を余すことなく発揮。

長期熟成により、まろやかで繊細な飲み口が完成し、全体のバランスにも優れた美酒です。

「エイジ・アンノウン」の入手方法

パーティーの記念品として配られたため、限られた人しか入手することができなかった希少なウイスキー「エイジ・アンノウン」。

現在では、市場で見かけることはほぼありません。入手するためには、インターネットオークションなどで見かける可能性に賭けるしかないかもしれません。

「エイジ・アンノウン」に定価はあるか?

非売品のため、価格は設定されていません。世界的にジャパニーズウイスキー人気が高騰する現在、その需要は国内だけにとどまらないのです。

「エイジ・アンノウン」は、オークションに出品されているものをみると、100万円程の値段で取引されていることも。

「エイジ・アンノウン」の買取相場

入手が大変困難なピュアモルトウイスキー「エイジ・アンノウン」。一度でいいから飲んでみたいというウイスキーファンは多く、非常に高価な値段で取引されています。

実際の買取価格は、商品の状態や品質によって変動しますが、ストックラボの鑑定士が算出した現在の買取相場は以下の通りです。

エイジ・アンノウン買取相場

  • ~740,000円前後

(※2018年11月現在)

「エイジ・アンノウン」が高額になる理由

「エイジ・アンノウン」は幻のウイスキーと称されるほど市場ではほぼ見かけることがありませんが、オークションなどでは、驚くような高値で取引されています。

投資目的での売買がされていることもありますが、純粋にウイスキーファンからの注目が高いその理由にはどのようなものがあるのでしょうか。

非売品ボトルで希少価値が高い

「エイジ・アンノウン」は、パーティーの記念品として配られたウイスキーのため販売はされていません。

そのため、バーなどで偶然の出会いを期待するか、オークションなどで流通したものを入手するしか方法がありません。

このように、希少価値が高騰していることも価格が高騰している理由のひとつです。

25年以上の熟成原酒でファン垂涎の的!

「エイジ・アンノウン」に使用している原酒は最低でも25年熟成されているため、長期熟成によって完成した芳醇でコクがあり、まろやかな味わいです。

ミズナラ樽は強い個性を持ちますが、お香のような香りにフルーツやハチミツといった甘さに酸味がバランスよく折り重なり、複雑で繊細な味を見事に表現。

ストレートで飲みたい、ウイスキーファン憧れの一杯に。それだけに、需要も高く高額になるのも頷けます。

他にも知っておきたい「エイジ・アンノウン」のこと

街の光

市場やバーなどでも目にすることが少なく、その希少性の高さから幻のウイスキーとしてしられるサントリーの「エイジ・アンノウン」。

パッケージや味わいの秘密など、謎も多いこの商品についてさらに詳しくご紹介します。

佐治敬三氏が厳選したピュアモルト

ラベルにはシンプルに「Age Unknown」とだけ描かれ、背面にはマスターブレンダー佐治敬三のサインがプリント。上品で上質な木箱に収められ、特別な一本への期待が高まります。

「エイジ・アンノウン」には、佐治敬三氏の著書「へんこつなんこつ」刊行と「ウイスキーづくり70年」感謝の会の記念ボトルも存在していますが、いずれも非売品の希少なウイスキーです。

サントリーとミズナラ樽の関係

1941年に始まった太平洋戦争の影響からシェリー樽の輸入が困難になり、サントリーが日本で初めて北海道主産地のミズナラを樽に採用。

性質上漏れやすいことや強烈な木香などが課題でしたが、職人の努力により樽が完成し、繰り返し使うことで現れる白檀や伽羅などの独特の風味が誕生しました。

その個性はジャパニーズウイスキーになくてはならないものとなり、「エイジ・アンノウン」でも力強く発揮されています。

まとめ

希少かつウイスキー愛飲家なら一度は飲んでみたい「エイジ・アンノウン」。もし売ろうか迷っているのであれば、高値で買取できる今がチャンスです。ぜひ査定してみてはいかがでしょうか。