【この記事でわかること】

  • カルバドスとはどんなお酒か
  • カルバドスの選び方
  • カルバドスのおすすめ銘柄
  • カルバドスのおすすめの飲み方
  • カルバドスのおすすめのカクテル

カルバドスとは?

カルバドスとはスピリッツ(蒸留酒)の一種のことです。日本で有名なスピリッツでいうと、ウイスキーやジン、テキーラ、ウォッカなどが挙げられることが多く、カルバドスについてよく知らないという人が多数派だと思います。

まずはカルバドスとはどんなお酒なのか。その概要についてご説明しましょう。

カルバドスはりんごが原酒のブランデー

カルバドスとは、果実酒を蒸留して造るブランデーの一種です。原材料として使用されるのはりんごで、ぶどうから造るブランデーとはひと味違った味わいが楽しめます。

注意しなければならないのが、りんごを原材料としたブランデー全てがカルバドスを名乗れないということです。実はカルバドスと名乗れるのは、フランスのノルマンディー地方で製造されたお酒のみとなっています。

産地以外にも、アルコール度数や原材料の産地やりんごの品種まで、細かい規定が定められています。この規定を満たしていないお酒は、アップルブランデーという名前で売り出されることとなります。

ブランデーの一種ですから、ぶどうのブランデーと同じような飲み方で楽しむのがおすすめです。ストレートやトワイスアップのほか、カクテルのベースにしたり、紅茶に少し垂らしてみたりする飲み方もあります。

カルバドスの選び方

カルバドスを購入しようとなったとき、まずはどんな種類のカルバドスにするかを選ぶ事になります。りんごを使用したブランデーには違いないのですが、産地や熟成年数によって細かい違いが生じます。まずはその違いが分かるようになってみましょう。

産地で選ぶ

カルバドスはノルマンディー地方で造られたお酒のみ名乗ることができ、それ以外の地方産のものはアップルブランデーとなることは先述のとおりです。

そのノルマンディー地方の中でも、産地によって細かい名称や製造のルール、細かい味わいが異なっていて、3種類に分類できるようになっています。

カルバドス

ノルマンディー地方全体で造られるカルバドスの内、次項2つの条件に満たないお酒がカルバドスであり、「カルバドスAC」と呼ばれることもあります。

条件の既定で産地の他で定められているのは、オーク樽で最低2年間熟成させることと、アルコール度数が40%以上であることのみです。りんごを原料としたブランデーであることが基本ですが、甘さや渋みの調整が必要な場合には洋梨を使用することも可能となっています。

条件に縛られる範囲が少ないので、造り手によって味の特徴が出やすい傾向にあり、価格も3種類の中では比較的手に入れやすいです。カクテルのベースやトワイスアップなど、自分が飲みやすいと思える飲み方で楽しむのがおすすめです。

カルバドス・ペイ・ドージュ

ノルマンディー地方の中部から北東部にかけて広がるペイ・ドージュで造られるお酒が「カルバドス・ペイ・ドージュ」です。この地方で製造すること以外に定められている規定は、洋梨の割合が30%以下であることと、単式蒸留器で2回蒸留することです。

これ以外の規定は、先述のカルバドスと同一となっています。洋梨の割合を厳格に定めている分、りんごの持つ風味をより強く感じられるのが特徴。おすすめになる飲み方も、りんごの香りを生かせるようなカクテルかトワイスアップ、ロックのような飲み方になります。

ビターチョコなどのおつまみとあわせるとよりりんごの甘みを引き出せるでしょう。カルバドスの中では高い価格となっているので、カルバドスの味わいに慣れた後で飲んでみてください。

カルバドス・ドンフロンテ

ノルマンディー地方の南部に広がる小さな地域のドンフロンテ地方で造られるお酒が「カルバドス・ドンフロンテ」です。洋梨の割合を30%以上とすることや、連続式蒸留器で蒸留すること、オーク樽での熟成年数を3年間とするなど、ペイ・ドージュとは製造の規定から違ったものであることがわかります。

ドンフロンテ地方自体が小さい面積の地方で、生産本数も少ないことが特徴の一つに数えられます。洋梨も用いることで、りんごのみを使用したブランデーでは出せない複雑で爽やかな風味が実現しています。

やや甘めのチョコなどと合わせると、互いの味わいを引き出しあってより美味しく楽しめるでしょう。ストレートなどの他に、ハイボールにする飲み方もおすすめです。

熟成年数で選ぶ

カルバドスは蒸留したお酒を樽の中で熟成させたブランデーです。最低でも2年という熟成期間が定められていますが、熟成にかけた年数によって味わいが異なる点では他のブランデーやウイスキーと同じです。味わいが異なりますから、熟成年数によっておすすめする飲み方も異なります。

本来の味を楽しむなら熟成期間が長いものがおすすめ

ブランデーとしてのカルバドスの味わいをそのまま楽しめる飲み方が好みであれば、熟成年数が長いものがおすすめとなります。樽の中で長期間熟成されたお酒は、まろやかさが増し、木の香りや甘みが乗り移ってより複雑かつ風味豊かなブランデーに仕上がります。

お酒だけで完成度が高い味わいを楽しめるので、そのようなお酒はお酒そのものの味だけで楽しむのがおすすめです。料理とのペアリングにしたり、カクテルのベースにするために他の飲み物と混ざるのは、勿体ないとすら言えるでしょう。

ストレート、オンザロック、トワイスアップなどの飲み方と相性が抜群です。熟成年数の長さ故に希少性が高く、購入するための値段もやや高くなるのがネックです。

ペアリングやカクテルなら熟成期間が短いものがおすすめ

料理と合わせる飲み方や、カクテルのベースとして使用するのであれば、熟成年数が短いカルバドスが適しているでしょう。

ウイスキーやブランデーのように樽の中で熟成させるスピリッツに共通するのですが、熟成年数が短い分、味わいはパンチがあって爽やかさもやや強め。原料の風味を感じさせつつも、後味がすっきりする傾向にあります。

そのため他の食材や飲み物の味と合わせやすいという特徴も持ち合わせます。爽やかなりんごの風味を思わせるお酒ですから、少々甘いチョコと合わせるのもおすすめです。

値段に関しても、熟成年数が短いものであれば価格もやや控えめで、手に入れやすいです。カクテルのベースにするほかでは、ハイボールにしても美味しく飲めます。

カルバドスのおすすめ銘柄10選

カルバドスはノルマンディー地方でのみ生産されているお酒ですが、生産されている種類の幅はとても広く、さまざまな銘柄のカルバドスが販売されています。その中でも特におすすめできる銘柄を10種紹介します。カルバドス選びの参考に活用してください。

カルバドス ポム・ド・イヴ

出典:Amazon

りんごから造られるノルマンディー産ブランデー、カルバドスのおすすめ銘柄の1つめは、「カルバドス ポムドイヴ」です。「イヴのりんご」という意味を持つ名前の銘柄で、瓶の中にりんごがまるごと一個入っているという、見た目のインパクトがとても強いお酒です。

栽培中のりんごの果実がまだ小さい内に、瓶を被せておくことでまるごとのりんごを瓶の中に入れることができます。このような製法でりんごを使うカルバドスの銘柄は他のも存在します。

ポムドイヴでは木からりんごと瓶を切り離した後、一度アルコール度数45%のカルバドスで瓶の中を満たします。そして約1ヶ月が経過した後、中身をアルコール度数40%のカルバドスに入れ替えてから、瓶に封をしてから出荷です。

このように手間暇がかかる製法で造られているので、値段も高めです。各ECサイトでは、9000円前後の販売価格が相場となっているようです。りんごの風味を強く感じられるので、ストレートやトワイスアップなど、カルバドス本来の味わいを存分に楽しめる飲み方もおすすめとなります。

マスネポムプリゾニエール カルバドス

出典:Amazon

りんごから造られるノルマンディー産ブランデー、カルバドスのおすすめ銘柄の2つめは、「マスネポムプリゾニエール カルバドス」です。メーカーであるマスネ社によるカルバドスの銘柄で、ポムプリゾニエールとは閉じ込められたりんごの意味を持ちます。

その名前の通り、先述のポムドイヴ同様に瓶の中にりんごがまるごと一個入っているという、見た目のインパクトがとても強いお酒です。入れ方も同じで、栽培中のりんごの果実が小さい内に、瓶を被せておくやり方です。

瓶のデザインも、どことなくりんごを思わせる形状で、中に入っているりんごと併せて視覚的に楽しませてくれるお酒です。おすすめの飲み方ですが、こちらもストレートやトワイスアップで飲んでみてください。りんごの風味を存分に楽しめます。

各ECサイトでの販売価格は、おおむね5000円前後で推移しているようです。見た目だけでなく、味わいもりんごのブランデーという珍しいお酒で、値段もいくらかお手頃ではあるので、贈答用として選んでも喜ばれることでしょう。

カルバドス ペールレーゼ コルドンブルー

出典:Amazon

りんごから造られるノルマンディー産ブランデー、カルバドスのおすすめ銘柄の3つめは、「カルバドス ペールレーゼ コルドンブルー」です。

使用されるりんごは、世界文化遺産としても知られる水上の修道院、モンサンミッシェルの近くにある畑から収穫されたもののみを使用。ラベルにも記載されているとおり、20年熟成したブランデーを用いており、デザインもどことなくシックで風格のあるヴィンテージ調の見た目となっています。

20年という熟成期間はウイスキーなどを含めたスピリッツ全体を見てもかなりの長さで、超高級品の部類に入ります。チョコやバニラを思わせる香りの複雑さや味わいのまろやかさなどは、短期熟成のものとは比較にならないほど豊かです。カクテルのベースにするのは少々勿体ないので、ストレートやトワイスアップといった飲み方で試してみてください。

20年熟成させた蒸留酒で言うと、例えばウイスキーであれば値段は最低でも1本1万円以上。シングルモルトになれば5万円以上にも及ぶ高級品です。しかしこのお酒は1本9000円程度で購入できる、とてもお買い得なカルバドスです。長期熟成の蒸留酒とはどんな味わいなのか、試してみたい方にはとてもおすすめです。

カルバドス ブラー グランソラージュ

出典:Amazon

りんごから造られるノルマンディー産ブランデー、カルバドスのおすすめ銘柄の4つめは、「カルバドス ブラー グランソラージュ」です。日本では飲料大手のサントリーから発売されており、日本国内で手に入りやすいカルバドスの一つです。

製造しているのはフランスのメーカーであるブラー社。ブラーのラインアップで最低2年は熟成してある銘柄がグランソラージュとなります。全体的にフレッシュでバランスの取れた味わいであり、瑞々しいりんごの香りが爽やかに鼻の中へと抜けるでしょう。カルバドスやスピリッツ初心者でも飲みやすいです。

ハイボールやカクテルのベースとして活用し、チョコなどと共に楽しむのがおすすめの飲み方となっています。値段ですが、メーカー希望小売価格が4500円に対し、一部のECサイトでは2500円前後の価格で購入できるお店もあるようです。

これからカルバドスというお酒を試してみたいという方は、ぜに手に取ってみてはいかがでしょうか。

カルバドス ルモルトン レゼルヴ

出典:Amazon

りんごから造られるノルマンディー産ブランデー、カルバドスのおすすめ銘柄の5つめは、「カルバドス ルモルトン レゼルヴ」です。ドンフロンテ地区を代表する銘柄で、農場が自ら蒸留を実施している逸品。フランス各地の高級レストランやホテルでも愛されているお酒となっています。

ドンフロンテのルールに則って、洋梨のワインも30%以上を混合しており、熟成期間は最低5年。樽の香りも相まって、香りの層が幾重にも重なっているカルバドスです。おすすめの飲み方となると、香りを楽しめるトワイスアップやハイボールなどがいいでしょう。

ストレートでじっくりと楽しむのもブランデーらしい雰囲気を出せる飲み方です。自家製造故に、生産量にも限りがあります。希少性はとても高い銘柄となっているのですが、値段に関してはややお手頃。各ECサイトでの販売価格は、6000円台から7000円台です。

カルバドス ロジェ・グルー

出典:Amazon

りんごから造られるノルマンディー産ブランデー、カルバドスのおすすめ銘柄の6つめは、「カルバドス ロジェ・グルー」です。ロジェ・グルーとは同名のメーカーが販売しているカルバドスメーカーの主力ブランドで、さまざまな熟成年数のボトルを世に送り出しています。

実は製品化されてカルバドスを歴史上初めて販売したとされているのが、ロジェ・グルー氏の祖父であるピエール氏という説があるとのこと。製法も、単式蒸留器で蒸留した原酒を数ヶ月間熟成させ、更にもう一度蒸留をさせるという、昔ながらの作り方を守っています。そのため、ロジェ・グルーのカルバドスは最上級品との評価を得るまでに至っているようです。

主力ラインアップの熟成年数は短いもので3年ですが、長いものでは40年以上熟成させた原酒を用いているボトルも存在します。値段だけでなく、チョコが合うかやカクテルのベースとしておすすめかどうかも、銘柄によって異なります。上記の項目を参考に、自分好みのボトルを選んでみてください。

カルバドス コックレル ヴィーユ

出典:Amazon

りんごから造られるノルマンディー産ブランデー、カルバドスのおすすめ銘柄の7つめは、「カルバドス コックレル ヴィーユ」です。

初めに紹介したポムドイヴと同じメーカーであるコックレル社のカルバドス主力ラインアップで、ヴィーユは最低熟成年数3年の原酒を使用。そのため味わいは爽やかさとまろやかさが調和しており、チョコやナッツなどのおつまみにも対応できるお酒となっています。

どんな飲み方にも合わせられるでしょう。蒸留する前のお酒となるシードルの醸造にも強くこだわっていて、りんごの銘柄を味わいによって4つに分類。

それぞれ使用する割合を調整して、独自の風味を発するシードルを醸造。蒸留の方法も伝統的な製法を採用しており、多くのスピリッツ愛好家を魅了しています。各ECサイトでの在庫はなくなりつつあるようです。購入できるとしたら、値段はおよそ3000円から5000円程度になると思われます。

カルバドス ペイ・ドージュ デュポン フィーヌ

出典:Amazon

りんごから造られるノルマンディー産ブランデー、カルバドスのおすすめ銘柄の8つめは、「カルバドス ペイ・ドージュ デュポン フィーヌ」です。ベイ・ドージュを代表するお酒の一つで、こちらはその2年熟成もの。ベイ・ドージュの特徴であるりんごの爽やかで甘みのある味わいが大きな特徴です。

メーカーであるデュポン社は、栽培からボトリングまで全てファミリーで行っています。蒸留の技術と熟成の方法を試行錯誤し、結果としてカルバドス全体で見ても最高級品という位置づけに至るようになりました。フランスのみならず、世界の一流ホテルや一流レストランでも愛されています。

原酒を熟成させる樽に、一度別のお酒の熟成に使ったリフィル樽と、内部を焦がした新樽を半分ずつ使用していることも特徴として挙げられます。各ECサイトでの値段ですが、おおむね4000円から5000円程度に留まっています。

飲み方としては、ストレートなどカルバドスの香りが強く楽しめるものがおすすめです。

カルバドス ペイ・ドージュ アドリアン カミュ

出典:Yahoo!ショッピング

りんごから造られるノルマンディー産ブランデー、カルバドスのおすすめ銘柄の9つめは、「カルバドス ペイ・ドージュ アドリアン カミュ」です。こちらもベイ・ドージュを代表する伝統的メーカーから発売されているブランドで、熟成年数によってさまざまなボトルが出ています。

メーカーであるアドリアン・カミュは、16世紀から自家製造を行っている、とても長い歴史を持っているメーカーです。カルバドス全体を見ても別格の扱いを受けているブランドで、製法にも強いこだわりを持っています。使用する原材料を100%りんごにしていたり、蒸留後のアルコール度数を平均的な値よりも下げていたりするなど、カルバドス造りにおいては他のメーカーとは一線を画す考え方を持っているようです。

ラインアップの中で最も熟成年数が短いのは6年もので、カルバドスとしては長め。日本国内ではなかなか手に入らず、6年もので1万円を超える値段となっています。

に手に入れることができたとしたら、カクテルのベースにしたり味の濃いチョコやナッツなどと合わせたりせず、そのままストレートで味わってみてください。

カルバドス コッケレル・フィーヌ

出典:Amazon

りんごから造られるノルマンディー産ブランデー、カルバドスのおすすめ銘柄の10こめは、「カルバドス コッケレル・フィーヌ」です。ポムドイヴやヴィーユも紹介している、コッケレル社のラインアップで最も手に入れやすい銘柄です。

最低熟成年数は2年。味わいはフレッシュで抜けるような香りを楽しめます。一部のECサイトでは、初めに紹介したポムドイヴの詰め替え用として利用できるとも紹介されています。値段は2500円から3000円程度とお手頃価格。日常の中での飲むお酒として、チョコやナッツと共に味わってみてはいかがでしょうか。

カルバドスおすすめの飲み方

カルバドスを含めたスピリッツを飲む際に悩ましいのが、その飲み方です。大きな氷を入れたグラスで飲むオンザロックや、無糖のソーダ水で割るハイボールなど、実に多種多様な飲み方があります。

ではカルバドスではどんな飲み方がおすすめになるのか。ここでは3つご紹介します。

ストレート

カルバドスのおすすめの飲み方1つめはストレートです。ブランデーというお酒の味わいをそのまま直で楽しめる飲み方として、スピリッツに慣れている人に人気の飲み方となっています。

カルバドスはアルコール度数が40%以上あるので、はじめの一口はアルコールの刺激が強く感じられます。しかしその奥にりんごの風味を感じることができ、チェイサーを含めばチョコにも似た風味や甘みをも受け取ることができます。

特に熟成年数が長い銘柄や、香りの層が厚い銘柄におすすめですから、ぜひ試してみてください。

トワイスアップ

カルバドスのおすすめの飲み方2つめはトワイスアップです。グラスに注いだブランデーを、同量の常温の水で割って飲む飲み方で、ストレートよりも飲みやすいうえに香りも強く感じられるとして、特に人気が高い飲み方です。

ブランデーだけでなく、ウイスキーのようにタイプが似ているお酒などで幅広く用いられています。カルバドスをトワイスアップで飲めば、りんごの香りと風味を飲む前と後の両方で強く感じられるでしょう。水を用意すればいいだけなので、作るための値段も極めて安価で済みます。

カクテル

カルバドスのおすすめの飲み方3つめはカクテルです。アップルブランデーははじめからりんごの香りがするお酒ですから、それを活かしたカクテルが盛んに作られています。

ストレートやトワイスアップではアルコール度数が強いという人に親しまれている飲み方です。チョコやナッツと合わせた飲み方で楽しむと、ブランデーをそのまま飲むのとは股違った雰囲気の中でカルバドスの魅力に浸れることでしょう。

カルバドスを使ったおすすめカクテル

カルバドスでおすすめする飲み方の一つがカクテルです。他の飲み物と合わせることで、カルバドス単体では引き出せなかった魅力に出会うこともできます。

そこでカルバドスを使用したカクテルのなかから、おすすめの定番3種類をご紹介します。

ジャックローズ

カルバドスを使用したカクテルでまずおすすめするのはジャックローズです。

アップルブランデー30mlに対し、ライムジュースが15ml、そしてグレナデンシロップを15ml用意しましょう。それらを氷と共にシェイクすればできあがりです。ライムジュースの代用としてレモンを用いても構いません。

名前の由来は、アメリカでカルバドスに相当するお酒のアップルジャックと、グレナデンシロップの色であるバラのような赤。グレナデンシロップの甘みが、カルバドスの香りと相まってりんごそのままのような風味を味わえるでしょう。

ショートカクテルに分類されるので、時間を掛けずに飲むのが最良の飲み方となっています。

ブラーバック

カルバドスを使用したカクテルで次におすすめするのはブラーバックです。アップルブランデー45mlに対し、ジンジャーエール適量をシェイクして作るカクテルとなっています。

名前の由来は、おすすめ銘柄でも紹介したブラーと、お酒をシロップなしでジンジャーエールと割るカクテルをバックと呼ぶことから付けられています。やや辛口めに仕上がるカクテルですから、甘めのチョコと合わせやすいです。

りんごの風味とジンジャーエールの味わいがぴったりの相性なので、ぜひ試してみてください。ロングカクテルですから、時間をかけてじっくり飲む飲み方もできます。

アップルカー

カルバドスを使用したカクテルで最後におすすめするのはアップルカーです。

コニャックを使用した有名なカクテルであるサイドカーのアレンジ版で、レシピはお酒を、りんごを使用したアップルブランデーに変える以外は同一。名前の由来も、サイドカーのアップルブランデーアレンジというところから取られています。

カルバドス30mlに対し、ホワイトキュラソーが20ml、そしてレモンジュースを20ml用意しましょう。それらを氷と共にシェイクすればできあがりです。ショートカクテルですから、時間を掛けずに飲む飲み方で試してみてください。

カルバドスに関するよくある質問

最後にカルバドスに関するよくある質問に答えます。カルバドスというお酒に対する理解をもっと深めてみてください。

カルバドスとはどんなお酒?

カルバドスとはりんごの醸造酒を蒸留して造る蒸留酒です。カルバドスと名乗れるのはフランスノルマンディー地方産のアップルブランデーのみで、それ以外の地域ではそれぞれに適した呼び名があります。

りんごの風味を活かしたカクテルのベースにも使用されていますが、ポムドイヴのようにりんごの風味を存分に味わえる銘柄であればストレートやトワイスアップがおすすめの飲み方です。

カルバドスの値段は?

カルバドスの値段ですが、銘柄によって大きく異なります。例えば熟成年数が2年や3年程度であれば、1本3000円から5000円程度で購入できますし、銘柄によっては20年もののアップルブランデーが1万円以内で購入できるなど、他のスピリッツなどのお酒と比較するとコストパフォーマンスには優れています。

中にはポムドイヴのように、瓶の中にりんごが入っているような銘柄もあって、そうしたものは他のカルバドスとは値段の付け方が少々異なります。どの銘柄が良いかは、自分が好きな飲み方をベースに選ぶことをおすすめします。

まとめ

カルバドスはりんごを原材料とした蒸留酒で、フランスノルマンディー地方産のものだけが名乗ることのできる伝統的なお酒です。

日本国内での流通量は決して多くは無いですが、りんごをベースとしたフルーティーな香りや甘みなどが特徴的で、カクテルベースとしても利用されています。

他にもストレートやトワイスアップなど、様々な飲み方に対応できるお酒です。もし街中で売っているのを見かけたらまず手に取って、そして香りを楽しみつつどんな飲み方が合うかを試してみてください。