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シーバスリーガルとは?
ブレンデッド・ウイスキーの中でも、知名度で1位2位を争うウイスキーが「シーバスリーガル」です。200年以上の歴史をもつシーバスリーガルが、どのように生まれ、世界の人から愛されているのかをご紹介します。
シーバスリーガルの歴史
スコッチウイスキーのシーバスリーガルを製造している「シーバス・ブラザーズ社」の創業は、1801年にさかのぼります。創業時は、コーヒーやブランデーなどの嗜好品を扱う商店にすぎませんでした。1850年代になると、品質の高い(うまい)ウイスキーの需要が富裕者の間で高まります。すぐさま時勢を読んだ創業者のシーバス兄弟は、ブレンデッド・ウイスキーの製造を始めました。
1900年代になると、経済の発展が著しいアメリカでの販売を開始。このときに「シーバスリーガル」の名前がつけられました。
シーバスリーガルの評価
シーバスリーガルはスコッチウイスキーを代表する銘柄として評価されています。特に好意的な意見には次のようなものがあります。
- ・コストパフォーマンスが良い
- ・どんな飲み方でも楽しめる
当然、味や飲み方の好みは人それぞれなので「うまい」と言う人もいれば「まずい」と言う人もいます。否定的な意見の例としては次のとおりです。
- ・薬臭く余韻を楽しめない
- ・水や炭酸で割ったときに味がぼやける
シーバスリーガルは、低価格のボトルから高級なボトルまで幅広くラインナップされています。なにを飲むかで感想も変わりますので、参考までに捉えてください。
シーバスリーガルミズナラの概要
スコッチウイスキーの代表格である「シーバスリーガル」が、日本との繋がりを持たせたボトルが「シーバスリーガルミズナラ」です。12年以上熟成させたシーバスリーガルを、日本原産のミズナラ樽で追熟させています。シーバスリーガルのなめらかで芳醇な味わいに、日本ならではの風味を加えた特別なウイスキーです。
飲み方を選ばず、価格以上の味わいだと日本人からは評価を得ています。オリジナルがまずいと感じ人も、一度は試してみてはいかがでしょうか?
シーバスリーガルミズナラの種類&定価
シーバスリーガルミズナラを飲んでみようと思われた人に向けて、販売中のボトルと定価をまとめました。お求めやすい価格なので、オリジナルのシーバスリーガルと、シーバスリーガルミズナラを飲み比べてみるのも面白いですよ。
シーバスリーガル ミズナラ 12年
シーバスリーガルミズナラ12年は、なめらかな飲み口でミズナラの香りを楽しみたい人におすすめです。シーバスリーガルのマスターブレンダーであるコリン・スコット氏が、わざわざ日本人のためだけに味を調節しています。飲んでみれば甘くなめらかな口当たりと、繊細な味わいに驚愕することでしょう。また、日本限定販売ということもあり、海外に住んでいる日本人に送ると喜ばれますよ。
どんな飲み方でも美味しく飲めますが、評価が高いのはハイボールです。口当たりなめらかで繊細な味わいなだけに、少し濃いめに作った方が個性を活かしたまま飲めます。
シーバスリーガルミズナラ12年 | |
アルコール度数 | 40度 |
容量 | 700ml |
定価 | オープン(参考小売価格5,544円) |
シーバスリーガル ミズナラ 18年
正式名称「シーバスリーガル18年ミズナラカスクフィニッシュ」は、よりスパイシーなシーバスリーガルが飲みたい人におすすめです。シーバスリーガル18年の持つフルーティさは活かしつつ、ミズナラ樽由来のクリーミーさとスパイス香が追加されています。まろやかなだけでは終わらない、新しいシーバスリーガルを楽しめますよ。
個性をダイレクトに評価していただきたいので、最初の飲み方としてはストレートをおすすめします。杏子ジャムのような甘みや、ダークチョコレートをまとったジンジャービスケットのような贅沢な味わいを楽しんでください。もちろん水割りやハイボールにすれば、食事に合わせて楽しむこともできますよ。
シーバスリーガル18年ミズナラカスクフィニッシュ | |
アルコール度数 | 43度 |
容量 | 700ml |
定価 | オープン(参考小売価格11,000円) |
シーバスリーガルミズナラの飲み方
ウイスキー初心者の人に向けて、シーバスリーガルミズナラの飲み方について考察します。味覚やアルコールの許容量は人それぞれですので、お酒を飲むスタイルも人によってまちまちです。飲み方の特徴を捉えて、自身にあったシーバスリーガルミズナラを楽しんでください。
ストレート
グラスに注いで飲むだけの「ストレート」は、初めてシーバスリーガルミズナラを飲む人におすすめします。なぜなら、マスターブレンダーであるコリン・スコット氏が考えたブレンドを、まずはそのままの姿で楽しんで欲しいからです。ミズナラ樽の特徴であるクリーミーさとほのかなスパイス香を、ダイレクトに感じ取れます。スコッチウイスキーとジャパニーズウイスキーの伝統の交わりを楽しんでください。アルコールが強過ぎてまずいと感じる場合には、チェイサーとして水を添えておくと安心です。
ロック
大きな氷を浮かべて飲む「ロック」は、ゆったりと会話を楽しみながら飲みたい人におすすめします。なぜなら、氷が溶けることで変化するシーバスリーガルミズナラの味わいを楽しめるからです。ウイスキーをはじめとしたお酒は、アルコール度数によって感じやすい香りが変化します。徐々に氷が溶けることでグラスのアルコール濃度が薄まっていくため、ロックはウイスキーをさまざまな角度から楽しむことができる飲み方です。12年、18年の年数表記違いの香りを比べたり評価したりしたい人も、試してみてはいかがでしょうか。
ハイボール
炭酸で割って飲む「ハイボール」は、食事と一緒にシーバスリーガルミズナラを飲みたい人におすすめします。なぜなら、ハイボールの炭酸が食事の油を流してくれることで、食事もお酒も美味しくいただける飲み方だからです。鳥の唐揚げとハイボールの組み合わせは、CMでも特に有名ですよね。それでもスコッチと日本食が合うのか疑問に思う人もいるかもしれません。しかしミズナラ樽で熟成することで、お香に使われる白檀(びゃくだん)のような和の香りが生まれるので、日本食と一緒でも美味しくいただけますよ。
水割り
その名の通り水で割って飲む「水割り」は、気軽にシーバスリーガルミズナラを楽しみたい人におすすめします。なぜなら、水割り自体が、アルコールにそこまで強くない日本人に向いた飲み方だからです。そのまま飲むと強烈なアルコールを感じるウイスキーですが、水で割ることで誰でもじっくりと味わって飲めるようになります。「12年ならまだしも、18年を水で薄めて飲むのはもったいない」と考える人もいるかもしれません。しかし、無理して飲んでアルコールの印象しか残らないぐらいなら、薄まっていても味をゆっくり評価できる方が楽しい時間になりますよ。
トワイスアップ
ウイスキーと同量の水を加えて飲む「トワイスアップ」は、シーバスリーガルミズナラをより深く評価したい人におすすめします。なぜならば、少量の水を加えることでウイスキーの香りをひらく効果が生まれるためです。また、アルコールが薄まることで舌が受ける刺激が減り、味を感じやすくなります。
また、初めてウイスキーを飲んでみて、アルコールがきつ過ぎてまずいと感じた人にも、トワイスアップはおすすめです。香りや味を感じやすくなるので、ウイスキーを諦める前に一度は試してみてください。
シーバスリーガルに関する良くある質問
シーバスリーガルやミズナラが気になった人に向けて、よくある質問をご紹介します。
- ・シーバスリーガルの美味しい飲み方
- ・シーバスリーガルがまずいという評価は本当か
- ・シーバスリーガルミズナラを安く手に入れる方法
シーバスリーガルの美味しい飲み方は?
シーバスリーガルの美味しい飲み方は「ハイボール」です。なぜなら、炭酸が苦手な人以外であれば、場所や状況を選ばずに飲めるからです。食事と一緒に飲んでも合いますし、バーカウンターでお酒だけでも楽しめます。
もちろん好みは人それぞれですし、ボトルの種類によっても変わります。例えば、長熟品のシーバスリーガル18年ミズナラカスクフィニッシュであれば、ストレートでもアルコールをそこまで感じずに飲めます。
飲み方に悩んだらハイボールをおすすめしますが、ぜひご自身のスタイルを見つけて楽しんでください。
シーバスリーガルがまずいというのは本当ですか?
シーバスリーガルが「まずい」という人には、残念ですがスコッチウイスキーから離れてもらった方がいいでしょう。なぜなら、シーバスリーガルの評価は長い歴史で証明されており、個人の評価で覆るものではないからです。100年を超える歴史の中で、好みに合わなかった人は間違いなく存在します。しかし、より多くの人から愛されているからこそ、今でもスコッチウイスキーを代表する銘柄になり得ているのです。もちろん、歴史が浅いミズナラは評価が待たれるところですが。
シーバスリーガルミズナラを安い価格で手に入れるには?
シーバスリーガルミズナラ12年を定価よりも安く手に入れたい人は、複数のECサイトを定期的に巡りましょう。実店舗の酒屋でも問題ありません。なぜなら、極めてレアというわけではないため、セール対象になることがあるためです。
ただし、シーバスリーガル18年ミズナラカスクフィニッシュは流通量が少ないため、安い価格で売られることは多くありません。安売りのチャンスを逃さないように、定期的にECサイトを巡り、販売価格をチェックしましょう。
まとめ
この記事では、シーバスリーガルの歴史と、シーバスリーガルミズナラについて解説しました。200年以上前に始まった嗜好品を扱う商店が生み出したウイスキーは、19世紀初頭にアメリカに渡り、今や世界に広がっています。その中でも、日本人がもつウイスキー造りへの情熱と技術に敬意を込め造られたボトルが「シーバスリーガルミズナラ」です。
シーバスリーガルミズナラ12年とシーバスリーガル18年ミズナラカスクフィニッシュは、日本原産のミズナラ樽で追熟。シーバスリーガルの滑らかで芳醇な味わいに、甘くスパイシーな風味が加わっています。
飲み方を選ばないので、ストレートでもロックでも美味しくいただけます。もし悩むようであれば、ハイボールがおすすめです。ぜひ自分好みのスタイルで楽しんでください。
古物商許可証取得。
株式会社ストックラボの鑑定責任者、真贋査定士、及び出張買取責任者。 複数の買取会社でブランド品、アパレル、お酒から不用品まで幅広い商品の買取鑑定・査定を行ってきた鑑定士歴7年のエグゼクティブバイヤー。