[この記事でわかること]

  • カクテルとは
  • カクテルの度数の計算式
  • カクテルの度数と選び方
  • 度数10度未満の弱めカクテル
  • 度数20度前後のレギュラーカクテル
  • 度数30度前後の強めカクテル

カクテルとは

カクテルとは

カクテルは、様々な種類のアルコールや果汁などを混ぜ合わせて作る飲み物です。ウォッカやジンといったベースとなるお酒に、レモンジュースやソーダなど、さまざまな材料を加えることで、無数のバリエーションを生み出します。

カクテルはしばしば「酒に何かを加えたもの」として表現されますが、アルコールを含まない、もしくは度数1%未満のノンアルコールカクテルも存在します。日本では、水割りなどのシンプルなアレンジはカクテルではなく「水割り」と呼ばれるのが一般的です。

カクテルの分類

カクテルは、そのスタイルによって大きく二つに分類されます。

一つは、私たちが一般的にイメージするような、小さなグラスに注がれるショートカクテル。もう一つは、大きめのグラスに氷と共に注がれるロングカクテルです。

ショートカクテル

ショートカクテルは、短い時間で飲みきるように作られたカクテルで、基本的に氷を入れずに作ります。

多くはウォッカやジンなど、アルコール度数が高いスピリッツをベースにするため、「ショートカクテル」といえば高めのアルコール度数を連想して良いでしょう。逆三角形の脚の長いカクテルグラスに映える、スタイリッシュなカクテルです。

ロングカクテル

ロングカクテルは、大きめのグラスに氷と一緒に注がれるカクテルです。

バーだけでなく、居酒屋など多彩なシーンで提供されています。バリエーション豊かで、シェイカーを使わず簡単に完成するのも特徴。比較的アルコール度数も低いので、食事と一緒に楽しみたい方にも最適です。

カクテル作りに必要なもの

カクテルは、バーなどのお店だけではなく自宅でも手軽に楽しめます。必要な道具を揃えれば、自分好みのオリジナルカクテルも作れます。

カクテル作りに必要なものは以下の通りです。

器具の種類 概要
カクテル用のメジャーカップ 砂時計のような形状で30mlと45mlの2つの計量部分がある
シェーカー カクテルの材料を混ぜ合わせるための容器
バースプーン カクテルを混ぜる(ステア)ための細長いスプーン
ストレーナー シェイクしたカクテル内の氷や果物の種などを濾す器具
スクイーザー レモンやライムなどの柑橘類の果汁を絞る器具
ミキシンググラス バースプーンで材料を混ぜ合わせるためのグラス
カクテルグラス カクテルを盛り付けるためのグラス

カクテルの種類によって使うグラスやマドラーも変わるので、適宜使い分けるようにしてください。

カクテルの歴史

カクテルの歴史

カクテルのアルコール度数について解説する前に、まずはカクテルの歴史を探ってみましょう。実は、カクテルの歴史は非常に古く、その起源は古代にまで遡ります

古代ローマ時代から存在

古代ローマ、ギリシャ、エジプトの人々は、当時のアルコール飲料であるワインやビールの品質を高めるために、様々な材料を混ぜ合わせて飲んでいたと考えられています。

例えば、古代ローマでは、ワインにハーブやスパイスを加えることで、風味を豊かに、そして保存性を高めていました。このお酒をベースとし、好みに合わせて加水しながら飲んでいたことがカクテルの由来といわれています。

中世ではホットが主流

中世になると、カクテルは温めて飲まれることが一般的になりました。寒い冬に体を温めるために、ワインにスパイスや蜂蜜を加えた飲み物が人気を集め、「常温で飲む」というカクテルの定義が変化してきました。

同時期には蒸留酒も登場し、カクテルのバリエーションはさらに広がっていきます。ちなみに、現代でも、フランスのヴァン・ショーやドイツのグリューワインなど、この伝統を受け継ぐ温かいカクテルが楽しめます。

冷たいカクテルが登場したのは19世紀

19世紀後半になると、製氷機の開発により多くの方が氷を気軽に入手できるようになります。

これにより、冷たいカクテルが一気に広まり、マティーニやマンハッタンなど、現代でも人気の高いカクテルが誕生しました。これらのカクテルはアメリカで生まれ、第一次世界大戦後にヨーロッパへ広まり、その後世界に広まっていったのです。

カクテルという言葉の起源は諸説ありますが、一般的に18世紀頃といわれています。カクテルが誕生した当時のアメリカで、様々な材料を混ぜ合わせた飲み物を「カクテル」と呼ぶようになったと考えられています。

カクテルの度数の計算式

カクテルの度数の計算式

カクテルは美味しく見た目もカラフル。ソフトドリンクと同じような感覚で、「ついつい飲みすぎてしまった」というケースも少なくありません。そんなときは、事前にカクテルのアルコール度数を計算すれば、カクテルの量を調整できます。

以下では、カクテルのアルコール度数を計算する方法について解説します。

カクテルのアルコール度数の計算式

カクテルのアルコール度数の計算式は以下のようになります。

(各材料のアルコール量) ÷ (すべての材料の合計量) × 100 = アルコール度数(%)

各材料のアルコール量の計算式は以下の通りです。

(各材料の量) × (各材料のアルコール度数)

上記の式だけ見ても、具体的にどのように度数を計算したら良いか分かりにくい方もいるでしょう。続いて、実際のカクテルに当てはめて、具体的にアルコール度数を算出してみます。

ホワイトレディのアルコール度数

では、ホワイトレディを例に、アルコール度数を計算してみましょう。まずは、ホワイトレディのレシピをご覧ください。

ホワイトレディのレシピ

  • ドライジン:30ml(アルコール度数40%)
  • ホワイトキュラソー:15ml(アルコール度数40%)
  • レモンジュース:15ml(アルコール度数0%)

①アルコール量算出

はじめに、以下のように各材料のアルコール量を算出してください。

  • ドライジン:30ml × 40% = 12ml
  • ホワイトキュラソー:15ml × 40% = 6ml
  • レモンジュース:15ml × 0% = 0ml

②材料を合計

次に、すべての材料を合計します。

  • 30ml + 15ml + 15ml = 60ml

③アルコール度数算出

最後に、上記の数値からアルコール度数を計算しましょう。

  • (12ml + 6ml + 0ml) ÷ 60ml × 100 = 30%

これで、ホワイトレディのアルコール度数は約30%であることが分かりました。

まずは、使うお酒のアルコール度数と量をそれぞれ計算し、飲むカクテルの各材料のアルコール量を出しましょう。そのアルコール度数の合計を、材料の総量(ml)で割り、%に換算することでカクテルのアルコール度数が分かります。

ただし、上記の計算式は、あくまで理論上の計算方法です。実際に作るカクテルのアルコール度数は、使用する材料や作り方によって多少異なる場合があります。

カクテルの度数と選び方

カクテルの度数と選び方

カクテルは、ベースとなるお酒の種類や、そこに加える材料によって、そのアルコール度数は大きく変わります。一口にカクテルと言っても、甘くて飲みやすいものから、アルコール感が強いものまで多彩です。

ここでは、一般的にカクテルのベースとして使われているリキュール、ビール、スピリッツにスポットを当て、それぞれの特徴と選び方を見ていきましょう。

リキュールベースのカクテル

リキュールをベースにしたカクテルは、華やかな見た目と多彩なフレーバーが魅力です。フルーツやハーブ、スパイスなど、様々な素材の香りが凝縮されており、一口飲むたびに豊かな味わいが広がります。

甘くてフルーティ、さらに見た目がカラフルでキュートなカクテルも多いため、カクテル初心者の方や女性にも人気があります。ただし、アルコール度数が高いカクテルも多いので、飲みすぎには注意しましょう。

ビールベースのカクテル

ビールベースのカクテルは、ビールの風味を活かした軽快な飲み口が魅力です。ビールの苦味と様々なフルーツやジュースの甘みが絶妙に調和し、暑い日には格別の爽やかさを味わえます。アルコール度数が比較的低いため、お酒があまり強くない方でも気軽に楽しめるのも魅力といえるでしょう。

ただし、ビールの持つホップの苦味が特徴的な味わいとなるため、ホップの苦味が苦手な方、甘いカクテルが好きな方は、他のベースのカクテルを試してみることをおすすめします。

スピリッツベースのカクテル

スピリッツベースのカクテルは、ジン、ウォッカ、ラム、テキーラといった、それぞれのスピリッツが持つ個性的な風味を生かした、力強く洗練された味わいが特徴です。マティーニやモヒートなど、世界中で愛されるクラシックカクテルの多くが、このスピリッツベースのカクテルに属しています。

カクテルの奥深さを堪能できますが、アルコール度数が高い種類が多いことを把握しておきましょう。

カクテルを選ぶ際は、ベースとなるお酒の種類だけでなく、自分の好みやその日の気分に合わせて選ぶことが大切です。アルコール度数だけでなく、味や香り、見た目など、様々な要素を考慮して、自分にとって最も美味しい一杯を見つけてみましょう。

アルコール度数10度未満のカクテル

アルコール度数10度未満のカクテル

まずは、アルコール度数10%未満の飲みやすい人気カクテルを3選ご紹介しましょう。

  • カシスオレンジ
  • カルーアミルク
  • ベリーニ

カシスオレンジ

カシスオレンジ

カシスオレンジは、カシスのリッチな香りとオレンジジュースの爽やかな酸味が魅力の定番カクテルです。カシオレの愛称で親しまれ、その甘くフレッシュな味わい、5%~8%という低いアルコール度数から、女性を中心に高く支持されています。

カシスオレンジは、カシスリキュールとオレンジジュースを混ぜるだけのシンプルな作り方ですが、使用するリキュールの種類や量によって、味わいが大きく変化し、アルコール度数も自在に調整できます。

実は、カシスオレンジは1980年代以降に日本で作られたカクテルで、海外、特にアメリカやカナダでは、まだあまり知られていません。手軽に楽しめることから、RTD(Ready to Drink)と呼ばれる購入してすぐに飲めるタイプの商品も発売されています。

カルーアミルク

カルーアミルク

カルーアミルクは、コーヒーリキュールのカルーアを牛乳で割った、優しい味わいが楽しめるカクテルです。コーヒーのほろ苦さとミルクのまろやかさが絶妙に調和し、甘く濃厚な味わいで人気を集めています。

女性や甘いものが好きな方から親しまれており、一般的なブレンドでのアルコール度数は約7%と低めです。ただし、カルーアの量を調整することで、味の濃さやアルコール度数を変えて楽しむ方も多く見られます。

実は、カルーアミルクは、1970年代にアメリカ・ボストンで生まれ、世界中に広まったカクテルを簡略化したものが起源といわれています。当時は、カルーアをリキュールグラスに注ぎ、生クリームを浮かべたリッチなカクテルが流行しました。現在のカルーアミルクは、このカクテルをより手軽に楽しめるようにアレンジされた形で、日本でも1980年代のカフェバーブームで人気を集めました。

ベリーニ

ベリーニ

ベリーニは、シャンパンやスパークリングワインに、白桃のピューレを合わせたカクテルです。発泡酒の爽快感に、白桃の甘く上品な香りが溶け合い、華やかでエレガンスな味わいを堪能できます。アルコール度数は約5.5%と低く、シャンパンが苦手な方にもおすすめです。

手軽に楽しみたい方は、桃のピューレの代替としてピーチネクターを使ってもOKです。カットした桃のスライスを飾ったり、グレナデンシロップを加えたりと、様々なアレンジも楽しめます。

このカクテルは、1948年にイタリアのヴェネツィアで誕生しました。画家ジョヴァンニ・ベリーニの展覧会を記念して、バーテンダーが考案したといわれています。

アルコール度数10度以上のカクテル

アルコール度数20度前後のカクテル

続いて、上級者向けのアルコール度数が高いカクテルを3選ご紹介しましょう。

  • マティーニ
  • ギムレット
  • ロングアイランドアイスティー

マティーニ

マティーニ

マティーニは、ジンをベースとした世界的に有名なカクテルです。その洗練された味わいと、カクテルグラスに注がれた美しい姿から、「カクテルの王様」と呼ばれるにふさわしい風格を持っています。

マティーニの起源については諸説ありますが、一般的にはジンとドライ・ベルモットを主な材料とするカクテルがベースになっているというのが主説です。その他、イタリアのマルティーニ社がベルモットの販売促進のために「マティーニ」という名前を付けたという説や、アメリカのバーテンダーが考案したという説もあります。

マティーニの特徴は、そのドライでキリッとした味わい、そしてジンとドライ・ベルモットの絶妙なバランスです。大人のための上品なカクテルというイメージが強く、アルコール度数も約35度と高いため、カクテル慣れしている方におすすめです。

ギムレット

ギムレット

ギムレットは、ジンとライムジュースを合わせた、キリッとした味わいが特徴のカクテルです。その誕生には、19世紀のイギリス海軍の軍医が、ジンを飲み過ぎた水兵たちの健康を心配し、ライムジュースを混ぜることを提案したことが由来とされています。

ギムレットの「ギムレット」という言葉は、錐という意味を持ち、カクテルの爽快で突き刺さるような味わいを表現しているとも考えられています。アルコール度数は29度から35度と高めで、ジン本来の風味をしっかりと感じられる大人のためのカクテルです。

シェイクせずにグラスに注ぐと「ジン・ライム」と呼ばれるカクテルになり、ジンをウォッカに変えれば「ウォッカ・ギムレット」や「スレッジハンマー」、ラムに変えれば「ラムレット」と、様々なバリエーションを楽しむことができます。

ロングアイランドアイスティー

ロングアイランドアイスティー

ロングアイランド・アイスティーは、その名の通りアイスティーのような見た目ですが、実は紅茶は一切使われていないカクテルです。ウォッカ、ジン、テキーラ、ラムなど、様々な種類のスピリッツを組み合わせることで、紅茶のような琥珀色と風味を再現しています。

このカクテルが生まれたのは、1970年代のアメリカ・ニューヨーク州ロングアイランドと言われています。見た目からは想像もできないほどアルコール度数が非常に高く(25度以上)、「レディキラーカクテル」と呼ばれることも。飲みやすく爽快な味わいが特徴ですが、その裏側には高いアルコール度数が潜んでいるのです。

ロングアイランド・アイスティーは、コーラをクランベリージュースに変えると「ロングアイランド・ビーチ」と呼ばれるなど、様々なバリエーションが存在します。見た目も味も楽しめることから、パーティなどで人気を集めるカクテルですが、そのアルコール度数の高さは必ず頭に入れておきましょう。

まとめ

まとめ

カクテルのアルコール度数は、その種類によって大きく異なります。まずは、バーなどでよく見かけるカクテルのアルコール度数について、大まかに把握しておきましょう

例えば、カシスオレンジ、赤ルーアミルクなど、フルーツ系のリキュールをベースにしたカクテルは、比較的アルコール度数が低く飲みやすいです。

マティーニ、ギムレットなどは、ジンやウォッカをベースにしたカクテルはアルコール度数が高く、ロングアイランドアイスティーのように、見た目からは想像できないほどアルコール度数が高いカクテルもあります。

カクテルのアルコール度数は、使用する材料の量とアルコール度数によって計算できるので、もし、気になるカクテルのレシピがあれば本記事を参考に自分で計算してみるのもおすすめです。