【この記事でわかること】
- コルテーゼの概要
- コルテーゼワインのタイプ
- おすすめのコルテーゼワイン
コルテーゼとは?

原産地
コルテーゼはイタリア北西部ピエモンテ州が原産地と言われている品種です。17世紀には既に栽培が始められていたとのことで、歴史が古い品種でもあります。近代に入ると1950年代に広まり始め、60年代と70年代では大きく流行しました。
現在ではピエモンテ州の他に、ロンバルディア州やヴェネト州といったイタリア北部の州が主な栽培地域となっています。しかしながら、生産されている多くのコルテーゼがピエモンテ州産です。
コルテーゼのぶどうの特徴
主要産地であるピエモンテ州でも、特に多く栽培されているのが南東部の丘陵地です。石灰・粘土質の土壌が適しており、南向きの斜面にはぶどう畑が広がっていると言われています。
コルテーゼは淡い黄色がかった緑色をしている、イタリアの白ぶどうの品種です。皮は薄く、粒の大きさもやや小さめですが、1つの房は大きめに成長します。香りは強くありませんが、柑橘系の爽やかさと鉱物やナッツ系のすっきりとした感覚が感じられます。
コルテーゼを使ったワイン
コルテーゼワインの特徴としては、アルコールは低めになる傾向があるようです。ぶどうの香りの特徴はそのままに、爽やかな酸味が活きた辛口に仕上がります。ドライな口当たりのワインが好きな人にはマッチする味わいとあります。
コルテーゼは白ぶどう品種ですから、作られるワインも白ワインが主なラインアップです。18世紀頃には甘口ワインが造られていましたが、19世紀では魚料理に合うワインが求められるようになり、辛口のワインが登場することになりました。
現在造られているコルテーゼのワインもぶどうの爽やかな風味が特徴で、魚介類と合わせやすいワインとして親しまれています。また、イタリアピエモンテ州の郷土料理で日本でもよく知られている、バーニャカウダと共に楽しむのもおすすめです。
白ワイン「ガヴィ」が有名
コルテーゼで造られる白ワインを語る上で、外せないのがガヴィです。ガヴィはコルテーゼのみ使用して造られるワインで、生産地域の名を加えて付記することが認められています。
イタリアでは国内で生産されるワインに対して4段階の格付けを実施しており、ガヴィは最高峰に位置するDOCGが1998年に与えられています。これはぶどうの生産やワインの度数・熟成に関するあらゆる規定をクリアしないと付与されない大変厳しいランクで、1段階下のランクにあって同様の条件が必要なDOCを、10年保持し続けるのも条件の1つです。
味はフルーティーな香りや酸味を含みつつ、後味はややドライです。しかし味わいの奥にほのかな甘みやコクも感じられることから、すっきりとしつつ深みを感じられるでしょう。魚介類料理や野菜などとの相性が良いとされています。
コルテーゼワインの選び方

コルテーゼのぶどうを使用したワインは、ガヴィに代表される白ワインとなっています。一口に白ワインと言っても、スパークリングワインなどタイプは様々。できることならあらゆるタイプのワインを味わってみたいという方もいるでしょう。そんな方に向けて、コルテーゼで造られているワインの選び方についてまとめました。
味で選ぶ
ワインを選ぶ際、味を重視して選ぶという方が多いと思います。イタリアワインは品種の数が多いという特徴を有していますから、自分の好みに合致するワインが探しやすいでしょう。
何度かご紹介している通り、コルテーゼという品種のぶどうで造るワインは、酸味が利いて爽やかな、後味ドライなワインです。甘口ワインのイメージも強い白ワインですが、その大きな枠で比較すると、辛口寄りのワインと言えるでしょう。味わいそのものに着目すると、シンプルなものもあれば香りが幾重にも重なった複雑なものまである幅広さがわかります。
タイプ別で選ぶ
コルテーゼのワインは、ガヴィに絞って注目しても数々のタイプが存在します。1つの品種のぶどうでそれだけ違うタイプのワインが造れるのは、ワイン生産大国であるイタリアにて積み重ねられた歴史故と言えるかもしれません。
コルテーゼで造られるガヴィは全て白ワインですが、中にはスパークリングワインになっているものがあるなど、それぞれのタイプで細かく味わいが異なります。どんな味わいのワインなのか、1つ1つご紹介します。
白のステイルワイン
スティルワインは、ガヴィのなかでもスタンダードと言える白ワインのことです。スティルワインの呼び方は、実はガヴィ以外のあらゆるワインにて用いられている名称です。どのタイプも発泡性を持たないスタンダードなワインを指しており、そのワインにおける標準的なタイプに位置づけられています。
ガヴィにおけるスティルワインは最低アルコール度数は10.5%と定められており、熟成期間も半年の瓶内熟成を含めて1年間となっています。製造の過程上、ぶどうの糖度が低いものはアルコール度数が上がりにくく、酸味が強めという特徴を持つコルテーゼもその例に漏れません。
しかしこうした基準を設けた上で固守し続けていることが、イタリアにおける格付けの最高峰を獲得する要因となっているようです。
白のリゼルヴァ
ガヴィ・リゼルヴァも大枠の分類上は白のスティルワインに区別されます。しかし最低アルコール度数が11%に引き揚げられており、通常のスティルワインと比較するとより深みを感じられる味わいがあります。
先述したとおり、ワインのアルコール度数はぶどうそのものの糖度がないと上がりにくいです。そのためリゼルヴァ造りに使用されるコルテーゼは糖度が上がるよう、しっかりと熟することができる環境で栽培されることが多くなっています。
イタリアワイン全般において、リゼルヴァは通常よりも長く熟成させている物を指します。種類によって熟成期間や最低アルコール度数は異なっており、それぞれの種類で違った特徴を楽しむことができます。
スプマンテ
スプマンテとはイタリアワインのスパークリングワインのことです。コルテーゼから造られるガヴィにもスプマンテが存在しており、世界中で広く飲まれています。イタリアワインのスパークリングと聞くとプロセッコをイメージする人もいるかと思いますが、こちらはヴェネト州産のスプマンテのことです。
ガヴィのスプマンテは、コルテーゼワインが持つ爽やかでドライな味わいに発泡がマッチしており、コルテーゼが持つ豊かな香りも引き立って食前酒に合う特徴を持つワインとなっています。すっきりとした仕上がりにするために、酸味が多い状態のぶどうを早めに収穫して仕込む事例もあるそうです。
フリッツァンテ
コルテーゼというぶどうで造られるガヴィで造られる白ワインのタイプで、最後に紹介するのはフリッツァンテです。
フリッツァンテはスプマンテよりも発泡性が弱い、微発泡スパークリングワインのことです。発泡の刺激とスティルワインの口当たりの良い面が合わさったような特徴を有しており、幅広い人におすすめできます。こちらもスプマンテ同様、食前酒や食中酒として飲まれています。
フリッツァンテもこれまで紹介したタイプと同様に、イタリアの微発泡スパークリングワイン全般を指す名称として使われています。
おすすめのコルテーゼワイン10選

ガヴィ ラ・スコルカ

ラ・スコルカはガヴィを代表するブランドの1つで設立から100年を超える老舗です。第二次大戦後のヨーロッパワイン冬の時代からコルテーゼというぶどうに着目し、ガヴィ造りを進めました。結果として良質な白ワインが完成し、1950年代のガヴィがイタリアから世界に広まり始めた当初から第一線で販売され続けています。
ラ・スコルカの功績がなくては、ガヴィが世界中で親しまれるようなワインにはなっていなかったとも言えるでしょう。国内で手に入る銘柄は総じて高級品ですが、それだけ良質なコルテーゼを使用しており、品質も確かという特徴があります。一番良いガヴィが飲みたいと思ったときは、ラ・スコルカの物さえ選べば間違いないと言っていいでしょう。
ガヴィ 2016 フラテッリ・ジャコーザ

フラテッリ・ジャコーザは1895年にイタリアピエモンテ州に創立されたワイナリーを起源に持つブランドです。コルテーゼのガヴィだけでなく、白と赤のぶどうを用いて様々なワインを醸造しています。
ワインの品質を高めるために畑の環境にもこだわっているのがブランドの特徴で、栽培しているぶどうに適した畑を有しています。フレッシュで軽い味わいで、少し冷やしてから野菜や魚介類料理と合わせるのがおすすめとされています。
ガヴィ・オットソルディ

オットソルディは、バルバレスコという赤ワインで高い評価を得たモッカガッタ兄弟が、コルテーゼというぶどうから造られるガヴィの為に設立した、エルヴィニというワイナリーから発売されている白ワインのガヴィです。
バルバレスコは、コルテーゼの一大産地であるイタリアピエモンテ州の地名であり、同地の名前を冠したワインは、ワインの女王とも称されています。
エルヴィニのオットソルディは、豊かでフルーティーな香りと骨格を感じさせるのが特徴です。味わいに対して価格が安く、コストパフォーマンスに優れているとも言われています。
ガヴィ・アウロラ 2018 ロベルト・サロット

ロベルト・サロットのワイナリーとしての歴史は浅く、1983年に最初のワインが造られました。しかしぶどう農家としての歴史は150年を数えており、イタリアの土着品種だけでなく、世界で栽培されているぶどうを多数栽培。1991年には自家栽培のぶどう全てを醸造するに至っています。
こちらもコルテーゼをはじめとしたぶどう畑の環境にこだわりを見せており、将来的に畑に使用する化学的な物を全て無くすことを目標にしています。完成した白ワインのガヴィは柑橘の香りが特徴で、甘さと苦みのバランスが取れている爽やかなワインです。
ヴィッラ・スパリーナ ガヴィ・ディ・ガヴィ

ガヴィ・ディ・ガヴィとは、イタリアピエモンテ州のガヴィ村産のコルテーゼだけで造られた白ワインのことを指します。そして紹介するヴィッラ・スパリーナは、ガヴィを醸造しているワイナリーのなかでも特に高い評価を得ているブランドの1つです。
特に特徴的な試みが、ぶどうの間引きをおこなうことです。コルテーゼなどのぶどうの房の下部を切り落とし、1つ1つの粒に栄養を行き割らせるようにしています。このことで、より高品質なぶどうの栽培を可能にしています。
ガヴィ 2018 テヌータ・デル・メロ

テヌータ・デル・メロは、イタリアピエモンテ州ガヴィの丘に広大な畑を有するワイナリーで、コルテーゼのほかにも様々なぶどうを栽培し、白ワインを中心に醸造しています。栽培にはオーガニック農法を、ワイン醸造では化学薬品を排するなど、自然的な環境作りを徹底しているという特徴があります。
こちらのガヴィは、シトラスの爽やかな風味に蜂蜜を思わせる甘い香りが調和した味わいが特徴です。口当たりも良いので、多くの人にお勧めできるワインです。
バンフィ プリンチペッサ ガヴィア ガヴィ

バンフィはイタリア全土でも特に有数の一大産地として有名な、トスカーナ州に広大な敷地を有するワイナリーです。ピエモンテにも自社のぶどう畑を有しており、コルテーゼから造られるガヴィだけでなく、様々な品種から赤や白などのあらゆるワインを醸造しています。
プリンチペッサ ガヴィア ガヴィはパイナップルの香りを強く感じられるのが特徴。ガヴィ特有の爽やかでドライな風味が存分に味わえるワインです。
ガヴィ アウロラ 2017 ロベルト サロット

ロベルト・サロットからもう一本、ガヴィ・アウロラの2017年ボトルを紹介します。銘柄名の「アウロラ」とはイタリア語で「夜明け」や「オーロラ」を意味する言葉ですが、商品名として冠した理由はロベルト・サロット氏の妻の名前だからと言われています。
コルテーゼが持つ独自の風味はこちらの白ワインでも現れており、柑橘の風味が効いている辛口の飲み心地に少々の甘みが感じられてるのが特徴です。ぶどうの風味が活かされている、豊かな味わいと言えるでしょう。
ピエモンテ コルテーゼ ラ ロッカ アルビーノ ロッカ

アルビーノ ロッカは1960年に設立されたワイナリーです。イタリアピエモンテ州に優れたぶどう畑を有していることから、コルテーゼの白ワインガヴィだけでなく赤ワインのバルバレスコの生産もおこなっています。
ピエモンテ コルテーゼ ラ ロッカは柔らかでフルーティーな香りと爽やかな風味は黄色い花を思わせる華やかさを持ちます。バランスに優れた味わいが特徴のワインです。
フォンタナフレッダ ガヴィ デル コムーネ ディ ガヴィ

フォンタナフレッダは、イタリアワインの王とも称されるバローロで知られているワイナリーです。所在地はぶどうやワインの一大産地であるピエモンテ州。コルテーゼを使用したガヴィの生産にも力を入れています。
透明さを感じるような白ワインは、柑橘に加えて青リンゴを彷彿とさせる香りが特徴的です。超一流のワイナリーによる商品ですが、価格はお手頃でコストパフォーマンスに優れているとの評価もあります。
まとめ

コルテーゼを使用したワインは柑橘の風味が豊かで、酸味の中にほのかな甘さを感じさせる、爽やかなワインです。ガヴィと呼ばれるワインはイタリアの中でも高い位置に格付けられているので、品質の心配はありません。
辛口な味わいは、野菜や魚介類との相性が抜群。日本の食生活にも馴染ませやすいです。様々なタイプのワインがあり、スパークリングワインも楽しめます。ドライな後味が好きならば初心者でも口にしやすいですから、お店で見つけたときはぜひ手に取ってみてください。

古物商許可証取得。酒類販売責任者。
株式会社ストックラボの鑑定責任者、真贋査定士、及び出張買取責任者。 複数の買取会社でウイスキー・ワイン・日本酒・焼酎・ブランデーなどの幅広いお酒の買取鑑定・査定を行ってきた鑑定士歴7年のエグゼクティブバイヤー。






