【この記事でわかること】

  • drcワインの概要
  • drcワインの種類

drc ワインとは?

drc ワインとは?

「drc」とは、「ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ(Domaine de la Romanée-Conti)」の頭文字をとった略称で、世界最高峰のワイン生産者として知られています。

特に、同社が所有する特級畑「ロマネコンティ」から生まれる赤ワインは、世界で最も高価なワインの一つとして、その名を知られています。

drcは、フランス・ブルゴーニュ地方のヴォーヌ・ロマネ村に位置し、ピノ・ノワール種を主体とした赤ワインと、シャルドネ種を用いた白ワインを生産しています。中でも「ロマネコンティ」は、その卓越した品質と希少性から、ワイン愛好家垂涎の的となっています。

徹底した品質管理によって、他に類を見ない複雑味と深みを持つワインを生み出しています。そのため、その値段は非常に高価であり、数百万、数千万円という価格で取引されることも珍しくありません。

drc ワインの由来や歴史

drc ワインの由来や歴史

drcワインの歴史は古く、ロマネコンティ畑自体の起源はローマ時代にまで遡ると言われています。中世には修道院が所有し、その後貴族の手に渡るなど、様々な変遷を経てきました。

「ロマネコンティ」という名前の由来は、古代ローマ人がこの地で良質なワインを生産していたことにちなみ「ロマネ」と名付けられたこと、そして18世紀にコンティ公がこの畑を取得したことに由来します。

コンティ公が所有して以降、「ロマネコンティ」の名は高級ワインの代名詞として広まりました。現在のdrcは、複数の特級畑を所有し、厳格な管理の下でワイン造りを行っています。特に「ロマネコンティ」は、単独所有の畑から生まれる希少なワインとして、世界中のワイン愛好家から垂涎の的となっています。

drcワインの種類

drcワインの種類

drcワインはロマネコンティを中心に多種多様なラインナップを揃えています。どの銘柄も徹底した品質管理の元で醸造されており、世界中のワイン愛好家から高い評価を得ている物です。その一部を紹介するので、ワイン選びの参考に活用してください。

DRC ロマネコンティ

DRC ロマネコンティ
出典:Amazon

ロマネコンティは、世界で最も高価で、最も名高いワインの一つとして知られています。この名は、フランス・ブルゴーニュ地方、ヴォーヌ・ロマネ村に位置する、わずか1.8ヘクタールという非常に小さな特級畑(グラン・クリュ)の名であり、同時にその畑で収穫されたブドウから造られるdrcワインの名前でもあります。

ブドウ品種はピノ・ノワール。この品種は、土壌、気候、地形などの環境要因の影響を非常に受けやすく、繊細な味わいを生み出すことで知られています。凝縮感のある果実味、複雑なアロマ、そして長い余韻が特徴です。

その味わいは、言葉で表現し尽くせないほど奥深く、多くのワイン愛好家を魅了し続けています。その生産量は極めて少なく、年間平均6000本程度。そのため、ロマネコンティの値段は非常に高価であり、数百万、時には数千万円という価格で取引されることも珍しくありません。まさに「ワインの王様」と称されるにふさわしい、特別な存在です。

DRC ラターシュ

DRC ラターシュ
出典:Amazon

ラターシュは、drcが誇る世界最高峰のワインの一つとして、ロマネコンティと並び称されています。ピノ・ノワール種ブドウを100%使用して造られ、ロマネコンティと同様に、ビオディナミ農法と呼ばれる有機栽培の一種でブドウが栽培され、収穫は全て手作業で行われます。

厳選されたブドウのみを使用し、醸造においても細心の注意が払われています。ロマネコンティに匹敵するほどの凝縮感と複雑さを持ちながらも、より力強く、男性的なスタイルを持つと言われています。

豊かな果実味、スパイスのニュアンス、そして長い余韻が特徴です。ラ・ターシュもまた、その希少性と品質の高さから、非常に高価な値段で取引されています。ロマネコンティほどではありませんが、それでも数百万単位の値段がつくことは珍しくありません。

DRC リシュブール

DRC リシュブール
出典:Amazon

リシュブールは、ロマネコンティ、ラ・ターシュと並び、特に評価の高い特級畑から精算されるdrcワインの一つです。ヴォーヌ・ロマネ村に位置し、約8ヘクタールの畑のうち、DRCは約3.5ヘクタールを所有しています。

ピノ・ノワール種ブドウの個性を最大限に引き出した、力強く、豊かで、官能的なスタイルが特徴です。その香りは「百花繚乱」と形容されるほど複雑で、熟成が進むにつれて、さらに深みを増していきます。

ロマネコンティが繊細で優美な印象を与えるのに対し、リシュブールはより男性的な、力強い骨格を持つと表現されることが多いです。DRCワインは、その希少性と品質の高さから、非常に高価な値段で取引されています。

リシュブールも例外ではなく、ヴィンテージや状態によって大きく変動しますが、数百万円という価格は珍しくありません。ロマネコンティほどの高値ではないものの、十分に高価なワインと言えるでしょう。

DRC グランエシェゾー

DRC グランエシェゾー
出典:Amazon

グラン・エシェゾーは、ロマネコンティ、ラ・ターシュなどと並び、特に評価の高い特級畑(グラン・クリュ)から生まれるワインです。ピノ・ノワール種の個性を最大限に引き出した、複雑で重厚な味わいが特徴です。

グラン・エシェゾーは、豊かな果実味に加え、スパイスやミネラルのニュアンス、そしてしっかりとしたタンニンが感じられ、長期熟成にも耐えうるポテンシャルを秘めていると言われています。

その希少性と品質の高さから、非常に高価な値段で取引されています。グラン・エシェゾーも例外ではなく、ヴィンテージや状態によって価格は変動しますが、数百万円という値段がつくことも珍しくありません。

ロマネコンティと比較すれば、比較的入手しやすいと言われることもありますが、それでもDRCワインdえあるために、一般的に高価なワインであることに変わりはありません。

DRC エシェゾー

DRC エシェゾー
出典:Amazon

エシェゾーは、ヴォーヌ・ロマネ村の北に位置するフラジェ・エシェゾー村にある特級畑で生産されたブドウから醸造して作られるdrcワインの一つです。ピノ・ノワール種ブドウの特徴を存分に表現しており、華やかで芳醇な香りと、バランスの取れた味わいが魅力です。

ロマネコンティが持つ圧倒的な凝縮感や深みとは異なり、エシェゾーは比較的若いうちから楽しめる、親しみやすいスタイルを持つと言われています。しかし、熟成によって複雑味を増していくポテンシャルも秘めています。

ヴィンテージや状態によって価格は大きく変動しますが、数百万円という値段がつくことも珍しくありません。ロマネコンティの値段と比べると、手に入れやすいと言われることもありますが、それでも高価なワインであることに変わりはありません。

DRC ロマネサンヴィヴァン

DRC ロマネサンヴィヴァン
出典:Amazon

ロマネサンヴィヴァンは、ロマネコンティ、ラ・ターシュなどに隣接する特級畑から生まれる、非常に評価の高いdrcワインです。ピノ・ノワール種ブドウの繊細な特性を表現しつつ、華やかで優雅な香りが際立つのが特徴です。

ロマネコンティが持つ圧倒的な力強さや凝縮感とは異なり、より繊細で洗練されたスタイルを持つと言われています。しばしば「ミニ・ロマネコンティ」と称されることもあり、その香りの高さはロマネコンティに次ぐと評されることもあります。

ロマネサンヴィヴァンも他のdrcワインと同様に、数百万円という値段がつくことも珍しくありません。ロマネコンティの値段と比べると、比較的入手しやすいと言われる場合もありますが、それでも高価なワインであることに変わりはありません。

DRC コルトン

DRC コルトン
出典:Amazon

コルトンは、drcがコート・ド・ニュイ地区以外で初めて手掛けた赤ワインであり、大きな注目を集めました。ピノ・ノワール種ブドウから造られる赤ワインで、力強く、しっかりとした骨格を持つのが特徴です。

ロマネコンティが繊細で優美なスタイルであるのに対し、コルトンはより男性的で、長期熟成にも耐えうるポテンシャルを秘めていると言われています。豊かなタンニンと凝縮した果実味、そして複雑な香りが特徴です。

コルトンもその希少性と品質の高さから、ロマネコンティほどの値段ではありませんが、非常に高価な値段で取引されています。

ロマネコンティの名声に隠れがちですが、DRCが手掛けるワインとして、その品質は折り紙付きです。ブルゴーニュワインの愛好家にとって、一度は味わってみたい垂涎の的となっています。

DRC ヴォーヌロマネ

DRC ヴォーヌロマネ
出典:Amazon

ヴォーヌ・ロマネは、ブルゴーニュ地方のコート・ド・ニュイ地区に位置する銘醸地で生産されたブドウから造られたワインです。ピノ・ノワール種ブドウから造られ、若いうちから楽しめる、比較的親しみやすいスタイルが特徴です。

しかし、drcならではの丁寧な仕事はしっかりと反映されており、凝縮した果実味、繊細なタンニン、そして美しい酸味のバランスが取れた、エレガントな味わいを楽しむことができます。

drcのワインは、ロマネコンティを筆頭に、非常に高価な値段で取引されています。ヴォーヌ・ロマネは、特級畑のワインと比較すると、比較的値段が落ち着いている傾向にありますが、それでも高価なワインに分類される値段となっています。

DRC モンラッシェ

DRC モンラッシェ
出典:Amazon

モンラッシェは、世界最高峰の白ワインの一つとして知られています。drcはロマネコンティを筆頭に赤ワインで世界的な名声を得ているメーカーですが、その中でも珍しい白ワインとして造られているのがモンラッシェとなります。

年間生産本数はわずか2700本程度と言われており、ロマネコンティよりもさらに希少性が高いワインです。シャルドネ種ブドウから造られ、その味わいは、豊かで濃密、複雑で深みがあると評されます。

力強いミネラル感と、熟成によって生まれる複雑なアロマが特徴で、長期熟成にも耐えうるポテンシャルを秘めています。モンラッシェも非常に高価な値段で取引されていて、ロマネコンティと並ぶ、あるいはそれ以上の値段で取引されることもあります。

drc ワイン値段一覧

drc ワイン値段一覧

drcワインは、世界最高峰の品質と希少性から、非常に高価な値段で取引されています。特に「ロマネコンティ」は、最も高価なワインの一つとして知られています。

drcワインの値段は、ヴィンテージ(ブドウの収穫年)、ボトルの状態、市場の需要などによって大きく変動するため、一概に「一覧」として示すのは難しいですが、大まかな傾向と、過去の取引事例から価格帯を把握することができます。

一般的にロマネコンティが最も高価で、次いでラ・ターシュ、リシュブール、ロマネ・サン・ヴィヴァン、グラン・エシェゾー、エシェゾーの順に値段が下がっていく傾向があります。

また、白ワインのモンラッシェも非常に高価です。値段に大きく影響するのが当たり年です。天候に恵まれ、ブドウの出来が特に良かった年は、ワインの品質も高く、値段も高騰する傾向があります。

まとめ

まとめ

drcワイン、特に「ロマネコンティ」は、その希少性と品質の高さから、非常に高価な値段で取引されています。drcの魅力はロマネコンティだけに留まらず、ラ・ターシュやリシュブールなど、他の銘柄もそれぞれに個性豊かな味わいを持っており、ワイン愛好家を魅了しています。

drcワインの値段は高価ですが、その背景には、長い歴史と伝統、そして徹底した品質へのこだわりがあります。この記事を参考に、drcワインへの理解を深め、今後のワイン選びに役立てていただければ幸いです。機会があれば、ぜひこれらの素晴らしいワインを味わってみてください。