【この記事でわかること】

  • I.W.ハーパーの概要
  • I.W.ハーパーのラインアップ
  • I.W.ハーパーの飲み方

I.W.ハーパーとは?

I.W.ハーパーですが、コンビニやスーパーで売られているのは見たことがあっても、実際に飲んでみた経験が無かったり、どんなお酒か詳しく知らなかったりするのではないでしょうか。まずはI.W.ハーパーとはどんなお酒なのかを知っておきましょう。

高級バーボンの銘柄

I.W.ハーパーは、日本に輸入されているバーボンウイスキーの中では、比較的高級志向なブランドに位置するお酒です。2023年2月現在、販売されている定番商品は「I.W.ハーパーゴールドメダル」の一種類のみ。その他のラインアップは終売しているか、限定品として販売されたものです。

日本では長らくの間キリンビールが輸入して販売していましたが、2021年からはブランドの所有元であるディアジオ社の子会社、ディアジオジャパンが販売しています。

I.W.ハーパーの歴史

I.W.ハーパーを生み出したのは、ドイツからアメリカに移住してきたアイザック・ウォルフ・バーンハイムです。ブランドの誕生は1877年。1885年のニューオリンズ万博で金賞を受賞したことで、I.W.ハーパーのバーボンウイスキーは瞬く間に広がりました。

I.W.ハーパーのお酒はその後も数多の博覧会にて金賞を受賞し、このことが定番商品の名前にゴールドメダルを冠する由来となっています。その後もデキャンタ入りのボトルを発売したり、シルクハットの紳士を広告に使用したりと、洗練されたブランドイメージを築き上げています。

I.W.ハーパーの名前の由来は?

I.W.ハーパーの名前の由来ですが、これは2人の人物の名前から取られています。1人目は先述したアイザック・ウォルフ・バーンハイム。彼のイニシャルがI.Wの部分です。もう1人は、アイザック・ウォルフ・バーンハイムの親友であるフランク・ハーパーです。

このフランク・ハーパーがこのバーボンウイスキー作りにどこまで寄与したのかは、公式サイト上でも明らかにはされていません。フランク以外に、お酒造りに関わった別のハーパーの名を持つ人物がいたという説もあるようです。

I.W.ハーパーの味はまずい?

I.W.ハーパーは、アメリカが厳格に定めた法律の下で作られているバーボンウイスキーです。ですから、定番商品であるゴールドメダルをはじめ、ラインアップ全てが一意にまずいということは起こりえないと考えるべきであり、人それぞれの好みに合致するかどうかで判断した方がいいでしょう。

もしあり得るとしたら、バーボンウイスキーに合わない飲み方を、お酒を飲み慣れていない人が行っている場合が考えられます。

I.W.ハーパーのラインナップ&定価

ウイスキーとはじめとして、お酒は同じブランドで多数のラインアップを用意して販売されていることが多いです。しかし2023年2月現在、I.W.ハーパーから販売されている定番商品は1種類のみで、今では手に入りにくい商品もあります。そうした商品も含め、I.W.ハーパーのラインアップを定価と共にご紹介します。

I.W.ハーパー ゴールドメダル

出典:Amazon

「I.W.ハーパー ゴールドメダル」はI.W.ハーパーにおける最もメジャーな定番商品で、最も手に入りやすい流通量と価格を実現しているお酒です。2023年2月現在では唯一定番商品としてラインアップされているものです。

定価はオープン価格として設定されています。700mlのボトルは概ね2000円から2400円程度。200mlでは700円程度が相場です。おすすめの飲み方ですが、ロックやハイボールなどパンチのある飲み方が良いでしょう。

I.W.ハーパー 12年

出典:Amazon

「I.W.ハーパー 12年」は、かつては定番商品の1つとしてゴールドメダルと共にラインアップされていたお酒でしたが、2022年4月を以て終売となっています。外見は脈々と受け継がれてきたデキャンタボトルに入っているのが特徴。バーボンウイスキーとしては初となる長期熟成商品でした。

定価は販売されていた当時は4000円台で購入できました。現在では1万円を超える値段にまで上がっています。おすすめの飲み方は、濃いめのハイボールやロックの他、ストレートで熟成度合いを楽しむのも良いでしょう。

I.W.ハーパー 15年

出典:楽天市場

「I.W.ハーパー 15年」は、日本には上陸していない長期熟成のバーボンウイスキーです。そのため購入するには並行輸入品を購入するしかありません。しかし2023年2月現在、オークションサイト以外での購入はかなり困難で、出品価格の相場も3万円を超えています。

一説には終売しているとの話もあるので、今後も値上がりが予想されます。おすすめの飲み方ですが、長期熟成の蒸留酒らしくロックやストレートでウイスキーの味わいを楽しめるように飲んでみてください。

I.W.ハーパー 101

出典:楽天市場

「I.W.ハーパー 101」はかつて日本でも販売されていたボトルです。長期熟成の原酒を用いており、101プルーフとも呼ばれています。

その由来はアメリカやイギリスにおける蒸留酒のアルコール度数の数え方で、アメリカでは1プルーフが0.5%。即ち101はアルコール度数50.5%とかなり強いのが特徴で、通常のゴールドメダルの40%と比べてもかなり強いです。10年以上も前に終売となっており、定価についても確かな情報は見当たりません。

I.W.ハーパー プレジデントリザーブ

出典:Yahoo!ショッピング

1789年はアメリカにとって記念すべき年でした。ジョージワシントンが初代大統領に就任してアメリカが発足した年で、そしてエライジャ・クレイグ牧師によってバーボンウイスキーが造られ始めた年でもあります。

「I.W.ハーパー プレジデントリザーブ」は、それらの200周年を記念して1989年に発売された、特別なボトルです。30年近くも前に発売され、終売しているお酒ですから、定価についても確かな情報はほとんどありません。

I.W.ハーパーの飲み方

I.W.ハーパーの飲み方ですが、定番商品であるゴールドメダルについては、一般的なバーボンウイスキーと同様の飲み方で美味しく楽しめます。ロックで少しずつ楽しむ飲み方の他、ハイボールにするのも有効です。ハイボールを作る際は、炭酸水との割合を見極めるほか、炭酸が強いものを使用するのがおすすめです。

濃すぎても薄すぎてもまずいと感じるようになるだけなので、ちょうど良い塩梅を見極めて割りましょう。12年が手に入れられたら、ストレートやトワイスアップも選択肢に入れてみてください。

特にトワイスアップにすると、度数が高いアルコールの中に隠れている、うま味や香りをより鮮烈に味わえるでしょう。長期熟成された蒸留酒は香りがとても豊かになり、割るのは勿体ないと思えるほどの風味を含みます。

I.W.ハーパーの終売情報

今回紹介したI.W.ハーパーのラインアップの中で、2023年2月現在で販売されているのはゴールドメダルだけとなります。12年は最近になって終売となり、定価を大きく上回る高値で取引されています。

101プルーフ、プレジデントリザーブについては、終売からかなりの年月が経過していることから販売している場所にたどり着くのさえ困難を極めるでしょう。15年については未知数ですから、海外に行く機会があれば探してみてください。

まとめ

I.W.ハーパーはアメリカを代表するバーボンウイスキーの銘柄の一つで、日本国内でも比較的に手に入りやすく、高い人気を誇っています。他社のバーボンと比べると価格がやや高いですが、その分とてもリッチな味わいを楽しむことが可能です。

定番商品であるゴールドメダルについてはスーパーなどでも入手しやすいですが、その他のラインアップについては多くが終売となっており、12年もの以外は手に入れるのが困難だと言えます。手軽に美味しく味わえるバーボンウィスキーですので、見かけた際はぜひ手に取ってみてください。