【この記事で分かること】
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ホストクラブで人気のシャンパンとは?
ホストクラブで人気のシャンパンは、メタリックボトルが印象的なアルマン・ド・ブリニャックやキュートなボックスのエンジェルシャンパン(上部画像)などがあります。
「モエシャン」の愛称で親しまれているモエ・エ・シャンドンは、「モエピカ」と呼ばれるモエ・エ・シャンドン ネクターアンペリアル ロゼが人気です。ちなみに画像はこちら↓↓↓↓↓
とても幻想的で美しいですね…。
モエピカと呼ばれるのは、このイルミボトルが所以。LEDライトの寿命は48時間で、光らせる時はボトル下部にあるスイッチをONにして下さい。
それでは、話を戻して…
味わいを重視したい人は、イエローラベルが特徴のヴーヴ・クリコやボトルに描かれたアネモネの花が可憐なペリエ・ジュエ・ベル・エポック、世界中にクリュギストといわれる愛好家が存在するクリュッグが人気です。
中でも一番人気はロジャーグラートです。ロジャーグラートはスタンダードなシャンパンとして親しまれていて、バースデーなどのイベントを盛り上げるシャンパンタワーで使われることも多いです。
しかし、シャンパン愛好家であれば「?」と感じているのではないでしょうか。
それもそのはず、ロジャーグラートはシャンパンではありません。
「シャンパンでなければ一体何?」、「ホストクラブでは高級シャンパンといっているけれど?」と思っている人のために、以下の記事でロジャーグラートを徹底解剖していきます。
ロジャーグラートとは?
引用元:OZmall
ロジャーグラートとは、スペイン北東部で造られた「カヴァ」という種類のスパークリングワインです。年間約2億4,000万本を販売し、世界スパークリングワインの一つに名を連ねています。
主に使われているぶどうの品種は、フレッシュ&フルーティな味が特徴のマカベオ、酸味と収斂味が強いチャレッロ、華やかなアロマが豊かに広がるパレリャーダ。すべてスペインの伝統品種です。
これらのブドウを18ヶ月以上長期熟成(カヴァの平均熟成期間は9ヶ月)し、シャンパンと同様のシルキーな口当たりと豊かなコクを表現しました。
ちなみに、シャンパンと呼べるのはフランス・シャンパーニュ地方で生産されたスパークリングワインのみ。つまり、スペイン産のロジャーグラートはシャンパンではないのです。
シャンパン・スパーリングワインの主銘柄
シャンパンの主銘柄には、ドン・ペリニヨン、サロン、ルイ・ロデレール、テタンジェ、ボランジェ、ローランペリエ(上記画像)などがあります。
先述したモエ・エ・シャンドン、アルマン・ド・ブリニャック、エンジェル、ヴーヴ・クリコ、ペリエ・ジュエ・ベル・エポック、クリュッグも全てシャンパンです。
基本的に有名銘柄はシャンパンと判断して間違いないでしょう。
スパークリングワインを代表する銘柄にはロジャーグラート、ポンパドール、カフェドパリなどがあります。シャンパンと比較すると耳馴染みがない銘柄が多いです。
フードペアリングとして愉しむことも多いスパークリングワイン。ラグジュアリーなシャンパンと相対して、基本的にカジュアルなお酒と認識してもらうと良いでしょう。
ロジャーグラートの歴史
ロジャーグラートが誕生したのはナポレオンによるスペイン独立戦争で幕を開けた1800年代です。スペインでは立憲革命が起き、度重なる内戦のため政治的に不安定な状態が続いていました。
ロジャーグラートを造るきっかけとなったのは、創始者であるジョセップ・カナルスが1860年にスペイン北東部にあるアルト・ペネデス地方に食料保存庫(カヴァ・サン・ジョルディ)を設けたためといわれています。
アルト・ペネデス地方はカヴァの銘醸地として有名で、特に白ワインの原料であるシャルドネを多く生産していることで知られています。
シャンパン愛好家であったジョセップ・カナルスは、かねてから「スペインでもシャンパンのようにラグジュアリー感のあるスパークリングワインを造れないか?」と思っていました。
そこで、入手した食料保存庫を用いてシャンパンの製法に則りロジャーグラートを造り上げたのです。
リリース当初の銘柄はヴィンテージ・カヴァで、シルキーな口当たりと華やかに広がるアロマがスペイン各地で大絶賛されました。
その後、ロジャーグラートは世界のシャンパン愛好家達から高く評価され、現在は国内外を問わず多くの人々に愛されています。
ロジャーグラートはドンペリに似てる?
ロジャーグラートはドン・ペリニヨンと似ているといわれています。
ドン・ペリニヨンは、高級シャンパンの代名詞であり、ネームバリューも圧倒的ですね。
上記の写真はドン・ペリニヨン ヴィンテージ 2010です。ボトルカラーは若干ダークですが、ラベルの形状や文字のデザインは確かに良く似ています。
ドン・ペリニヨンは、ロジャーグラートと同じ辛口~中辛口です。ただし、味が似ているかといわれると、判断は非常に難しいといえるでしょう。
なぜなら、ドン・ペリニヨンはワインと同じように当たり年か否かによって評価も味わいも大きく異なるからです。
ちなみに、ドン・ペリニヨンの当たり年は2002年、2009年、2008年、2010年、2012年。最高の当たり年といわれているのは1996年で、オークションでは120,000円前後で取り引きされています。
生産年度はラベルに記載してあるので、購入する際には必ずチェックしておきましょう。
ロジャーグラートの種類・値段
今からは、以下に挙げた5つのラインナップについて解説していきます。
- ・カヴァ エクストラ ブリュット レセルバ ブラックラベル
- ・カヴァ ロゼ ブリュット ブラックラベル
- ・カヴァ プラチナ ドゥミ・セック レセルバ
- ・カヴァ ゴールド・ブリュット レセルバ
- ・カヴァ グラン・レセルバ ジョセップ ヴァイス
各ラインナップの一般的な希望小売価格、味わいについてもお伝えしているので、ぜひ参考にしてください。
カヴァ エクストラ ブリュット レセルバ ブラックラベル
カヴァ エクストラ ブリュット レセルバ ブラックラベルは、ロジャーグラートのフラッグシップ的なラインナップです。ダークグリーンのボトルに映えるシックなブラックラベルが印象に残ります。
カヴァを象徴する3種のブドウ、チャレッロ、マカベオ、パレリャーダに、フランス・ブルゴーニュ産のシャルドネがプラス。シトラス系果実のフレッシュかつドライな味わいが愉しめる辛口のスパークリングワインです。
気になる価格は約2,000円、アルコール度数は12度、ボトル容量は720ml。チーズやエビのタルタルなど濃厚な料理との相性が抜群です。
カヴァ ロゼ ブリュット ブラックラベル
ホストクラブではロジャーロゼの愛称で親しまれているカヴァ ロゼ ブリュット ブラックラベル。
深いボルドーのボトルにエレガントに煌めくパープルのラベルが印象的なラインナップです。
芳醇でまろやかなガルナッチャを主体に、モナストレルとフランス・ブルゴーニュ地方を代表するピノ ノワールをプラス。
グラスに注ぐと可憐に輝くシャンパンピンクは、赤ワインの原料でもあるモナストレルによるものです。
ロジャーロゼは辛口ですが、ロジャーブラックよりも飲みやすく、余韻はほんのりシトラスのアロマが漂います。
価格はロジャーブラックと同様に約2,000円です。
カヴァ プラチナ ドゥミ・セック レセルバ
シルバーのラベルがラグジュアリー感を纏うカヴァ プラチナ ドゥミ・セック レセルバ。ホストクラブではロジャープラチナと呼ばれています。
カヴァならではのブドウ種・マカベオ、チャレッロ、パレリャーダが醸すコクと酸味にフルーティな洋ナシやモモをプラス。豊かなアロマにかすかな甘味が漂う、女性でも飲みやすい中辛口です。
シャンパンを彷彿とさせるシルキーな口当たりと複雑味は、18ヶ月間瓶内熟成させたロジャープラチナならではといえるでしょう。
ネットなどで販売されている価格は約2,200円です。
カヴァ ゴールド・ブリュット レセルバ
煌びやかに輝くゴールドのラベルにボルドーワインの文字がデザインされたカヴァ ゴールド・ブリュット レセルバ。ホストクラブではロジャーゴールドといわれています。
フレッシュな果実味と熟成感がエレガントなハーモニーを奏で、心地よい酸味と共に余韻はスッキリ・爽やかです。辛口ですが比較的飲みやすいので、フードペアリングにも適しています。
「シルバーよりさらにハイクラスなラインナップでは?」と思った人がいるかもしれません。しかし、価格は約2,000円。スタンダードなロジャーブラックとほとんど同じです。
カヴァ グラン・レセルバ ジョセップ ヴァイス
ロジャーグラートの中でも最高級といわれるカヴァ グラン・レセルバ ジョセップ ヴァイス。一見するとロジャーブラックのようですが、実はラベルがダークグリーン、文字はシャンパンホワイトでデザインされています。
48ヶ月の長期熟成が醸すしなやかな口当たりと円やかなミネラルが、芳醇な果実の香りと共にラグジュアリーな時を奏でる逸品です。
グラン・レセルバは毎年生産されているわけではなく、いわゆる当たり年といわれる年代のみ。そのため、時期によっては入手できない可能性もあります。
価格は約2,700円で、ドンペリ・ロゼと並び称されることも多い人気のラインナップです。
ホストクラブで提供されるロジャーグラートの相場は?
ホストクラブで提供されるロジャーグラートの相場は10万〜60万円です。ラインナップによって相場は大きく異なります。
例えば、ロジャーロゼは約18万円、ロジャープラチナが約36万円、ロジャーブラックは60万円です。(小計)
ホストクラブでは、一般的に定価の10倍でアルコール類を提供しています。
近年は、ホストバブルといわれるほどインフレが急激に加速化し、定価の15倍~20倍程度で提供している店舗も増えてきました。
とはいえ、ロジャーグラートの価格設定は100倍以上。まさに破格です。
酒類の価格設定が高い地域
酒類の価格設定が最も高い地域は東京歌舞伎町です。次いで高いのは大阪ミナミといわれています。
比較的安価なのは、東京近郊、福岡、札幌、名古屋などの地方都市です。
つまり、店舗数が多い激戦区であればあるほど酒類の価格設定は高くなっています。
ロジャーグラートはなぜ人気?気になるロジャーバックとは?
ロジャーグラートはリーズナブルな価格で販売しているカジュアルなお酒。オーソドックスな銘柄であるにもかかわらず、なぜホストクラブでは人気があるのでしょうか?
ロジャーグラートが人気の理由は、恐らく原価率の低さです。
ロジャーグラートのような原価率の低いお酒はボトルバック(ボトルを下した時に還元される金額)がついているといわれています。
ロジャーバックという言葉の由来は、ボトルバックが大きいため。
つまり、原価率が高いシャンパンよりもロジャーグラートを入れてもらった方がお得なのです。
シャンパンタワーなど複数本まとめてオーダーする時に使われることが多いのも、ボトルバックが理由なのでしょう。
TAXも関係
このような高額で提供する理由には、ホストクラブ独自のシステム・TAXも関係しています。
TAXを訳すと税金という意味ですが、消費税だけではなく指名料やテーブルチャージ料、延長料金なども含まれています。
ホストクラブでは、TAXを含まない会計を小計、TAX込みの会計を総計ということも多いです。
ちなみに、店舗での一般的なTAXは小計の30~40%となっています。そのため、お酒をオーダーする際には、メニューに記載されている値段だけで判断しないようにしてください。
価格設定が良く分からない場合には、事前に予算を伝えてから選んでもらうと良いでしょう。
ロジャーグラートで作るカクテル
ロジャーグラートはカクテルにアレンジして飲むこともできます。
今からは、以下に挙げたロジャーグラートをベースとした人気カクテルをご紹介します。
- ・ベリーニ
- ・ミモザ
- ・キールロワイヤル
ベリーニ
ベリーニは、ロジャーグラートにピーチピューレをプラスしたカクテルです。ピーチネクターと共にロジャーグラートを提供する店舗があるのは、ベリー二を意識しているためです。
キレのあるロジャーグラートに甘く柔らかな口当たりがプラスされ、グラスに注ぐとフルーティなアロマが華やかに広がります。
ベリーニは、ロジャーグラートとピーチピューレを7:3の割合でブレンドします。あらかじめグラスにピューレを入れ、その後にロジャーグラートを注ぐのがポイント。最後はマドラーでステアして完了です。
ザクロで造られたグレナデンシロップを追加すれば、赤く可憐な色合いと爽やかな酸味がプラスされます。
ベリーニのカクテル言葉は「歓喜」。大好きな人や大切な人と過ごす喜びのひとときにピッタリですね。
ミモザ
ロジャーグラートに搾りたてのフレッシュオレンジをプラスしたミモザ。100%のオレンジジュースで代用することもできるフルーティで飲みやすいカクテルです。
ミモザは、ロジャーグラートとオレンジジュースを1:1の割合でブレンドすればOK。「アルコール度数の高いお酒が苦手」という人にもピッタリです。
ミモザのカクテル言葉は「真心」。深い愛情や感謝の気持ちを伝える時に飲みたいカクテルです。
キールロワイヤル
エレガントなボルドーワインが魅力的なキールロワイヤル。赤ワインを彷彿とするコクと酸味、華やかなアロマを堪能できるカクテルです。
キールロワイヤルは、ロジャーグラートとカシスリキュール(クレーム ド カシス)を8:2の割合でブレンドします。炭酸が抜けないように軽くステアするのがポイントです。
カシスリキュールのアルコール度数は約15~20%。ソフトドリンクで割るミモザやベリーニよりもアルコール度数は高いです。
キールロワイヤルのカクテル言葉は「最高のめぐり逢い」、「陶酔」。大好きな人に愛を告白する時にピッタリのカクテルです。
ホストクラブでは高級なロジャーグラート
今回は、ホストクラブで人気のロジャーグラートについて調査してみました。
ロジャーグラートはホストクラブで高級シャンパンとして取り扱われていますが、実はシャンパンではなくカヴァというスペイン産のスパークリングワインです。加えて、実際の値段は非常にリーズナブルでした。
ホストクラブでは最もスタンダードなシャンパンとして提供されていますが、オーダーする場合はどのようなお酒かを知っておくことが大切です。
本物のシャンパンを飲みたい人は、クリュッグやペリエ ジュエ ベル エポック、ヴーヴ・クリコなどをオーダーしましょう。
「シャンパンが苦手」という人は、先述したミモザやベリー二などのカクテルにアレンジしても良いですね。
一般的な店舗では、ネクターやオレンジジュースを完備しているので、飲みにくさを感じたらソフトドリンクを追加オーダーしてみてはいかがでしょうか。
古物商許可証取得。酒類販売責任者。
株式会社ストックラボの鑑定責任者、真贋査定士、及び出張買取責任者。 複数の買取会社でウイスキー・ワイン・日本酒・焼酎・ブランデーなどの幅広いお酒の買取鑑定・査定を行ってきた鑑定士歴7年のエグゼクティブバイヤー。